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2018年 茨城 栃木 群馬 新潟 山梨 長野の登録販売者試験過去問題(午後)


登録販売者試験 過去問題

目次

2018年 茨城 栃木 群馬 新潟 山梨 長野の過去問題(午後)

主な医薬品とその作用

医薬品の適正使用と安全対策

 

 

主な医薬品とその作用

問61 かぜ及びかぜ薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a かぜは、医学的にはかぜ症候群といい、その原因の約8割は細菌が鼻や喉などに感染して起こる上気道の急性炎症の総称である。

b インフルエンザは感染力が強く、重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる。

c かぜ薬は、咳で眠れなかったり、発熱で体力を消耗しそうなときなどに、それらの諸症状の緩和を図る対症療法薬である。

  a b c
1 正 正 正
2 正 正 誤
3 正 誤 正
4 誤 正 正
5 誤 誤 正

 


問62 かぜ薬に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a イソプロピルアンチピリンは、痰の切れを良くすることを目的としている。

b アセトアミノフェンは、発熱を鎮め、痛みを和らげることを目的としている。

c ジヒドロコデインリン酸塩は、鼻粘膜の充血を和らげ、気管・気管支を拡げることを目的としている。

d デキストロメトルファン臭化水素酸塩は、咳を抑えることを目的としている。

  a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 誤 正 誤
3 正 誤 誤 正
4 誤 正 正 正
5 誤 正 誤 正

 


問63 解熱鎮痛薬とその成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a アスピリンは、他の解熱鎮痛成分と比較して胃腸障害を起こしにくい。

b アセトアミノフェンは、内服薬のほか、専ら小児の解熱に用いる坐薬に配合されている場合もあるので、それらを併用することがないよう注意が必要である。

c 一般用医薬品の内服薬において、イブプロフェンは 15 歳未満の小児に対しては、いかなる場合も使用してはならない。

d 生薬成分のジリュウは、ツヅラフジ科のオオツヅラフジの蔓性の茎及び根茎を、横切したものを基原とするもので、鎮痛、尿量増加(利尿)等の作用を期待して用いられる。

1(a、b) 2(a、c)
3(a、d) 4(b、c) 5(c、d)

 


問64 抗ヒスタミン成分を含む睡眠改善薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 医療機関において不眠症の診断を受けている人を適用対象としている。

b ホルモンのバランス等が原因で妊娠中にしばしば生じる睡眠障害は、睡眠改善薬の適用対象ではない。

c 15 歳未満の小児では、神経過敏や中枢興奮等の副作用が起きやすいため、使用は避ける。

d ジフェンヒドラミン塩酸塩は、抗ヒスタミン成分の中でも眠気を促す作用が特に強い。

  a b c d
1 正 正 正 正
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 正 正
5 誤 正 誤 誤

 


問65 ブロモバレリル尿素を含む医薬品に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 反復して摂取すると依存を生じることが知られている。

b 胎児に障害を引き起こす可能性があるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避けるべきである。

c 脳の興奮を抑え、痛覚を鈍くする作用がある。

d 少量でも眠気を催しやすいため、使用した後は乗物や危険を伴う機械類の運転操作は避けるべきである。

  a b c d
1 正 正 正 正
2 正 正 誤 正
3 正 誤 誤 正
4 誤 正 正 誤
5 誤 誤 正 正

 


問66 次のうち、神経の興奮・緊張緩和を期待して配合される生薬成分として、誤っているものはどれか。

1 チョウトウコウ
2 ホップ
3 カノコソウ
4 チャボトケイソウ
5 ロクジョウ

 


問67 次の表は、ある小児鎮静薬に含まれている成分の一覧である。 
60 粒中
ジャコウ   1.0 mg
ゴオウ    9.0 mg
レイヨウカク 30.0 mg
ギュウタン  12.0 mg
ニンジン   110.0 mg
オウレン   60.0 mg
カンゾウ   60.0 mg
チョウジ   9.0 mg

この小児鎮静薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a ゴオウは、緊張や興奮を鎮め、また、血液の循環を促す作用等を期待して用いられる。

b レイヨウカクは、メギ科のイカリソウ等の地上部を基原とする生薬で、緊張や興奮を鎮める作用等を期待して用いられる。

c カンゾウは、他の医薬品等から摂取されるグリチルリチン酸も含め、その総量が継続的に多くならないように、購入者に注意を促すべきである。

  a b c
1 誤 正 正
2 正 正 誤
3 正 誤 正
4 誤 誤 正

 


問68 鎮暈薬(乗物酔い防止薬)とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 副作用が強く現れるおそれがあるので、かぜ薬やアレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)等との併用は避ける必要がある。

b 乗物酔い防止薬に6歳未満の小児向けの製品はない。

c 乳幼児が乗物で移動中にむずがるような場合には、気圧変化による耳の痛みなどの要因を考慮するべきであり、乗物酔い防止薬を安易に使用することのないよう注意する必要があ る。

d アミノ安息香酸エチルは、乗物酔い防止に古くから用いられている抗コリン成分である。

  a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 正 誤
3 正 誤 誤 正
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 正

 


問69 鎮咳去痰薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 気管支拡張成分として配合されるジプロフィリンは、自律神経を介して気管支の平滑筋を弛緩させ、気管支を拡張させる。

b コデインリン酸塩は、胃腸の運動を低下させる作用を示し、副作用として便秘が現れることがある。

c 甘草湯は、構成生薬がカンゾウのみからなる漢方処方製剤で、激しい咳などに用いられる。

d ハンゲは、中枢性の鎮咳作用を示す生薬成分として配合されている場合がある。

  a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 誤 誤
4 誤 正 正 正
5 誤 誤 正 正

 


問70 口腔咽喉薬及び含嗽薬(うがい薬)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1 噴射式の液剤では、軽く息を吐いたり、声を出しながら噴射することが望ましい。

2 口腔咽喉薬及び含嗽 そう 薬は、局所的な作用を目的とする医薬品であるため、全身的な影響を生じることはない。

3 含嗽薬は、水で用時希釈又は溶解して使用するものが多いが、調製した濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分得られない。

4 トローチ剤やドロップ剤は、有効成分が口腔内や咽頭部に行き渡るよう、口中に含み、噛まずにゆっくり溶かすようにして使用する。

 



問71 気管支拡張作用のあるマオウに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 発汗促進、尿量増加(利尿)の作用も期待される。

b 心臓病、高血圧、糖尿病の診断を受けた人では、症状を悪化させるおそれがある。

c 副交感神経系を刺激して気管支を拡張させる。

  a b c
1 正 正 正
2 正 誤 正
3 正 正 誤
4 誤 正 正

 


問72 強心薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 強心薬には、心筋に作用して、その収縮力を高めるとされる成分が主体として配合される。

b センソは、通常用量においても悪心(吐きけ) 、嘔吐の副作用が現れることがある。

c ジャコウは、ウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬で、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を鎮める等の作用がある。

  a b c
1 正 正 誤
2 正 誤 正
3 正 誤 誤
4 誤 正 正
5 誤 正 誤

 


問73 高コレステロール改善薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a ビタミンEは、コレステロールからの過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされる。

b リボフラビンを摂取後、尿が黄色くなる場合は、直ちに服用を中止しなければならない。

c 大豆油不鹸化物(ソイステロール)には、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。

d 高コレステロール改善薬は、結果的に生活習慣病の予防につながるものであるが、ウエスト周囲径(腹囲)を減少させるなどの痩身効果を目的とする医薬品ではない。医薬品の販売等に従事する専門家においては、購入者等に対してその旨を説明する等、正しい理解を促すことが重要である。

  a b c d
1 正 正 誤 正
2 正 誤 正 正
3 正 誤 誤 誤
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 正

 


問74 貧血及び貧血用薬(鉄製剤)とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 貧血の症状がみられる以前から予防的に貧血用薬を服用することは適当である。

b 鉄分は、赤血球が酸素を運搬する上で重要なヘモグロビンの産生に不可欠なミネラルである。

c 貧血用薬を服用する前後 30 分にタンニン酸を含む飲食物(緑茶、紅茶、コーヒー等)を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が促進される。

  a b c
1 正 正 誤
2 正 誤 正
3 正 誤 誤
4 誤 正 正
5 誤 正 誤

 


問75 循環器用薬に含まれている成分であるユビデカレノンに関する次の記述の正誤につい て、正しい組合せはどれか。

a 別名コエンザイムQ10 とも呼ばれる。

b 心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を抑えることによって、血液循環の改善効果を示すとされる。

c ユビデカレノンを含む食品と強心薬等の併用により、胃部不快感や吐きけ、下痢等の副作用が現れやすくなるおそれがある。

d 小児において心疾患による動悸、息切れ、むくみの症状があるような場合には、医師の診療を受けることが優先されるべきであるが、15 歳未満の小児向けの製品も存在する。

 a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 誤 正 誤
3 正 誤 誤 正
4 誤 正 正 正
5 誤 正 誤 正

 


問76 婦人薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a エストラジオールは、妊娠中でも安全に使用することができる。

b エチニルエストラジオールは、長期連用することにより、血栓症を生じるおそれがある。

c センキュウは、血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和するほか、強壮、鎮静、鎮痛等の作用を期待して用いられる。

d 桂枝茯苓丸は、まれに重篤な副作用として間質性肺炎を生じることが知られている。

  a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 誤 誤 誤
3 誤 正 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 誤 正

 


問77 次の表は、ある内服アレルギー用薬に含まれている成分の一覧である。 
4カプセル中
プソイドエフェドリン塩酸塩   120 mg
クロルフェニラミンマレイン酸塩 8 mg
ベラドンナ総アルカロイド    0.4 mg
無水カフェイン         100 mg

この内服アレルギー用薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a プソイドエフェドリン塩酸塩は、鼻腔内の刺激を伝達する副交感神経系の働きを抑えることによって、鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的として配合されている。

b プソイドエフェドリン塩酸塩は、副作用として不眠や神経過敏が現れることがある。

c クロルフェニラミンマレイン酸塩は、ヒスタミンが受容体と反応するのを妨げることにより、その働きを抑える作用を示す。

d ベラドンナ総アルカロイドは、抗炎症成分であり、皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として配合されている。

1(a、c) 2(a、d)
3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)

 


問78 ヒスタミン及び抗ヒスタミン成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 生体内伝達物質であるヒスタミンは、脳の下部にある睡眠・覚醒に大きく関与する部位で覚醒の維持・調節を行う働きを担っている。

b 抗ヒスタミン成分は、抗コリン作用も示すため、緑内障の診断を受けた人は使用する前にその適否を医師等に相談すべきである。

c 抗ヒスタミン成分であるメキタジンは、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、血小板減少を生じることがある。

  a b c
1 正 正 正
2 正 正 誤
3 正 誤 正
4 誤 正 誤
5 誤 誤 正

 


問79 鼻に用いる薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a アドレナリン作動成分が配合された点鼻薬は、過度に使用されると鼻粘膜の血管が拡張して二次充血を招き、鼻づまり(鼻閉)がひどくなりやすい。

b クロモグリク酸ナトリウムは、アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎に対しては無効である。

c 鼻粘膜の過敏症(痛みや痒みなど)を抑えることを目的として、ベンザルコニウム塩化物が配合されている場合がある。

d 一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の対応範囲は、急性又はアレルギー性の鼻炎及びそれらに伴う副鼻腔炎の他、蓄膿症などの慢性のものも対象となる。

  a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 誤
3 誤 正 誤 正
4 誤 誤 正 正
5 誤 誤 正 誤

 


問80 一般用検査薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 悪性腫瘍や心筋梗塞など重大な疾患の診断に関係するものは、一般用検査薬の対象外である。

b 一般用検査薬の検査に用いる検体は、尿、糞便、血液などの採取が容易なものである。 

c 通常、尿は弱酸性であるが、食事その他の影響で中性~弱アルカリ性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。

d 一般用検査薬では、検査結果が擬陰性・擬陽性となることはない。

  a b c d
1 正 正 誤 誤
2 誤 正 誤 誤
3 正 誤 正 誤
4 誤 誤 正 正
5 正 誤 誤 正

 



問81 胃腸に作用する薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 中和反応によって胃酸の働きを弱めること(制酸)を目的として、炭酸水素ナトリウム(重曹)のほか、酸化マグネシウム等のマグネシウムを含む成分が配合されている場合がある。

b 制酸薬は、胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感等の症状を緩和することを目的とする医薬品である。

c 胃粘膜保護・修復成分であるアルジオキサは、マグネシウムを含むため、透析を受けている人では使用を避ける必要がある。

  a b c
1 正 正 正
2 正 正 誤
3 正 誤 正
4 誤 正 正

 


問82 健胃薬に含まれている生薬成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a オウバクは、ミカン科のキハダ又はフェロデンドロン・キネンセの周皮を除いた樹皮を基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられる。

b センブリは、クスノキ科のシンナモムム・カッシアの樹皮又は周皮の一部を除いたものを基原とする生薬で、香りによる健胃作用を期待して用いられる。

c ユウタンは、クマ科のヒグマその他近縁動物の胆汁を乾燥したものを基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられるほか、消化補助成分として配合される場合もある。

d ゲンチアナは、モクレン科のホオノキ等の樹皮を基原とする生薬で、香りによる健胃作用を期待して用いられる。

1(a、c) 2(a、d)
3(b、c) 4(b、d)

 


問83 腸の薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 整腸薬、瀉下薬には医薬部外品として製造販売されている製品もあるが、それらは人体に対する作用が緩和なものとして、配合できる成分やその上限量が定められている。

b 収斂成分を主体とする止瀉薬については、細菌性の下痢や食中毒のときに使用して腸の運動を鎮めると、かえって状態を悪化させるおそれがある。

c ロペラミド塩酸塩を含む一般用医薬品は、10 歳の小児に使用できる。

  a b c
1 正 正 正
2 正 正 誤
3 誤 正 正
4 正 誤 正
5 正 誤 誤

 


問84 胃腸鎮痛鎮痙薬に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a ブチルスコポラミン臭化物等の抗コリン成分を含む医薬品は、口渇、便秘、排尿困難等の副作用が現れることがある。

b パパベリン塩酸塩は、中枢神経に働いて、主に胃液分泌を抑える。

c アミノ安息香酸エチルは、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児への使用は避ける必要がある。

d オキセサゼインは、局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされ、胃腸鎮痛鎮痙薬と制酸薬の両方の目的で使用される。

  a b c d
1 誤 正 正 正
2 正 誤 正 正
3 正 誤 誤 正
4 正 正 誤 誤
5 誤 正 正 誤

 


問85 浣腸薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 剤形には注入剤(肛門から薬液を注入するもの)のほか、坐剤となっているものもある。

b 注入剤を半量使用する場合、残量を冷蔵保管することで安全に再利用できる。

c 注入剤を使用する時の注意点として、できるだけ早く押し込み、注入が終わったら放出部をゆっくり抜き取ることが挙げられる。

d ビサコジルは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果がある。

  a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 誤 誤
3 誤 誤 正 正
4 誤 正 誤 正
5 誤 正 正 誤

 


問86 駆虫薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫と蟯虫である。

b 駆虫薬は、一度に多く服用しても駆虫効果が高まることはなく、かえって副作用が現れやすくなるため、定められた1日の服用回数や服用期間を守って適正に使用されることが重要である。

c パモ酸ピルビニウムは、回虫の自発運動を抑える作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。

d サントニンは、 蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされる。

  a b c d
1 誤 正 正 正
2 正 誤 誤 正
3 誤 正 正 誤
4 正 正 誤 誤
5 正 誤 正 誤

 


問87 次の表は、ある制酸薬に含まれている成分の一覧である。 
3錠中
アズレンスルホン酸ナトリウム水和物(水溶性アズレン) 6 mg
アルジオキサ     150 mg
水酸化マグネシウム  450 mg
沈降炭酸カルシウム  900 mg
合成ヒドロタルサイト 780 mg
ロートエキス     30 mg

この制酸薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a アズレンスルホン酸ナトリウム水和物(水溶性アズレン)は、胃粘膜を覆って胃液による消化から保護する、荒れた胃粘膜の修復を促す等の作用を期待して配合されている。

b 沈降炭酸カルシウムは、中和反応によって胃酸の働きを弱めることを目的として配合されている。

c ロートエキスにより母乳が出やすくなる。

  a b c
1 誤 誤 誤
2 正 誤 誤
3 誤 正 正
4 正 正 誤
5 正 誤 正

 


問88 外用痔疾用薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 外用痔疾用薬は局所に適用されるものであるが、坐剤及び注入軟膏では、成分の一部が直腸粘膜から吸収されて循環血流中に入りやすく、全身的な影響を生じることがある。

b メチルエフェドリン塩酸塩が配合された坐剤及び注入軟膏については、交感神経系に対する刺激作用によって心臓血管系や肝臓でのエネルギー代謝等にも影響を生じることが考えられる。

c ステロイド性抗炎症成分が配合された坐剤及び注入軟膏では、その含有量によらず長期連用を避ける必要がある。

d 痔疾患に伴う局所の感染を防止することを目的として、クロルヘキシジン塩酸塩、ベンザルコニウム塩化物等の殺菌消毒成分が配合されている場合がある。

  a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 正 正
3 正 正 誤 誤
4 正 正 正 正

 


問89 内用痔疾用薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 痔に伴う症状の緩和を目的として、センナ(又はセンノシド)、ダイオウ、カンゾウ、ボタンピ等の生薬成分が配合されている場合がある。

b オウゴン、セイヨウトチノミは、主に抗炎症作用を期待して配合されている場合がある。

c カルバゾクロムは、毛細血管を補強、強化して出血を抑える働きがあるとされ、止血効果を期待して配合されている場合がある。

d 肛門周囲の末梢血管の血行を促して、鬱血を改善する効果を期待して、ビタミンDが配合されている場合がある。

  a b c d
1 正 正 誤 正
2 誤 正 正 正
3 正 誤 正 正
4 正 正 正 誤
5 正 正 正 正

 


問90 眼科用薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 人工涙液は、涙液成分を補うことを目的とするもので、目の疲れやコンタクトレンズ装着時の不快感等には用いられない。

b コンタクトレンズをしたままでの点眼は、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズに関わらず、添付文書に使用可能と記載されてない限り行うべきではない。

c コンドロイチン硫酸ナトリウムは、コリンエステラーゼの働きを抑える作用を示し、毛様体におけるアセチルコリンの働きを助けることで、目の調節機能を改善する。

  a b c
1 正 誤 誤
2 正 誤 正
3 誤 正 正
4 正 正 誤
5 誤 正 誤

 



問91 眼科用薬に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a アドレナリン作動成分は、緑内障と診断された人では、眼圧の低下をまねき、緑内障を悪化させたり、その治療を妨げるおそれがある。

b ヒアルロン酸ナトリウムは、有効成分としてではなく添加物として用いられ、コンドロイチン硫酸ナトリウムと結合することにより、その粘稠性を高める。

c ヒスタミンの働きを促進することにより、目の痒みを和らげることを目的として、クロルフェニラミンマレイン酸塩が配合されている場合がある。

  a b c
1 正 正 正
2 誤 誤 正
3 正 正 誤
4 正 誤 誤
5 誤 正 誤

 


問92 外皮用薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 貼付剤(テープ剤、パップ剤)は、患部やその周囲に汗や汚れ等が付着した状態で貼付すると、有効成分の浸透性が低下するほか、剥がれやすくもなるため十分な効果が得られない。

b エタノールは、皮膚刺激性が強いため、患部表面を軽く清拭するにとどめ、脱脂綿やガーゼに浸して患部に貼付することは避けるべきとされている。

c クロルヘキシジングルコン酸塩は、一般細菌類、真菌類よりも、結核菌やウイルスに対して強い殺菌消毒作用を示す。

d 鎮痛を目的として用いるケトプロフェンは、紫外線による光線過敏症を起こすことはない。

  a b c d
1 正 誤 正 誤
2 誤 正 誤 正
3 正 正 誤 誤
4 正 誤 誤 正
5 誤 正 正 正

 


問93 抗真菌薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 一般的に、じゅくじゅくと湿潤している患部には、軟膏又はクリームが適するとされる。

b 皮膚が厚く角質化している部分には、液剤が適している。

c オキシコナゾール硝酸塩は、副作用としてかぶれ、腫れ、刺激感等が現れることがある。

  a b c
1 正 正 誤
2 正 誤 正
3 誤 正 正
4 正 正 正

 


問94 歯槽膿漏薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 患部局所に適用する外用薬はあるが、内服で用いる歯槽膿漏薬はない。

b カミツレは、キク科のカミツレの頭花を基原とする生薬で、抗炎症、抗菌などの作用を期待して用いられる。

c 炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用を期待して、アラントインが配合されている場合がある。

d 冷感刺激を与えて歯周組織をひきしめることで、炎症を和らげることを目的として、セチルピリジニウム塩化物が配合されている。

  a b c d
1 誤 誤 正 誤
2 誤 正 誤 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 正 誤
5 正 正 誤 誤

 


問95禁煙補助剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 咀嚼剤は、菓子のガムのように噛むことで、唾液を多く分泌させながら使用することが望ましい。

b うつ病と診断されたことのある人は使用を避ける必要がある。

c 咀嚼剤は、口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が促進されるため、炭酸飲料を摂取した後はしばらく使用を避ける。

  a b c
1 正 誤 正
2 正 誤 誤
3 正 正 誤
4 誤 正 正
5 誤 正 誤

 


問96 ビタミン成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a ビタミンAは、夜間視力を維持したり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。

b ビタミンCの過剰症としては、高カルシウム血症、異常石灰化が知られている。

c ビタミンB1 は、体内の脂質を酸化から守る作用(抗酸化作用)を示し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。

d ビタミン成分等は、多く摂取したからといって適用となっている症状の改善が早まるものでなく、むしろ脂溶性ビタミンでは、過剰摂取により過剰症を生じるおそれがある。

  a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 誤 誤 誤
5 誤 正 誤 正

 


問97 漢方処方製剤と生薬成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a ブシは、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用がある。

b ブクリョウは、キンポウゲ科のサラシナショウマ等の根茎を基原とする生薬である。

c 防風通聖散は、体力が充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの高血圧や肥 満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症、湿疹・皮膚炎、ふきでもの、肥満症に適すとされる。

  a b c
1 正 正 誤
2 誤 誤 誤
3 誤 正 正
4 正 誤 正

 


問98 漢方処方製剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 補中益気湯は、体力虚弱で元気がなく、胃腸の働きが衰えて、疲れやすいものの虚弱体質、疲労倦怠、病後・術後の衰弱、食欲不振、寝汗、感冒に適すとされる。

b 温経湯は、体力に関わらず、排尿異常があり、ときに口が渇くものの排尿困難、排尿痛、 残尿感、頻尿、むくみに適すとされる。

c 猪苓湯は、体力中等度以下で、手足がほてり、唇が乾くものの月経不順、月経困難、こしけ(おりもの)、更年期障害、不眠、神経症、湿疹・皮膚炎、足腰の冷え、しもやけ、手あ れに適すとされる。

    a b c
1 正 正 正
2 誤 誤 正
3 正 誤 誤
4 誤 正 誤

 


問99 消毒薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 消毒は、物質中のすべての微生物を殺滅又は除去することである。

b 消毒薬が微生物を死滅させる仕組み及び効果は、殺菌消毒成分の種類、濃度、温度、時間などによって異なる。

c 有機塩素系殺菌消毒成分は、塩素臭や刺激性、金属腐食性が比較的抑えられており、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。

    a b c
1 誤 誤 正
2 誤 誤 誤
3 正 誤 正
4 誤 正 正
5 正 正 誤

 


問100 殺虫剤とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 代表的な有機リン系殺虫成分として、ジクロルボス、ダイアジノン等がある。

b ゴキブリの卵は、医薬品の成分が浸透しない殻で覆われているため、燻蒸処理を行う場合、 3週間位後にもう一度燻蒸処理を行い、孵化した幼虫を駆除する必要がある。

c シラミの防除は、医薬品による方法では、殺虫成分としてフェノトリンが配合されたシャンプーやてんか粉が用いられる。

d 殺虫剤を噴霧・散布する際は、なるべく防護ゴーグル、マスク、手袋、肌の露出度の低い衣服を着用し、定められた用法・用量を厳守して使用する。

    a b c d
1 正 正 正 正
2 誤 正 正 正
3 正 正 誤 正
4 誤 正 正 誤
5 正 誤 正 正

 



医薬品の適正使用と安全対策

問101 一般用医薬品の添付文書に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 添付文書の販売名の上部には、「使用にあたって、この説明文書を必ず読むこと。また、必要なときに読めるよう大切に保存すること。」等の文言が記載されている。

b 製品の特徴は、医薬品を使用する人に、その製品の概要を分かりやすく説明することを目的として記載されている。

c 添付文書の内容は、医薬品の有効性・安全性等に係る新たな知見、使用に係る情報に基づき、1年に1回の間隔で改訂がなされている。

d 副作用については、まず一般的な副作用について発生頻度別に症状が記載され、そのあとに続けて、まれに発生する重篤な副作用について副作用名ごとに症状が記載されている。

    a b c d
1 正 正 誤 誤
2 誤 正 誤 正
3 誤 誤 正 誤
4 正 正 正 正
5 正 正 誤 正

 


問102 一般用医薬品の添付文書の使用上の注意に関する次の記述の正誤について、正しい 組合せはどれか。

a 「してはいけないこと」、「相談すること」及び「その他の注意」から構成され、適正使用のために重要と考えられる項目が前段に記載されている。

b 「してはいけないこと」には、守らないと症状が悪化する事項、副作用又は事故等が起こりやすくなる事項について記載されている。

c 「相談すること」には、その医薬品を使用する前に、その適否について専門家に相談した上で適切な判断がなされるべき事項について記載されているが、その医薬品を使用した後に、副作用と考えられる症状を生じた場合等の対応については、記載されていない。

    a b c
1 誤 誤 正
2 誤 正 正
3 正 正 正
4 正 正 誤
5 正 誤 誤

 


問103 一般用医薬品の添付文書の使用上の注意に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a 小児が使用した場合に特異的な有害作用のおそれがある成分を含有する医薬品では、通常、「次の人は使用(服用)しないこと」の項に「小児」と記載し、年齢を明示することはない。

b 「服用前後は飲酒しないこと」等、小児では通常当てはまらない内容もあるが、小児に使用される医薬品においても、その医薬品の配合成分に基づく一般的な注意事項として記載されているものがある。

c 全ての一般用医薬品において、「長期連用しないこと」、「症状があるときのみの使用にとどめ、連用しないこと」等を記載しなければならない。

d 摂取した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られているが、「してはいけないこと」の項で「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」として記載するほどではない場合は、「相談すること」の項に「授乳中の人」と記載される。

1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)

 


問104 一般用医薬品の添付文書の「次の人は使用(服用)しないこと」の項に、「本剤又は他のかぜ薬、解熱鎮痛薬を使用(服用)してぜんそくを起こしたことがある人」と記載される成分として、正しいものの組合せはどれか。

a タンニン酸アルブミン
b アセトアミノフェン
c イソプロピルアンチピリン
d ロペラミド塩酸塩

1(a、b) 2(a、c)
3(a、d) 4(b、c) 5(c、d)

 


問105 一般用医薬品の添付文書の「相談すること」の項において、「次の診断を受けた人」の項目欄に記載される基礎疾患等と、それに関連する成分等に関する次の組合せのうち、誤っているものはどれか。

    基礎疾患等 成分等
1 高血圧 ― メチルエフェドリン塩酸塩
2 胃酸過多 ― ロートエキス
3 血液凝固異常 ― ブロメライン
4 甲状腺機能障害 ― ジプロフィリン

 


問106 次の記述のうち、スクラルファートが配合された胃腸薬の添付文書の使用上の注意に、「長期連用しないこと」の旨が記載される理由として、正しいものはどれか。

1 副腎皮質の機能低下を生じるおそれがあるため。

2 アルミニウム脳症及びアルミニウム骨症を生じるおそれがあるため。

3 眠気を生じることがあるため。

4 偽アルドステロン症を生じるおそれがあるため。

5 倦怠感が現れることがあるため。

 


問107 次の表は、ある解熱鎮痛薬に含まれている成分の一覧である。
2錠中
イブプロフェン                   144 mg
エテンザミド                      84 mg
ブロモバレリル尿素             200 mg
無水カフェイン                   50 mg
乾燥水酸化アルミニウムゲル 66.7 mg

次のうち、この解熱鎮痛薬の添付文書の「相談すること」の項において、 「次の診断を受けた人」の項目欄に記載されている基礎疾患等として、誤っているものはどれか。

1 心臓病
2 肝臓病
3 全身性エリテマトーデス
4 腎臓病
5 糖尿病

 


問108 次のうち、眠気、目のかすみ、異常なまぶしさを生じることがあるため、一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項に、「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」と記載される成分はどれか。

1 ピコスルファートナトリウム
2 インドメタシン
3 スコポラミン臭化水素酸塩水和物
4 センノシド
5 フェルビナク

 


問109 一般用医薬品の製品表示に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 購入者によっては、購入後すぐ開封せずにそのまま保管する場合や持ち歩く場合があるため、添付文書を見なくても適切な保管がなされるよう、その容器や包装にも、保管に関する 注意事項が記載されている。

b 配置販売される医薬品の使用期限は、「配置期限」として記載されている。

c 添加物として配合されている成分については、アレルギーの原因となる可能性があることから、全ての成分を外箱に記載する必要がある。

    a b c
1 正 正 誤
2 誤 正 正
3 正 正 正
4 正 誤 正
5 誤 誤 誤

 


問110 医薬品等に係る緊急安全性情報及び安全性速報に関する次の記述の正誤について、 正しい組合せはどれか。

a 緊急安全性情報は、A4サイズの黄色地の印刷物で、イエローレターとも呼ばれる。

b 安全性速報は、医薬品、医療機器又は再生医療等製品について緊急かつ重大な注意喚起や使用制限に係る対策が必要な状況にある場合に作成される。

c 一般用医薬品に関係する緊急安全性情報が発出されたことはない。

d 安全性速報は、厚生労働省からの命令、指示に基づき作成されるもので、製造販売業者の自主決定に基づき作成されることはない。

    a b c d
1 誤 正 誤 誤
2 正 誤 正 誤
3 正 誤 誤 誤
4 誤 正 正 正
5 正 正 誤 正

 



問111 医薬品の購入者等に対する情報提供に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 一般の購入者が添付文書の内容について、購入前に閲覧できる環境の整備として、(独) 医薬品医療機器総合機構では、一般用医薬品の添付文書情報をホームページへ掲載してい る。

b 製薬企業は、添付文書集を作成し、医薬関係者に提供しなければならない。

c 添付文書情報が、購入前に入手できる環境が整っていない場合にあっては、製品表示から読み取れる適正使用情報が有効に活用され、購入者等に対して適切な情報提供がなされることが重要となる。

d 販売時に専門家から説明された内容について、購入者側において検証することも可能であり、不十分な情報や理解に基づいて情報提供が行われた場合には、医薬品の販売等に従事する専門家としての信用・信頼が損なわれることにつながりかねない。

    a b c d
1 誤 正 正 正
2 誤 誤 正 誤
3 正 正 正 誤
4 正 正 誤 正
5 正 誤 正 正

 


問112 一般用医薬品の製品表示に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 使用上の注意の「してはいけないこと」の項において、「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」等、副作用や事故が起きる危険性を回避するための内容は、添付文書のみに記載されている。

b 1回服用量中0.1mLを超えるアルコールを含有する内服液剤 (滋養強壮を目的とするもの) については、アルコールを含有する旨及びその分量が記載されている。

c エアゾール製品は、高圧ガス保安法に基づき、「高温に注意」の表示がなされている。

    a b c
1 正 正 誤
2 誤 正 誤
3 誤 正 正
4 正 誤 誤
5 誤 誤 正

 


問113医薬品医療機器等法に規定する副作用情報等の収集に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度は、医薬品の使用、販売等に携わり、副作用等が疑われる事例に直接に接する医薬関係者からの情報を広く収集することによって、医薬品の安全対策のより着実な実施を図ることを目的としている。

b 登録販売者は、医薬品・医療機器等安全性情報報告制度に基づく報告を行う医薬関係者として位置づけられている。

c 化粧品は、人体に対する作用が緩和であることから、化粧品の製造販売業者による厚生労働大臣(情報の整理を(独)医薬品医療機器総合機構に行わせることとした場合は、(独) 医薬品医療機器総合機構)への副作用等の報告は、努力義務となっている。

    a b c
1 正 正 正
2 正 誤 誤
3 誤 誤 正
4 正 正 誤

 


問114 医薬品医療機器等法第 68 条の10第2項の規定に基づく医薬品による副作用等が疑われる場合の報告に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 保健衛生上の危害の発生又は拡大を防止するためとの趣旨に鑑みて、医薬品等によるものと疑われる身体の変調や不調、日常生活に支障を来す程度の健康被害(死亡を含む。)について報告が求められている。

b 医薬品との因果関係が必ずしも明確でない場合であっても報告の対象となり得る。

c 報告様式は、(独)医薬品医療機器総合機構のホームページから入手できる。

d 医薬品の販売等に従事する専門家は、購入者等に医師の診断書の提出を求め、医薬品安全性情報報告書に添付した上で報告しなければならない。

    a b c d
1 正 正 正 正
2 正 正 正 誤
3 正 誤 誤 正
4 誤 誤 正 正
5 誤 正 誤 誤

 


問115 医薬品の副作用等による健康被害に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 副作用が起こり得ることが分かっていても、医療上の必要性から医薬品を使用せざるをえない場合もある。

b 医薬品は、最新の医学・薬学の水準において、予見しえない副作用が発生することはない。

c サリドマイド事件、スモン事件等を踏まえ、再審査・再評価制度の創設、副作用等報告制度の整備、保健衛生上の危害の発生又は拡大を防止するための緊急命令、廃棄・回収命令に関する法整備等がなされた。

    a b c
1 正 正 誤
2 誤 正 誤
3 誤 誤 正
4 正 誤 誤
5 正 誤 正

 


問116 医薬品副作用被害救済制度に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 製薬企業の社会的責任に基づく公的制度として運営が開始された。

b 健康被害を受けた本人(又は家族)の給付請求を受けて、都道府県知事が判定した結果に基づいて、医療費、障害年金、遺族年金等の各種給付が行われる。

c 救済給付業務に必要な費用のうち、給付費については、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法の規定に基づいて、製造販売業者から年度ごとに納付される拠出金が充てられる。

    a b c
1 正 正 正
2 正 正 誤
3 正 誤 正
4 誤 誤 誤

 


問117 医薬品副作用被害救済制度等に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a 医薬品の不適正な使用による健康被害についても、救済給付の対象となる。

b 給付の種類としては、医療費、医療手当、障害年金、障害児養育年金、遺族年金、遺族一時金及び葬祭料がある。

c 医薬品PLセンターは、消費者が、医薬品又は医薬部外品に関する苦情について製造販売 元の企業と交渉するに当たって、公平・中立な立場で申立ての相談を受け付け、交渉の仲介 や調整・あっせんを行い、裁判によらずに迅速な解決に導くことを目的としている。

d 給付の種類のうち、障害年金とは、医薬品の副作用により一定程度の障害の状態にある 18 歳未満の人を養育する人に対して給付されるものである。

1(a、b) 2(a、c)
3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)

 


問118 次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、正しいものはどれか。

インターフェロン製剤との併用例による間質性肺炎が報告されたことから、1994 年1月、イ ンターフェロン製剤との併用を禁忌とする旨の使用上の注意の改訂がなされた。

1 小柴胡湯
2 黄連解毒湯
3 防已黄耆湯
4 防風通聖散
5 大柴胡湯

 


問119 次の記述にあてはまる一般用医薬品の成分として、正しいものはどれか。

鼻みず、鼻づまり等の症状の緩和を目的として、鼻炎用内服薬、鎮咳去痰薬、かぜ薬等に配合されていたが、この成分が配合された一般用医薬品による脳出血等の副作用症例が複数報告されたことから、厚生労働省から関係製薬企業等に対して、使用上の注意の改訂、情報提供の 徹底等を行うとともに、代替成分としてプソイドエフェドリン塩酸塩等への速やかな切替えにつき指示がなされた。

1 アミノピリン
2 塩酸フェニルプロパノールアミン
3 クロルフェニラミンマレイン酸塩
4 ジフェンヒドラミン塩酸塩

 


問120 医薬品の適正使用のための啓発活動に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 登録販売者においては、薬剤師とともに一般用医薬品の販売等に従事する医薬関係者(専門家)として、適切なセルフメディケーションの普及定着、医薬品の適正使用の推進のため、 こうした活動に積極的に参加、協力することが期待される。

b 医薬品の持つ特質及びその使用・取扱い等について正しい知識を広く生活者に浸透させることにより、保健衛生の維持向上に貢献することを目的とし、毎年 10 月 17 日~23 日の1週間を「薬と健康の週間」として、国、自治体、関係団体等による広報活動やイベント等が実施されている。

c 「6・26国際麻薬乱用撲滅デー」を広く普及し、薬物乱用防止を一層推進するため、毎 年6月 20 日~7月 19 日までの1ヶ月間、国、自治体、関係団体等により、「ダメ。ゼッタ イ。」普及運動が実施されている。

    a b c
1 誤 正 正
2 正 誤 正
3 正 正 誤
4 正 正 正

 


以上2018年 茨城 栃木 群馬 新潟 山梨 長野の過去問題(午後)の問題60問でした。

ぜひ採点して、出来なかった問題、迷った問題の確認をしてみましょう。

答えはこちら

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お疲れさまでした。

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