登録販売者試験 過去問題
目次
2019年 埼玉 千葉 東京 神奈川の登録販売者試験過去問題(午後)
主な医薬品とその作用
医薬品の適正使用と安全対策
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主な医薬品とその作用
問61 かぜ(感冒)の発症や症状に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- かぜの約8割は細菌の感染が原因であるが、それ以外にウイルスの感染などがある。
- 急激な発熱を伴う場合や、症状が4日以上続くとき、又は症状が重篤なときは、かぜではない可能性が高い。
- かぜとよく似た症状が現れる疾患に、喘息、アレルギー性鼻炎、リウマチ熱、関節リウマチ、肺炎、肺結核、髄膜炎、急性肝炎、尿路感染症等がある。
a b c
1 正 正 正
2 誤 正 誤
3 誤 誤 正
4 正 誤 誤
5 誤 正 正
問62 かぜ薬(総合感冒薬)の配合成分とその配合目的の組合せのうち、正しいものの組合せ はどれか。
配合成分 配合目的
- サリチルアミド ―――――― 痰の切れを良くする
- トラネキサム酸 ―――――― 炎症による腫れを和らげる
- クレマスチンフマル酸塩 ―― 発熱を鎮め、痛みを和らげる
- クロペラスチン塩酸塩 ――― 咳を抑える
1(a、b) 2(a、c) 3(b、c)
4(b、d) 5(c、d)
問63 解熱鎮痛薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- アセトアミノフェンは、主として中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらすため、末梢における抗炎症作用は期待できない。
- エテンザミドは、他の解熱鎮痛成分に比べ、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが強く、予期せぬ作用の増幅が懸念されることから、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合してはならないとされている。
- ボウイは、フトミミズ科の Pheretima aspergillum Perrier 又はその近縁動物の内部を除いたものを基原とする生薬で、古くから「熱さまし」として用いられてきた。
- 現在では、イソプロピルアンチピリンが一般用医薬品で唯一のピリン系解熱鎮痛成分となっている。
a b c d
1 正 誤 誤 正
2 誤 正 誤 誤
3 誤 誤 正 誤
4 誤 正 正 正
5 正 誤 正 誤
問64 鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤に関する次の記述のうち、正しいものの組合せは どれか。
- 芍薬甘草湯は、体力に関わらず、筋肉の急激な痙攣を伴う痛みのあるもののこむらがえり、筋肉の痙攣、腹痛、腰痛に適すとされ、比較的長期間(1ヶ月位)服用されることが望ましい。
- 薏苡仁湯は、体力中等度なものの関節や筋肉のはれや痛みがあるものの関節痛、筋肉痛、神経痛に適すとされ、構成生薬としてカンゾウとマオウを含む。
- 疎経活血湯は、体力中等度で痛みがあり、ときにしびれがあるものの関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛に適すとされ、構成生薬としてカンゾウを含む。
- 呉茱萸湯は、体力虚弱で、汗が出、手足が冷えてこわばり、ときに尿量が少ないものの関節痛、神経痛に適すとされ、構成生薬としてカンゾウを含む。
1(a、b) 2(a、c) 3(b、c)
4(b、d) 5(c、d)
問65 眠気を促す薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、慢性的に不眠症状がある人や、医療機関において不眠症の診断を受けている人を対象としている。
- チョウトウコウは、クロウメモドキ科のサネブトナツメの種子を基原とする生薬で、神経の興奮・緊張緩和を期待して用いられる。
- 小児及び若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れることがある。
- 抑肝散は、体力中等度をめやすとして、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものの神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症、歯ぎしり、更年期障害、血の道症に適すとさ れる。
1(a、b) 2(a、d) 3(b、c)
4(b、d) 5(c、d)
問66 眠気防止薬の主な有効成分として配合されるカフェインに関する次の記述の正誤につ いて、正しい組合せはどれか。
- 心筋を興奮させる作用があり、副作用として動悸が現れることがある。
- カフェインの血中濃度が最高血中濃度の半分に低減するのに要する時間は、通常の成人が約3.5時間であるのに対して、乳児では約80時間と非常に長い。
- 吸収されて循環血液中に移行したカフェインの一部は、血液-胎盤関門を通過して胎児に到達することが知られている。
- 安全使用の観点から留意すべき作用に、胃液の分泌を抑える作用がある。
a b c d
1 正 正 正 正
2 正 正 正 誤
3 正 誤 誤 正
4 誤 正 誤 誤
5 誤 誤 正 正
問67 鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- ジフェニドール塩酸塩は、排尿困難の症状がある人では、その症状を悪化させるおそれがある。
- スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、乗物酔い防止に古くから用いられている抗ヒスタミン成分である。
- ジプロフィリンは、脳への抑制作用により、平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させることを目的として、配合されている。
- メクリジン塩酸塩(塩酸メクリジン)は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが遅く持続時間が長い。
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d)
4(b、c) 5(c、d)
問68 小児の疳、小児鎮静薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 身体的な問題がなく生じる夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の症状については、成長に伴って自然に治まるのが通常である。
- 桂枝加竜骨牡蛎湯を小児の夜泣きに用いる場合、作用が比較的緩和なため、長期間(1ヶ 月間位)服用して様子をみることが望ましい。
- レイヨウカクは、ウシ科のサイカレイヨウ(高鼻レイヨウ)等の角を基原とする生薬で、緊 張や興奮を鎮める作用等を期待して用いられる。
- 鎮静と中枢刺激のように相反する作用を期待する生薬成分が配合されている場合もあるが、 身体の状態によってそれらに対する反応が異なり、総じて効果がもたらされると考えられてい る。
a b c d
1 正 正 正 正
2 誤 正 誤 正
3 誤 誤 正 誤
4 正 誤 正 正
5 正 誤 誤 誤
問69 鎮咳去痰薬に配合される生薬成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- カンゾウは、柴朴湯、麦門冬湯、五虎湯、麻杏甘石湯、神秘湯に構成生薬として含まれる。
- シャゼンソウは、ユリ科のジャノヒゲの根の膨大部を基原とする生薬で、鎮咳、去痰、滋養強壮等の作用を期待して用いられる。
- セキサンは、バラ科のヤマザクラ又はその他近縁植物の、通例、周皮を除いた樹皮を基原とする生薬で、去痰作用を期待して用いられる。
- ナンテンジツは、ヒメハギ科のイトヒメハギの根を基原とする生薬で、去痰作用を期待して用いられる。
a b c d
1 正 誤 誤 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 誤 正 正
5 誤 正 正 誤
問70 鎮咳去痰薬に配合される成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- カルボシステインは、痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させるとともに、粘液成分の含量比を調整することにより、痰の切れを良くすることを目的として配合される。
- デキストロメトルファン臭化水素酸塩は、交感神経系を刺激して気管支を拡張させる作用を示し、呼吸を楽にして咳や喘息の症状を鎮めることを目的として用いられる。
- メトキシフェナミン塩酸塩は、心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能障害の診断を受けた人では、症状を悪化させるおそれがある。
- トリメトキノール塩酸塩は、抗炎症作用のほか、気道粘膜からの粘液の分泌を促進することを目的として用いられる。
1(a、b) 2(a、c) 3(b、c)
4(b、d) 5(c、d)
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問71 口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- トローチ剤は、有効成分が口腔内や咽頭部に速やかに行き渡るよう、噛み砕いて使用されることが望ましい。
- 噴射式の液剤では、息を吐いたり、声を出しながら噴射すると、有効成分が口腔内や咽頭部に行き渡らないおそれがあるため、息を吸いながら噴射することが望ましい。
- 含嗽薬は、水で用時希釈又は溶解して使用するものが多いが、調製した濃度が高いほど十分な効果が得られるとされる。
- 白虎加人参湯は、体力中等度以上で、熱感と口渇が強いものの喉の渇き、ほてり、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみに適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、 胃腸虚弱で冷え症の人では、食欲不振、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされ る。
a b c d
1 誤 誤 誤 正
2 正 正 誤 正
3 誤 正 正 誤
4 正 誤 正 誤
5 誤 誤 誤 誤
問72 胃の薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- リュウタンは、クマ科のヒグマその他近縁動物の胆汁を乾燥したものを基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられる。
- センブリは、味覚を刺激して反射的な唾液や胃液の分泌を促すことにより、弱った胃の働きを高めることを目的として、配合されている。
- デヒドロコール酸は、胆汁の分泌を促す作用(利胆作用)があるとされ、消化を助ける効果を期待して用いられる。
- ロートエキスは、吸収された成分の一部が母乳中に移行して乳児の脈が遅くなるおそれがある。
1(a、b) 2(a、d) 3(b、c)
4(b、d) 5(c、d)
問73 腸の薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- トリメブチンマレイン酸塩は、消化管(胃及び腸)の平滑筋に直接作用して、消化管の運動を調整する作用があるとされている。
- 収斂成分を主体とする止瀉薬は、細菌性の下痢や食中毒のときに使用して腸の運動を鎮めると、かえって状態を悪化させるおそれがある。
- ゴバイシは、ミカン科のキハダ又はフェロデンドロン・キネンセの周皮を除いた樹皮を基原とし、腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を吸着させることを目的として用いられる。
- ベルベリン塩化物、タンニン酸ベルベリンに含まれるベルベリンは、生薬のオウバクやオウレンの中に存在する物質のひとつであり、抗菌作用のほか、抗炎症作用も併せ持つとされる。
a b c d
1 誤 正 正 正
2 誤 誤 誤 正
3 正 正 正 誤
4 正 誤 正 誤
5 正 正 誤 正
問74 腸の薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- ヒマシ油は、ヒマシ(トウダイグサ科のトウゴマの種子)を圧搾して得られた油を用いた生薬で、大腸を刺激して排便を促すことを目的として用いられる。
- ケンゴシは、ヒルガオ科のアサガオの種子を基原とする生薬で、大腸刺激による瀉下作用を期待して配合されている。
- プランタゴ・オバタの種子又は種皮は、腸管内で水分を吸収して腸内容物に浸透し、糞便のかさを増やすとともに糞便を柔らかくすることによる瀉下作用を期待して用いられる。
- マルツエキスは、細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として用いられる。
1(a、b) 2(a、d) 3(b、c)
4(b、d) 5(c、d)
問75 胃腸鎮痛鎮痙薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- パパベリン塩酸塩は、胃液分泌を抑える目的で使用される。
- オキセサゼインは、局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされ、胃腸鎮痛鎮痙薬と制酸薬の両方の目的で使用される。
- エンゴサクは、ナス科のハシリドコロの根茎及び根を基原とし、鎮痛鎮痙作用を期待して配合されている。
- 胃腸鎮痛鎮痙薬に配合されている成分は、胃腸以外に対する作用も示すものがほとんどであり、複数の胃腸鎮痛鎮痙薬が併用された場合、泌尿器系や循環器系、精神神経系などに対する作用(副作用)が現れやすくなる。
1(a、b) 2(a、d) 3(b、c)
4(b、d) 5(c、d)
問76 駆虫薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- 駆除した虫体や腸管内に残留する駆虫成分の排出を促すため、瀉下薬であるヒマシ油が併用される。
- 消化管から吸収されたサントニンは主に肝臓で代謝されるが、肝臓病の診断を受けた人では、肝障害を悪化させるおそれがある。
- マクリは、フジマツモ科のマクリの全藻を基原とする生薬で、回虫に痙攣を起こさせる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
- パモ酸ピルビニウムは、アセチルコリン伝達を妨げて、回虫及び 蟯虫の運動筋を麻痺させ る作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
1(a、b) 2(a、c) 3(b、c)
4(b、d) 5(c、d)
問77 心臓などの器官や血液に作用する薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤につい て、正しい組合せはどれか。
- ゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬で、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を静める等の作用があるとされる。
- シンジュは、ウグイスガイ科のアコヤガイ、シンジュガイ又はクロチョウガイ等の外套膜組成中に病的に形成された顆粒状物質を基原とする生薬で、鎮静作用等を期待して用いられる。
- 苓桂朮甘湯は、強心作用と尿量増加(利尿)作用により、水毒(漢方の考え方で、体の水分が停滞したり偏在して、その循環が悪いことを意味する。)の排出を促す。
a b c
1 誤 誤 正
2 誤 正 正
3 正 誤 誤
4 正 正 誤
5 正 正 正
問78 コレステロール及びリポタンパク質に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- コレステロールは水に溶けやすい物質であるため、血液中では血漿タンパク質と結合したリポタンパク質となって存在する。
- コレステロールは、胆汁酸や副腎皮質ホルモン等の生理活性物質の産生に重要な物質であり、コレステロールの産生及び代謝は、主として膵臓で行われる。
- 血液中の低密度リポタンパク質(LDL)が多く、高密度リポタンパク質(HDL)が少ないと、心臓病や肥満、動脈硬化症等の生活習慣病につながる危険性が高くなる。
- 血漿中のリポタンパク質のバランスの乱れは、生活習慣病を生じる以前の段階では自覚症状を伴わないことが多い。
a b c d
1 正 誤 正 正
2 正 誤 誤 誤
3 誤 正 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 正
問79 高コレステロール改善薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組 合せはどれか。
- 高コレステロール改善薬は、ウエスト周囲径(腹囲)を減少させるなどの痩身効果を目的とする医薬品ではない。
- リボフラビンの摂取によって尿が黄色くなった場合は、使用を中止する必要がある。
- ビタミンEは、コレステロールの生合成抑制と排泄・異化促進作用、過酸化脂質分解作用を有すると言われている。
- リノール酸は、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える効果を期待して用いられる。
a b c d
1 正 正 誤 正
2 誤 正 正 誤
3 正 誤 正 正
4 誤 誤 正 正
5 正 誤 誤 誤
問80 貧血用薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- 鉄製剤は、服用の前後30分にコーヒーを飲むと、鉄の吸収が悪くなることがある。
- 葉酸は、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として配合されている。
- コバルトは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、硫酸コバルトは、骨髄での造血機能を高める目的で配合されている。
- 鉄欠乏性貧血を予防するため、貧血の症状がみられる以前から継続的に鉄製剤を使用することが適当である。
1(a、b) 2(a、c) 3(b、c)
4(b、d) 5(c、d)
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問81 循環器用薬に配合されるユビデカレノンに関する次の記述の正誤について、正しい組合 せはどれか。
- 肝臓や心臓などの臓器に多く存在し、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分である。
- 摂取された栄養素からエネルギーが産生される際にビタミンB群とともに働く。
- 副作用として、胃部不快感、食欲減退、吐きけ、下痢、発疹・痒みが現れることがある。
- ニコチン酸が遊離し、そのニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示すとされる。
a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 正 正
3 誤 誤 正 正
4 正 誤 誤 正
5 誤 正 誤 誤
問82 外用痔疾用薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- ジブカイン塩酸塩が配合された坐剤及び注入軟膏では、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることがある。
- 痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して、アラントインが用いられる。
- ステロイド性抗炎症成分が配合された坐剤及び注入軟膏では、その含有量によらず長期連用を避ける必要がある。
- シコンはシソ科のコガネバナの根を基原とする生薬で、止血効果を期待して用いられる。
a b c d
1 正 正 正 正
2 誤 正 誤 誤
3 誤 誤 正 正
4 正 誤 誤 正
5 正 正 正 誤
問83 次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものはどれか。
体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく、尿量減少又は多尿でときに口渇があるものの下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、痒み、排尿困難、夜間尿、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善(肩こり、頭重、耳鳴り)、尿漏れに適すとされるが、胃腸の弱い人、下痢しやすい人では、食欲不振、胃部不快感、腹痛、下痢の副作用が現れるおそれがあるため使用を避ける必要があり、また、のぼせが強く赤ら顔で体力の充実している人では、のぼせ、動悸等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
1 牛車腎気丸
2 八味地黄丸
3 六味丸
4 猪苓湯
5 竜胆瀉肝湯
問84 婦人薬及びその適用対象となる体質・症状に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 月経の約10~3日前に現れ、月経開始と共に消失する腹部膨満感、頭痛、乳房痛などの身 体症状や感情の不安定、抑鬱などの精神症状を主体とするものを、月経前症候群という。
- 妊娠中の女性ホルモン成分の摂取によって胎児の先天性異常の発生が報告されており、妊婦又は妊娠していると思われる女性では、エストラジオールを含有する医薬品の使用を避ける必要がある。
- 桂枝茯苓丸は、体力中等度又はやや虚弱で冷えがあるものの胃腸炎、腰痛、神経痛、関節 痛、月経痛、頭痛、更年期障害、感冒に適すとされ、構成生薬としてカンゾウを含む。
- 当帰芍薬散は、体力中等度以上で、のぼせて便秘しがちなものの月経不順、月経困難症、 月経痛、月経時や産後の精神不安、腰痛、便秘、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)、 痔疾、打撲症に適すとされ、構成生薬としてカンゾウを含む。
a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 正 正
5 誤 誤 誤 正
問85 アレルギー(過敏反応)、内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- ジフェンヒドラミン塩酸塩は、吸収されたジフェンヒドラミンの一部が乳汁に移行して乳児に昏睡を生じるおそれがあるため、母乳を与える女性は使用を避けるか、使用する場合には授乳を避ける必要がある。
- アレルゲン(抗原)が皮膚や粘膜から体内に入り込むと、その物質を特異的に認識したヒスタミンによって脂肪細胞が刺激され、細胞間の刺激の伝達を担う生理活性物質である免疫グロ ブリン(抗体)が遊離する。
- 辛夷清肺湯は、体力中等度以上で、濃い鼻汁が出て、ときに熱感を伴うものの鼻づまり、慢性鼻炎、蓄膿症に適するとされている。
- ケイガイは、ハクモクレン等の蕾を基原とする生薬で、鎮静、鎮痛の作用を期待して用い られる。
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d)
4(b、c) 5(b、d)
問86 鼻炎用点鼻薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- テトラヒドロゾリン塩酸塩は、交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を収縮させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として用いられる。
- クロモグリク酸ナトリウムは、アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎に対して有効である。
- セチルピリジニウム塩化物は、ヒスタミンの働きを抑える作用を期待して用いられる。
- リドカインは、鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として配合されている。
1(a、c) 2(a、d) 3(b、c)
4(b、d) 5(c、d)
問87 眼科用薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- プラノプロフェンは、炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促すことを目的として用いられる。
- ネオスチグミンメチル硫酸塩は、コリンエステラーゼの働きを抑える作用を示し、毛様体におけるアセチルコリンの働きを助けることで、目の調節機能を改善する効果を目的として用いられる。
- ヒアルロン酸ナトリウムは、眼粘膜のタンパク質と結合して皮膜を形成することで、外部の刺激から保護することを目的として用いられる。
- サルファ剤は、細菌感染(ブドウ球菌や連鎖球菌)による結膜炎やものもらい(麦粒腫)、 眼瞼炎などの化膿性の症状の改善を目的として用いられる。
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d)
4(b、d) 5(c、d)
問88 外皮用薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- ヘパリン類似物質は、創傷面に浸透して、その部位を通っている血管を収縮させることによる止血効果を期待して用いられる。
- 酸化亜鉛は、患部のタンパク質と結合して皮膜を形成し、皮膚を保護する作用を示すため、患部が浸潤又は化膿している場合に用いられる。
- 尿素は、皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることによる角質軟化作用を期待して用いられる。
- カンフルは、軽い炎症を起こして反射的な血管の拡張による患部の血行を促す効果を期待して、また、知覚神経を麻痺させることによる鎮痛・鎮痒の効果を期待して用いられる。
a b c d
1 正 正 誤 正
2 正 誤 正 誤
3 誤 正 誤 誤
4 誤 正 正 正
5 誤 誤 誤 正
問89 外皮用薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- インドメタシンは、皮膚の下層にある骨格筋や関節部まで浸透してプロスタグランジンの産生を促す作用を示す。
- ウフェナマートは、炎症を生じた組織に働いて、細胞膜の安定化、活性酸素の生成抑制などの作用により、抗炎症作用を示すと考えられている。
- ステロイド性抗炎症成分は、体の一部分に生じた湿疹、皮膚炎、かぶれ、あせも、虫さされ等の一時的な皮膚症状(ほてり・腫れ・痒 かゆ み等)の緩和を目的として用いられる。
- フェルビナクには、殺菌作用があり、皮膚感染症に効果があるため、みずむし、たむし等又は化膿している患部への使用が適している。
1(a、b) 2(a、c) 3(b、c)
4(b、d) 5(c、d)
問90 抗真菌作用を有する外皮用薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- 一般的に、じゅくじゅくと湿潤している患部には、軟膏又はクリームが適すとされる。
- 液剤は、有効成分の浸透性が低いため、患部に対する刺激が弱い。
- 湿疹か皮膚糸状菌による皮膚感染かはっきりしない場合、抗真菌成分が配合された医薬品を使用することが適当である。
- シクロピロクスオラミンは、皮膚糸状菌の細胞膜に作用して、その増殖・生存に必要な物質の輸送機能を妨げ、その増殖を抑える。
1(a、b) 2(a、d) 3(b、c)
4(b、d) 5(c、d)
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問91 毛髪用薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- ヒノキチオールは、ヒノキ科のタイワンヒノキ、ヒバ等から得られた精油成分で、抗菌、抗炎症などの作用を期待して用いられる。
- カルプロニウム塩化物は、末梢組織において抗コリン作用を示し、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。
- カシュウは、ウコギ科の生薬で、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。
a b c
1 正 正 正
2 誤 正 正
3 正 正 誤
4 正 誤 誤
5 誤 誤 正
問92 歯痛・歯槽膿漏薬の配合成分とその配合目的の組合せの正誤について、正しい組合せはどれか。
配合成分 配合目的
- イソプロピルメチルフェノール ―― 歯肉溝での細菌の繁殖を抑える
- チモール ―――――――――――― 歯の齲蝕(むし歯)により露出した歯髄を 通っている知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮める
- カルバゾクロム ――――――――― 炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える
- グリチルリチン酸二カリウム ――― 歯周組織の炎症を和らげる
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 正 誤
5 誤 誤 誤 正
問93 咀嚼剤である禁煙補助剤及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい 組合せはどれか。
- 噛むことにより放出されたニコチンは、主に口腔粘膜から吸収されて循環血液中に移行する。
- 口腔内を酸性にする食品を摂取した後は、しばらくは使用を避けることとされている。
- ニコチンは、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を減弱させるおそれがある。
- ニコチンは、インスリンの血糖降下作用を促進して、効果を増強させるおそれがある。
a b c d
1 正 正 正 正
2 正 正 誤 誤
3 正 誤 誤 正
4 誤 誤 正 誤
5 誤 正 誤 正
問94 ビタミン主薬製剤の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- ビタミンB1は、下垂体や副腎系に作用してホルモン分泌の調節に関与するとされている。
- ビタミンB6は、タンパク質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の健康維持、神経機能の維持に重要な栄養素である。
- ビタミンDは、腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素である。
a b c
1 誤 正 正
2 誤 誤 正
3 正 正 正
4 正 正 誤
5 正 誤 誤
問95 滋養強壮保健薬の配合成分とその配合目的の組合せのうち、正しいものの組合せはどれか。
配合成分 配合目的
- システイン ――――――――――――― 肝臓においてアルコールを分解する酵素の 働きを助け、アセトアルデヒドの代謝を促す
- アミノエチルスルホン酸(タウリン) ― 骨格筋の疲労の原因となる乳酸の分解を促す
- アスパラギン酸ナトリウム ―――――― 虚弱体質、腺病質における骨歯の発育促進、 妊娠・授乳期の骨歯の脆弱予防に用いられる
- ヘスペリジン ―――――――――――― ビタミンCの吸収を助ける
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d)
4(b、c) 5(b、d)
問96 漢方処方製剤及び生薬製剤に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合には、生後3ヶ月未満の乳児にも使用することができる。
- 漢方医学は古来に中国から伝わったもので、現代中国で利用されている中医学に基づく薬剤を漢方処方製剤として使用している。
- 漢方薬を使用する場合、漢方独自の病態認識である「証」に基づいて用いることが、有効性及び安全性を確保するために重要であり、病態認識には虚実、陰陽、気血水、五臓などがある。
- 生薬製剤に使用される生薬は、薬用部位とその他の部位、又は類似した基原植物を取り違えると、人体に有害な作用を引き起こすことがある。
1(a、b) 2(a、d) 3(b、c)
4(b、d) 5(c、d)
問97 生薬成分に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- サンシュユは、ヤマノイモ科のヤマノイモ又はナガイモの周皮を除いた根茎(担根体)を基原とする生薬で、主に強壮作用を期待して用いられる。
- ヨクイニンは、イネ科のハトムギの種皮を除いた種子を基原とする生薬で、肌荒れやいぼに用いられる。
- モクツウは、アケビ科のアケビ又はミツバアケビの蔓性の茎を、通例、横切りしたものを基原とする生薬で、尿量増加(利尿)作用を期待して用いられる。
- カッコンは、マメ科のクズの周皮を除いた根を基原とする生薬で、解熱、鎮痙等の作用を期待して用いられる。
- ブクリョウは、サルノコシカケ科のマツホドの菌核で、通例、外層をほとんど除いたものを基原とする生薬で、利尿、健胃、鎮静等の作用を期待して用いられる。
問98 殺菌・消毒、消毒薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 殺菌・消毒は物質中のすべての微生物を殺滅又は除去することである。
- 次亜塩素酸ナトリウムは、皮膚刺激性が弱いため、手指の消毒に適している。
- ジクロルイソシアヌル酸ナトリウム(ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム)は塩素臭や刺激性、金属腐食性が比較的抑えられており、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。
- 日本薬局方に収載されているクレゾール石鹸液(クレゾール石ケン液)は、原液を水で希釈して用いられるが、刺激性が強いため、原液が直接皮膚に付着しないようにする必要がある。
a b c d
1 誤 正 誤 誤
2 正 正 誤 誤
3 誤 誤 正 正
4 正 正 正 正
5 誤 誤 正 誤
問99 殺虫剤の配合成分に関する次の記述のうち、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。
プロポクスルは、代表的な( a )系殺虫成分であり、殺虫作用はアセチルコリンを分解する酵素(アセチルコリンエステラーゼ)と( b )に結合してその働きを阻害することに よる。一般に有機リン系殺虫成分に比べて毒性は( c )。
a b c
1 カーバメイト 不可逆的 高い
2 カーバメイト 可逆的 低い
3 カーバメイト 不可逆的 低い
4 ピレスロイド 不可逆的 低い
5 ピレスロイド 可逆的 高い
問100 一般用検査薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 一般用検査薬には、悪性腫瘍の検査が可能なものがあり、薬局で購入することができる。
- 対象とする生体物質を特異的に検出するように設計されていることから、正しい方法で検体を採取し、一般用検査薬を正しく使用すれば、擬陰性・擬陽性を完全に排除することができる。
- 尿タンパク検査の場合、原則として早朝尿(起床直後の尿)を検体とする。
- 妊娠検査薬は、尿中のエストラジオールの有無を調べるものである。
a b c d
1 正 正 正 正
2 正 正 誤 誤
3 誤 誤 誤 正
4 誤 誤 正 誤
5 正 誤 正 誤
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医薬品の適正使用と安全対策
問101 一般用医薬品(人体に直接使用しない検査薬を除く。)の添付文書に関する次の記述 の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 販売名に薬効名が含まれている場合には、薬効名の記載は省略されることがある。
- 添付文書の内容は、医薬品の有効性・安全性等に係る新たな知見、使用に係る情報に基づき、1年に1回定期的に改訂がなされている。
- 病気の予防・症状の改善につながる事項(いわゆる「養生訓」)は、症状の予防・改善につながる事項について一般の生活者に分かりやすく示すために、必ず記載しなければならない。
- 副作用については、まず一般的な副作用について発現部位別に症状が記載され、そのあとに続けて、まれに発生する重篤な副作用について副作用名ごとに症状が記載されている。
a b c d
1 正 正 正 正
2 誤 正 誤 誤
3 正 誤 誤 誤
4 誤 正 正 正
5 正 誤 誤 正
問102 次の医薬品成分のうち、一般用医薬品の添付文書等において、妊娠期間の延長、胎児の動脈管の収縮・早期閉鎖、子宮収縮の抑制、分娩時出血の増加のおそれがあるため、「次の人は服用しないこと」の項目中に、「出産予定日12週以内の妊婦」と記載 することとされている成分はどれか。
1 アミノ安息香酸エチル
2 ブロモバレリル尿素
3 ロペラミド塩酸塩
4 ビタミンA
5 アスピリンアルミニウム
問103 次の医薬品成分のうち、一般用医薬品の添付文書等において、「次の人は使用しないこと」の項目中に「ぜんそくを起こしたことがある人」と記載することとされている外皮用薬の成分として、正しいものの組合せはどれか。
a デキサメタゾン
b テルビナフィン塩酸塩
c ピロキシカム
d フェルビナク
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d)
4(b、d) 5(c、d)
問104 次の医薬品成分等と、一般用医薬品の添付文書等において、「次の人は使用(服用)しないこと」と記載することとされている基礎疾患等の組合せの正誤について、正しい組合せはどれか。
医薬品成分等 基礎疾患等
- プソイドエフェドリン塩酸塩 ―― 高血圧
- アセトアミノフェン ―――――― 心臓病
- メキタジン ―――――――――― 甲状腺機能障害
- 芍薬甘草湯 ―――――――――― 糖尿病
a b c d
1 正 正 正 正
2 誤 正 誤 誤
3 正 誤 誤 誤
4 誤 正 正 正
5 正 誤 誤 正
問105 次の一般用医薬品の漢方処方製剤のうち、その添付文書等において、「本剤を服用している間は、次の医薬品を服用しないこと」の項目中に「他の瀉下薬(下剤)」と 記載することとされている製剤として、正しいものの組合せはどれか。
- 十味敗毒湯
- 三黄瀉心湯
- 桃核承気湯
- 七物降下湯
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d)
4(b、c) 5(b、d)
問106 次の記述のうち、一般用医薬品のかぜ薬の添付文書等において、クロルフェニラミンマレイン酸塩を含有することにより、使用上の注意に記載することとされている事項として、正しいものの組合せはどれか。
- 服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと。
- てんかんの診断を受けた人は、服用前に専門家に相談すること。
- 排尿困難の症状がある人は、服用前に専門家に相談すること。
- 牛乳によるアレルギー症状を起こしたことがある人は、服用前に専門家に相談すること。
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d)
4(b、c) 5(b、d)
問107 次の記述のうち、一般用医薬品の鎮咳去痰薬(内服液剤)の添付文書等において、コデインリン酸塩を含有することにより、「使用上の注意」の項目中に「過量服用・長期連用しないこと」と記載することとされている理由として、正しいものの組合せはどれか。
- 腸管粘膜への刺激が大きくなり、腸管粘膜に炎症を生じるおそれがあるため。
- 依存性・習慣性がある成分が配合されており、乱用事例が報告されているため。
- 倦怠感や虚脱感等が現れることがあるため。
- 副腎皮質の機能低下を生じるおそれがあるため。
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d)
4(b、c) 5(b、d)
問108 次の医薬品成分のうち、一般用医薬品の添付文書等において、生じた血栓が分解されにくくなるため、「相談すること」の項目中に「次の診断を受けた人」として「血栓のある人(脳血栓、心筋梗塞、血栓静脈炎等)、血栓症を起こすおそれのある人」 と記載することとされている内服薬の成分として、正しいものの組合せはどれか。
- トラネキサム酸
- 次硝酸ビスマス
- エテンザミド
- セトラキサート塩酸塩
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d)
4(b、c) 5(c、d)
問109 次の医薬品成分のうち、一般用医薬品の添付文書等において、乳汁中に移行する可能性があるため、「相談すること」の項目中に「授乳中の人」と記載することとされている成分の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 止瀉薬に配合されたロペラミド塩酸塩
- 解熱鎮痛薬に配合されたアセトアミノフェン
- 鼻炎用内服薬に配合されたプソイドエフェドリン塩酸塩
- かぜ薬に配合されたトリプロリジン塩酸塩水和物
a b c d
1 正 正 正 正
2 正 正 誤 誤
3 正 誤 正 正
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 誤
問110 次の一般用医薬品の漢方処方製剤等のうち、その添付文書等において、偽アルドス テロン症を生じやすいため、「相談すること」の項目中に「高齢者」と記載することとされているものはどれか。
1 半夏厚朴湯
2 小青竜湯
3 辛夷清肺湯
4 メトキシフェナミン塩酸塩
5 スコポラミン臭化水素酸塩水和物
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問111 次の医薬品成分のうち、一般用医薬品の添付文書等において、「相談すること」の項目中に「次の診断を受けた人」として「腎臓病」と記載することとされている成分の正誤について、正しい組合せはどれか。
- アスピリン
- ロートエキス
- ジプロフィリン
a b c
1 正 正 正
2 正 誤 誤
3 正 正 誤
4 誤 正 誤
5 誤 誤 正
問112 次の医薬品成分のうち、一般用医薬品の添付文書等において、「相談すること」の項目中に「次の病気にかかったことのある人」として「胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン氏病」と記載することとされている成分はどれか。
1 シアノコバラミン
2 ジサイクロミン塩酸塩
3 ジフェニドール塩酸塩
4 イブプロフェン
5 フェニレフリン塩酸塩
問113 次のような相談を受けた登録販売者の対応について、不適切なものの組合せはどれか。
<相談内容>
10歳の娘に、くしゃみ、咳、頭痛などのかぜの症状が出たので、1週間前から一般用医薬 品のかぜ薬Ⅹを服用させている。しかし、昨晩から娘の両眼が充血し、今朝になって、かぜ薬 Ⅹを服用させる前には無かった発疹や火傷様の水疱が全身にできており、体温を測ったところ、 39.5℃に上がっていた。どうしたらよいか。
- 高熱が出ているため、解熱鎮痛効果のある小児用の一般用医薬品の服用を勧める。
- 両眼が充血しているため、ビタミンAが配合された点眼薬の使用を勧める。
- 副作用の可能性があるため、一般用医薬品のかぜ薬Ⅹの服用を中止するよう勧める。
- 全身に発疹や火傷様の水疱ができているため、直ちに皮膚科の専門医を受診するよう勧め る。
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d)
4(b、c) 5(c、d)
問114 医薬品等の安全性情報等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 医薬品・医療機器等安全性情報は、医薬品、医療機器又は再生医療等製品について、一般的な使用上の注意の改訂情報よりも迅速な注意喚起や適正使用のための対応の注意喚起が必要な状況にある場合に作成される。
- 安全性速報は、厚生労働省からの命令、指示、製造販売業者の自主決定等に基づいて作成され、ブルーレターとも呼ばれる。
- 独立行政法人医薬品医療機器総合機構のホームページでは、医薬品の承認情報、医薬品等の製品回収に関する情報及び患者向医薬品ガイドが掲載されている。
- 医薬品・医療機器の安全性に関する特に重要な情報を電子メールにより配信するサービス(PMDAメディナビ)があるが、このサービスを受けられるのは医薬関係者のみである。
a b c d
1 誤 誤 正 誤
2 正 正 誤 誤
3 正 正 誤 正
4 正 誤 正 正
5 誤 正 正 誤
問115 医薬品医療機器等法第68条の10第1項の規定に基づき、医薬品の製造販売業者が、その製造販売した医薬品について行う副作用等の報告において、15日以内に厚生労働大臣に報告することとされている事項として、正しいものの組合せはどれか。
- 医薬品によるものと疑われる副作用症例のうち、使用上の注意から予測できるもので、死亡に至った事例
- 医薬品によるものと疑われる副作用症例のうち、発生傾向の変化が保健衛生上の危害の発生又は拡大のおそれを示すもので、重篤な事例
- 副作用症例・感染症の発生傾向が著しく変化したことを示す研究報告
- 医薬品によるものと疑われる副作用症例のうち、使用上の注意から予測できないもので、 非重篤な事例
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d)
4(b、c) 5(c、d)
問116 医薬品医療機器等法第68条の10第2項の規定に基づく医薬関係者に義務付けら れている医薬品の副作用等の報告に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 医薬品との因果関係が明確でない場合は、報告の対象とはならない。
- 保健衛生上の危害の発生又は拡大防止の観点から、医薬品の販売等に従事する専門家は、報告の必要性を認めた日から起算して、15日以内に報告しなければならない。
- 報告内容の正確性を高めるため、報告様式には患者氏名のイニシャル、性別、身長及び体重をすべて記載しなければならない。
- 安全対策上必要があると認めるときは、医薬品の過量使用や誤用によるものと思われる健康被害についても報告がなされる必要がある。
a b c d
1 誤 正 誤 正
2 正 誤 正 正
3 誤 誤 誤 正
4 誤 正 正 誤
5 正 正 誤 誤
問117 医薬品等副作用被害救済制度に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはど れか。
- 救済給付業務に必要な費用のうち、給付費については、製造販売業者から年度ごとに納付される拠出金が充てられる。
- 個人輸入により入手した医薬品による重篤な健康被害は、「医療費」の給付対象となる。
- 一般用医薬品の殺虫剤を使用して入院治療が必要と認められる程度の健康被害が生じた場合についても給付対象となる。
- 副作用による疾病のため、入院治療が必要と認められるが、やむをえず自宅療養を行った場合についても給付対象となる。
a b c d
1 正 正 正 正
2 正 誤 誤 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 誤 誤 正
5 誤 正 正 誤
問118 医薬品PLセンターに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 医薬品及び医療機器に関する苦情の申立ての相談を受け付けている。
- 健康被害以外の損害に関する申立ての相談は受け付けていない。
- 製造物責任法の施行と同時に、独立行政法人医薬品医療機器総合機構により開設された。
a b c
1 誤 正 正
2 正 誤 正
3 誤 誤 誤
4 誤 誤 正
5 正 正 誤
問119 一般用医薬品の安全対策に関する次の記述について、 ( )の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。なお、複数箇所の( a )及び( b )内にはそれ ぞれ同じ字句が入る。
小柴胡湯による( a )については、1991年4月以降、使用上の注意に記載されてい たが、その後、小柴胡湯と( b )の併用例による( a )が報告されたことから、1994 年1月、 ( b )との併用を禁忌とする旨の使用上の注意の改訂がなされた。しかし、それ以 降も慢性肝炎患者が 小柴胡湯を使用して( a )が発症し、死亡を含む重篤な転帰に至った例もあったことから、1996年3月、厚生省(当時)より関係製薬企業に対して( c ) の配布が指示された。
a b c
1 間質性肺炎 インターフェロン製剤 緊急安全性情報
2 脳出血 塩酸フェニルプロパノールアミン 安全性速報
3 間質性肺炎 塩酸フェニルプロパノールアミン 安全性速報
4 脳出血 インターフェロン製剤 緊急安全性情報
5 間質性肺炎 インターフェロン製剤 安全性速報
問120 医薬品の適正使用及び薬物乱用防止のための啓発活動に関する次の記述の正誤につ いて、正しい組合せはどれか。
- 「6・26国際麻薬乱用撲滅デー」を広く普及し、薬物乱用防止を一層推進するため、毎年6月20日~7月19日までの1ヶ月間、国、自治体、関係団体等により、「ダメ。ゼッタ イ。」普及運動が実施されている。
- 医薬品の適正使用の重要性等に関しては、認識や理解が必ずしも十分とはいえない小中学生には積極的に啓発すべきではない。
- 医薬品の持つ特質及びその使用・取扱い等について正しい知識を広く生活者に浸透させることにより、保健衛生の維持向上に貢献することを目的とし、毎年10月17日~23日の 1週間を「薬と健康の週間」として、国、自治体、関係団体等による広報活動やイベント等が実施されている。
- 登録販売者は、適切なセルフメディケーションの普及定着、医薬品の適正使用の推進のための活動に積極的に参加、協力することが期待されている。
a b c d
1 正 正 誤 正
2 誤 正 正 誤
3 誤 正 誤 誤
4 正 誤 正 誤
5 正 誤 正 正
以上2019年 埼玉 千葉 東京 神奈川の過去問題(午後)の問題60問でした。
ぜひ採点して、出来なかった問題、迷った問題の確認をしてみましょう。
答えはこちら
お疲れさまでした