登録販売者試験 過去問題
目次
2017年 鳥取 島根 岡山 広島 山口の登録販売者試験 過去問題(午後)
主な医薬品とその作用
医薬品の適正使用と安全対策
主な医薬品とその作用
問1 かぜ薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a トラネキサム酸は、炎症の発生を抑え、腫れを和らげることを目的として配合されるが、凝固した血液を溶解されにくくする働きもある。
b ブロムヘキシン塩酸塩は、鼻粘膜や喉の炎症による腫れを和らげることを目的として配合されている。
c クレマスチンフマル酸塩は、発熱を鎮め、痛みを和らげることを目的として配合されている。
d ベラドンナ総アルカロイドは、抗コリン作用によって鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的として配合されている。
1( a,b )
2( a,c )
3( a,d )
4( b,d )
5( c,d )
問2 かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
1 半夏厚朴湯は、構成生薬としてカンゾウを含む。
2 葛根湯は、構成生薬としてマオウを含む。
3 体の虚弱な人は、麻黄湯の使用を避ける必要がある。
4 インターフェロン製剤で治療を受けている人は、小柴胡湯の使用を避ける必要がある。
問3 かぜ薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 咳を抑える成分の中には、依存性があるものがある。
b セミアルカリプロティナーゼには、痰粘液の粘り気を弱めて痰を切れやすくする働きがある。
c 鎮痛作用を期待して生薬成分のセンキュウ、コウブシが配合される場合がある。
a b c
1 正 正 正
2 正 正 誤
3 正 誤 正
4 誤 正 正
5 正 誤 誤
問4 グリチルリチン酸に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 医薬品ではグリチルリチン酸としての1日摂取量が100mgを超えないよう用量が定められている。
b 防腐剤として一般食品や医薬部外品にも用いられている。
c 大量に摂取した場合、副作用として、手足の脱力、筋肉痛、むくみ(浮腫)、喉の渇き等の症状を生じることがある。
d 化学構造がステロイド性抗炎症成分に類似していることから、抗炎症作用を示すと考えられている。
1( a,b )
2( a,c )
3( b,c )
4( b,d )
5( c,d )
問5 解熱鎮痛薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a アスピリン、カフェイン、エテンザミドの組み合わせは、作用の仕組みの違いによる相乗効果を期待して配合され、それぞれの頭文字から「ACE処方」と呼ばれる。
b インフルエンザにかかっている15歳未満の小児に対しては、サリチルアミドの使用を推奨する。
c 出産予定日12週以内の妊婦は、イブプロフェンを服用することができる。
a b c
1 正 正 正
2 正 正 誤
3 正 誤 正
4 誤 正 正
5 誤 誤 誤
問6 以下の神経の興奮・緊張緩和を期待して配合される生薬とその基原植物の薬用部位との関係が誤っているものはどれか。
(生薬名) (薬用部位)
1 ホップ - 果穂
2 カノコソウ - 根茎及び根
3 チョウトウコウ - とげ
4 サンソウニン - 茎及び葉
問7 眠気防止薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a カフェインの1回摂取量はカフェインとして200mg、1日摂取量は500mgが上限とされている。
b かぜ薬やアレルギー用薬などによる眠気を抑えるための使用が推奨される。
c 成長期の小児の発育には睡眠が重要であることから、小児用の眠気防止薬はない。
d 眠気防止薬は、一時的に精神的な集中を必要とするときに、疲労を解消し、睡眠が不要になることを目的として使用される。
1( a,b )
2( a,c )
3( a,d )
4( b,c )
5( b,d )
問8 抗ヒスタミン成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 抗ヒスタミン成分は、脳内におけるヒスタミンによる刺激を低下させることにより眠気を促す。
b 小児が抗ヒスタミン成分を含む医薬品を服用した場合、大人と比べて神経過敏が生じやすい。
c トリメブチンマレイン酸塩は、抗ヒスタミン成分として点眼薬に配合されている。
d 抗ヒスタミン成分は、抗コリン作用も示すため、胃酸過多や胸やけの症状が現れやすい。
1( a,b )
2( a,c )
3( a,d )
4( b,c )
5( b,d )
問9 鎮咳去痰薬の成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a コデインリン酸塩、ジヒドロコデインリン酸塩は、母乳に移行するため、授乳中の人は服用しないか、授乳を避ける必要がある。
b デキストロメトルファンフェノールフタリン塩は、トローチ剤やドロップ剤に配合されることはない。
c カルボシステインは、粘液成分の含量比を調整し痰の切れを良くする。
d ノスカピンは、気管支を拡張させることを目的として用いられる。
1( a,b )
2( a,c )
3( a,d )
4( b,c )
5( b,d )
問 10 鎮咳去痰薬に配合される去痰作用のある生薬として、正しいものの組み合わせはどれか。
a キョウニン
b シャゼンソウ
c ナンテンジツ
d バクモンドウ
1( a,b )
2( a,c )
3( b,c )
4( b,d )
5( c,d )
問 11 鎮咳去痰薬に配合される生薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a セキサンは、ヒガンバナ科のヒガンバナ鱗茎を基原とする生薬で、去痰作用を期待して用いられる。
b オンジは、ヒメハギ科のイトヒメハギの根を基原とする生薬で、抗炎症作用を期待して用いられる。
c キキョウは、キキョウ科のキキョウの根を基原とする生薬で、痰又は痰を伴う咳に用いられる。
d ゴミシは、オオバコ科のオオバコの花期の全草を基原とする生薬で、咳嗽中枢を鎮静させる作用を示す。
1( a,b )
2( a,c )
3( b,c )
4( b,d )
5( c,d )
問 12 ヨウ素系殺菌消毒成分に関する正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 摂取されたヨウ素の一部は、血液-胎盤関門を通過して胎児に移行するとともに、乳汁中にも移行するため、妊娠中や母乳を与える女性では注意が必要である。
b 口腔粘膜の荒れ、しみる、灼熱感、悪心(吐きけ)、不快感の副作用が現れることがある。
c 口腔内に使用される場合、結果的にヨウ素の摂取につながり、甲状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性があることから、バセドウ病や橋本病などの甲状腺疾患の診断を受けた人では、使用する前にその適否について、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきである。
a b c
1 正 正 正
2 正 正 誤
3 正 誤 正
4 誤 正 正
5 誤 誤 誤
問 13 以下の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適するものはどれか。
体力中等度以上で、熱感と口渇が強いものの喉の渇き、ほてり、湿疹 しん ・皮膚炎、皮膚のかゆみに適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸虚弱で冷え症の人では、食欲不振、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
1 桔梗湯
2 駆風解毒散
3 白虎加人参湯
4 響声破笛丸
問 14 胃腸に作用する薬の配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
1 メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは、胃酸の中和作用のほか、胃粘膜にゼラチン状の皮膜を形成して保護する作用もあるとされる。
2 過剰な胃液の分泌を抑える作用を期待して、副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンの働きを抑えるロートエキスやピレンゼピン塩酸塩が配合されている場合がある。
3 タンニン酸アルブミンに含まれるアルブミンは、小麦に含まれるタンパク質から精製された成分であるため、小麦にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。
4 タンニン酸ベルべリンに含まれるベルべリンは、生薬のオウバクやオウレンの中に存在する物質のひとつであり、抗菌作用のほか、抗炎症作用も併せ持つとされる。
問 15 瀉下成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a ピコスルファートナトリウムは、胃や小腸で分解され、分解生成物が大腸を刺激して瀉下作用をもたらす。
b センノシドは、腸内容物に水分が浸透しやすくする作用があり、糞便中の水分量を増して柔らかくすることによる瀉下作用を期待して用いられる。
c ビサコジルは、大腸のうち特に結腸や直腸の粘膜を刺激して、排便を促すほか、結腸での水分の吸収を抑えて、糞便のかさを増大させる働きもあるとされる。
d 構成生薬にダイオウを含む漢方処方製剤は、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避けることとされている。
1( a,b )
2( a,c )
3( b,c )
4( b,d )
5( c,d )
問 16 以下の胃腸に作用する薬に配合される生薬のうち、クマ科のヒグマその他近縁動物の胆汁を乾燥したものを基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられるものはどれか。
1 ケイヒ
2 ユウタン
3 コウボク
4 ゲンチアナ
問 17 胃腸鎮痛鎮痙薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a パパべリン塩酸塩は、眼圧を上昇させる作用を示すことが知られている。
b ロートエキスは、母乳中に移行して乳児の脈が遅くなる(徐脈)おそれがあるため、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避ける必要がある。
c 原因不明の腹痛に安易に胃腸鎮痛鎮痙薬を使用することは好ましくない。
a b c
1 正 誤 誤
2 正 正 誤
3 正 誤 正
4 誤 誤 正
5 誤 正 正
問 18 抗コリン成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 縮瞳による目のかすみや異常な眩しさ、頭痛を生じることがある。
b 排尿困難の症状がある人や心臓病の診断を受けた人では、症状の悪化を招くおそれがある。
c 重大な事故につながるおそれがあるため、抗コリン成分が配合された医薬品を使用した後 は、乗物又は機械類の運転操作を避ける必要がある。
a b c
1 正 誤 誤
2 誤 正 誤
3 正 誤 正
4 誤 誤 正
5 誤 正 正
問 19 駆虫薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a サントニンは、そのほとんどが肝臓で代謝されずに腎臓で排泄されるため、腎臓病の診断を受けた人では、腎障害を悪化させるおそれがある。
b パモ酸ピルビニウムは、蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされる。
c ピペラジンリン酸塩は、アドレナリン伝達を妨げて、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
d カイニン酸は、回虫に痙攣 けいれん を起こさせる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
1( a,b )
2( a,c )
3( b,c )
4( b,d )
5( c,d )
問 20 強心成分として配合される生薬とその基原の関係が正しいものの組み合わせはどれか。
(生薬名) (基原)
a ゴオウ - ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石
b センソ - ヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物
c ジャコウ - ウマ科のジャコウウマの雄の麝香腺分泌物
d ロクジョウ - ウシ科のサイカレイヨウ(高鼻レイヨウ)等の角
1( a,b )
2( a,c )
3( b,c )
4( b,d )
5( c,d )
問 21 高コレステロール改善薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 高コレステロール改善薬は、血中コレステロール異常の改善、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れ)の緩和等を目的として使用される。
b 大豆油不鹸化物(ソイステロール)には、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。
c ポリエンホスファチジルコリンは、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされ、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。
a b c
1 正 誤 誤
2 正 正 誤
3 正 正 正
4 誤 誤 正
5 誤 正 正
問 22 循環器用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a ヘプロニカートは、ピルビン酸が遊離し、そのピルビン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示すとされる。
b ユビデカレノンは、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分で、摂取された栄養素からエネルギーが産生される際にビタミンB群とともに働く。
c コウカには、末梢の血行を促して鬱血を除く作用があるとされる。
d ルチンは、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。
a b c d
1 正 誤 誤 正
2 正 正 誤 誤
3 正 誤 正 正
4 誤 正 正 正
5 誤 正 正 誤
問 23 貧血に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
1 一般的な症状として、疲労、動悸、息切れ、血色不良、頭痛、耳鳴り、めまい、微熱、皮膚や粘膜の蒼白(青白くなること)、下半身のむくみ等が現れる。
2 鉄分の摂取不足を生じても、ただちに貧血の症状は現れないが、持続的に鉄が欠乏すると、 ミオグロビンが減少して貧血症状が現れる。
3 鉄欠乏状態を生じる要因としては、日常の食事からの鉄分の摂取不足及び鉄の消化管から の吸収障害による鉄の供給量の不足、消化管出血等が挙げられる。
4 体の成長が著しい年長乳児や幼児、月経血損失のある女性、鉄要求量の増加する妊婦・母 乳を与える女性では、鉄欠乏状態を生じやすい。
問 24 痔及び痔疾用薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 痔疾用薬のうち注入軟膏は、その成分が直腸粘膜から吸収されて循環血流中に入ることはない。
b 内用痔疾用薬は、比較的緩和な抗炎症作用、血行改善作用を目的とする成分のほか、瀉下・整腸成分等が配合されたもので、外用痔疾用薬と併せて用いると効果的なものである。
c 痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して、クロタミトンのような組織修復成分が用いられることがある。
d 直腸粘膜には知覚神経が通っていないため、直腸粘膜にできた内痔核は自覚症状が少ない。
1( a,b )
2( a,c )
3( a,d )
4( b,c )
5( b,d )
問 25 痔の薬の配合成分とその配合目的の関係が正しいものの組み合わせはどれか。
(配合成分) (配合目的)
a アラントイン - 殺菌消毒
b 酸化亜鉛 - 粘膜の保護・止血
c ビタミンE - 末梢血管の血行改善
d カンフル - 組織修復
1( a,b )
2( a,c )
3( b,c )
4( b,d )
5( c,d )
問 26 以下の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適するものはどれか。
体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがあるものの排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけ(おりもの)、頻尿に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
1 竜胆瀉肝湯
2 六味丸
3 八味地黄丸
4 牛車腎気丸
問 27 婦人薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a トウキは、血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和するほか、強壮、鎮静、鎮痛等の作用を期待して用いられる。
b グルクロノラクトンは、滋養強壮作用を目的として配合されている場合がある。
c エストラジオールは、乳汁中には移行しないため、母乳を与える女性も使用してよい。
a b c
1 正 誤 誤
2 正 正 誤
3 正 正 正
4 誤 誤 正
5 誤 正 正
問 28 蕁麻疹に関する以下の記述について、 ( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わ せはどれか。なお、2箇所の( a )内はいずれも同じ字句が入る。
蕁麻疹については、アレルゲン(抗原)との接触以外に、皮膚への物理的な刺激等によって( a )が( b )から遊離して生じるものも知られている。また、食品が傷むと( a )に類似した物質が生成することがあり、そうした食品を摂取することによって生じる蕁麻疹もある。
a b
1 ヒスタミン 貪食細胞
2 ヒスタミン 肥満細胞
3 ヒスチジン 肥満細胞
4 ヒスチジン 貪食細胞
問 29 アレルギー用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 医療機関でモノアミン還元酵素阻害剤を処方されて治療を受けている人が、プソイドエフェドリン塩酸塩が配合された鼻炎用内服薬を使用した場合、体内でのプソイドエフェドリンの代謝が妨げられて、副作用が現れやすくなるおそれが高い。
b ジフェンヒドラミンを含む成分については、吸収されたジフェンヒドラミンの一部が乳汁に移行して乳児に昏睡を生じるおそれがあるため、母乳を与える女性は使用を避けるか、使用する場合には授乳を避ける必要がある。
c 辛夷清肺湯は、体力中等度以上で、濃い鼻汁が出て、ときに熱感を伴うものの鼻づまり、慢性鼻炎、蓄膿症に適すとされ、構成生薬としてカンゾウを含む。
a b c
1 正 正 正
2 正 誤 正
3 誤 正 誤
4 誤 誤 正
5 誤 誤 誤
問 30 鼻に用いる薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 点鼻薬は局所(鼻腔内)に適用されるものであるが、成分が鼻粘膜を通っている血管から吸収されて循環血液中に入りやすく、全身的な影響を生じることがある。
b スプレー式鼻炎用点鼻薬は、噴霧後に鼻汁とともに逆流する場合があるので、使用前に鼻をよくかんでおく必要がある。
c 抗アレルギー成分は、アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎に対しては無効であり、3日間使用して症状の改善がみられないような場合には、アレルギー以外の原因による可能性が考えられる。
a b c
1 正 正 正
2 正 誤 正
3 誤 正 誤
4 誤 誤 正
5 誤 誤 誤
問 31 眼科用薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a ヒアルロン酸ナトリウムは、有効成分としてではなく、添加物(粘稠化剤)として用いられ、コンドロイチン硫酸ナトリウムと結合することにより、その粘稠性を高める。
b クロモグリク酸ナトリウムは、洗眼薬として用時水に溶解し、結膜嚢の洗浄・消毒に用いられる。
c サルファ剤は、ウイルスや真菌の感染による結膜炎やものもらい(麦粒腫)、眼瞼炎などの化膿性の症状の改善を目的として用いられる。
d パンテノールは、自律神経系の伝達物質の産生に重要な成分であり、目の調節機能の回復を促す効果を期待して用いられる。
1( a,b )
2( a,c )
3( a,d )
4( b,c )
5( b,d )
問 32 外皮用薬の殺菌消毒成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a オキシドールの作用は、二酸化塩素の分解に伴って発生する活性酸素による酸化、及び発生する酸素による泡立ちによる物理的な洗浄効果である。
b ヨウ素の殺菌力は、アルカリ性になると低下するため、石鹸と併用する場合には、石鹸分をよく洗い落としてから使用するべきである。
c ベンザルコニウム塩化物は、石鹸との混合によって殺菌消毒効果が低下するので、石鹸で洗浄した後に使用する場合には、石鹸を十分に洗い流す必要がある。
d エタノールは、アルコール分が微生物のタンパク質を変性させ、一般細菌類、ウイルスには殺菌消毒作用を示すが、真菌類には効果がない。
1( a,b )
2( a,c )
3( a,d )
4( b,c )
5( b,d )
問 33 非ステロイド性抗炎症薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a フェルビナクには、殺菌作用があり、皮膚感染症にも効果があるため、みずむし、たむし等又は化膿している患部への使用が推奨されている。
b ケトプロフェンが配合された外皮用薬を使用している間及び使用後も当分の間は、天候にかかわらず、戸外活動を避ける必要がある。
c 皮膚が弱い人がインドメタシン含有の貼付剤を使用する際には、あらかじめ1~2cm角の小片を腕の内側等の皮膚の薄い部位に半日以上貼ってみて、皮膚に異常を生じないことを確認することが推奨されている。
d ウフェナマートの副作用として、冷刺激感、冷感、湿潤感が現れることがある。
1( a,b )
2( a,c )
3( a,d )
4( b,c )
5( b,d )
問 34 頭皮・毛根に作用する配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a カルプロニウム塩化物は、末梢組織(適用局所)においてアセチルコリンに類似した作用を示し、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。
b カシュウは、タデ科のツルドクダミの塊根を基源とする生薬で、抗菌、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。
c ヒノキチオールは、ヒノキ科のタイワンヒノキ等から得られた粉末成分で、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用を期待して用いられる。
d チクセツニンジンは、ウコギ科のトチバニンジンの根茎を、通例、湯通ししたものを基原とする生薬で、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。
1( a,b )
2( a,c )
3( a,d )
4( b,c )
5( b,d )
問 35 歯痛・歯槽膿漏薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 齲蝕(むし歯)により露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮めることを目的として、局所麻酔成分であるセチルピリジニウム塩化物が用いられる。
b サンシシは、アカネ科のクチナシの果実を基原とする生薬で、抗炎症作用を期待して用いられる。
c 齲蝕を生じた部分における細菌の繁殖を抑えることを目的として、殺菌消毒成分であるオイゲノールが用いられる。
d カミツレは、冷感刺激を与えて知覚神経を麻痺させることによる鎮痛・鎮痒の効果を期待して用いられる。
1( a,b )
2( a,c )
3( a,d )
4( b,c )
5( b,d )
問 36 ビタミン成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a ビタミンEは、炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、神経の正常な働きを維持する作用がある。
b ビタミンAは、夜間視力を維持したり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。
c ビタミンB1は、下垂体や副腎系に作用してホルモン分泌の調節に関与するとされている。
d ビタミンB2は、脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。
1( a,b )
2( a,c )
3( a,d )
4( b,c )
5( b,d )
問 37 禁煙補助剤の使用を避ける必要がある者の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a うつ病と診断されたことのある人
b 母乳を与える女性
c 3ヶ月以内の心筋梗塞発作がある人
d 脳梗塞・脳出血等の急性期脳血管障害がある人
a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 正 正
5 正 正 正 正
問 38 消毒薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 次亜塩素酸ナトリウムは、金属腐食性があるとともに、プラスチックやゴム製品を劣化させる。
b ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムは、揮発性で引火しやすく、また、広範囲に長時間使用する場合には、蒸気の吸引にも留意する必要がある。
c 日本薬局方に収載されているクレゾール石鹸液は、刺激性が強いため、原液が直接皮膚に付着しないようにする必要がある。
d ポリアルキルポリアミノエチルグリシン塩酸塩は、有機塩素系殺菌消毒成分であり、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。
1( a,b )
2( a,c )
3( a,d )
4( b,c )
5( b,d )
問 39 衛生害虫の防除に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a シラミの医薬品による防除の方法では、殺虫成分としてフェノトリンが配合されたシャンプーやてんか粉が用いられる。
b 燻蒸処理を行う場合、ゴキブリの卵は医薬品の成分が浸透しやすく、一度で十分な殺虫効果を示すため、もう一度燻蒸処理を行う必要はない。
c 室内の換気を改善するとともに、湿度を上げることも、ダニの大量発生の防止につながる。
d ハエの防除の基本は、幼虫(ウジ)の防除であるが、厨芥(生ごみ)がビニール袋に入っているなどして薬液が浸透しない場合は、主に成虫の防除を行うことになる。
1( a,b )
2( a,c )
3( a,d )
4( b,c )
5( b,d )
問 40 妊娠検査薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 採尿のタイミングとして、尿中のhCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)が検出されやすい早朝尿(起床直後の尿)が向いているが、尿が濃すぎると、かえって正確な結果が得られないことがある。
b 高濃度のタンパク尿や糖尿の場合、非特異的な反応が生じて擬陰性を示すことがある。
c 絨毛細胞が腫瘍化している場合には、妊娠していなくてもhCGが分泌され、検査結果が陽性となることがある。
a b c
1 正 誤 誤
2 正 正 誤
3 正 誤 正
4 誤 誤 正
5 誤 正 正
医薬品の適正使用と安全対策
問 41 医薬品の適正使用情報に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
1 医薬品の販売等に従事する専門家においては、購入者等への情報提供及び相談対応を行う際に、添付文書や製品表示に記載されている内容を的確に理解した上で、その医薬品を購入し、又は使用する個々の生活者の状況に応じて、記載されている内容から、積極的な情報提供が必要と思われる事項に焦点を絞り、効果的かつ効率的な説明がなされることが重要であ る。
2 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第52条の規定によ り、医薬品には、それに添付する文書(添付文書)又はその容器若しくは包装に、「用法、用量その他使用及び取り扱い上の必要な注意」等の記載が義務づけられている。
3 一般用医薬品の添付文書の記載において、販売名に薬効名が含まれているような場合には(例えば、「〇〇胃腸薬」など)、薬効名の記載は省略されることがある。
4 医薬品の添付文書は、臨時的な改訂を除き、医薬品の有効性・安全性等に係る新たな知見、使用に係る情報に基づき、1年に1回定期的に改訂されている。
問 42 一般用医薬品(人体に直接使用しない検査薬を除く。 )の添付文書の記載事項に関する記 述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a リスク区分の記載を省略できる製品がある。
b 効能又は効果が、「適応症」と記載されることはない。
c 添加物として配合されている成分の記載にあたり、商取引上の機密にあたるものについて は、「その他n成分」(nは記載から除いた添加物の成分数)として記載されている場合もあ る。
d 尿や便が着色することがある旨の注意等、配合成分(有効成分及び添加物)に関連した使 用上の注意事項がある場合には、成分及び分量の項目に続けて、これと区別して記載されて いる。
1( a,b )
2( a,d )
3( b,c )
4( c,d )
5( b,d )
問 43 一般用医薬品の添付文書に記載されている内容に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 使用上の注意は、「してはいけないこと」、「相談すること」及び「その他の注意」から構成され、適正使用のために重要と考えられる項目が前段に記載されている。
b 「してはいけないこと」には、守らないと症状が悪化する事項、副作用又は事故等が起こりやすくなる事項について記載されている。
c 「相談すること」には、その医薬品を使用する前に、その適否について専門家に相談した上で適切な判断がなされることが望ましい場合が記載されているが、使用後の副作用等に関する専門家への相談については記載されていない。
d 添付文書には、その医薬品の薬理作用等から予想される身体への影響であっても、容認される軽微なものについては、記載されていない。
a b c d
1 正 正 正 正
2 正 正 誤 誤
3 正 誤 誤 正
4 誤 正 正 誤
5 誤 誤 正 正
問 44 医薬品成分と一般用医薬品の添付文書における使用上の注意の記載に関する記述のうち、正しいものはどれか。
1 スコポラミン臭化水素酸塩水和物が配合された医薬品は、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、「6歳未満の小児」は使用(服用)しないこととされている。
2 アセトアミノフェンが配合された医薬品は、徐脈又は頻脈を引き起こし、心臓病の症状を悪化させるおそれがあるため、「心臓病の診断を受けた人」は使用(服用)しないこととされている。
3 アミノ安息香酸エチルが配合された外用痔 じ疾用薬は、肝臓でグリコーゲンを分解して血糖値を上昇させる作用があり、糖尿病を悪化させるおそれがあるため、「糖尿病の診断を受けた人」は使用しないこととされている。
4 フェルビナクが配合された外用鎮痛消炎薬は、喘 ぜん 息発作を誘発するおそれがあるため、「ぜんそくを起こしたことがある人」は使用しないこととされている。
問 45 一般用医薬品の添付文書の使用上の注意において、「本剤を使用している間は、次の医薬品を使用しないこと」として、「他の瀉下薬(下剤)」と記載することとされている医薬品として、正しいものの組み合わせはどれか。
a 七物降下湯
b 芍薬甘草湯
c 防風通聖散
d 大柴胡湯
1( a,b )
2( a,c )
3( a,d )
4( b,d )
5( c,d )
問 46 以下の成分のうち、一般用医薬品の添付文書の使用上の注意において、「次の人は使用(服 用)しないこと」の項目中に、「次の診断を受けた人」として、「甲状腺機能障害」と記載することとされているものはどれか。
1 スクラルファート
2 タンニン酸アルブミン
3 プソイドエフェドリン塩酸塩
4 メキタジン
5 ヒアルロン酸ナトリウム
問 47 以下の成分・薬効群のうち、一般用医薬品の添付文書の使用上の注意において、「してはいけないこと」の項目中に、「乱用に関する注意」として、「過量服用・長期連用しないこと」と記載することとされているものはどれか。
1 ダイオウ等の刺激性瀉下成分が配合された瀉下剤
2 ジフェンヒドラミン塩酸塩を主薬とする催眠鎮静薬(睡眠改善薬)
3 ブロモバレリル尿素又はアリルイソプロピルアセチル尿素が配合された解熱鎮痛薬、催眠鎮静薬、乗物酔い防止薬
4 コデインリン酸塩、ジヒドロコデインリン酸塩が配合された鎮咳去痰薬(内服液剤)
5 カフェイン、無水カフェイン等のカフェインを含む成分を主薬とする眠気防止薬
問 48 以下の基礎疾患等のうち、ジプロフィリンを含有する内服用の一般用医薬品の添付文書の使用上の注意で「相談すること」の項目中に、「次の診断を受けた人」として記載することとされているものはどれか。
1 てんかん
2 緑内障
3 高血圧
4 腎臓病
5 血液凝固異常
問 49 一般用検査薬の添付文書に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 一般用検査薬では、その検査結果のみで確定診断はできないので、判定が陽性であれば、 速やかに医師の診断を受ける旨が記載されている。
b 一般用検査薬では、使用者が一般の生活者であるので、検出感度が記載されているものはない。
c 一般用検査薬では、検査結果が陰性であっても何らかの症状がある場合は、再検査するか又は医師に相談する旨等が記載されている。
a b c
1 正 正 正
2 正 正 誤
3 誤 正 正
4 誤 誤 正
5 正 誤 正
問 50 一般用医薬品の添付文書に記載されている内容に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 一般的な副作用として記載されている症状、例えば発疹や発赤は、医薬品の薬理作用等から発現が予想される軽微な症状であるため、医薬品の販売等に従事する専門家は、購入者に対し、特に説明する必要はない。
b 重篤な副作用については、入院相当以上の健康被害につながるおそれがあるものであり、そうした重大な結果につながることを回避するため、その初期段階において速やかに医師の診療を受ける必要がある。
c 漢方処方製剤では、ある程度の期間継続して使用されることにより効果が得られるとされているものが多いが、長期連用する場合には、専門家に相談する旨が記載されており、専門家に相談する旨の記載がない漢方処方製剤は、短期の使用に限られるものである。
d 副作用については、まず、一般的な副作用について副作用名ごとに症状が記載され、そのあとに続けて、まれに発生する重篤な副作用について発現部位別に症状が記載されている。
a b c d
1 正 誤 正 正
2 誤 正 正 誤
3 正 誤 誤 誤
4 誤 正 誤 誤
5 誤 正 正 正
問 51 一般用医薬品の製品表示に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 適切な保存条件の下で製造後3年を超えて性状及び品質が安定であることが確認されてい る医薬品においては、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律に基づく使用期限の表示義務はない。
b 1回服用量中0.1mLを超えるアルコールを含有する内服液剤(滋養強壮を目的とするもの)については、アルコールを含有する旨及びその分量が記載されている。
c 購入者によっては、購入後すぐ開封せずにそのまま保管する場合や持ち歩く場合があるため、添付文書を見なくても適切な保管がなされるよう、その容器や包装にも、保管に関する注意事項が記載されている。
a b c
1 正 正 正
2 正 誤 誤
3 誤 正 正
4 誤 正 誤
5 誤 誤 正
問 52 安全性速報に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
1 医薬品、医療機器又は再生医療等製品について緊急かつ重大な注意喚起や使用制限に係る対策が必要な状況にある場合に作成される。
2 厚生労働省からの命令、指示、製造販売業者の自主決定等に基づいて作成される。
3 独立行政法人医薬品医療機器総合機構による医薬品医療機器情報配信サービスによる配信、製造販売業者から医療機関や薬局等への直接の配布、ダイレクトメール、ファクシミリ、電子メール等による情報提供(1か月以内)等により情報伝達されるものである。
4 A4サイズの青色地の印刷物で、ブルーレターとも呼ばれる。
問 53 医薬品・医療機器等安全性情報に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 厚生労働省より、1年に1回発行されている。
b 厚生労働省のホームページへ掲載される。
c 医薬品の安全性に関する解説記事や、使用上の注意の改訂内容、主な対象品目、参考文献 等が掲載されている。
a b c
1 正 正 正
2 誤 正 正
3 誤 正 誤
4 正 誤 誤
5 誤 誤 正
問 54 以下の情報のうち、独立行政法人医薬品医療機器総合機構の「医薬品医療機器情報提供ホ ームページ」に掲載されているものとして、誤っているものはどれか。
1 製造販売業者等や医療機関等から報告された、医薬品による副作用が疑われる症例情報
2 新たに許可を取得した医薬品製造販売業者の情報
3 一般用医薬品・要指導医薬品の添付文書情報
4 医薬品の承認情報
5 厚生労働省が製造販売業者等に指示した緊急安全性情報
問 55 医薬品の副作用情報等の収集、評価及び措置に関する以下の記述について、( )の 中に入れるべき字句はどれか。
1961年に起こった( )を契機として、医薬品の安全性に関する問題を世界共通のものとして取り上げる気運が高まり、1968年、世界保健機関(WHO)加盟各国を中心に、 各国自らが医薬品の副作用情報を収集、評価する体制(WHO国際医薬品モニタリング制度) を確立することにつながった。
1 サリドマイド薬害事件
2 スモン事件
3 薬害エイズ事件
4 CJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)訴訟
問 56 医薬品の副作用情報等の収集に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき 字句の正しい組み合わせはどれか。
一般用医薬品に関しても、承認後の調査が製造販売業者等に求められており、既存の医薬品と明らかに異なる有効成分が配合されたものについては、 ( a )を超えない範囲で厚生労働大臣が承認時に定める一定期間、承認後の使用成績等を製造販売業者等が集積し、厚生労働省 へ提出する制度(( b )) が適用される。
a b
1 10年 再評価制度
2 5年 再審査制度
3 5年 再評価制度
4 10年 再審査制度
問 57 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第68条の10第2 項の規定に基づく医薬品による副作用等が疑われる場合に登録販売者が行う報告に関する記述のうち、正しいものはどれか。
1 安全対策上必要があると認めるときは、医薬品の過量使用や誤用等によるものと思われる 健康被害についても報告が必要である。
2 医薬品の副作用等の報告者に対しては、安全性情報受領確認書が交付されることから、報告書の送付は、郵送に限られている。
3 保健衛生上の危害の発生又は拡大防止の観点から、報告期限は、報告の必要性を認めた日から30日を超えない期間内と定められている。
4 副作用の症状がその医薬品の適応症状と見分けがつきにくい場合は、報告の対象となっていない。
問 58 医薬品副作用被害救済制度に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 医薬品を適正に使用したにもかかわらず発生した副作用による被害者の迅速な救済を図るため、製薬企業の社会的責任に基づく公的制度として運営が開始された。
b 医療費や医療手当などの各種給付の請求は、請求する者の住所地の都道府県知事に対して行う。
c 救済給付業務に必要な費用は、すべて国庫補助により賄われている。
d 給付請求は、健康被害を受けた本人又は家族が行うことができる。
a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 正 誤
5 誤 誤 誤 誤
問 59 以下の医薬品のうち、使用により生じた健康被害事例が、医薬品副作用被害救済制度の対 象となるものはどれか。
1 個人輸入により入手した医薬品
2 殺虫剤・殺鼠剤
3 一般用検査薬
4 製品不良など、製薬企業に損害賠償責任がある場合の医薬品
5 人体に直接使用する殺菌消毒剤
問 60 医薬品の安全対策に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句はどれか。
解熱鎮痛成分として( )が配合されたアンプル入りかぜ薬の使用による重篤な副作用(ショック)で、1959年から1965年までの間に計38名の死亡例が発生した。 アンプル剤は他の剤形(錠剤、散剤等)に比べて吸収が速く、血中濃度が急速に高値に達するため、通常用量でも副作用を生じやすいことが確認されたことから、1965年、厚生省(当時)より関係製薬企業に対し、アンプル入りかぜ薬製品の回収が要請された。
1 アスピリン、アセトアミノフェン
2 アミノピリン、スルピリン
3 塩酸フェニルプロパノールアミン
4 小柴胡湯
5 イブプロフェン、ジクロフェナクナトリウム
以上2017年 鳥取 島根 岡山 広島 山口の登録販売者試験過去問題(午後)の問題60問でした。
ぜひ採点して、出来なかった問題、迷った問題の確認をしてみましょう。
答えはこちら
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お疲れさまでした