登録販売者試験 過去問題
目次
2017年 徳島 香川 愛媛 高知の登録販売者試験 過去問題(午前)
医薬品に共通する特性と基本的な知識
主な医薬品とその作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識
問1 医薬品の本質に関する次の記述について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
a 医薬品は、人の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人の身体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的とし、その有用性が認められたものである。
b 医薬品は、市販前に十分な有効性、安全性の確認が行われているため、保健衛生上のリスクを考える必要はない。
c 添付文書や製品表示に記載されている効能効果や副作用等について、購入者が誤解や認識不足を生じさせないために、医薬品の販売等に従事する専門家は、分かりやすい表現を用いて、適切な情報提供を行う必要がある。
d 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律では、健康被害の発生の可能性がなければ、医薬品への異物等の混入については許容されている。
下欄
1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)
問2 医薬品のリスク評価に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
a 無作用量とは、薬物の効果が発現し、有害反応が発現しない最大の投与量のことである。
b ヒトを対象とした臨床試験における効果と安全性の評価基準には、国際的にGLPが制定されている。
c 少量の医薬品の投与でも、長期投与されれば、慢性的な毒性が発現する場合があるため、反復投与毒性試験等の毒性試験が厳格に実施されている。
d 医薬品については、製造販売後安全管理基準としてGVPが制定されているなど、食品よりも厳しい安全性基準が求められている。
下欄
a b c d
1 正 正 正 誤
2 誤 正 正 正
3 正 誤 正 誤
4 正 誤 誤 正
5 誤 誤 正 正
問3 健康食品に関する次の記述について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
a 栄養機能食品については、各種ビタミン、ミネラルに対して栄養機能の表示が可能である。
b 健康補助食品(いわゆるサプリメント)は、使用法によっては、健康被害を生じることがある。
c 機能性表示食品は、疾病リスクを低減できる旨を表示してもよい。
d 特定保健用食品は、健康食品と同様に保健機能を表示することは一切認められていない。
下欄
1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)
問4 医薬品の副作用に関する次の記述について、誤っているものを1つ選びなさい。
1 医薬品の副作用は、薬理作用によるものとアレルギー(過敏反応)によるものに大別することができる。
2 複数の疾病を有する人の場合、ある疾病に対して使用された医薬品の作用が、別の疾病に対しては症状を悪化させたり、治療の妨げとなったりすることがある。
3 口渇は、日常生活にさほど支障を来さないため、副作用には含まれない。
4 副作用の中には、容易に異変を自覚できないものもある。
問5 アレルギーに関する次の記述について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
a 通常の免疫反応では、炎症や痛み、発熱等は生じない。
b アレルギーは、後天的な要素が強いため、近い親族にアレルギー体質の人がいる場合であっても、注意する必要はない。
c アレルギーは、医薬品の有効成分だけでなく、黄色4号(タートラジン)等の添加物でも引き起こされることがある。
d 鶏卵や牛乳等を原材料とした医薬品は、それらに対するアレルギーがある人への使用を避けなければならない場合がある。
下欄
1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)
問6 一般用医薬品の使用に関する次の記述について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
a 症状が一時的に緩和するならば、疾病の根本的な治療や生活習慣の改善等は行わず、漫然と一般用医薬品を使用し続けてもよいとされる。
b 一般用医薬品は、小児への使用を避けるべき医薬品でも、成人量の半量にすることで小児に投与することができる。
c 一般用医薬品は、酒類等との同時摂取や過量摂取により、急性中毒等を生じさせる場合がある。
d 医薬品の販売等に従事する専門家においては、必要以上に一般用医薬品の大量購入や頻回購入を試みる不審な購入者に対し、事情を尋ねたり、状況によっては販売を差し控えたりするなど、慎重な対応が求められる。
下欄
1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)
問7 医薬品の相互作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
a かぜ薬とアレルギー用薬では、成分や作用が重複することが多く、通常、これらの薬効群に属する医薬品の併用は避けることとされている。
b 医薬品の相互作用は、吸収、代謝(体内で化学的に変化すること)、分布又は排泄される過程でのみ起こる。
c 複数の疾病を有する人では、疾病ごとにそれぞれ医薬品が使用される場合が多いため、医薬品同士の相互作用に関して特に注意を要する。
d 一般用医薬品の販売等に従事する専門家は、一般用医薬品の購入者に対し、医療機関を受診する際に、使用している一般用医薬品があれば、その添付文書等を持参して見せるよう説明するとよい。
下欄
a b c d
1 誤 正 誤 誤
2 正 正 正 正
3 正 誤 正 誤
4 正 誤 正 正
5 誤 正 正 誤
問8 医薬品と食品の相互作用に関する次の記述について、( )に入れるべき字句の正しい組合せを下欄から選びなさい。
酒類(アルコール)は、主として( a )で代謝されるため、アルコールをよく摂取する者では、その代謝機能が( b )ことが多い。その結果、アセトアミノフェンでは、通常よりも( c )十分な薬効が得られなくなることがある。
下欄
a b c
1 肝臓 高まっている 体内に長く滞留して
2 腎臓 低下している 体内に長く滞留して
3 肝臓 低下している 体内に長く滞留して
4 腎臓 低下している 体内から速く消失して
5 肝臓 高まっている 体内から速く消失して
問9 小児の医薬品使用に関する次の記述について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
a 乳児は、乳児向けの用法用量が設定されている一般用医薬品があるため、医師の診療を受けることよりも、基本的には一般用医薬品による対処が優先される。
b 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が長いため、服用した医薬品の吸収率が相対的に高い。
c 幼児に使用される錠剤やカプセル剤は、形状が幼児向けに作られているため、服用時に喉につかえることはない。
d 小児とは、医薬品の使用上の注意においては、おおよその目安として7歳以上15歳未満の者をいう。
下欄
1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)
問10 高齢者の医薬品使用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
a 一般用医薬品を高齢者に使用する場合、原則として、定められた用量の下限よりも少ない用量から使用しなければならない。
b 高齢者は、生理機能の衰えのほか、喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。
c 高齢者では、医薬品の取り違えや飲み忘れを起こしやすい傾向があるため、家族や周囲の人(介護関係者等)の理解や協力も含めて、医薬品の安全性使用の観点からの配慮が重要となることがある。
d 高齢者において、医薬品使用により副作用を生じるリスクが、若年時と比べてどの程度増大しているかを、年齢のみから一概に判断することは難しい。
下欄
a b c d
1 正 正 誤 誤
2 誤 正 正 正
3 正 誤 正 正
4 正 正 誤 正
5 正 正 正 誤
問11 妊婦及び妊娠していると思われる女性に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
a 胎盤には、胎児の血液と母体の血液とが混ざり合う仕組み(血液-胎盤関門)がある。
b 妊婦が医薬品を使用した場合、胎児への医薬品成分の移行がどの程度防御されるかは、すべて解明されている。
c 便秘薬は、配合成分やその用量によっては、流産や早産を誘発するおそれがあるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性は、十分注意して適正に使用するか、又は使用そのものを避ける必要がある。
d 一般用医薬品は、多くの場合、妊婦が使用した場合における安全性に関する評価が困難であるため、妊婦の使用については「相談すること」としているものが多い。
下欄
a b c d
1 誤 正 正 正
2 正 正 正 誤
3 正 正 誤 正
4 正 誤 正 正
5 誤 誤 正 正
問12 プラセボ効果に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
a プラセボ効果とは、医薬品を使用したときに必ず生じる薬理作用によらない作用のことである。
b プラセボ効果は、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待や、条件付けによる生体反応、時間経過による自然発生的な変化等が関与して生じると考えられている。
c 医薬品を使用したときに、薬理作用によってもたらされる反応や変化には、望ましいもの(効果)と不都合なもの(副作用)とがあるが、プラセボ効果によってもたらされる反応や変化は、望ましいもののみである。
d プラセボ効果は、主観的な変化だけでなく、客観的に測定可能な変化として現れることがある。
下欄
a b c d
1 誤 正 誤 正
2 誤 正 正 正
3 正 正 誤 誤
4 正 誤 正 誤
5 正 誤 正 正
問13 医薬品の品質に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
a 医薬品は、適切な保管・陳列がなされていれば、経時変化による品質の劣化は生じない。
b 医薬品の配合成分(有効成分及び添加物成分)には、高温や多湿、光(紫外線)によって、変質や変敗を起こしやすいものが多い。
c 一般用医薬品は、その医薬品の一部が変質した物質から成っている場合でも、製造後1年以内であれば販売することができる。
d 液剤の外箱等に表示されている「使用期限」は、未開封状態で保管された場合に品質が保持される期限である。
下欄
a b c d
1 誤 誤 正 誤
2 正 正 正 誤
3 誤 正 正 正
4 正 誤 誤 正
5 誤 正 誤 正
問14 一般用医薬品承認審査合理化等検討会中間報告書「セルフメディケーションにおける一般用医薬品のあり方について」(平成14年11月)において、一般用医薬品の役割とされた事項であるものを「正」、それ以外を「誤」として、正しい組合せを下欄から選びなさい。
a 軽度な疾病に伴う症状の改善
b 生活の質(QOL)の改善・向上
c 健康状態の自己検査
d 生活習慣病等の疾病に伴う症状発現の予防(科学的・合理的に効果が期待できるものに限る。)
下欄
a b c d
1 正 正 正 正
2 正 正 正 誤
3 正 正 誤 正
4 正 誤 正 正
5 誤 正 正 正
問15 適切な医薬品選択と受診勧奨に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
a セルフメディケーションの主役は、一般用医薬品の販売等に従事する専門家であるため、購入者等に対して常に科学的な根拠に基づいた正確な情報提供を行い、セルフメディケーションを適切に支援していく必要がある。
b 一般用医薬品の販売等に従事する専門家による情報提供は、必ずしも医薬品の販売に結びつけるものではない。
c 一般用医薬品を一定期間若しくは一定回数使用しても症状の改善がみられない又は悪化した者は、医療機関を受診して医師の診療を受ける必要がある。
d 一般用医薬品で対処可能な範囲は、妊婦でも通常の成人の場合と変わらないので、特に留意する必要はない。
下欄
a b c d
1 正 誤 正 正
2 誤 正 正 誤
3 誤 正 正 正
4 正 誤 正 誤
5 正 正 誤 正
問16 一般用医薬品の販売等に従事する専門家が行うコミュニケーションに関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
a 購入者等が、自分自身や家族の健康に対する責任感を持ち、適切な医薬品を選択して、適正に使用しようとするよう、働きかけていくことが重要である。
b 必ずしも情報提供を受けた当人が医薬品を使用するとは限らないことを踏まえ、販売時のコミュニケーションを考える必要がある。
c 購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しい場合は、情報提供を行うためのコミュニケーションを図る必要はない。
d 購入者等が医薬品を使用する状況は随時変化する可能性があるため、販売数量は一時期に使用する必要量とする等、販売時のコミュニケーションの機会が継続的に確保されるよう配慮することも重要である。
下欄
a b c d
1 正 正 正 正
2 誤 正 正 正
3 正 誤 正 正
4 正 正 誤 正
5 正 正 正 誤
問17 CJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)訴訟を契機に国が講じた措置として、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
a 医薬品を迅に供給するための「緊急輸入」制度の創設
b 独立行政法人医薬品医療機器総合機構による生物由来製品による感染等被害救済制度の創設
c 薬事法改正に伴う、生物由来製品の安全対策強化
d 医薬品の副作用による健康被害の迅な救済を図るための、医薬品副作用被害救済制度の創設
下欄
1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、d)
問18 HIV(ヒト免疫不全ウイルス)訴訟に関する次の記述について、誤っているものを1つ選びなさい。
1 HIV訴訟は、国及び製薬企業を被告として大阪地裁と東京地裁に提訴された。
2 HIV訴訟は、HIVが混入した原料血漿から製造された免疫グロブリン製剤が血友病患者に投与されたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。
3 国は、HIV感染者に対する恒久対策として、エイズ治療研究開発センター及び拠点病院の整備や治療薬の早期提供等の様々な取り組みを推進してきている。
4 HIV訴訟を契機に、血液製剤の安全確保対策として、検査や献血時の問診の充実が図られた。
問19 サリドマイド及びサリドマイド訴訟に関する次の記述について、( )に入れるべき字句の正しい組合せを下欄から選びなさい。
サリドマイド訴訟は、( a )等として販売されたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の( b )(サリドマイド胎芽症)が発生したことに対する損害賠償訴訟である。
なお、サリドマイド胎芽症は、サリドマイドの光学異性体のうち、 S 体のみが有するとされる血管新生を( c )作用による。
下欄
a b c
1 総合感冒薬 先天異常 促す
2 総合感冒薬 後天異常 妨げる
3 催眠鎮静剤 先天異常 促す
4 催眠鎮静剤 後天異常 促す
5 催眠鎮静剤 先天異常 妨げる
問20 スモン及びスモン訴訟に関する次の記述について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
a スモン訴訟は、整腸剤として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。
b スモンはその症状として、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れる。
c 日本では、キノホルム製剤の使用は制限されたが、販売停止までには至っていない。
d スモン患者に対して、施術費及び医療費の自己負担分については、いまだに公費負担が講じられていない。
下欄
1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、d)
主な医薬品とその作用
問21 かぜ薬に配合される次の鎮咳成分のうち、依存性があるものの正しい組合せを下欄から選びなさい。
a コデインリン酸塩
b ジヒドロコデインリン酸塩
c デキストロメトルファン臭化水素酸塩
d ノスカピン
下欄
1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)
問22 下表の成分を含むかぜ薬に関する次の記述について、誤っているものを1つ選びなさい。
1日服用量中 クレマスチンフマル酸塩 1.34mg ベラドンナ総アルカロイド 0.3mg ブロムヘキシン塩酸塩 12mg アセトアミノフェン 900mg ジヒドロコデインリン酸塩 24mg ノスカピン 48mg dl-メチルエフェドリン塩酸塩 60mg 無水カフェイン 75mg ベンフォチアミン(ビタミンB1誘導体) 24mg |
1 ブロムヘキシン塩酸塩は、去痰作用が期待できる。
2 アセトアミノフェンは、末梢における抗炎症作用が期待できる。
3 ノスカピンは、中枢神経系に作用して咳を抑える目的で配合されている
4 無水カフェインは、解熱鎮痛成分の鎮痛作用を補助する目的で配合されている。
問23 かぜの症状緩和に用いられる次の漢方処方製剤のうち、カンゾウを含まないものを1つ選びなさい。
1 小青竜湯
2 麦門冬湯
3 半夏厚朴湯
4 桂枝湯
5 小柴胡湯
問24 眠気を促す薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
a ブロモバレリル尿素は、妊婦又は妊娠していると思われる女性には使用を避けるべきである。
b 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、慢性的に不眠症状がある人を対象とする。
c 生薬成分のみからなる鎮静薬は、飲酒を避けることとはなっていないが、アルコールが睡眠の質を低下させ、医薬品の効果を妨げることがある。
d 加味帰脾湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの貧血、不眠症、精神不安、神経症に適すとされる。
下欄
a b c d
1 正 誤 正 正
2 正 正 誤 誤
3 正 誤 誤 正
4 誤 正 正 誤
5 誤 正 正 正
問25 かぜ薬に関して、副作用とそれを生じることがある主な配合成分の関係の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
(副作用) (配合成分)
a 肝機能障害 ― アスピリン
b 腎障害 ― イブプロフェン
c 眠気 ― 抗ヒスタミン成分
d 便秘 ― コデインリン酸塩
下欄
a b c d
1 誤 正 正 正
2 正 誤 正 正
3 正 正 誤 正
4 正 正 正 誤
5 正 正 正 正
問26 カフェインに関する次の記述について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
a カフェインは、腎臓で水分の再吸収を促進するとともに、膀胱括約筋を収縮させる働きがあり、尿量の減少をもたらす。
b 眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量は、カフェインとして500mg、1日摂取量は1,000mgが上限とされている。
c カフェインには、作用は弱いながら反復摂取により依存を形成する性質がある。
d カフェインは、副作用として不安、頭痛、動悸等を生じることがある。
下欄
1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)
問27 下表の成分を含む鎮咳去痰薬に関する次の記述について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
1日服用量中 キキョウ末 70mg キョウニン末 5.0mg セネガ末 3.0mg カンゾウ末 50mg |
a キキョウは、キキョウ科のキキョウの花期の全草を基原とする生薬で、鎮咳作用を期待して用いられる。
b キョウニンは、バラ科のホンアンズ等の種子を基原とする生薬で、体内で分解されて生じた代謝物の一部が延髄の呼吸中枢、咳嗽中枢を鎮静させる作用を示すとされる。
c セネガは、ヒメハギ科のセネガ又はヒロハセネガの葉を基原とする生薬である。
d カンゾウを大量に摂取するとグリチルリチン酸の大量摂取につながり、偽アルドステロン症を起こすおそれがある。
下欄
1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)
問28 うがい薬に関して、配合成分と作用の関係について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
(配合成分) (作用)
a グリチルリチン酸二カリウム ― 抗炎症
b トラネキサム酸 ― 殺菌消毒
c グリセリン ― 局所保護
d ベンゼトニウム塩化物 ― 抗ヒスタミン
下欄
1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)
問29 下表の成分を含む胃腸薬に関する次の記述について、誤っているものを1つ選びなさい。
1日服用量中 トリメブチンマレイン酸塩(TM) 300mg ビオヂアスターゼ2000 120mg リパーゼAP6 45mg カンゾウ末 150mg ロートエキス 30mg 炭酸水素ナトリウム 300mg 降炭酸カルシウム 600mg メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(乾燥物換算) 240mg |
1 リパーゼAP6は、炭水化物、脂質等の分解に働く酵素を補うことを目的に配合されている。
2 ロートエキスは、過剰な胃液の分泌を抑える作用を期待して配合されている。
3 炭酸水素ナトリウムは、胃酸の中和作用のほか、胃粘膜にゼラチン状の皮膜を形成して保護する作用もあるとされる。
4 この胃腸薬は、炭酸飲料での服用は適当でない。
問30 コンタクトレンズ装着液については、配合成分としてあらかじめ定められた範囲内の成分のみを含む等の基準に当てはまる製品が、医薬部外品として認められている。次の成分のうち、あらかじめ定められた成分として誤っているものを1つ選びなさい。
1 グリチルリチン酸二カリウム
2 ポリビニルピロリドン
3 塩化ナトリウム
4 アミノエチルスルホン酸
5 アスパラギン酸カリウム
問31 駆虫薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
a 一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫と旋毛虫である。
b サントニンは、回虫の自発運動を抑える作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
c 複数の駆虫薬を併用しても駆虫効果が高まることはなく、副作用が現れやすくなる。
d 駆虫薬は、虫卵や腸管内に生息する虫体にのみ作用する。
下欄
a b c d
1 正 誤 正 正
2 正 正 誤 誤
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 正 誤
5 誤 正 誤 正
問32 コエンザイムQ10(ユビデカレノン)に関する次の記述について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
a 心筋の酸素利用効率を抑えて収縮力を高めることにより、血液循環の改善効果を示すとされている。
b エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分で、摂取された栄養素からエネルギーが産生される際にビタミンEとともに働く。
c コエンザイムQ10を含有する一般用医薬品については、小児向けの製品はない。
d 強心薬との併用は避ける必要がある。
下欄
1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)
問33 内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)に関する次の記述について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
a プソイドエフェドリン塩酸塩は、依存性のある成分である。
b メチルエフェドリン塩酸塩は、血管拡張作用により痒みを鎮める効果を期待して用いられることがある。
c 抗ヒスタミン成分は、排尿困難の症状がある人、緑内障の診断を受けた人では、症状の悪化を招くおそれがある。
d ケイガイは、ハクモクレン等の蕾を基原とする生薬で、鎮静、鎮痛の作用を期待して用いられる。
下欄
1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)
問34 腸の薬に関する次の記述について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
a トリメブチンマレイン酸塩は、消化管の平滑筋に直接作用して、消化管の運動を調整する作用があるとされる。
b 日本薬局方収載のケツメイシ、ゲンノショウコについては、煎薬として整腸、腹部膨満感等に用いられる。
c ロペラミド塩酸塩が配合された止瀉薬は、飲みすぎや食あたりによる下痢の症状に用いられることを目的としている。
d ヒマシ油は、大腸でリパーゼの働きによって生じる分解物が、大腸を刺激することで瀉下作用をもたらすと考えられている。
下欄
1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)
問35 眼科用薬に関する次の記述について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
a クロモグリク酸ナトリウムは、アレルギー性でない結膜炎等に対して有効である。
b ホウ酸は、洗眼薬として用時水に溶解し、結膜嚢の洗浄・消毒に用いられる。
c 結膜を通っている血管を収縮させて目の充血を除去することを目的として、プラノプロフェンが配合されている場合がある。
d 一般用医薬品の点眼薬には、緑内障の症状を改善できるものはない。
下欄
1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)
問36 歯槽膿漏薬に関して、配合成分と作用の関係について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
(配合成分) (作用)
a カルバゾクロム ― 炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える
b アラントイン ― 歯周組織の炎症を和らげる
c チモール ― 歯肉溝での細菌の繁殖を抑える
d ビタミンE ― 炎症を起こした歯周組織の修復を促す
下欄
1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)
問37 漢方処方製剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
a 現代中国で利用されている中医学に基づく薬剤も、漢方薬の一種である。
b 防風通聖散は、まれに重篤な副作用として肝機能障害、間質性肺炎、偽アルドステロン症が起こることが知られている。
c 漢方処方製剤と医療用医薬品との併用により、相互作用が発生することがある。
d 用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後6か月未満の乳児には使用しないこととされている。
下欄
a b c d
1 正 誤 正 正
2 正 正 誤 正
3 正 正 誤 誤
4 誤 誤 正 正
5 誤 正 正 誤
問38 外皮用薬に関する次の記述について、誤っているものを1つ選びなさい。
1 スプレー剤を連続して噴霧する時間は、3秒以内とすることが望ましい。
2 損傷皮膚の組織の修復を促す作用を期待して、ビタミンA油が配合されている場合がある。
3 ステロイド性抗炎症成分をコルチゾンに換算して1g又は1mL中0.025mgを超えて含有する製品では、特に長期連用を避ける必要がある。
4 クロルヘキシジン塩酸塩は、一般細菌類、結核菌及びウイルスに対して殺菌消毒作用を示す。
問39 下表の成分を含む鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
1回量1錠中 ジフェニドール塩酸塩 16.6mg スコポラミン臭化水素酸塩水和物 0.16mg 無水カフェイン 30.0mg ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) 5.0mg |
a ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。
b スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、肝臓で代謝されにくいため、抗ヒスタミン成分と比べて作用の持続時間が長い。
c ピリドキシン塩酸塩は、吐き気の防止に働くことを期待して配合されている。
d ジフェニドール塩酸塩の作用による眠気は、無水カフェインの作用により解消することができる。
下欄
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 正 誤 誤
4 誤 誤 正 正
5 誤 正 正 誤
問40 解熱鎮痛薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
a 解熱に関しては、腎臓における水分の再吸収を促して循環血流量を増し、発汗を促進する作用も寄与している。
b アセトアミノフェンは、他の解熱鎮痛成分のような胃腸障害は少なく、空腹時に服用できる製品もある。
c 現在では、イソプロピルアンチピリンが一般用医薬品で唯一のピリン系解熱鎮痛成分となっている。
d イブプロフェンが配合された一般用医薬品は、6歳以上であれば小児に対しても使用できる。
下欄
a b c d
1 正 誤 正 正
2 正 誤 誤 誤
3 正 正 正 誤
4 誤 正 正 正
5 誤 正 誤 正
問41 婦人薬に関して、次の漢方処方製剤のうち、胃腸の弱い人でも不向きとされていないものを1つ選びなさい。
1 温経湯
2 加味逍遙散
3 四物湯
4 当帰芍薬散
5 柴胡桂枝乾姜湯
問42 かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤に関する次の記述について、誤っているものを1つ選びなさい。
1 小柴胡湯は、体力虚弱で、汗が出るもののかぜの初期に適すとされる。
2 葛根湯は、体力中等度以上のものの感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛みに適すとされる。
3 麻黄湯は、体力充実して、かぜのひきはじめで、寒気がして発熱、頭痛があり、咳が出て身体のふしぶしが痛く汗が出ていないものの感冒、鼻かぜ、気管支炎、鼻づまりに適すとされる。
4 香蘇散は、体力虚弱で、神経過敏で気分がすぐれず胃腸の弱いもののかぜの初期、血の道症に適すとされる。
問43 血中コレステロールと高コレステロール改善成分に関する次の記述について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
a 低密度リポタンパク質(LDL)は、コレステロールを肝臓から末梢組織へと運ぶリポタンパク質である。
b 血液中のLDLが多く、高密度リポタンパク質(HDL)が少ないと、生活習慣病につながる危険性が高くなる。
c 血液検査値として、LDLが150mg/dL以上、HDLが50mg/dL未満、中性脂肪が160mg/dL以上のいずれかである状態を、脂質異常症という。
d パンテチンは、LDLの産生を高める作用があるとされる。
下欄
1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)
問44 貧血用薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
a 補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で、硫酸銅が配合されている場合がある。
b 鉄分の吸収は空腹時のほうが高いとされているが、消化器系への副作用を軽減するには、食後に服用することが望ましい。
c 葉酸は、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられる。
d 服用の前後30分にタンニン酸を含む飲食物を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が悪くなることがある。
下欄
a b c d
1 正 誤 正 正
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 正 誤
5 誤 正 誤 正
問45 外皮用薬に用いられる抗炎症成分のうち、非ステロイド性であるものの正しい組合せを下欄から選びなさい。
a デキサメタゾン
b プレドニゾロン酢酸エステル
c インドメタシン
d ピロキシカム
下欄
1(a、b) 2(b、c) 3(a、d) 4(c、d)
問46 痔の薬に関する次の記述について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
a 比較的緩和な抗炎症作用を示す成分として、グリチルレチン酸が配合されている場合がある。
b 粘膜表面に不溶性の膜を形成することによる、粘膜の保護・止血を目的として、酸化亜鉛が配合されている場合がある。
c 痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して、組織修復成分であるエフェドリン塩酸塩が配合されていることがある。
d カイカは、主に抗炎症作用を期待して用いられる。
下欄
1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、d)
問47 肌の角質化、かさつき等を改善する成分を含む外皮用薬に関する次の記述について、誤っているものを1つ選びなさい。
1 いぼに用いる製品については、医薬品としてのみ認められている。
2 尿素は、皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることにより、角質軟化作用を示す。
3 グリセリンは、皮膚の乾燥を改善することを目的として用いられる。
4 サリチル酸は、角質成分を溶解することにより角質軟化作用を示す。
問48 鼻炎用点鼻薬に関する次の記述について、誤っているものを1つ選びなさい。
1 交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を収縮させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として、アドレナリン作動成分が用いられる。
2 ヒスタミンの働きを抑えることにより、くしゃみや鼻汁等の症状の緩和することを目的として、ケトチフェンが配合されている場合がある。
3 鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止することを目的として、セチルピリジニウム塩化物が配合されている場合がある。
4 一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の適用範囲は、急性又はアレルギー性の鼻炎及びそれに伴う副鼻腔炎並びに蓄膿症である。
問49 殺虫剤に使用される殺虫成分と成分分類の関係について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
(殺虫成分) (成分分類)
a ペルメトリン ― ピレスロイド系殺虫成分
b プロポクスル ― オキサジアゾール系殺虫成分
c ピリプロキシフェン ― 有機塩素系殺虫成分
d プロペタンホス ― 有機リン系殺虫成分
下欄
1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、d)
問50 抗真菌成分に関する次の記述について、誤っているものを1つ選びなさい。
1 スルコナゾール硝酸塩は、副作用としてかぶれ、腫れ、刺激感等が現れることがある。
2 シクロピロクスオラミンは、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げることにより、その増殖を抑える。
3 ウンデシレン酸は、患部を酸性にすることで、皮膚糸状菌の発育を抑える。
4 ピロールニトリンは、菌の呼吸や代謝を妨げることにより、皮膚糸状菌の増殖を抑える。
問51 生薬成分と薬用部位の関係について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
(生薬成分) (薬用部位)
a ブクリョウ ― 菌核
b サイシン ― 根及び根茎
c モクツウ ― 根
d ショウマ ― 果実
下欄
1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、d)
問52 妊娠検査薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
a 妊娠検査薬は、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の有無を調べるものである。
b 通常、実際に妊娠が成立してから6週目前後の尿中のhCG濃度を検出感度としている。
c 絨毛細胞が腫瘍化している場合には、妊娠していなくても検査結果が陽性となることがある。
d 尿中hCGの検出反応は、温度の影響を受けない。
下欄
a b c d
1 正 正 正 誤
2 誤 正 正 誤
3 正 正 誤 正
4 正 誤 正 誤
5 誤 誤 正 正
問53 滋養強壮保健薬の配合成分と配合目的の関係について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
(配合成分) (配合目的)
a グルクロノラクトン ― メラニンの排出を促す
b アミノエチルスルホン酸 ― ビタミンCの吸収を助ける
c アスパラギン酸ナトリウム ― 乳酸の分解を促す
d コンドロイチン硫酸ナトリウム ― 軟骨成分を形成及び修復する
下欄
1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、d)
問54 殺虫剤に関する次の記述について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
a オキサジアゾール系殺虫成分は、アセチルコリンエステラーゼの阻害によって殺虫作用を示し、アセチルコリンエステラーゼとの結合は不可逆的である。
b ピレスロイド系殺虫成分は、除虫菊の成分から開発された成分である。
c トリクロルホンは、ほ乳類や鳥類ではやかに分解されて排泄されるため、毒性は比較的低いとされる。
d プロポクスルは、幼虫が十分に成長して蛹になるのを抑えているホルモンに類似した作用を有し、幼虫が蛹になるのを妨げる。
下欄
1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、d)
問55 鎮咳去痰薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
a マオウは、依存性がある生薬成分である。
b 口腔咽喉薬の効果を兼ねたトローチ剤では、殺菌消毒成分であるブロムヘキシン塩酸塩が配合されている場合がある。
c アドレナリン作動成分は、心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能障害の診断を受けた人では、症状を悪化させるおそれがある。
d トリメトキノール塩酸塩は、交感神経系を刺激して気管支を拡張させる作用を示す。
下欄
a b c d
1 正 誤 正 正
2 正 誤 誤 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 正 正
5 誤 正 誤 正
問56 衛生害虫に関する次の記述について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
a ウジの防除法としては、通常、有機塩素系殺虫成分が配合された殺虫剤が用いられる。
b 医薬品によるシラミの防除は、殺虫成分としてフェノトリンが配合されたシャンプーやてんか粉が用いられる。
c フェノトリンには、シラミの刺咬による痒みや腫れの症状を和らげる作用はない。
d トコジラミは、電気掃除機で隅々まで丁寧に吸引しても駆除することができない。
下欄
1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、d)
問57 滋養強壮保健薬に関する次の記述について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
a 一般用医薬品におけるビタミンAの1日分量は、6000国際単位が上限とされている。
b ビタミンDは、下垂体や副腎系に作用して、ホルモン分泌の調節に関与するとされている。
c ビタミンB1は、炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、神経の正常な働きを維持する作用がある。
d ビタミンB6は、タンパク質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の健康維持、神経機能の維持に重要な栄養素である。
下欄
1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、d)
問58 禁煙補助剤に関する次の記述について、誤っているものを1つ選びなさい。
1 咀嚼剤は、1度に2個以上の使用は避ける必要がある。
2 うつ病と診断されたことのある人では、禁煙時の離脱症状により、うつ症状を悪化させることがあるため、使用を避ける必要がある。
3 口腔内がアルカリ性になるとニコチンの吸収が低下する。
4 アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を増強させるおそれがある。
問59 浣腸薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
a 繰り返し使用すると直腸の感受性の低下が生じて効果が弱くなり、医薬品の使用に頼りがちになるため、連用しないこととされている。
b ロートエキスは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して用いられる。
c 半量を使用する用法がある場合、残量を再利用すると感染のおそれがあるので使用後は破棄する。
d 高齢者がグリセリンの配合された浣腸薬を使用する場合は、使用前にその適否について、治療を行っている医師等に相談がなされるべきである。
下欄
a b c d
1 正 正 正 正
2 誤 正 正 正
3 正 誤 正 正
4 正 誤 誤 正
5 正 正 正 誤
問60 消毒薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
a クレゾール石鹸液は、一般細菌類、真菌類、ウイルスに対する殺菌消毒作用を示す。
b 日本薬局方に収載されているクレゾール石鹸液は、原液を水で希釈して用いられるが、刺激性が強いため、原液が直接皮膚に付着しないようにする必要がある。
c エタノールは、一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、ウイルスに対する殺菌消毒作用はない。
d トリクロルイソシアヌル酸等の有機塩素系殺菌消毒成分は、プール等の大型設備の殺菌消毒に用いられることが多い。
下欄
a b c d
1 誤 正 正 正
2 誤 正 誤 正
3 誤 誤 正 正
4 正 誤 誤 正
5 正 正 誤 誤
以上2017年 徳島県 香川県 愛媛県 高知県の登録販売者試験過去問題(午前)の問題60問でした。
ぜひ採点して、出来なかった問題、迷った問題の確認をしてみましょう。
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お疲れさまでした