登録販売者試験 過去問題
目次
2019年 関西広域連合(大阪府、滋賀県、京都府、兵庫県、和歌山県、徳島県)の過去問題(午前)
医薬品に共通する特性と基本的な知識
主な医薬品とその作用
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医薬品に共通する特性と基本的な知識
問1 医薬品の本質に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 医薬品は、人の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人の身体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的とする生命関連製品である。
- 医薬品は、販売前に安全性に関する十分な審査がされており、保健衛生上のリスクを伴うことはない。
- 医薬品は、効能効果、用法用量、副作用等の必要な情報が適切に伝達されることを通じて、購入者が適切に使用することにより、初めてその役割を十 分に発揮するものである。
- 医薬品は、知見の積み重ねによって、有効性、安全性等に関する情報が集積されており、随時新たな情報が付加されるものである。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 正 誤 正 正
問2 医薬品のリスク評価に関する記述について、誤っているものを一つ選べ。
- 医薬品は、食品と同じ安全性基準が要求されている。
- 医薬品は、少量の投与でも長期投与されれば慢性的な毒性が発現する場合がある。
- 医薬品のリスク評価では、医薬品毒性試験法ガイドラインに沿って、単回投与毒性試験や反復投与毒性試験などの毒性試験が厳格に実施されている。
- 医薬品の投与量と毒性の関係は、治療量上限を超えると、効果よりも 有害反応が強く発現する「中毒量」となり、「最小致死量」を経て、「致死 量」に至る。
問3 医薬品の本質に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
- 殺虫剤など人体に対して使用されない医薬品は、人体がそれに曝されても健康を害するおそれはない。
- 一般の生活者では、添付文書や製品表示に記載された内容を見ただけでは、効能効果や副作用等について誤解が生じることがある。
- 医薬品は、人体にとって有益であり、医薬品が人体に及ぼす作用はすべて解明されている。
- 医薬品は、多くの場合、人体に取り込まれて作用し、効果を発現させるものである。
1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)
問4 健康食品に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 特定保健用食品は、「特定の保健機能の表示」が許可されている。
- 近年、セルフメディケーションへの関心が高まるとともに、健康補助食品(いわゆるサプリメント)などが健康推進・増進を目的として広く国民に使用されるようになった。
- 栄養機能食品は、各種ビタミンの「栄養機能の表示」ができない。
- 機能性表示食品は、疾病に罹患している者の健康の増進に役立つ旨又 は適する旨を表示するものである。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 誤 正 正
3 正 正 誤 誤
4 誤 正 正 正
5 誤 正 誤 正
問5 アレルギーに関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 通常の免疫反応は、人体にとって有害なものを体内から排除するための必要な過程であるが、アレルギーでは組織に過剰に刺激を与えることがある。
- アレルギーは、医薬品の薬理作用とは関係なく起こり得る。
- アレルギーは、内服薬によって引き起こされ、外用薬では引き起こされることはない。
- 医薬品の添加物は、アレルギーを引き起こす原因物質とはならない。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 誤 正 正
3 正 正 誤 誤
4 誤 正 正 正
5 誤 正 誤 正
問6 一般用医薬品に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 一般用医薬品は、一般の生活者が自らの判断で使用するものではない。
- 一般用医薬品の販売等に従事する専門家は、購入者等から副作用の発生の経過を聴いて、その後の適切な医薬品の選択に資する情報提供を行う必要がある。
- 一般用医薬品の使用に際しては、通常は、その使用を中断することによる不利益よりも、重大な副作用の回避が優先される。
- 一般用医薬品を継続して使用する場合には、特段の異常が感じられなくても医療機関を受診するよう、医薬品の販売等に従事する専門家から購入者等に促していくことも重要である。
a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 誤 正
4 誤 正 正 正
5 正 正 正 正
問7 一般用医薬品の不適正な使用と有害事象に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
- 一般用医薬品の不適正な使用には、使用する人の誤解や認識不足に起因するものがある。
- 一般用医薬品には、習慣性・依存性のある成分は含まれていない。
- 一般用医薬品を、みだりに他の医薬品や酒類と一緒に摂取すると、急性中毒等を起こす危険性が高くなる。
- 一般用医薬品は作用が著しくないため、乱用の繰り返しによっても、慢性的な臓器障害までは生じない。
1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)
問8 他の医薬品との相互作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 複数の医薬品を併用した場合、医薬品の作用が増強することがあるが、減弱することはない。
- 医薬品の相互作用は、医薬品が薬理作用をもたらす部位において起こり、医薬品の代謝や排泄の過程では起こらない。
- かぜ薬、解熱鎮痛薬、アレルギー用薬等では、成分や作用が重複することが多く、通常、これらの薬効群に属する医薬品の併用は避けることとされている。
- 購入者等が医療機関や薬局から交付された薬剤を使用している場合には、一般用医薬品の販売等に従事する専門家は、診療を行った医師若しくは歯科医師又は調剤した薬剤師に相談するよう、説明がなされるべきである。
a b c d
1 正 誤 正 正
2 正 正 正 誤
3 正 正 誤 誤
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 正
問9 医薬品と食品との相互作用に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
- 食品と飲み薬が体内で相互作用を生じる場合、しばしば「飲み合わせ」と表現される。
- 酒類(アルコール)をよく摂取する者は、アセトアミノフェンの十分な 薬効が得られないことがある。
- カフェインを含む総合感冒薬とコーヒーを一緒に服用しても、カフェ インの過剰摂取にはならない。
- 外用薬や注射薬の作用や代謝は、食品による影響を受けない。
1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)
問10 小児と医薬品に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 医薬品の使用上の注意において、小児の年齢区分は、おおよそ12歳未満を目安とする。
- 小児は、医薬品成分の代謝・排泄に時間がかかり、作用が強く出過ぎたり、副作用がより強く出ることがある。
- 5歳未満の幼児に使用される錠剤やカプセル剤等の医薬品では、服用時に喉につかえやすいので注意するよう添付文書に記載されている。
- 家庭内の医薬品の保管場所は、小児がいつでも取り出せるよう、小児が容易に手に取れる場所や、目につく場所とすることが適切である。
a b c d
1 正 正 誤 誤
2 誤 正 正 誤
3 誤 誤 正 正
4 誤 誤 誤 正
5 正 誤 誤 誤
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問11 高齢者に関する記述について、誤っているものを一つ選べ。
- 持病(基礎疾患)を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の治療の妨げとなる場合がある。
- 一般に生理機能が衰えつつあるので、若年時と比べて副作用が生じるリスクは低くなる。
- 医薬品の飲み忘れを起こしやすい傾向があり、家族の理解や協力も含 めた、医薬品の安全使用の観点からの配慮が重要となることがある。
- 医薬品の副作用で口渇を生じることがあり、誤嚥を誘発しやすくなるので注意が必要である。
問12 妊婦又は妊娠していると思われる女性あるいは母乳を与える女性(授乳婦)に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 一般用医薬品には、妊婦が使用した場合における安全性に関する評価が容易であるため、妊婦の使用については「相談すること」としているも のは少ない。
- 胎盤には、胎児の血液と母体の血液が混ざり合う仕組みがある。
- 医薬品の種類によっては、授乳婦が使用した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られている。
- 乳幼児に好ましくない影響が及ぶことが知られている医薬品については、授乳期間中の使用を避けるか、使用後しばらくの間は授乳を避ける必要がある。
a b c d
1 正 誤 正 正
2 正 正 正 誤
3 正 正 誤 誤
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 正
問13 プラセボ効果(偽薬効果)に関する記述の正誤について、正しい組合せを一 つ選べ。
- 医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に薬理作用によらない作用を生じることをプラセボ効果という。
- プラセボ効果は、主観的な変化だけでなく、客観的に測定可能な変化として現れることもある。
- プラセボ効果は、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待(暗示効果)は全く関与していない。
- プラセボ効果によってもたらされる反応や変化は、望ましいもの(効果)のみであり、不都合なもの(副作用)はない。
a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 正 正
3 誤 正 誤 誤
4 正 誤 正 誤
5 誤 誤 正 正
問14 医薬品の品質に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 品質が承認された基準に適合しない医薬品や、その全部又は一部が変質・変敗した物質から成っている医薬品は、販売等が禁止されている。
- 医薬品は、高い水準で均一な品質が保証されており、保管・陳列時に配慮は必要ない。
- 一般用医薬品は、家庭における常備薬として購入されることも多いことから、使用期限から十分な余裕をもって販売等がなされることが重要である。
- 医薬品の外箱等に表示されている「使用期限」は、開封された後も、記載されている期日まで品質が保証されるものである。
a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 正 正
3 誤 正 誤 誤
4 正 誤 正 誤
5 誤 誤 正 正
問15 一般用医薬品の役割に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 重篤な疾病に伴う症状を改善する。
- 生活習慣病等の疾病に伴う症状の発現を予防する。 (科学的・合理的に 効果が期待できるものに限る。)
- 生活の質(QOL)を改善する。
- 健康状態を自己検査する。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 誤 正 正 正
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 正
問16 一般用医薬品の販売時のコミュニケーションに関する記述の正誤について、 正しい組合せを一つ選べ。
- 医薬品の販売に従事する専門家は、購入者が適切な医薬品を選択し、適正に使用するよう、働きかけることが重要である。
- 医薬品の販売に従事する専門家からの情報提供は、できるだけ専門用語を用いて説明し、購入者に理解してもらうと実効性が高まる。
- 一般用医薬品の場合、必ずしも情報提供を受けた当人が使用するとは限らないことを踏まえ、販売時のコミュニケーションを考える必要があ る。
- 医薬品の適正な使用のために必要な情報は、添付文書に一般的・網羅的に記載されているので、積極的な情報提供は不要である。
a b c d
1 正 誤 正 正
2 正 誤 正 誤
3 誤 正 正 誤
4 誤 誤 誤 正
5 正 正 誤 正
問17 登録販売者が一般用医薬品の購入者から確認しておきたいポイントに関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- その医薬品を使用する人として、高齢者や小児、妊婦等が想定されるか。
- その医薬品を使用する人の血液型は何型か。
- その医薬品を使用する人が医療機関で治療を受けていないか。
- その医薬品を使用する人が過去にアレルギーの経験があるか。
a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 正 正
5 正 正 正 正
問18 サリドマイド及びサリドマイド訴訟に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
- 鎮咳去痰薬として販売されていたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児にサリドマイド胎芽症が発生した。
- サリドマイド胎芽症として、出生児の四肢欠損、耳の障害等の先天異常がある。
- サリドマイド訴訟では、製薬企業のみならず国も被告として提訴された。
- 西ドイツ(当時)では、サリドマイド製剤の催奇形性について早期に警告が発せられたため、サリドマイドの薬害事件は日本でのみ問題となった。
1(a、b) 2(a、c)
3(b、c) 4(c、d)
問19 スモン及びスモン訴訟に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- スモン訴訟とは、整腸剤として販売されていたホルムアルデヒド製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症に罹患したことに対する損 害賠償訴訟である。
- スモンの症状は、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れる。
- スモン訴訟では、国及び製薬企業が提訴されたが、早期救済のため、地裁及び高裁において和解が勧められ、全面和解が成立した。
- スモン訴訟を契機として、医薬品の副作用報告制度が創設された。
a b c d
1 正 正 誤 正
2 正 正 誤 誤
3 誤 正 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 誤
問20 HIV訴訟に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- HIV訴訟は、白血病患者がヒト免疫グロブリン製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。
- HIV訴訟は、国及び製薬企業を被告として、大阪地裁、東京地裁に提訴され、1996年3月に両地裁で和解が成立した。
- HIV訴訟の和解を踏まえ、国は、HIV感染者に対する恒久対策として、エイズ治療研究開発センター及び拠点病院の整備等の取り組みを推進している。
- HIV訴訟を踏まえ、国は製薬企業に対し、従来の副作用報告に加えて感染症報告を義務づけた。
a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 正 正
5 正 正 正 正
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主な医薬品とその作用
問21 かぜ薬(総合感冒薬)に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- かぜ薬の多くは、原因となるウイルスの増殖を抑制する作用を有する。
- かぜであるからといって、必ずしもかぜ薬を選択するのが最適とは限らない。
- 存在しない症状に対する不要な成分が配合されていると、副作用のリスクを高めることとなる。
- かぜ薬に配合される主な解熱鎮痛成分としては、アスピリンやアセトアミノフェン、イブプロフェンなどがある。
a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 正 正
5 正 正 正 正
問22 かぜ薬の成分に関する記述について、 ( )の中に入れるべき字句の正し い組合せを一つ選べ。
( a )は15歳未満の小児で水痘(水疱瘡)又はインフルエンザにかか っているときには使用を避ける必要があるが、一般の生活者にとっては、か ぜとインフルエンザとの識別は必ずしも容易でない。インフルエンザの流行期には解熱鎮痛成分が( b )や生薬成分のみからなる製品の選択を提案するなどの対応を図ることが重要である。
a b
1 アセトアミノフェン エテンザミド
2 アセトアミノフェン クロルフェニラミンマレイン酸塩
3 エテンザミド クロルフェニラミンマレイン酸塩
4 エテンザミド アセトアミノフェン
5 クロルフェニラミンマレイン酸塩 アセトアミノフェン
問23 漢方処方製剤に関する副作用の記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 葛根湯、小青竜湯にはカンゾウが含まれているので、重篤な副作用と して偽アルドステロン症を生じることがある。
- 麻黄湯は、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心、胃部不快感、 発汗過多、全身脱力感等の副作用が現れやすいので、不向きである。
- 小柴胡湯は、まれに重篤な副作用として間質性肺炎や肝機能障害を生じるが、インターフェロン製剤を併用すると副作用は軽減される。
- 小建中湯は、重篤な副作用として、間質性肺炎や肝機能障害を生じる。
a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 正 誤 誤
4 誤 誤 正 誤
5 誤 正 誤 正
問24 かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
- 葛根湯は、体の虚弱な人でも感冒の初期であれば、子どもから大人までだれにでも適している。
- 麻黄湯は、かぜの後期の諸症状に適している。
- 桂枝湯 は、体力虚弱で、汗が出るもののかぜの初期に用いられる。
- 小青竜湯は、体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出るものの気管支炎、鼻炎等に用いられる。
1(a、b) 2(b、c)
3(b、d) 4(c、d)
問25 解熱鎮痛薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 発熱や痛みの原因となっている病気や外傷を根本的に治すものではな い。
- イブプロフェンは、体内におけるプロスタグランジンの産生を抑制し、 痛みや発熱を緩和する。
- 腎機能に障害がある場合でも、その症状を悪化させることはない。
- 心臓に障害がある場合でも、その症状を悪化させることはない。
a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 誤 誤
4 誤 誤 正 正
5 誤 誤 正 誤
問26 解熱鎮痛薬の副作用に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
- 重篤な副作用として、ショック(アナフィラキシー)、皮膚粘膜眼症候群や中毒性表皮壊死融解症、喘息を生じることがある。
- アスピリン喘息は、解熱鎮痛成分の中でもアスピリン特有の副作用である。
- サリチル酸系解熱鎮痛成分は、ライ症侯群の発生が示唆されている。
- 基礎疾患がなければ、解熱鎮痛薬を長期連用しても、副作用は生じない。
1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)
問27 眠気を促す抗ヒスタミン成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを 一つ選べ。
- 脳内におけるヒスタミン刺激を増加させることにより、眠気を促す。
- 妊婦又は妊娠していると思われる女性でも、抗ヒスタミン成分を主薬とする睡眠改善薬の使用を避ける必要はない。
- 慢性的に不眠症状がある人を対象とするものではない。
- 目が覚めたあとも、注意力の低下やめまいを起こすことがあるので、注意が必要である。
a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 正 誤
3 正 誤 誤 正
4 誤 誤 正 正
5 誤 誤 正 誤
問28 神経質、精神不安、不眠等の症状の改善を目的とした漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 加味帰脾湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの精神不安や神経症、不眠症に用いられる。
- 柴胡加竜骨牡蛎湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの不眠症に用いられる。
- 酸棗仁湯は、体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う高血圧の随伴症状、神経症に用いられる。
- 抑肝散は、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものの不眠症などに用いられ、また小児夜なきにも用いられる。
a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 正 誤
3 誤 正 正 正
4 正 誤 誤 正
5 誤 正 誤 正
問29 カフェインに関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 反復摂取により依存を形成する性質があるため、短期間の服用にとどめ連用をしない。
- 食欲不振、悪心・嘔吐が現れることがあるため、胃潰瘍のある人は服用を避ける。
- 動悸が現れることがあるため、心臓病のある人は服用を避ける。
- 妊娠中に服用しても、胎児の発達に影響はない。
a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 正 正
5 正 正 正 正
問30 鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- ジフェニドール塩酸塩は、眠気、排尿困難、散瞳といった副作用は示さない。
- ジメンヒドリナートやメクリジン塩酸塩は、一般用医薬品では専ら乗物酔い防止薬に配合される抗ヒスタミン成分である。
- スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、抗コリン成分であり、消化管から よく吸収される。
- ジプロフィリンは、胃粘膜への局所麻酔作用により嘔吐刺激を和らげる。
a b c d
1 正 正 誤 正
2 正 正 誤 誤
3 誤 正 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 誤
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問31 咳を抑えることを目的とする成分のうち、授乳中の女性が避けなければなら ない成分を一つ選べ。
1 ノスカピン塩酸塩
2 チペピジンヒベンズ酸塩
3 クロペラスチン塩酸塩
4 ジヒドロコデインリン酸塩
5 ジメモルファンリン酸塩
問32 咳止めや痰を出しやすくする目的で用いられる漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 麻杏甘石湯は、体力中等度あるいはそれ以上で、咳が出て、ときにのどが渇くものの咳 、気管支炎、小児喘息に用いられる。
- 麦門冬湯は、体力中等度以上のものの水様性の痰にしばしば用いられる。
- 半夏厚朴湯は、体力中等度をめやすとして、気分がふさいで、咽喉・食 道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う不安神経症、 咳、しわがれ声に用いられる。
- 柴朴湯は、別名小柴胡合半夏厚朴湯ともいう。
a b c d
1 正 誤 正 正
2 正 正 正 誤
3 正 正 誤 誤
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 正
問33 胃に作用する薬に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
- 制酸成分を主体とする胃腸薬は、炭酸飲料での服用が望ましい。
- アルジオキサ、スクラルファートは、透析を受けている人は使用を避ける。
- ピレンゼピン塩酸塩は、排尿困難の症状のある人や緑内障の診断を受けた人でも問題なく使用できる。
- アズレンスルホン酸ナトリウムは、胃粘膜保護・修復成分である。
1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)
問34 胃腸の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 六君子湯は、体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえて疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすいものの食欲不振、胃痛などに用いられる。
- 人参湯は、体力中等度以上で、胃がもたれて消化が悪く、ときに吐きけ、食後に腹が鳴って下痢の傾向のある人における食べすぎによる胃のもたれ、消化不良に用いられる。
- 桂枝加芍薬湯は、体力中等度以下で、腹部膨満感のある人のしぶり腹、下痢、便秘に用いられる。
- 麻子仁丸は、体力中等度以下で、ときに便が硬く塊状なものの便秘に用いられる。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 正 正
3 誤 正 誤 正
4 正 誤 正 誤
5 正 正 誤 正
問35 止瀉成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- タンニン酸ベルベリンは、収斂作用と抗菌作用を併せ持つ。
- 収斂成分を主体とする止瀉薬は、細菌性の下痢や食中毒に用いる。
- ロペラミド塩酸塩が配合された止瀉薬は、食べすぎ・飲みすぎによる下 痢、寝冷えによる下痢の症状に用いる。
- 腸管内の有害物質を吸着させる目的で、ケイ酸マグネシウムが配合さ れている場合がある。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 正 誤
3 正 正 誤 正
4 正 誤 誤 誤
5 誤 誤 誤 誤
問36 瀉下成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- マルツエキスの主成分は麦芽糖であり、主に乳幼児の便秘に用いられる。
- カルメロースナトリウムは、腸内容物の浸透圧を高めることで糞便中の水分量を増し、大腸を刺激して排便を促す。
- ビサコジルやピコスルファートナトリウムは、膨張性瀉下成分である。
- センノシドが配合された瀉下薬は、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避けるべきである。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 誤 正 正 誤
3 誤 誤 正 正
4 正 正 誤 誤
5 正 誤 誤 正
問37 心臓の働き、動悸、息切れに関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 心臓は、通常、体性神経系によって意識的に調整がなされ、血液を全身に循環させるポンプの働きを担っている。
- 酸素の供給が過多となり、呼吸運動によって取り込む空気の量を減らすことで、息切れが起こる。
- 心臓の働きが低下して十分な血液を送り出せなくなり、脈拍数を増やすことによってその不足を補おうとして動悸が起こる。
- 正常な健康状態では、興奮したときも動悸、息切れは発生しない。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 誤 誤 正 誤
4 正 正 誤 誤
5 誤 誤 誤 正
問38 強心作用を期待して用いられる生薬成分に関する記述について、 ( )の 中に入れるべき字句の正しい組合せを一つ選べ。
( a )は、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬である。
( b )は、ヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬である。
( c )は、シカ科のマンシュウアカジカ又はマンシュウジカの雄のまだ角化していない、若しくは、わずかに角化した幼角を基原とする生薬である。
a b c
1 ゴオウ センソ ロクジョウ
2 ゴオウ センソ ジャコウ
3 ロクジョウ ジャコウ センソ
4 センソ ロクジョウ ジャコウ
5 センソ ゴオウ ロクジョウ
問39 高コレステロール改善成分の効能効果に関する記述の正誤について、正しい 組合せを一つ選べ。
- ビタミンB2(リボフラビン)は、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成する。
- 大豆油不鹸化物(ソイステロール)は、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。
- パンテチンは、LDL等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、HDL産生を高める作用があるとされる。
- ポリエンホスファチジルコリンは、細胞内の酸化還元系やミトコンドリアにおける電子伝達系に働き、糖質、脂質の生体内代謝に広く関与する。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 正 正
3 誤 正 誤 正
4 正 誤 正 誤
5 正 正 誤 正
問40 貧血及び貧血用薬に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
- 巨赤芽球貧血は、悪性貧血とも呼ばれており、ビタミンCの不足から生じる。
- 服用の前後30分に緑茶を摂取すると、鉄の吸収がよくなることが知られている。
- 貧血を改善するため、正常な赤血球の形成に働くビタミンB12や葉酸などが配合されている場合がある。
- 体の成長が著しい年長乳児や幼児は、鉄欠乏状態を生じやすい。
1(a、b) 2(a、c)
3(b、c) 4(c、d)
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問41 月経不順などの婦人薬として用いられる漢方処方製剤について、正しいものの組合せを一つ選べ。
- 猪苓湯
- 当帰芍薬散
- 八味地黄丸
- 加味逍遙散
1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)
問42 アレルギーに関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを一つ選べ。なお、2箇所の( c )には、いずれも同じ字句が入る。
アレルゲンが皮膚や粘膜から体内に入り込むと、その物質を特異的に認識した( a )によって( b )が刺激され、細胞間の刺激の伝達を担う生理活性物質である( c )やプロスタグランジン等の物質が遊離する。遊離した( c )は、血管拡張、血管透過性亢進等の作用を示す。
a b c
1 免疫グロブリン 肥満細胞 ヒスタミン
2 免疫グロブリン 肥満細胞 アドレナリン
3 免疫グロブリン 交感神経 ヒスタミン
4 肥満細胞 交感神経 アドレナリン
5 肥満細胞 副交感神経 アドレナリン
問43 内服アレルギー用薬の配合成分と、使用上の注意との記述について、正しいも のの組合せを一つ選べ。
[成分] | [使用上の注意] | |
a | ジフェンヒドラミン塩酸塩 | 授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること。 |
b | メキタジン | 重篤な副作用として胃潰瘍が起こることがある。 |
c | ヨウ化イソプロパミド | 服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと。 |
d | プソイドエフェドリン塩酸塩 | 低血圧の診断を受けた人は、服用前に医師又は薬剤師に相談すること。 |
1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)
問44 鼻炎用点鼻薬に含まれる成分とその作用に関する記述について、誤っているものを一つ選べ。
[成分] | [作 用] | |
1 | リドカイン | 局所を麻酔し、鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑える。 |
2 | ケトチフェン | ヒスタミンの働きを抑えることにより、くしゃみや鼻汁等の症状を緩和する。 |
3 | ナファゾリン塩酸塩 | 副交感神経を刺激して鼻粘膜を通っている血管を拡張させ、鼻粘膜の腫れを和らげる。 |
4 | グリチルリチン酸二カリウム | 抗炎症作用により鼻粘膜の炎症を和らげる。 |
問45 眼科用薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- ネオスチグミンメチル硫酸塩は、コリンエステラーゼの働きを抑え、毛様体におけるアセチルコリンの働きを助けることで、目の調節機能を改善する。
- コンドロイチン硫酸ナトリウムは、交感神経を刺激し、結膜を通っている血管を収縮させて目の充血を除去する。
- プラノプロフェンは、炎症の原因となる物質の生成を抑え、目の炎症を改善する。
- スルファメトキサゾールは、抗菌作用を示し、結膜炎やものもらい(麦粒腫)などの化膿性の症状を改善する。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 正 誤 正 正
問46 点眼薬を使用する際の注意点に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 使用している点眼薬は、容器の先端が睫毛(まつげ)に触れる等して中身が汚染されている可能性がある。
- 点眼後は、数秒間、まばたきを繰り返して、薬液を結膜嚢内に行き渡らせる。
- 一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではないので、1回に1滴ずつ正確に点眼する。
- 点眼薬では、目の充血や痒み、腫れ等の局所性の副作用が現れることはあるが、全身性の副作用が現れることはない。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 正 正
3 誤 正 誤 正
4 正 誤 正 誤
5 正 正 誤 正
問47 きず口等の殺菌消毒成分に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
- オキシドールの作用は持続的で、組織への浸透性は高い。
- マーキュロクロムは、ヨードチンキと混合すると不溶性沈殿を生じて殺菌作用が低下する。
- 消毒用エタノールの作用は、過酸化水素の分解に伴って発生する活性酸素による酸化及び発生する酸素による泡立ちによる物理的な洗浄効果である。
- クロルヘキシジン塩酸塩は、一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、結核菌やウイルスに対する殺菌消毒作用はない。
1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)
問48 外皮用薬として用いられる非ステロイド性抗炎症成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- プロスタグランジンの産生を抑制することで作用を発揮する。
- 外皮用薬として使用する場合、内服薬とは違い喘息の副作用を起こすことはない。
- 筋肉痛や関節痛等に対して、繰り返し使用することで鎮痛効果が増すことが期待できる。
- 殺菌作用はないため、皮膚感染症に対しては効果がなく、痛みや腫れを鎮めることでかえって皮膚感染が自覚されにくくなるおそれがある。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 誤 誤 正 誤
4 正 正 誤 誤
5 誤 誤 誤 正
問49 肌の角質化、かさつきを改善する成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- いぼに用いる製品は、医薬品としてのみ認められており、原因となるウ イルスに対する抑制作用を有している。
- サリチル酸は、角質成分を溶解することにより角質軟化作用を示す。
- 尿素は、角質層を構成するケラチンを変質させることにより角質軟化作用を示す。
- オリブ油は、角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善する。
a b c d
1 正 正 誤 正
2 正 正 誤 誤
3 誤 正 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 誤
問50 にきびと吹き出物の治療に関する記述について、( )の中に入れるべき 字句の正しい組合せを一つ選べ。
にきびは、最も一般的に生じる化膿性皮膚疾患である。その発生要因の一つとしては、老廃物がつまった毛穴の中で皮膚常在菌である( a )が繁殖す ることが挙げられる。
また、バシトラシンは、細菌の( b )を阻害することにより抗菌作用を示すことで、吹き出物の治療に使用される。
a b
1 アクネ菌 タンパク質合成
2 アクネ菌 細胞壁合成
3 黄色ブドウ球菌 DNA合成
4 黄色ブドウ球菌 細胞壁合成
5 白癬菌 タンパク質合成
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問51 口内炎及び歯痛に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
- 口内炎が長期間持続するあるいは再発を繰り返す場合には、口腔粘膜に生じた腫瘍やベーチェット病の可能性がある。
- 口内炎は、医薬品の副作用として生じる場合もある。
- 歯痛は、歯肉炎が重症化して、炎症が歯周組織全体に広がったものであ る。
- 歯痛薬は、歯の齲蝕を修復する。
1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)
問52 禁煙補助剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 咀嚼剤の禁煙補助剤は、噛むことで放出されたニコチンが口腔粘膜から吸収されて循環血液に移行するため、唾液が十分に分泌されるようにしっかり噛むことが必要である。
- 禁煙達成には時間を要することが多いが、禁煙補助剤は、添付文書で定 められた期限を超える使用は避けるべきである。
- 禁煙達成はニコチン摂取量と関係するため、咀嚼剤の禁煙補助剤であれば1度に2個以上の使用が必要である。
- 禁煙補助剤は喫煙を完全に止めたうえで使用する。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 誤 正 正 正
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 正
問53 滋養強壮保健薬に含まれる成分とその特徴の記述について、正しい組合せを一つ選べ。
[成分] | [特 徴] | |
1 | ビタミンB2 | 夜間視力の維持や、皮膚や粘膜の機能を正 常に保つ作用がある。 |
2 | ビタミンE | 過剰摂取により、高カルシウム血症、異常 石灰化を引き起こすことがある。 |
3 | システイン | 赤血球の形成に必須で、神経機能を正常に保つ作用がある。 |
4 | アミノエチルスルホ ン酸(タウリン) | 体のあらゆる部分に存在し、細胞の機能が正常に働くために重要な物質である。 |
問54 滋養強壮保健薬及びそれに含まれる成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- ビタミンCの過剰摂取による歯ぐきからの出血や鼻出血に注意が必要である。
- ある程度継続して使用されることによって効果が得られる性質の医薬品であるため、効果が現れなくとも3か月位服用することが必要である。
- ビタミンが配合された保健薬のうち、1日最大量が既定値を超えるものは、医薬品としてのみ販売されている。
- ビタミンB1を過剰に摂取していたと思われる妊婦から生まれた新生児において、先天異常の割合が上昇したとの報告がある。
a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 誤 誤
4 誤 誤 正 正
5 誤 誤 正 誤
問55 漢方の特徴・漢方薬使用における基本的な考え方に関する記述について、正し いものの組合せを一つ選べ。
- 日本の漢方医学に基づく漢方薬は、現代中国で利用されている中医学に基づく中薬、韓国の韓医学に基づく韓方薬とすべて考え方は同じで、区別されてはいない。
- 漢方の病態認識には、気血水は含まれていない。
- 漢方処方製剤の用法用量において、適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後3か月未満の乳児には使用しないこととされている。
- 一般の生活者では「漢方薬は作用が穏やかで、副作用が少ない」などという認識がなされていることがあるが、まれに肝機能障害や間質性肺炎のような重篤な副作用が起きることがある。
1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)
問56 肥満症に用いられる漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 肥満症向けの漢方処方製剤は非常に効果があるため、服用中は糖質や 脂質を多く含む食品を過剰に摂取しても差し支えない。
- 大柴胡湯は、体力が充実して、脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、 便秘の傾向があるものの胃炎、神経症、肥満症に用いられる。
- 防風通聖散は、小児に対する適用はない。
- 防已黄耆湯は、防風通聖散と同じく体力が充実している人の肥満症に用いられる。
a b c d
1 正 正 誤 正
2 正 正 誤 誤
3 誤 正 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 誤
問57 殺菌消毒薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 手指又は皮膚の殺菌・消毒を目的とする消毒薬は、医薬品としてのみ製造販売されている。
- 次亜塩素酸ナトリウムは、強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイ ルス全般に対する殺菌消毒作用を示し、手指又は皮膚の消毒に用いられる。
- 消毒薬を誤って飲み込んだ場合、一般的な家庭における応急処置としては、誤飲してから数分以内に多量の牛乳又は水を飲ませるのがよい。
- クレゾール石鹸液原液が皮膚に付着した場合には、刺激性が強いため、 直ちに石鹸水と水で洗い流す。
a b c d
1 正 正 誤 誤
2 誤 正 正 誤
3 誤 誤 正 正
4 誤 誤 誤 正
5 正 誤 誤 誤
問58 有機リン系殺虫成分に関する記述について、 ( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを一つ選べ。
ジクロルボスやクロルピリホスメチルの殺虫作用は、( a )を分解する 酵素と( b )に結合してその働きを阻害することによる。これらの殺虫成分は、ほ乳類や鳥類では速やかに排泄されるため毒性は比較的低いが、高濃度又は多量に曝露した場合には、神経の異常な興奮が起こり、( c )、呼吸困難、筋肉麻痺等の症状が現れるおそれがある。
a b c
1 ドーパミン 可逆的 縮瞳
2 ノルアドレナリン 不可逆的 散瞳
3 アセチルコリン 可逆的 散瞳
4 ドーパミン 不可逆的 散瞳
5 アセチルコリン 不可逆的 縮瞳
問59 一般用検査薬を販売する際の説明内容として、必ずしも必要ではないものを一つ選べ。
- 検査薬が製品化されるまでの学術的論争
- 検査薬の使い方や保管上の注意
- 検査を妨害する物質及びそれが検査結果に与える影響
- 検体の採取時間とその意義
- 検査結果の判定
問60 尿タンパク及び尿タンパク検査薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 尿中のタンパク値に異常を生じる要因に尿路結石や腎炎などがある。
- 腎臓に病気がなければ、激しい運動をした後に尿タンパクが出ることはない。
- 正確な検査結果を得るため、検査薬を長い間尿に浸しておく必要がある。
- 検査結果で尿タンパクが陰性であれば、症状があっても、医療機関の受診を考える必要はない。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 正 誤
3 正 正 誤 正
4 正 誤 誤 誤
5 誤 誤 誤 誤
以上2019年 関西広域連合(大阪府、滋賀県、京都府、兵庫県、和歌山県、徳島県)の登録販売者試験過去問題(午前)の問題60問でした。
ぜひ採点して、出来なかった問題、迷った問題の確認をしてみましょう。
お疲れさまでした。
2019年 関西広域連合(大阪府、滋賀県、京都府、兵庫県、和歌山県、徳島県)の過去問題
内容 | 問題(解説付き) | 模擬試験用(解説なし) | |||
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 | 1~10 | 11~20 | |||
第2章 人体の働きと医薬品 | 61~70 | 71~80 | |||
第3章 主な医薬品とその作用 | 21~30 | 31~40 | 41~50 | 51~60 | |
第4章 薬事関係法規・制度 | 81~90 | 91~100 | |||
第5章 医薬品の適正使用・安全対策 | 101~110 | 111~120 |