今回は14日から10日後に迫ったテストに備えて最後の超短期間をどう活用するべきか、ラストスパートのポイントを私の国家試験での経験を踏まえ解説いたします。
ここでは、超短期の勉強法のため、通常の勉強法のセオリーと異なる部分があります。
「まだ間に合う!?≠間に合わせる」で進めましょう。
(所要時間 6分)
1 はじめに
全般的に共通する内容から、確認します。
案外ここが一番大切だったりします。。。
試験の問題数の詳細や、勉強期間がある場合の通常の勉強のポイントについては、下記ページを参照してください。
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登録販売者独学受験6つのポイントとおすすめテキスト&過去問題集 5選
登録販売者に限らずなにかの資格に挑戦する際、まず独学で勉強を考える人がほとんどだと思います。そんな方のため、独学での勉強方法を説明していきます。 1:独学合格は可能か ズバリ結論から言うと独学合格は可 ...
1)登録販売者の試験問題の特性
試験範囲が決まっている
他の試験と異なり、試験範囲が明確に決まっています。
各都道府県の試験はすべて例外なく厚生労働省より発表されている「試験問題の作成に関する手引き」から出題されています。
このことから、過去問題とほぼ同様の問題が出題されることがとても多いです。
過去問題の解説はこちら
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薬剤師による登録販売者試験 過去問題 解説
登録販売者試験では、試験範囲が明確に決まっています。 そのため必然的に過去問題と同様の問題が多々出題されます。 独学・スクール問わず、試験までに、過去問題を最低2回は解くことをお勧めいたします。 &n ...
キーポイント
出題者は、他県の過去問題や自身の県の過去問題から問題を引っ張って出題することが多い。
そのため、似たような問題が全国で出題されてます。
2)試験問題の作り方
ある地域のブロックごとに同じ問題が作成され、試験が開催されますが、
問題作成の際には、廃問を出さないよう細心の注意が支払われています。
廃問とは問題として成立していない問題
例
- 正解とも不正化とも取れる問題
- 正解となる正誤の組み合わせがないなど
そのため、各問題は主語や、説明文、対比となる言葉の入れ替えや、文全体の肯定文、否定文の入れ替えがほとんどです。
細かな副作用や効能を追加して引っ掛けることはしません。
出題されない例
葛根湯は体力中等度以上のものの感冒の初期、鼻かぜ、鼻炎、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛み、不眠に適す。
答えは誤りで、葛根湯は不眠には適しません。
もともとの説明文がこちら、
葛根湯:
体力中等度以上のものの感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛みに適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
このように一部だけ入れ替えや、追加は滅多にありません。
またこの問題で言えば、「体力中程度以上」のみを変更することも滅多にありません。
変更する際は、他の漢方薬の説明文をまるまる入れ替えます。
キーポイント
覚えにくい内容はキーワードを絞る。
そして対比となる文言がある部分を意識して覚える。
例えば:血管の拡張と収縮 等
3)試験勉強に焦りは禁物
精神論を出してしまい根拠に乏しいと思われるかもしれませんが、
焦ったり、諦めたら、本当に終了です。
別に120点を取る試験でも、順位を争う試験でもありません。
淡々とコツコツ進めることをお勧めします。
NGポイント
- 不安になって何冊も参考書を買いあさる。
- 買った参考書を見比べて記載内容の違いを調べる。
- 無計画に思いついた章の勉強を始める。
- いらいらして勉強を放棄する。
2 登録販売者試験の超短期間勉強法
上記を踏まえ、ここでは後10日間を想定して解説いたします。
1)まずは試験までの勉強計画を立てる。
1日何時間、試験日まで合計何時間勉強できるかの全体的な計画を立てましょう。
例: 試験10日前として
平日=2時間×7日=14時間
休日=4時間×3日=12時間
計26時間といった具体に計画を立てていきます。
2)現状を確認し、それに合わせ勉強する。
現状の進歩状況を把握する。
過去問を試したときの点数や、参考書の進歩状況でも構いません。
時間があれば、過去問の点数など客観的な進歩状況の把握をお勧めしますが、過去問を解くにも時間がかかるため、
参考書での状況把握でも構いません。
A) 現時点で70%を超えている人
基本的に現在の勉強方法を変えなくて結構です。
ただし、2回は過去問を解くことをお勧めします。
B)60%前後の人
不得意分野を中心にざっと参考書を確認し直して、過去問題を解くようにしましょう。
過去問題で間違えたところを再確認して知識の穴を埋めていきましょう。
過去問題は少なくても2回以上解くことをお勧めします。
C) 60%以下の人
過去問題を中心に勉強してください。
過去問題を章ごとに分け「一問解いて、回答確認」を繰り返してください。
各章の問題を一気に解かず、1問ごとに回答確認をすることがポイントです。
仮に20問解いて間違いが多いと、うんざりして肝心の確認作業が進みません。
現時点で大切なのは、正答率ではなく、問題のポイントを理解することです。
各章、仮に1章なら1章の過去問題を3回は実施しましょう。
1回の回答確認で必死に全て覚える必要はありません。ざっくり読み覚えましょう。
人の顔を覚えるのと一緒です。
1時間その人と会うより、20分ずつ3回会う方が記憶に定着します。
キーポイント
- 過去問題を中心に各章ごと解く
- 「1問解いて、1問回答確認」をする。
- 一気に覚えようとせずざっくり読み覚える。
- 各章ごと3回は実施する。
3)最後に、受験される人全員に共通事項
出題傾向として、生薬・漢方がよく出題されています。
できる方は、1日1回は生薬・漢方を総復習しましょう。
時間の余裕がない場合は、1日毎、生薬と漢方を交互に復習してください。
漢方78種類、生薬111種類
一度に全て覚えようとしなくても大丈夫です。
繰り返している内に自然と覚えていきます。
慣れてくれば、それぞれ1時間で復習できます。
是非やってみてください。