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2018年 北海道 青森 岩手 宮城 山形 秋田 福島の登録販売者試験過去問題 第2章 人体の働きと医薬品 問11~20


2018年【北海道 青森 岩手 宮城 山形 秋田 福島】

登録販売者の過去問題を解説しています。

疑問が残った際は出題範囲の解説ページを載せていますので、ぜひ参考にしてください。

第2章 人体の働きと医薬品 問11~20

問11 次の記述は、医薬品の剤形に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

a チュアブル錠は、薬効を期待する部位が口の中や喉であるものが多く、飲み込まずに口の中で舐めて、徐々に溶かして使用する。

b 錠剤(内服)は、胃や腸で崩壊し、有効成分が溶出することで薬効を発現するので、例外的な場合を除いて、口中で噛み砕いて服用してはならない。

c カプセル剤は、口の中の唾液で速やかに溶ける工夫がなされているため、水なしで服用することができる。

d 錠剤のように固形状に固めず、粉末状にしたものを散剤、小さな粒状にしたものを顆粒剤という。

1(a、b)
2(a、c)
3(b、d)
4(c、d)

 

 

解説

  1. 誤 :設問はトローチ、ドロップ剤の説明文、チュアブル錠は舐めたり、嚙み砕いて服用する剤形
  2. 誤 :カプセル剤ではなく、口腔内崩壊錠

正解 3

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第2章-8日目:Ⅱ- 薬の働く仕組み

 


問12 次の記述は、血液に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

a 血漿に含まれるグロブリンは、その多くが免疫反応において、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を特異的に認識する抗体としての役割を担う。

b 血液は、血漿と血球からなる。

c 白血球の一種である単球は、白血球の約60%を占めている。

d 生体には損傷した血管からの血液の流出を抑える仕組みが備わっており、リンパ 球がその仕組みにおいて重要な役割を担っている。

1(a、b)
2(a、c)
3(b、d)
4(c、d)

 

 

解説

  1. 正 :免疫グロブリンとも呼ばれる。
  2. 誤 :白血球の一種である好中球は白血球の60%を占める。単球は5%を占める。
  3. 誤 :血流の流出を抑える仕組みにおいて血小板が重要な役割を担う。

正解 1

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第2章-3日目:Ⅰ-③: 循環器

 


問13 全身的に現れる副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a ショック(アナフィラキシー)は、生体異物に対する遅延型のアレルギー反応の一種である。

b 肝機能障害は、軽度の場合、自覚症状がなく、健康診断等の血液検査(肝機能検査値の悪化)で判明することが多い。

c 偽アルドステロン症は、中毒性のものとアレルギー性のものに大別される。

d 皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)は、38℃以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる病態である。

 a b c d
1 正 正 正 誤
2 誤 誤 正 正
3 誤 正 正 誤
4 正 誤 誤 正
5 誤 正 誤 正

 

 

解説

  1. 誤 :ショックは即時性のアレルギー反応の一種です。
  2. 誤 :偽アルドステロンは副腎皮質からアルドステロンの分泌が増加していないが、増加時と同様の反応を起こす病態

正解 5

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第2章-9日目:Ⅲ症状からみた主な副作用

 


問14 次の記述は、精神神経系に現れる副作用に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

a 医薬品の副作用によって末梢神経系が影響を受け、精神神経症状を生じることがある。

b 無菌性髄膜炎の発症は、多くの場合、急性で、首筋のつっぱりを伴った激しい頭痛、発熱、吐き気・嘔吐、意識の混濁等の症状が現れる。

c 心臓や血管に作用する医薬品により、頭痛やめまい等が生じることがある。

d 医薬品の長期連用や過量服用によって、倦怠感や虚脱感を生じることはない。

1(a、c)
2(a、d)
3(b、c)
4(b、d)

 

 

解説

  1. 誤 :医薬品によって、中枢神経系が影響を受け、精神神経症状が生じることがある。
  2. 誤 :倦怠感、虚脱感が現れることがある。

正解 3

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第2章-9日目:Ⅲ症状からみた主な 副作用

 


問15 消化器系に現れる副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 消化性潰瘍は、消化管出血に伴って糞便が黒くなるなどの症状が現れることがある。

b 消化器に対する医薬品の副作用によって、吐き気・嘔吐、食欲不振、腹部(胃部)不快感等を生じることはあるが、口内炎や口腔内の荒れ、刺激感などを生じることはない。

c 医薬品の副作用による消化性潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜組織が傷害されて、その一部が粘膜筋板を超えて欠損する状態である。

d 消化性潰瘍は、小児や高齢者のほか、普段から便秘傾向のある人で発症のリスクが高い。

 a b c d
1 正 誤 正 誤
2 誤 誤 正 正
3 正 正 正 誤
4 正 誤 誤 正
5 誤 正 誤 誤

 

 

解説

  1. 正 
  2. 誤 :口内炎等が現れることがある。
  3. 誤 :消化性潰瘍ではなく、イレウス様症状

正解 1

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第2章-9日目:Ⅲ症状からみた主な 副作用

 


問16 次の記述は、呼吸器系に現れる副作用に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

a 喘息は、内服薬により生じることがあるが、坐薬で誘発されることはない。

b 間質性肺炎を発症すると、体内は低酸素状態となる。

c 間質性肺炎は、医薬品の使用開始から6ヶ月程度で起きることが多い。

d 間質性肺炎は、肺の中で肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織(間質) が炎症を起こしたものである。

1(a、b)
2(a、c)
3(b、d)
4(c、d)

 

 

解説

  1. 誤 :坐薬によっても起こり得ます。
  2. 誤 :間質性肺炎は医薬品使用から1~2週間程度で起こることが多い。

正解 3

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第2章-9日目:Ⅲ症状からみた主な 副作用

 


問17 循環器系に現れる副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 医薬品の副作用として現れる不整脈では、全身が必要とする量の血液を心臓から送り出すことができなくなり、肺に血液が貯留して、種々の症状を示す。

b 心不全の既往がある人は、薬剤による心不全を起こしやすい。

c 医薬品を適正に使用した場合であっても、動悸(心悸亢進)や一過性の血圧上昇、 顔のほてり等を生じることがある。

d 高齢者は、腎機能や肝機能の低下によって、医薬品による不整脈の発症リスクが高まることがあるので配慮が必要である。

 a b c d
1 正 誤 正 誤
2 誤 正 誤 誤
3 正 正 正 誤
4 正 誤 誤 正
5 誤 正 正 正

 

 

解説

  1. 誤 :不整脈ではなく、鬱血性心不全

正解 5

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第2章-9日目:Ⅲ症状からみた主な 副作用

 


問18 泌尿器系に現れる副作用に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。

1 交感神経系の機能を抑制する作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、 膀胱の排尿筋の収縮が抑制され、尿が出にくい等の症状を生じることがある。

2 医薬品の副作用として現れる膀胱炎様症状には、尿の回数増加(頻尿)、排尿時の疼痛などがある。

3 医薬品の使用により腎障害が疑われる場合には、その医薬品の使用を中止し、速やかに医師の診察を受ける必要がある。

4 医薬品の副作用として現れる腎障害の症状には、尿量の減少、ほとんど尿が出ない、逆に一時的に尿が増える、むくみ(浮腫)等がある。

 

 

解説

  1. 誤 :交感神経を抑制する医薬品を使用すると、排尿筋が収縮が抑えられ尿が出にくい等の症状を生じることがある。

排尿の仕組み

正解 1

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第2章-9日目:Ⅲ症状からみた主な 副作用

 


問19 感覚器系に現れる副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 眼球内の角膜と水晶体の間を満たしている眼房水が排出されにくくなると、眼圧が低下して視覚障害を生じることがある。

b 抗コリン作用がある成分が配合された医薬品によって眼圧が低下して、急激な視力低下を来すことがある。

c 瞳の拡大(散瞳)を生じる可能性のある成分が配合された医薬品を使用した後は、乗物の運転を避けなければならない。

d 眼圧の上昇に伴って、頭痛や吐き気・嘔吐等の症状が現れることがある。

 a b c d
1 誤 誤 正 正
2 誤 正 正 正
3 正 正 正 誤
4 正 誤 誤 正
5 誤 誤 正 誤

 

 

解説

  1. 誤 :眼圧が上昇し、視力障碍を生じることがある。
  2. 誤 :抗コリン作用により眼圧が上昇して視力低下を来すことがある。
  3. 正 :強い眩しさを感じるため。

正解 1

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第2章-9日目:Ⅲ症状からみた主な 副作用

 


問20 皮膚に現れる副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 薬疹は、医薬品によって引き起こされるアレルギー反応の一種で、発疹・発赤等の皮膚症状を呈する場合をいう。

b 接触皮膚炎は、医薬品が触れた皮膚の部分から発症し、その症状は、徐々に全身の皮膚へと広がっていく。

c 医薬品の副作用として現れるかぶれ症状は、太陽光線(紫外線)に曝されて初めて起こることがある。

d 医薬品を使用した後に発疹・発赤等が現れた場合は、一般の生活者が自己判断で対症療法を行うことが推奨される。

 a b c d
1 正 誤 正 誤
2 誤 正 正 正
3 正 正 誤 誤
4 正 誤 誤 正
5 誤 誤 正 正

 

 

解説

  1. 誤 :接触性皮膚炎は医薬品が触れた部分のみに生じる。
  2. 誤 :自己判断による対症療法は、原因の特定を困難にする恐れがあるため、避けるべきである。

正解 1

出題範囲の解説ページ

第2章-9日目:Ⅲ症状からみた主な 副作用

 


出題範囲の解説ページまとめ

問11      :第2章-8日目:Ⅱ- 薬の働く仕組み

問12    :第2章-3日目:Ⅰ-③: 循環器

問13~20:第2章-9日目:Ⅲ症状からみた主な 副作用

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