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2018年 茨城 栃木 群馬 新潟 山梨 長野の登録販売者試験過去問題 第3章 主な医薬品とその作用 問21~30


2018年(H30)【茨城 栃木 群馬 新潟 山梨 長野】

登録販売者の過去問題を解説しています。

疑問が残った際は出題範囲の解説ページを載せていますので、ぜひ参考にしてください。

第3章 主な医薬品とその作用 問21~30

問21 胃腸に作用する薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 中和反応によって胃酸の働きを弱めること(制酸)を目的として、炭酸水素ナトリウム(重曹)のほか、酸化マグネシウム等のマグネシウムを含む成分が配合されている場合がある。

b 制酸薬は、胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感等の症状を緩和することを目的とする医薬品である。

c 胃粘膜保護・修復成分であるアルジオキサは、マグネシウムを含むため、透析を受けている人では使用を避ける必要がある。

  a b c
1 正 正 正
2 正 正 誤
3 正 誤 正
4 誤 正 正

 

 

解説

  1. 誤:マグネシウムではなく、アルミニウムです。

正解 2

出題範囲のページ

第3章-7日目:Ⅲ-① 胃の薬

 


問22 健胃薬に含まれている生薬成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a オウバクは、ミカン科のキハダ又はフェロデンドロン・キネンセの周皮を除いた樹皮を基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられる。

b センブリは、クスノキ科のシンナモムム・カッシアの樹皮又は周皮の一部を除いたものを基原とする生薬で、香りによる健胃作用を期待して用いられる。

c ユウタンは、クマ科のヒグマその他近縁動物の胆汁を乾燥したものを基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられるほか、消化補助成分として配合される場合もある。

d ゲンチアナは、モクレン科のホオノキ等の樹皮を基原とする生薬で、香りによる健胃作用を期待して用いられる。

1(a、c) 2(a、d)
3(b、c) 4(b、d)

 

 

解説

  1. 正:オウバク、オウレンはベルベリンを含有し、苦味による健胃の他、殺菌、止瀉、抗炎症作用も期待されます。
  2. 誤:設問は、ケイヒの説明文です。センブリは苦味による健胃作用を期待されます。
  3. 誤:設問は、コウボクの説明文です。ゲンチアナは苦味による健胃作用を期待されます。

正解 1

出題範囲のページ

第3章-7日目:Ⅲ-① 胃の薬

 


問23 腸の薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 整腸薬、瀉下薬には医薬部外品として製造販売されている製品もあるが、それらは人体に対する作用が緩和なものとして、配合できる成分やその上限量が定められている。

b 収斂成分を主体とする止瀉薬については、細菌性の下痢や食中毒のときに使用して腸の運動を鎮めると、かえって状態を悪化させるおそれがある。

c ロペラミド塩酸塩を含む一般用医薬品は、10 歳の小児に使用できる。

  a b c
1 正 正 正
2 正 正 誤
3 誤 正 正
4 正 誤 正
5 正 誤 誤

 

 

解説

  1. 誤:15歳未満の小児には適応がありません。

正解 2

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第3章-8日目:Ⅲ-② 腸の薬

 


問24 胃腸鎮痛鎮痙薬に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a ブチルスコポラミン臭化物等の抗コリン成分を含む医薬品は、口渇、便秘、排尿困難等の副作用が現れることがある。

b パパベリン塩酸塩は、中枢神経に働いて、主に胃液分泌を抑える。

c アミノ安息香酸エチルは、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児への使用は避ける必要がある。

d オキセサゼインは、局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされ、胃腸鎮痛鎮痙薬と制酸薬の両方の目的で使用される。

  a b c d
1 誤 正 正 正
2 正 誤 正 正
3 正 誤 誤 正
4 正 正 誤 誤
5 誤 正 正 誤

 

 

解説

  1. 誤:パパベリンは消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を抑えます。胃液分泌は抑えません。

正解 2

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第3章-9日目:Ⅲ-③胃腸鎮痛鎮痙、浣腸、 駆虫薬

 


問25 浣腸薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 剤形には注入剤(肛門から薬液を注入するもの)のほか、坐剤となっているものもある。

b 注入剤を半量使用する場合、残量を冷蔵保管することで安全に再利用できる。

c 注入剤を使用する時の注意点として、できるだけ早く押し込み、注入が終わったら放出部をゆっくり抜き取ることが挙げられる。

d ビサコジルは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果がある。

  a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 誤 誤
3 誤 誤 正 正
4 誤 正 誤 正
5 誤 正 正 誤

 

 

解説

  1. 正:坐剤として炭酸水素ナトリウムなどがあります。
  2. 誤:残液は感染のおそれがあるため、破棄します。
  3. 誤:注入時はゆっくり押し込みます。
  4. 誤:ビサコジルは、結腸や直腸の粘膜を刺激して、排便を促します。また、結腸での水分の吸収を抑えて、糞便のかさを増大させる働きもあります。

正解 2

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第3章-9日目:Ⅲ-③胃腸鎮痛鎮痙、浣腸、 駆虫薬


問26 駆虫薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫と蟯虫である。

b 駆虫薬は、一度に多く服用しても駆虫効果が高まることはなく、かえって副作用が現れやすくなるため、定められた1日の服用回数や服用期間を守って適正に使用されることが重要である。

c パモ酸ピルビニウムは、回虫の自発運動を抑える作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。

d サントニンは、 蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされる。

  a b c d
1 誤 正 正 正
2 正 誤 誤 正
3 誤 正 正 誤
4 正 正 誤 誤
5 正 誤 正 誤

 

 

解説

  1. 誤:設問はサントニンの説明文です。
  2. 誤:設問はパモ酸ピルビニウムの説明文です。

正解 4

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第3章-9日目:Ⅲ-③胃腸鎮痛鎮痙、浣腸、 駆虫薬

 


問27 次の表は、ある制酸薬に含まれている成分の一覧である。
3錠中
アズレンスルホン酸ナトリウム水和物(水溶性アズレン) 6 mg
アルジオキサ     150 mg
水酸化マグネシウム  450 mg
沈降炭酸カルシウム  900 mg
合成ヒドロタルサイト 780 mg
ロートエキス     30 mg

この制酸薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a アズレンスルホン酸ナトリウム水和物(水溶性アズレン)は、胃粘膜を覆って胃液による消化から保護する、荒れた胃粘膜の修復を促す等の作用を期待して配合されている。

b 沈降炭酸カルシウムは、中和反応によって胃酸の働きを弱めることを目的として配合されている。

c ロートエキスにより母乳が出やすくなる。

  a b c
1 誤 誤 誤
2 正 誤 誤
3 誤 正 正
4 正 正 誤
5 正 誤 正

 

 

解説

  1. 誤:ロートエキスにより母乳が出にくくなることがあります。

正解 4

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第3章-9日目:Ⅲ-③胃腸鎮痛鎮痙、浣腸、 駆虫薬

 


問28 外用痔疾用薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 外用痔疾用薬は局所に適用されるものであるが、坐剤及び注入軟膏では、成分の一部が直腸粘膜から吸収されて循環血流中に入りやすく、全身的な影響を生じることがある。

b メチルエフェドリン塩酸塩が配合された坐剤及び注入軟膏については、交感神経系に対する刺激作用によって心臓血管系や肝臓でのエネルギー代謝等にも影響を生じることが考えられる。

c ステロイド性抗炎症成分が配合された坐剤及び注入軟膏では、その含有量によらず長期連用を避ける必要がある。

d 痔疾患に伴う局所の感染を防止することを目的として、クロルヘキシジン塩酸塩、ベンザルコニウム塩化物等の殺菌消毒成分が配合されている場合がある。

  a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 正 正
3 正 正 誤 誤
4 正 正 正 正

 

 

解説

  1. 正:ちなみに、口腔内に適応するステロイド性抗炎症成分も含有量によらず長期連用を避ける必要があります。

正解 4

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第3章-12日目:Ⅴ- 痔 の薬、泌尿器用薬

 


問29 内用痔疾用薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 痔に伴う症状の緩和を目的として、センナ(又はセンノシド)、ダイオウ、カンゾウ、ボタンピ等の生薬成分が配合されている場合がある。

b オウゴン、セイヨウトチノミは、主に抗炎症作用を期待して配合されている場合がある。

c カルバゾクロムは、毛細血管を補強、強化して出血を抑える働きがあるとされ、止血効果を期待して配合されている場合がある。

d 肛門周囲の末梢血管の血行を促して、鬱血を改善する効果を期待して、ビタミンDが配合されている場合がある。

  a b c d
1 正 正 誤 正
2 誤 正 正 正
3 正 誤 正 正
4 正 正 正 誤
5 正 正 正 正

 

 

解説

  1. 誤:ビタミンDではなく、ビタミンEです。

正解 4

出題範囲のページ

第3章-12日目:Ⅴ- 痔 の薬、泌尿器用薬

 


問30 眼科用薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 人工涙液は、涙液成分を補うことを目的とするもので、目の疲れやコンタクトレンズ装着時の不快感等には用いられない。

b コンタクトレンズをしたままでの点眼は、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズに関わらず、添付文書に使用可能と記載されてない限り行うべきではない。

c コンドロイチン硫酸ナトリウムは、コリンエステラーゼの働きを抑える作用を示し、毛様体におけるアセチルコリンの働きを助けることで、目の調節機能を改善する。

  a b c
1 正 誤 誤
2 正 誤 正
3 誤 正 正
4 正 正 誤
5 誤 正 誤

 

 

解説

  1. 誤:人口涙液は、目の疲れ、渇きやコンタクトレンズ装着時の不快感等に用いられます。
  2. 正:点眼薬の中には防腐剤が入っているものがあり、防腐剤などがレンジに吸着し角膜の障害の原因となることがあります。
  3. 誤:設問はネオスチグミンの説明文です。コンドロイチン硫酸ナトリウムは目の渇きを改善します。

正解 5

出題範囲のページ

第3章-16日目:Ⅸ 眼科用薬

 


出題範囲の解説ページまとめ

問21~22:第3章-7日目:Ⅲ-① 胃の薬

問23   :第3章-8日目:Ⅲ-② 腸の薬

問24~27:第3章-9日目:Ⅲ-③胃腸鎮痛鎮痙、浣腸、 駆虫薬

問28~29:第3章-12日目:Ⅴ- 痔 の薬、泌尿器用薬

問30   :第3章-16日目:Ⅸ 眼科用薬

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