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3章:主な医薬品とその作用

第3章-12日目:Ⅴ- 痔 の薬、泌尿器用薬

痔

登録販売者試験の解説とポイントを過去問題にフォーカスして記載していきます。

厚生労働省の試験問題作成の手引きを基に分かり易い内容に変えて解説しています。

過去問題から作成したポイントテストもありますので、是非解いて見てくださいね。

独学で学ばれている方も含め問題なく解けることが実感できるかと思います。

今回は第3章の Ⅴ-痔の薬、泌尿器用薬から続きをしていきます。

また第3章全体のポイントについては、第3章-1日目:Ⅰ-①:かぜ薬をご覧ください。

 

 

1 の薬

1)痔の発症と対処、痔疾用薬の働き

痔は、ストレスや肛門付近の血管がうっし、肛門への負担がかかることによって生じる肛門の病気の総称で、生活習慣病です。

痔の予防には、長時間座ることを避けるほか、食物繊維を摂取し便秘を避けることや香辛料などの刺激性のある食べ物を避けることなどが痔の予防に効果的です。

主な病態

痔核

肛門に存在する細かい血管群が部分的に拡張し、肛門内にいぼ状の腫れが生じたもの。一般に「いぼ痔」と呼ばれます。
便秘や長時間同じ姿勢でいる等、肛門部に過度の圧迫をかけることで生じます。

  1. 内痔核
    直腸粘膜(肛門内側)にできた痔核で、自覚症状が少ないことが特徴です。排便時に、肛門から成長した痔核がはみ出る脱肛、出血などの症状が現れます。
     
  2. 外痔核
    肛門の出口側にできた痔核で、排便と関係なく、出血や患部の痛みを生じます。
裂肛れっこう

肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態であり、一般に、「切れ痔」と呼ばれます。

裂肛は、便秘により硬くなった糞便を排泄する際や、下痢の便に含まれる水分が肛門の粘膜に浸透して炎症を起こしやすくなった状態で、勢いよく便が通過する際に粘膜が傷つけられることで生じます。

痔瘻じろう

肛門内部に存在する肛門腺窩せんかと呼ばれる小さなくぼみに糞便が溜まって炎症・化膿を生じた状態で、体力低下などにより抵抗力が弱まっているときに起こりやすいです。炎症・化膿が進行すると、そのうみにより周辺部の皮膚がかぶれ、赤く腫れて激痛を生じます。 

 

外用痔疾用薬

痔核または裂肛による痛み痒み腫れ出血等の緩和、患部の消毒を目的とする坐剤、軟膏剤または外用液剤です。

内用痔疾用薬

比較的緩和な抗炎症作用血行改善作用のほか、瀉下・整腸成分が配合されたもので、外用痔疾用薬と併せて用いると効果的です。 

ポイントテスト1

下記問題を正誤で答えよ(回答は下)

(1) 裂肛は、便秘等により硬くなった糞便を排泄する際や、下痢の便に含まれる多量の水分が肛門の粘膜に浸透して炎症を起こしやすくなった状態で、勢いよく便が通過する際に粘膜が傷つけられることで生じる。 

(2)痔瘻は、肛門に存在する細かい血管群が部分的に拡張し、肛門内にいぼ状の腫れが生じたもので、一般に「いぼ痔 」と呼ばれる。

(3) 痔は、肛門部に過度の負担をかけることやストレス等により生じる生活習慣病である。 

(4) 内用痔疾用薬は、比較的緩和な抗炎症作用、血行改善作用を目的とする成分のほか、瀉下・整腸 成分等が配合されており、外用痔疾用薬と併せて用いると効果的である。 

(5)長時間座るのを避け、軽い運動によって血行を良くすることが痔の予防につながる。

 

 

回答と解説
ポイントテスト1
(1)〇
(2)×:痔瘻ではなく、痔核
(3)〇
(4)〇
(5)〇

 

 

2)外用痔疾用薬の代表的な配合成分、主な副作用 

外用痔疾用薬は局所に適用されるものです。
坐剤および注入軟膏では、成分の一部が直腸から吸収されて、全身的な影響を生じることがあります。

(a) 局所麻酔成分 

  • リドカイン
  • リドカイン塩酸塩※
  • アミノ安息香酸エチル※
  • ジブカイン塩酸塩
  • プロカイン塩酸塩

まれにショック(アナフィラキシー)を生じることがある医薬品

局所麻酔成分は、局所的に知覚神経に作用して刺激の神経伝導を可逆的遮断する作用を示し、痔に伴う痛み・痒みを和らげることを目的に用いられます。 

可逆的とは、「元に戻ることができる」という意味です。

 

 

(b) 鎮痒ちんよう成分

① 抗ヒスタミン成分 
  • ジフェンヒドラミン塩酸塩
  • ジフェンヒドラミン
  • クロルフェニラミンマレイン酸塩

痔に伴う痒みを和らげます。

 

② 局所刺激成分

熱感刺激

  • クロタミトン

冷感刺激

  • カンフル
  • ハッカ油※
  • メントール

局所への穏やかな刺激によって痒みを抑えます。

※ハッカ油(シソ科ハッカの地上部を水蒸気蒸留して得た油を冷却、固形分を除去した精油)

(c) 抗炎症成分 

ステロイド性抗炎症成分
  • ヒドロコルチゾン酢酸エステル
  • プレドニゾロン酢酸エステル

痔による肛門部の炎症痒みを和らげます。

ステロイド性抗炎症成分が配合された坐剤及び注入軟膏では、含有量によらず長期連用を避ける必要があります。 

 

グリチルレチン酸

比較的緩和な抗炎症作用を示します。

グリチルレチン酸はグリチルリチン酸が分解されてできる成分で、グリチルリチン酸と同様に作用します。

 

(d) 組織修復成分 

  • アラントイン
  • アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート
    (別名アルクロキサ)

痔による肛門部の創傷の治癒を促します

 

(e) 止血成分 

アドレナリン作動成分
  • メチルエフェドリン塩酸塩
  • エフェドリン塩酸塩
  • テトラヒドロゾリン塩酸塩
  • ナファゾリン塩酸塩

交感神経系刺激による血管収縮作用により止血効果を示します

メチルエフェドリン塩酸塩については、交感神経系に対する刺激作用によって血圧、心拍、血糖などに影響を生じるため、心臓病高血圧糖尿病または甲状腺機能障害の人及び高齢者は注意が必要です。

 

収斂保護止血成分
  • タンニン酸
  • 酸化亜鉛
  • 硫酸アルミニウムカリウム
  • 卵黄油

粘膜表面に不溶性の膜を形成することで、粘膜の保護・止血をします。

タンニン酸については、ロートエキス・タンニン坐剤や複方ロートエキス・タンニン軟膏のように、鎮痛鎮痙作用を示すロートエキスと組み合わせて用いられることもあります。

 

(f) 殺菌消毒成分

  • クロルヘキシジン塩酸塩
  • セチルピリジニウム塩化物
  • ベンザルコニウム塩化物
  • デカリニウム塩化物
  • イソプロピルメチルフェノール

痔疾患に伴う局所の感染を防止します。

 

(g) 生薬成分

  • シコン
  • セイヨウトチノミ
シコン

ムラサキ科のムラサキの根を基原とする生薬で、新陳代謝促進、殺菌抗菌抗炎症等の作用を期待して用いられます。 

セイヨウトチノミ

トチノキ科のセイヨウトチノキの種子を基原とする生薬で、血行促進抗炎症等の作用を期待して用いられます。 

 

(h) その他:ビタミン成分

  • ビタミンE
    (トコフェロール酢酸エステル)
  • ビタミンA油
    (レチノール)
ビタミン
(トコフェロール酢酸エステル)

肛門周囲の末梢血管の血行を改善します。

ビタミン
(レチノール)

傷の治りを促します。

 

3)内用痔疾用薬の代表的な配合成分、主な副作用

 (a) 生薬成分

  • センナ
  • ダイオウ
  • カンゾウ
  • ボタンピ
  • トウキ
  • サイコ
  • オウゴン
  • セイヨウトチノミ
  • カイカ
  • カイカク

痔に伴う症状の緩和をします。

オウゴン、セイヨウトチノミ

オウゴン

シソ科のコガネバナの周皮を除いた根を基原とする生薬、

セイヨウトチノミ

トチノキ科のセイヨウトチノキの種子を用いた生薬

いずれも抗炎症作用を期待して用いられます。

カイカ、カイカク

カイカ

マメ科のエンジュの蕾を基原とする生薬

カイカク

マメ科のエンジュの成熟果実を基原とする生薬

いずれも主に止血効果を期待して用いられます。 

 

(b) 止血成分 

  • カルバゾクロム

毛細血管を補強、強化して出血を抑えます

 

(c) その他:ビタミン成分

ビタミントコフェロール酢酸エステル、トコフェロールコハク酸エステル等)

肛門周囲の末梢血管の血行を促して、鬱血を改善します。

 

漢方処方製剤 

  • 乙字湯おつじとう
  • 芎帰膠艾湯きゅうききょうがいとう

いずれも構成生薬としてカンゾウを含有

(a)乙字湯 おつじとう㋕㋟

体力中等度以上で大便がかたく、便秘傾向のあるものの痔核、切れ痔、便秘、軽度の脱肛 に適す。

構成生薬としてダイオウを含み、下痢の副作用がある。

まれに重篤な副作用として、肝機能障害、間質性肺炎を生じることがある。 

(b) 芎帰膠艾湯きゅうききょうがいとう

体力中等度以下で冷え症で、出血傾向があり胃腸障害のないものの痔出血、貧血、月経異常・月経過多・不正出血、皮下出血に適す。

 

ポイントテスト2

外用痔疾用薬に関して、下記問題を正誤で答えよ(回答は下)

(1)リドカイン塩酸塩は、局所の感染を防止することを目的として配合される殺菌消毒成分である。

(2)ジブカイン塩酸塩が配合された坐剤及び注入軟膏では、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることがある。 

(3)プレドニゾロン酢酸エステルが配合された坐剤及び注入軟膏では、その含有量によらず長期連用を避ける必要がある。 

(4) テトラヒドロゾリン塩酸塩は、血管収縮作用による止血効果を期待して配合されるアドレナリン作動成分である。 

(5) アラントインは、痛みや痒みを和らげることを目的として配合される局所麻酔成分である。

 

 

回答と解説
ポイントテスト2
(1)×:感染ではなく、痛み・痒みの緩和。
(2)〇
(3)〇
(4)〇
(5)×:アラントインは肛門部の創傷の治癒を促す。

 

 

ポイントテスト3

内用痔疾用薬に関して、下記問題を正誤で答えよ(回答は下)

(1)肛門周囲の末梢血管の血行を促して、うっ血を改善する効果を期待して、ビタミンDが配合されている場合がある。 

(2)カルバゾクロムは、毛細血管を補強、強化して出血を抑える働きがあるとされている。

(3)セイヨウトチノミは、トチノキ科のセイヨウトチノキ(マロニエ)の種子を用いた生薬で、主に抗炎症作用を期待して用いられる。

(4)カイカは、シソ科のコガネバナの周皮を除いた根を基原とする生薬で、抗炎症作用を期待して用いられる。

 

 

回答と解説
ポイントテスト3
(1)×:ビタミンDではなく、ビタミンE。
(2)〇
(3)〇
(4)×:カイカではなく、オウゴン。

 

4)受診勧奨 

一般の生活者においては、痔はその発症部位から恥ずかしい病気として認識されている場合が多く、放置して症状を悪化させてしまうことがあります。 
痔の悪化により細菌感染が起きると、膿瘍や痔瘻を生じて周囲の組織に重大なダメージをもたらすことがあり、手術を要することもあります。

 

 

2 泌尿器用薬 

1)代表的な配合成分等、主な副作用 

(a) 尿路消毒成分

  • ウワウルシ

ツツジ科のクマコケモモの葉を基原とする生薬で、利尿作用のほかに、経口的に摂取した後、尿中に排出される分解代謝物が殺菌消毒作用を示します。
残尿感、排尿時の不快感に用いられます。 

 

(b) 利尿成分 

利尿作用のある生薬成分

  • カゴソウ
  • キササゲ
  • サンキライ
  • ソウハクヒ
  • モクツウ
  • ブクリョウ
カゴソウ

シソ科のウツボグサの花穂を基原とする生薬 

日本薬局方収載のカゴソウは、煎薬として残尿感、排尿時の不快感に用いられます。 

キササゲ

ノウゼンカズラ科のキササゲ等の果実を基原とする生薬 

サンキライ

ユリ科の Smilax glabra Roxburgh の塊茎を基原とする生薬 

ソウハクヒ

クワ科のマグワの根皮を基原とする生薬 

モクツウ

アケビ科のアケビ又はミツバアケビの蔓 つる 性の茎を、通例、横切りしたものを基原とする生薬 

ブクリョウ

サルノコシカケ科のマツホドの菌核で、通例、外層をほとんど除いたものを基原とする生薬

 

漢方処方製剤 

  • 牛車腎気丸ごしゃじんきがん
  • 八味地黄丸はちみじおうがん
  • 六味丸ろくみがん
  • 猪苓湯ちょれいとう
  • 竜胆瀉肝湯りゅうたんしゃかんとう
(a) 牛車腎気丸ごしゃじんきがん

体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく、尿量減少し、むくみがあり、ときに口渇があるものの下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、痒み、排尿困難、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善(肩こり、頭重、耳鳴り)に適す。

まれに重篤な副作用として、肝機能障害、間質性肺炎を生じることが知られている。

 

(b)八味地黄丸はちみじおうがん

体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく、尿量減少又は多尿でときに口渇があるものの下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、痒み、排尿困難、残尿感、夜間尿、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善(肩こり、頭重、耳鳴り)、軽い尿漏れに適す。

 

(c) 六味丸ろくみがん

体力中等度以下で、疲れやすくて尿量減少又は多尿で、ときに手足のほてり、口渇があるものの排尿困難、残尿感、頻尿、むくみ、痒み、夜尿症、しびれに適す。

 

(d) 猪苓湯ちょれいとう

体力に関わらず使用でき、排尿異常があり、ときに口が渇くものの排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに適す。

 

(e) 竜胆瀉肝湯りゅうたんしゃかんとう

体力中等度以上で、下腹部に熱感痛みがあるものの排尿痛、残尿感、尿の濁りこしけ(おりもの)、頻尿に適す。

構成生薬としてカンゾウを含む。

 

ポイントテスト4

下記問題を答えよ(回答は下)

(1)次の泌尿器用薬の配合成分のうち、利尿作用のほかに、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられる生薬成分はどれか。

1 ウワウルシ
2 キササゲ
3 サンキライ
4 ソウハクヒ
5 ブクリョウ

 

 

回答と解説
ポイントテスト4
(1)1:ウワウルシ

 

ポイントテスト5

下記問題を正誤で答えよ(回答は下)

( a )は、体力に関わらず使用でき、排尿異常があり、ときに口が渇くものの排尿困難、排尿痛、 残尿感、頻尿、むくみに適すとされる。

( b )は、体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがあるものの排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけ(おりもの)、頻尿に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不 快感、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。

( c )は、体力中等度以下で、疲れやすくて尿量減少または多尿で、ときに手足のほてり、口渇があるものの排尿困難、残尿感、頻尿、むくみ、痒み、夜尿症、しびれに適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感、腹痛、下痢等の副作用が現れやすい等、 不向きとされる。

1 牛車腎気丸
2 八味地黄丸
3 六味丸
4 猪苓湯
5 竜胆瀉肝湯

 

 

回答と解説
ポイントテスト5
( a )4 猪苓湯
( b )5 竜胆瀉肝湯
( c )3 六味丸

2)受診勧奨 

残尿感や尿量減少は一時的な体調不良等のほか、膀胱炎前立腺肥大など泌尿器系の疾患における自覚症状としても現れます。それら疾患の際には一般用医薬品による対処は適当ではありません。

 

 

ページ内の薬剤一覧

貧血
分類 成分名 作用
外用痔疾用薬 局所麻酔成分  リドカイン 知覚神経に作用して刺激の伝達を可逆的に遮断する作用を示す
痔に伴う痛み・痒みを和らげる
リドカイン塩酸塩
アミノ安息香酸エチル
ジブカイン塩酸塩
プロカイン塩酸塩
鎮痒成分 抗ヒスタミン ジフェンヒドラミン塩酸塩、、 抗ヒスタミン作用により、痔に伴う痒みを和らげる
ジフェンヒドラミン
クロルフェニラミンマレイン酸塩
局所刺激成分 クロタミトン 熱感刺激で痒みを抑える
カンフル 冷感刺激で痒みを抑える
ハッカ油
メントール
抗炎症成分  ステロイド性抗炎症成分  ヒドロコルチゾン酢酸エステル 痔による肛門部の炎症や痒みを和らげる
長期連用を避ける
プレドニゾロン酢酸エステル
  グリチルレチン酸 比較的緩和な抗炎症作用を示す
組織修復成分  アラントイン 肛門部の創傷の治癒を促す
アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート
止血成分  アドレナリン作動成分  メチルエフェドリン塩酸塩 交感神経刺激による血管収縮作用により止血効果を示す
エフェドリン塩酸塩
テトラヒドロゾリン塩酸塩
ナファゾリン塩酸塩、
収斂保護止血成分  タンニン酸 粘膜表面に不溶性の膜を形成することによる、
粘膜の保護・止血をする
酸化亜鉛、
硫酸アルミニウムカリウム
卵黄油
殺菌消毒成分 クロルヘキシジン塩酸塩 痔疾患に伴う局所の感染を防止する
セチルピリジニウム塩化物
ベンザルコニウム塩化物
デカリニウム塩化物
イソプロピルメチルフェノール
生薬成分 シコン  殺菌、抗炎症
セイヨウトチノミ 血行促進、抗炎症
ビタミン成分 ビタミンE(トコフェロール) 肛門周囲の末梢血管の血行を改善する
ビタミンA油(レチノール) 傷の治りを促す
内用痔疾用薬 生薬成分 オウゴン 抗炎症作用
セイヨウトチノミ
カイカ 止血作用
カイカク
止血成分  カルバゾクロム 毛細血管を補強、強化して出血を抑える
ビタミン成分 ビタミンE(トコフェロール) 肛門周囲の末梢血管の血行を改善する
漢方処方製剤  乙字湯おつじとう ㋕㋟ 便秘傾向のあるものの痔核(いぼ痔)
芎帰膠艾湯 きゅうききょうがいとう 出血傾向があり胃腸障害のないものの痔出血
泌尿器用薬
生薬成分 ウワウルシ 利尿作用のほか、殺菌作用を示す
カゴソウ 利尿作用
キササゲ
サンキライ
ソウハクヒ
モクツウ
ブクリョウ
漢方処方製剤 牛車腎気丸ごしゃじんきがん 尿量減少、しびれ、高血圧の随伴症状
八味地黄丸はちみじおうがん 尿量減少又は多尿、しびれ、高血圧の随伴症状
六味丸ろくみがん 尿量減少又は多尿、手足のほてりがある排尿困難
猪苓湯ちょれいとう 体力に関わらず、排尿異常
竜胆瀉肝湯りゅうたんしゃかんとう ㋕ 下腹部に熱感や痛みがあるものの排尿痛、尿の濁り

今回は痔の薬と泌尿器用薬についてでした。泌尿器の漢方は、尿量が減少か、減少又は多尿かを確認しましょう。お疲れさまでした。

 

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-3章:主な医薬品とその作用

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