2018年(H30)【福井 滋賀 京都 和歌山 兵庫】
登録販売者の過去問題を解説しています。
疑問が残った際は出題範囲の解説ページを載せていますので、ぜひ参考にしてください。
第5章 医薬品の適正使用・安全対策 問11~20
問11 次の一般用医薬品等の使用による健康被害について、医薬品副作用被害救済制度の対象となるものはどれか。
1 殺鼠剤
2 一般用検査薬
3 個人輸入により入手された医薬品
4 人体に直接使用する殺菌消毒剤
5 殺虫剤
問12 次の医薬品副作用被害救済制度の給付の種類のうち、請求の期限がないものはどれか。
1 医療費
2 医療手当
3 障害年金
4 遺族年金
5 葬祭料
問13 医薬品PLセンターに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 医薬品副作用被害救済制度の対象とならないケースのうち、製品不良など、製薬企業に損害賠償責任がある場合には、「医薬品PLセンター」への相談が推奨される。
b 日本製薬団体連合会において、平成7年7月の製造物責任法の施行と同時に開設された。
c 医薬品、医薬部外品又は化粧品に関する相談を受け付けている。
d 消費者が製造販売元の企業と交渉するに当たって、公平・中立な立場で申立ての相談を受け付け、交渉の仲介や調整・あっせんを行い、裁判によらずに迅速な解決に導くことを目的としている。
a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 正 誤 誤
4 誤 誤 正 誤
5 誤 正 誤 正
問14 塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)含有医薬品に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
我が国では、2003年8月までに、PPAが配合された一般用医薬品による( a )等の副作用症例が複数報告され、それらの多くが用法・用量の範 囲を超えた使用又は禁忌とされている( b )患者の使用によるものであった。そのため、厚生労働省から関係製薬企業等に対して、使用上の注意の改訂、 情報提供の徹底等を行うとともに、代替成分として( c )等への速やかな切替えにつき指示がなされた。
a b c
1 肝機能障害 糖尿病 フルスルチアミン塩酸塩
2 脳出血 高血圧症 プソイドエフェドリン塩酸塩
3 脳出血 高血圧症 フルスルチアミン塩酸塩
4 肝機能障害 高血圧症 フルスルチアミン塩酸塩
5 脳出血 糖尿病 プソイドエフェドリン塩酸塩
解説
元々日本ではPPAは鼻みず、鼻づまりの緩和目的、米国では日本での使用より高容量で食欲抑制剤として使用されていました。
- 脳出血
- 高血圧症
- プソイドエフェドリン塩酸塩
正解 2
出題範囲のページ
問15 医薬品の適正使用のための啓発活動に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 登録販売者においては、適切なセルフメディケーションの普及定着、医薬品の適正使用の推進のため、啓発活動に積極的に参加、協力することが期待される。
b 医薬品の持つ特質及びその使用・取扱い等について、正しい知識を広く生活者に浸透させることにより、保健衛生の維持向上に貢献することを目的とし、毎年10月17日~23日の1週間を「薬と健康の週間」として、広報活動やイベント等が実施されている。
c 「6・26国際麻薬乱用撲滅デー」を広く普及し、薬物乱用防止を一層推進するため、毎年6月20日~7月19日までの1ヶ月間、「ダメ。ゼ ッタイ。」普及運動が実施されている。
d 要指導医薬品又は一般用医薬品の乱用をきっかけとして、違法な薬物の乱用につながることもあるため、医薬品の適正使用の重要性等に関して、小中学生のうちからの啓発が重要である。
a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 正 正
5 正 正 正 正
問16 次の医薬品成分とその成分を含む一般用医薬品の添付文書の「次の人は使用 (服用)しないこと」に記載されている使用を避けるべき人との組み合わせの正誤について、正しいものはどれか。
[医薬品成分] [使用を避けるべき人]
a リゾチーム塩酸塩・・・・・・・ 牛乳によりアレルギー症状を起こしたことがある人
b タンニン酸アルブミン・・・・・ 鶏卵によりアレルギー症状を起こしたことがある人
c プソイドエフェドリン塩酸塩・・ 前立腺肥大による排尿困難の症状がある人
d インドメタシン・・・・・・・・ ぜんそくを起こしたことがある人
a b c d
1 正 正 誤 誤
2 誤 正 正 誤
3 誤 誤 正 正
4 誤 誤 誤 正
5 正 誤 誤 誤
解説
- 誤:リゾチーム=鶏卵によりアレルギー症状を起こしたことがある人
- 誤:タンニン酸アルブミン=牛乳によりアレルギー症状を起こしたことがある人
- 正
- 正
正解 3
出題範囲のページ
問17 次の一般用医薬品のうち、アルミニウム脳症及びアルミニウム骨症を生じるおそれがあるため「長期連用しないこと」と添付文書に記載されているものはどれか。
1 グリチルリチン酸二カリウムが配合された外用痔疾用薬
2 カフェインが配合された眠気防止薬
3 ステロイド性抗炎症成分が配合された鎮痒消炎薬
4 スクラルファートが配合された胃腸薬
5 ヒマシ油が配合された瀉下薬
解説
- 誤
- 誤
- 誤
- 正:スクラルファートやアルジオキサにはアルミニウムを含有しており、長期連用しないことに記載があります。
- 誤
正解 4
出題範囲のページ
問18 一般用医薬品の添付文書の使用上の注意において、「相談すること」に記載されている基礎疾患と医薬品成分との組み合わせについて、誤っているものはどれか。
[基礎疾患] [医薬品成分]
1 てんかん・・・・・・ ジプロフィリン
2 甲状腺機能障害・・・ フェニレフリン塩酸塩
3 高血圧・・・・・・・ メチルエフェドリン塩酸塩
4 胃・十二指腸潰瘍・・ サントニン
解説
- 正
- 正
- 正
- 誤:サントニンは肝臓病の基礎疾患がある場合、相談が必要です。胃・十二指腸潰瘍の場合に相談が必要な成分として、アスピリン等やビスマスがあります。
正解 4
出題範囲のページ
問19 医薬品の製造販売業者が、自ら製造販売をし、又は承認を受けた医薬品について、厚生労働大臣への報告(実務上はPMDAへの報告書提出)期限が15日以内でないものはどれか。
1 医薬品によるものと疑われる副作用症例であり、使用上の注意から予測できないもののうち重篤(死亡を含む。)なもの。
2 国内で発生した医薬品によるものと疑われる副作用症例であり、使用上の注意から予測できるもののうち市販直後調査などによって得られたも の。
3 医薬品によるものと疑われる感染症症例であり、使用上の注意から予測できるもののうち重篤(死亡を含む。)なもの。
4 副作用・感染症により、癌その他の重大な疾病、障害若しくは死亡が発生するおそれがあることを示す研究報告。
問20 医薬品安全性情報報告書の記載項目について、誤っているものはどれか。
1 患者イニシャル
2 性別
3 生年月日
4 身長
5 体重
出題範囲の解説ページまとめ
問11~15:第5章-6日目:Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ 健康被害の救済
問16~17:第5章-2日目:Ⅰ-② 「 してはいけないこと 」
問19~20:第5章-5日目:Ⅱ 医薬品の安全対策