平成29年1月1日より開始となったセルフメディケーション税制を始め、特定販売によるインターネットでの医薬品販売が可能となるなど、現在、医療費削減と健康寿命延長のためのセルフメディケーションが注目されているのではないでしょうか。
今回は少し古いデータではありますが、厚生労働省が公開している【少子高齢社会等調査検討事業 報告書 (健康意識調査編)平成26年3月】をご紹介したいと思います。
引用:
厚生労働省:少子高齢社会等調査検討事業 報告書 (健康意識調査編)
(平成26年3月)
注:データの加工は、基データの数値は一切変更していません。グラフの様式や色などをインターネットの環境に合わせ変更しています。
対象者
全国の20歳以上の男女と対象に、アンケートを実施して5000名の回答から調査を行っていました。
(総務省統計局推計人口(平成 24 年 10 月1日現在)の性別及び年齢区分別人口構成に基づきウェイトバックによる補正を 行った上で実施しているとのこと。)
回答者の性別・年齢構成 | |||
男性 | 女性 | 合計 | |
20~39歳 | 702名 | 688名 | 1390名 |
40~64歳 | 1026名 | 1049名 | 2075名 |
65歳以上 | 645名 | 890名 | 1535名 |
合計 | 2373名 | 2627名 | 5000名 |
健康への意識と不安
調査結果より、「あなたは普段、健康だと感じていますか。」の質問では、「非常に健康だと思う」又は「健康な方だと思う」と答えた割合が全体の73.7%であることに対し、「あなたは健康に関して何らかの不安をお持ちですか。」の質問では、「不安がある」と答えた割合は61.1%を占めています。
これとっても興味深いですよね!?
現状健康だと思っているが、健康に不安を感じている。矛盾しているようですが、気持ちわかります。
現状不健康とは思わないけど。。。
- 「ついつい夜更かししている」
- 「ついついビールや炭酸飲料を飲んでしまう。」
- 「毎日運動しなきゃと思い、テレビ鑑賞」
私にも思い当たる点が次々出てきます。。。
健康への出費について
「あなたは1カ月間にご自身の健康のためにいくらくらいまで出費してもよいとお考えですか。また、あなたは最近の1カ月間に実際にはいくらくらい出費しましたか。」の質問に対する答えは、実際の出費額が平均3,049円に対し、出費してもよいと考える金額は平均3,908円と約28.2%もの高値を示す結果となっています。なお、ここでいう「健康のための出費」とは、いわゆる健康食品やドリンク剤、 運動・フィットネスのための施設利用料や運動・健康器具の購入費のことであり、医療費・介護費・薬剤費は含めていないとのことです。
ライザップが流行ったことなど、健康に対する意識が高いことに納得のいく数字ではないでしょうか。
具体的な今後の健康への意識
「あなたは今後、健康のために気をつけたいことはありますか。(いくつでも)」の質問に対しては、「食事・栄養に気を配りたい」が56.5%と最も多く、「過労に注意し、睡眠、休養を十分とるよう心がけたい」が55.5%、「運動やスポーツをするようにしたい」が51.4%などとなっています。
これで結果から分かるように、多くの方が「栄養・睡眠・運動」に関心を持っているんですね。
私の感想
データから分かるように、セルフメディケーションといった病気の治癒に留まらず、「栄養・睡眠・運動」に関する病気の予防や健康維持の意識、もっと飛躍すれば健康美に高い関心があるのではないでしょうか。
毎日忙しですが、「よく動いて、よく食べて、よく寝る」これが一番健康にいいかもしれませんね。
私も今年は気を付けます。