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2018年 北海道 青森 岩手 宮城 山形 秋田 福島の登録販売者試験過去問題 第3章 主な医薬品とその作用 問11~20


2018年【北海道 青森 岩手 宮城 山形 秋田 福島】

登録販売者の過去問題を解説しています。

疑問が残った際は出題範囲の解説ページを載せていますので、ぜひ参考にしてください。

第3章 主な医薬品とその作用 問11~20

問11 含嗽薬に配合される成分の相互作用又は副作用に関する以下の記述の正誤につい て、正しい組み合わせはどれか。

a クロルヘキシジングルコン酸塩が配合された含嗽薬では、まれにショック(アナ フィラキシー)のような全身性の重篤な副作用を生じることがある。

b 咽頭における局所的な作用を目的としてクロルフェニラミンマレイン酸塩が配合されるが、結果的に抗ヒスタミン成分を経口的に摂取することとなり、内服薬と同様な副作用が現れることがある。

c ポビドンヨードが配合された含嗽薬では、甲状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性がある。

d ヨウ素が配合された含嗽薬は、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンC等の成分と反応すると殺菌作用が増強されるため、そうした食品を摂取した直後に使用することが望ましい。

a b c d
1 正 正 誤 正
2 正 誤 正 誤
3 正 正 正 誤
4 誤 誤 誤 正
5 誤 正 正 正

 

 

解説

  1. 正 :ポビドンヨードはヨウ素を含有するため、甲状腺のホルモン産生に影響を与える。
  2. 誤 :ビタミンC等の成分により脱色し殺菌作用が失われるため、そうした食品を摂取した直後に使用するのは避けた方がよい。

正解 3

出題範囲の解説ページ

第3章-6日目:Ⅱ-②口腔咽喉薬、 含嗽薬

 


問12 健胃薬に配合される生薬成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a センブリは、リンドウ科のセンブリの開花期の全草を基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられる。

b リュウタンは、クマ科のヒグマその他近縁動物の胆汁を乾燥したものを基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられるほか、消化補助成分として配合される場合もある。

c チンピは、ミカン科のウンシュウミカンの成熟した果皮を基原とする生薬で、香りによる健胃作用を期待して用いられる。

d オウバクは、ミカン科のキハダ又はフェロデンドロン・キネンセの周皮を除いた樹皮を基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられる。

a b c d
1 誤 誤 正 誤
2 正 正 正 正
3 正 正 誤 誤
4 正 誤 正 正
5 誤 正 誤 正

 

 

解説

  1. 誤 :リュウタンではなく、ユウタンです。

正解 4

出題範囲の解説ページ

第3章-7日目:Ⅲ-① 胃の薬

 


問13 次の記述は、止瀉薬に配合される成分に関するものである。正しいものの組み合 わせはどれか。

a 次没食子酸ビスマス等のビスマスが配合された止瀉薬は、通常1ヶ月以上継続して使用することで効果が発現する。

b タンニン酸アルブミンに含まれるアルブミンは、牛乳に含まれるタンパク質(カゼイン)から精製された成分であるため、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。

c ロペラミド塩酸塩は、抗菌作用を示すため、主に細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として用いられる。

d 炭酸カルシウムは、腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を吸着させることを目的として用いられる場合がある。

1(a、b)
2(a、c)
3(b、d)
4(c、d)

 

 

解説

  1. 誤 :長期使用により精神神経症状の発現のおそれがあるため、長期連用は避ける。
  2. 正 
  3. 誤 :ロペラミドは食べ過ぎ、飲み過ぎによる下痢に用いられ、抗菌作用は示さず感染性の下痢は適応対象外です。

正解 3

出題範囲の解説ページ

第3章-8日目:Ⅲ-② 腸の薬

 


問14 ヒマシ油に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。

1 大腸刺激性瀉下成分として用いられる。

2 ドクダミ科のドクダミの花期の地上部を圧搾して得られた油を用いた生薬である。

3 瀉下作用は弱いため、3歳未満の乳幼児に使用される。

4 主に誤食・誤飲等による中毒の場合などに用いられるが、防虫剤や殺鼠剤を誤って飲み込んだ場合のような脂溶性の物質による中毒には使用を避ける必要がある。

 

 

解説

  1. 誤 :ヒマシ油は小腸刺激性の瀉下薬
  2. 誤 :ヒマシ油はトウダイグサ科のトウゴマの種子
  3. 誤 :強い瀉下作用があるため、妊娠中、授乳中の女性、3歳未満の乳幼児には使用を避ける。
  4. 正 :中毒症状を増強する場合があるため

正解 4

出題範囲の解説ページ

第3章-8日目:Ⅲ-② 腸の薬

 


問15 次の記述は、胃腸鎮痛鎮痙薬に配合される成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

a メチルオクタトロピン臭化物は、吸収された成分の一部が母乳中に移行することが知られている。

b オキセサゼインは、局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされ、 胃腸鎮痛鎮痙薬と制酸薬の両方の目的で使用される。

c パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示すとされるが、眼圧を低下させる作用も示すことが知られている。

d ブチルスコポラミン臭化物は、交感神経の伝達物質であるアセチルコリンと受容体の反応を妨げることにより、胃痛を鎮める。

1(a、b)
2(a、c)
3(b、d)
4(c、d)

 

 

解説

  1. 誤 :パパベリンは抗コリンと同様の副作用として、眼圧を上昇させる作用を持つ。
  2. 誤 :交感神経の伝達物質であるアセチルコリンと受容体の反応を妨げる。

正解 1

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第3章-9日目:Ⅲ-③胃腸鎮痛鎮痙、浣腸、 駆虫薬

 


問16 浣腸薬に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。

1 便秘の場合に排便を促すことを目的として、直腸内に適用される医薬品である。

2 注入剤を使用する場合は、薬液の放出部を肛門に差し込み、薬液だまりの部分を 絞って、薬液を押し込むように注入する。

3 グリセリンは血管修復作用を示すため、グリセリンが配合された浣腸薬は、肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血している場合にしばしば使用される。

4 腹痛が著しい場合や便秘に伴って吐き気や嘔吐が現れた場合には、急性腹症の可能性があり、浣腸薬の配合成分の刺激によってその症状を悪化させるおそれがある。

 

 

解説

  1. 正 
  2. 誤 :血管修復作用はありません。粘膜に損傷があると、血管内に入って赤血球の破壊を引き起こす場合がある。

正解 3

出題範囲の解説ページ

第3章-9日目:Ⅲ-③胃腸鎮痛鎮痙、浣腸、 駆虫薬

 


問17 駆虫薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 腸管内に生息する虫体にのみ作用し、虫卵や腸管内以外に潜伏した幼虫(回虫の場合)には駆虫作用が及ばない。

b 複数の駆虫薬を併用しても駆虫効果が高まることはなく、副作用が現れやすくな る。

c サントニンは、 蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされる。

d パモ酸ピルビニウムは、回虫の自発運動を抑える作用を示し、虫体を排便ととも に排出させることを目的として用いられる。

a b c d
1 正 正 正 正
2 正 誤 誤 正
3 正 正 誤 誤
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 誤

 

 

解説

  1. 正 :そのため、再度使用する場合は一ヶ月以上間隔を開けて使用することとされている。
  2. 誤 :サントニンは、回虫の自発運動を抑える作用を示し、虫体を排便ととも に排出させることを目的として用いられる。 
  3. 誤 :パモ酸ピルビニウムは、蟯虫の呼吸、栄養分の代謝を抑える。

正解 3

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第3章-9日目:Ⅲ-③胃腸鎮痛鎮痙、浣腸、 駆虫薬

 


問18 次の1~5で示される強心薬に用いられる成分のうち、有効域が比較的狭い成分であり、1日用量として5mgを超えて含有する医薬品が劇薬に指定されているものはどれか。

1 ジャコウ
2 センソ
3 ロクジョウ
4 ゴオウ
5 リュウノウ

 

 

解説

センソはヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬で、微量で強い強心作用を示す。

1日用量中センソ 5mg を超える医薬品は劇薬に指定され、一般用医薬品では、5mg 以下となるよう用法・用量が定められている。

正解 2

出題範囲の解説ページ

第3章-10日目:Ⅳ-① 強心薬 、高コレステロール

 


問19 高コレステロール改善薬に配合される成分に関する以下の記述の正誤について、 正しい組み合わせはどれか。

a 大豆油不鹸化物(ソイステロール)には、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。

b リノール酸は、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。

c パンテチンは、低密度リポタンパク質(LDL)等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、高密度リポタンパク質(HDL)産生を高める作用があるとされる。

d ビタミンEは、コレステロールからの過酸化脂質の生成を抑える作用があるとされる。

a b c d
1 正 正 正 正
2 誤 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 正 正 誤 誤
5 誤 誤 誤 誤

 

 

解説

LDLがいわゆる悪玉コレステロール、HDLが善玉コレステロールです。

  1. 正 

正解 1

出題範囲の解説ページ

第3章-10日目:Ⅳ-① 強心薬 、高コレステロール

 


問20 ユビデカレノンに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 肝臓や心臓などの臓器に多く存在し、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分である。

b 摂取された栄養素からエネルギーが産生される際に、ビタミンKとともに働く。

c 心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって、血液循環の改善効果を示すとされる。

d 軽度な心疾患により日常生活の身体活動を少し越えたときに起こる動悸、息切れ、 むくみの症状に用いられる。

a b c d
1 正 正 正 誤
2 誤 誤 正 正
3 誤 正 誤 誤
4 正 誤 正 正
5 正 正 誤 正

 

 

解説

  1. 誤 :ビタミンKではなく、ビタミンB群と共に働く。
  2. 正 :ただし、小児の場合には、医師の診察が優先され、15歳未満の小児向けの製品はない。

正解 4

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第3章-11日目:Ⅳ-② 鉄剤 とその他循環器用薬

 


出題範囲の解説ページまとめ

問11       :第3章-6日目:Ⅱ-②口腔咽喉薬、 含嗽薬

問12       :第3章-7日目:Ⅲ-① 胃の薬

問13~14:第3章-8日目:Ⅲ-② 腸の薬

問15~18:第3章-9日目:Ⅲ-③胃腸鎮痛鎮痙、浣腸、 駆虫薬

問19      :第3章-10日目:Ⅳ-① 強心薬 、高コレステロール

問20      :第3章-11日目:Ⅳ-② 鉄剤 とその他循環器用薬

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