2019年(R01)【福井】
登録販売者の過去問題を解説しています。
疑問が残った際は出題範囲の解説ページを載せていますので、ぜひ参考にしてください。
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第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 問11~20
問11 高齢者に関する記述について、誤っているものはどれか。
- 持病(基礎疾患)を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の治療の妨げとなる場合がある。
- 一般に生理機能が衰えつつあるので、若年時と比べて副作用が生じるリスクは低くなる。
- 医薬品の飲み忘れを起こしやすい傾向があり、家族の理解や協力も含めた配慮が重要となることがある。
- 喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まってくることに加え、医薬品の副作用で口渇を生じることがあり、誤嚥を誘発しやすくなるので注意が必要である。
問12 妊婦または妊娠していると思われる女性あるいは母乳を与える女性(授乳婦)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 一般用医薬品には、妊婦が使用した場合における安全性に関する評価が容易であるため、妊婦の使用については「相談すること」としているものは少ない。
- 胎盤には、胎児の血液と母体の血液が混ざり合う仕組みがある。
- 医薬品の種類によっては、授乳婦が使用した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られている。
- 乳幼児に好ましくない影響が及ぶことが知られている医薬品については、授乳期間中の使用を避けるか、使用後しばらくの間は授乳を避ける必要がある。
a b c d
1 正 誤 正 正
2 正 正 正 誤
3 正 正 誤 誤
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 正
解説
- 誤:一般用医薬品は、妊婦が使用した場合における安全性に関する評価が困難であるため、妊婦の使用については「相談すること」としているものが多い。
- 誤:胎盤には、胎児の血液と母体の血液とが混ざらない仕組み(血液-胎盤関門)がある。
- 正
- 正
正解 5
出題範囲のページ
問13 プラセボ効果(偽薬効果)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 医薬品を使用したとき、結果的または偶発的に薬理作用によらない作用を生じることをプラセボ効果という。
- プラセボ効果は、主観的な変化だけでなく、客観的に測定可能な変化として現れることもある。
- プラセボ効果は、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待(暗示効果)は全く関与していない。
- プラセボ効果によってもたらされる反応や変化は、望ましいもの(効果)のみであり、不都合なもの(副作用)はない。
a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 正 正
3 誤 正 誤 誤
4 正 誤 正 誤
5 誤 誤 正 正
解説
- 正
- 正
- 誤:プラセボ効果は、暗示効果や、自然発生的な変化などが関与して生じると考えられている。
- 誤:プラセボ効果によってもたらされる反応や変化は、望ましいもの(効果)の他、不都合なもの(副作用)も起こり得る。
正解 1
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問14 クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)およびCJD訴訟に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。 なお、2箇所の( b )内は、どちらも同じ字句が入る。
CJD訴訟は、( a )手術等に用いられていた( b )を介してCJD に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。( b )の原料が採取された段階で( c )の一種であるプリオンに汚染されている場合があり、プリオン不活化のための十分な化学的処理が行われないまま製品として流通し、手術で移植された患者にCJDが発生した。
a b c
1 脳外科 ヒト乾燥硬膜 ウイルス
2 脳外科 ヒト乾燥硬膜 タンパク質
3 脳外科 ウシ乾燥硬膜 タンパク質
4 心臓血管外科 ヒト乾燥硬膜 ウイルス
5 心臓血管外科 ウシ乾燥硬膜 ウイルス
問15 一般用医薬品の役割に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 軽度な疾病に伴う症状を改善する。
- 生活習慣病等の疾病に伴う症状発現を予防(科学的・合理的に効果が期待できるものに限る。)する。
- 生活の質(QOL)を改善・向上する。
- 健康状態を自己検査する。
a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 正 正
5 正 正 正 正
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問16 一般用医薬品の販売時のコミュニケーションに関する記述の正誤について、 正しい組み合わせはどれか。
- 医薬品の販売に従事する専門家は、購入者が適切な医薬品を選択し、適正に使用するよう働きかけることが重要である。
- 医薬品の販売に従事する専門家からの情報提供は、できるだけ専門用語を用いて説明し、購入者に理解してもらうと実効性が高まる。
- 一般用医薬品の場合、必ずしも情報提供を受けた当人が使用するとは限らないことを踏まえ、販売時のコミュニケーションを考える必要がある。
- 医薬品の適正な使用のための必要な情報は一般的・網羅的に添付文書に記載されているので、積極的な情報提供は不要である。
a b c d
1 正 誤 正 正
2 正 誤 正 誤
3 誤 正 正 誤
4 誤 誤 誤 正
5 正 正 誤 正
解説
- 正
- 誤:専門家からの情報提供は、単に専門用語を分かりやすい平易な表現で説明するだけでなく、説明した内容が購入者等にどう理解され、行動に反映されているか、などの実情を把握しながら行うことにより、その実効性が高まる。
- 正
- 誤:添付文書は一般的・網羅的に記載されているので、個々の状況の把握に努めながら情報提供が必要である。
正解 2
出題範囲のページ
問17 登録販売者が一般用医薬品の購入者から確認しておきたいポイントに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- その医薬品を使用する人として、高齢者や小児、妊婦等が想定されるか。
- その医薬品を使用する人の血液型は何型か。
- その医薬品を使用する人が医療機関で治療を受けているか。
- その医薬品を使用する人が過去にアレルギーの経験があるか。
a b c d
1 正 誤 正 正
2 正 誤 正 誤
3 誤 正 正 誤
4 誤 誤 誤 正
5 正 正 誤 正
問18 サリドマイドおよびサリドマイド訴訟に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
- 催眠鎮静剤等として販売されていたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児にサリドマイド胎芽症が発生した。
- サリドマイド胎芽症として、出生児の四肢欠損、耳の障害等の先天異常がある。
- サリドマイド訴訟は、製薬企業が被告として提訴され、国は被告として提訴されなかった。
- 西ドイツ(当時)では、サリドマイド製剤の催奇形性について早期に警告が発せられたため、サリドマイドの薬害事件は日本でのみ問題となった。
1(a、b) 2(a、c)
3(b、c) 4(c、d)
解説
- 正
- 正
- 誤:サリドマイド訴訟は、国及び製薬企業を被告として提訴された。
- 誤:サリドマイドの薬害事件は日本のみならず世界的にも問題となった。
正解 1
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問19 スモンおよびスモン訴訟に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- スモン訴訟とは、総合感冒薬として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。
- スモンの症状は、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れる。
- スモン訴訟は国および製薬企業が提訴されたが、早期救済のため、地裁および高裁において和解が勧められ、全面和解が成立した。
- スモン訴訟を契機として、医薬品の副作用報告制度が創設された。
a b c d
1 正 正 誤 正
2 正 正 誤 誤
3 誤 正 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 誤
問20 HIV訴訟に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- HIV訴訟は、白血病患者がヒト免疫グロブリン製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。
- HIV訴訟は国および製薬企業を被告として、大阪地裁、東京地裁に提訴され、1996年3月に両地裁で和解が成立した。
- HIV訴訟の和解を踏まえ、国はHIV感染者に対する恒久対策として、エイズ治療研究開発センターおよび拠点病院の整備等の取り組みを推進している。
- HIV訴訟を踏まえ、国は製薬企業に対し従来の副作用報告に加えて感染症報告を義務づけた。
a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 正 正
5 正 正 正 正
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2019年 福井の登録販売者試験 過去問題
内容 | 問題(解説付き) | 模擬試験用(解説なし) | |||
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 | 1~10 | 11~20 | |||
第2章 人体の働きと医薬品 | 61~70 | 71~80 | |||
第3章 主な医薬品とその作用 | 21~30 | 31~40 | 41~50 | 51~60 | |
第4章 薬事関係法規・制度 | 81~90 | 91~100 | |||
第5章 医薬品の適正使用・安全対策 | 101~110 | 111~120 |