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2018年 福井 滋賀 京都 和歌山 兵庫の登録販売者試験過去問題 第3章 主な医薬品とその作用 問11~20


2018年(H30)【福井 滋賀 京都 和歌山 兵庫】

登録販売者の過去問題を解説しています。

疑問が残った際は出題範囲の解説ページを載せていますので、ぜひ参考にしてください。

第3章 主な医薬品とその作用 問11~20

問11 鎮咳去痰薬の有効成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a デキストロメトルファンフェノールフタリン塩は、主に内用液剤に配合される。

b メチルエフェドリン塩酸塩は、副交感神経を刺激して気管支を拡張させる作用を示す。

c メトキシフェナミン塩酸塩は、心臓病、糖尿病、甲状腺機能障害の診断を受けた人では、症状を悪化させるおそれがある。

d ジプロフィリンは、自律神経系を介さずに、気管支の平滑筋に直接作用する。

a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 誤 正 正 正
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 正

 

 

解説

  1. 誤:デキストロメトルファンフェノールフタリン塩は主にトローチドロップ剤として使用されます。
  2. 誤:メチルエフェドリン塩酸塩は交感神経を刺激して気管支を拡張させます。

正解 5

出題範囲のページ

第3章-5日目:Ⅱ-① 鎮咳去痰薬

 


問12 次の記述に当てはまる去痰成分として、最も適切なものはどれか。

気道粘膜から分泌される粘液成分の含量比を調整し痰の切れをよくする作用がある。

1 ブロムヘキシン塩酸塩
2 カルボシステイン
3 グアヤコールスルホン酸カリウム
4 エチルシステイン塩酸塩
5 グアイフェネシ

 

 

解説

去痰作用の4種類「分泌促進」「低分子化して粘性低下」「成分の含有比を調節」「繊毛運動亢進

  1. 誤:ブロムヘキシン塩酸塩=「分泌促進」「低分子化して粘性低下」「繊毛運動亢進」
  2. 正:カルボシステイン=「低分子化して粘性低下」「成分の含有比を調節
  3. 誤:グアヤコールスルホン酸カリウム=「分泌促進」
  4. 誤:エチルシステイン塩酸塩=「低分子化して粘性低下」
  5. 誤:グアイフェネシ=「分泌促進」

正解 2

出題範囲のページ

第3章-5日目:Ⅱ-① 鎮咳去痰薬

 


問13 口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に配合される生薬成分及び漢方処方製剤に関する記述について、誤っているものはどれか。

1 ラタニアは、クラメリア科のクラメリア・トリアンドラ及びその同属植物の根を基原とする生薬で、咽頭粘膜をひきしめる(収斂)作用により炎症の寛解を促す効果を期待して用いられる。

2 駆風解毒散及び駆風解毒湯は、体力に関わらず、喉が腫れて痛む扁桃炎、扁桃周囲炎に適すとされる。

3 白虎加人参湯は、虚弱で、熱感と口渇が強いものの喉の渇き、ほてり、湿疹・皮膚炎、皮膚の痒みに適すとされる。

4 響声破笛丸は、体力に関わらず、しわがれ声、咽喉不快に適すとされる。

 

 

解説

  1. 誤:白虎加人参湯は虚弱ではなく、体力中程度以上です。

正解 3

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第3章-6日目:Ⅱ-②口腔咽喉薬、 含嗽薬

 


問14 胃腸薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 炭酸水素ナトリウムなど制酸成分を主体とする胃腸薬は、胃酸に対する中和作用が低下するため、炭酸飲料での服用は避けるべきである。

b スクラルファートは、透析を受けている人は使用を避ける必要がある。

c アズレンスルホン酸ナトリウムは、消化管内容物中に発生した気泡の分離を促すことを目的として配合されていることがある。

d ピレンゼピン塩酸塩は、消化管の運動にほとんど影響を与えずに胃液の分泌を抑える作用を示すとされる。

  a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 正 正
5 正 正 正 正

 

 

解説

  1. 正:スクラルファートにアルミニウムを含有するためです。
  2. 誤:設問はジメチルポリシロキサンの説明文です。アズレンスルホン酸ナトリウムは組織修復成分です。

正解 2

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第3章-7日目:Ⅲ-① 胃の薬

 


問15 整腸薬、止瀉薬、瀉下薬とその有効成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 整腸薬、止瀉薬では、医薬部外品として製造販売されている製品はない。

b 木クレオソートは、細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として用いられることがある。

c センナは、腸管内で水分を吸収して腸内容物に浸透し、糞便のかさを増やすとともに、糞便を柔らかくすることを目的として用いられる。

d ピコスルファートナトリウムは、胃や小腸では分解されないが、大腸に生息する腸内細菌によって分解されて、大腸への刺激作用を示すようになる。

  a b c d
1 正 正 誤 正
2 正 正 誤 誤
3 誤 正 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 誤

 

 

解説

  1. 誤:整腸薬瀉下薬では医薬部外品に移行したものもあります。
  2. 誤:設問はカルメロースナトリウムの説明文です。センナは大腸刺激性の下剤です。

正解 4

出題範囲のページ

第3章-8日目:Ⅲ-② 腸の薬


問16 胃腸鎮痛鎮痙薬の有効成分に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、2箇所の( b )内は、いず れも同じ字句が入る。

胃腸鎮痛鎮痙薬に配合される抗コリン成分としては、( a )がある。抗コリン作用を示すアルカロイドを豊富に含む生薬成分として( b )が用いられることも多い。ただし、( b )の使用期間中は、授乳を避ける必要がある。

 a b
1 ブチルスコポラミン臭化物 エンゴサク
2 ブチルスコポラミン臭化物 ロートエキス
3 パパベリン塩酸塩 エンゴサク
4 パパベリン塩酸塩 ロートエキス
5 アミノ安息香酸エチル エンゴサク

 

 

解説

  1. ブチルスコポラミン臭化物
  2. ロートエキス

パパベリンやエンゴサクは抗コリン作用によらない、鎮痛鎮痙作用を示します。

正解 2

出題範囲のページ

第3章-9日目:Ⅲ-③胃腸鎮痛鎮痙、浣腸、 駆虫薬

 


問17 浣腸薬における注入剤の用法等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 注入する薬液は、冷やしておくと不快感を生じることが少ない。

b 薬液を注入した後は、長く排便を我慢すると薬液により直腸粘膜が損傷するので、すぐに排便を試みる。

c 半量を使用する用法がある場合は、残量を再利用すると感染のおそれがあるので使用後は廃棄する。

d グリセリンは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して用いられる。

  a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 正 正
3 誤 正 誤 誤
4 正 誤 正 誤
5 誤 誤 正 正

 

 

解説

  1. 誤:注入薬は人肌に温めておくと、不快感が生じることが少ない。
  2. 誤:十分効果を得るため、便意が強まるまでしばらく我慢する必要があります。

正解 5

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第3章-9日目:Ⅲ-③胃腸鎮痛鎮痙、浣腸、 駆虫薬

 


問18 駆虫薬とその有効成分に関する記述について、正しいものはどれか。

1 一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫、 蟯虫と条虫(いわゆるサナダ虫など)である。

2 駆虫薬は、一般的に、一度に複数の種類を併用し、駆虫効果を高めて使用する。

3 ピペラジンリン酸塩は、赤~赤褐色の成分で、尿や糞便が赤く着色することがある。

4 サントニンは、虫体を糞便とともに排出させることを目的として用いられる。

 

 

解説

  1. 誤:一般用医薬品の駆虫薬の対象は回虫と蟯虫だけです。
  2. 誤:複数の種類を併用しても、効果は高まることなく、副作用が現れやすくなります。
  3. 誤:設問はパモ酸ピルビニウムの説明文です。

正解 4

出題範囲のページ

第3章-9日目:Ⅲ-③胃腸鎮痛鎮痙、浣腸、 駆虫薬

 


問19 強心薬とその有効成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a ロクジョウは、強心作用のほか、強壮、血行促進等の作用があるとされる。

b センソが配合された内服固形製剤は、口中でよく噛んで服用することとされている。

c ゴオウは、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を静める等の作用があるとされる。

d センソは、1日用量中のセンソが10mg を超える場合には劇薬に指定されており、一般用医薬品では、10mg 以下となるよう用法・用量が定めら れている。

  a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 正 正
3 誤 正 誤 誤
4 正 誤 正 誤
5 誤 誤 正 正

 

 

解説

  1. 誤:センソは皮膚・粘膜に触れると局所麻酔作用を示すため、噛まずに服用すること。
  2. 誤:1日用量中のセンゾが5㎎を超える場合は劇薬に指定されている。

正解 4

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第3章-10日目:Ⅳ-① 強心薬 、高コレステロール

 


問20 コレステロール及び高コレステロール改善薬に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。

a コレステロールの産生及び代謝は、主として膵臓で行われる。

b ビタミンEは、コレステロールからの過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされる。

c 大豆油不鹸化物(ソイステロール)には、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。

d 血液中のHDLが多く、LDLが少ないと、コレステロールの運搬が末梢組織側に偏ってその蓄積を招き、心臓病や肥満、動脈硬化症等の生活習慣病につながる危険性が高くなる。

1(a、b)
2(a、d)
3(b、c)
4(c、d)

 

 

解説

  1. 誤:膵臓ではなく、肝臓です。
  2. 誤:HDLが少なく、LDLが多いと生活習慣病につながる危険性が高まります。

正解 3

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第3章-10日目:Ⅳ-① 強心薬 、高コレステロール


出題範囲の解説ページまとめ

問11~12:第3章-5日目:Ⅱ-① 鎮咳去痰薬

問13   :第3章-6日目:Ⅱ-②口腔咽喉薬、 含嗽薬

問14   :第3章-7日目:Ⅲ-① 胃の薬

問15     :第3章-8日目:Ⅲ-② 腸の薬

問16~18:第3章-9日目:Ⅲ-③胃腸鎮痛鎮痙、浣腸、 駆虫薬

問19~20:第3章-10日目:Ⅳ-① 強心薬 、高コレステロール

 

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