書籍第2版発売!!

2017年 鳥取 島根 岡山 広島 山口の登録販売者試験過去問題 第3章 主な医薬品とその作用 問11~20


2017年【鳥取 島根 岡山 広島 山口】

登録販売者の過去問題を解説しています。

疑問が残った際は出題範囲の解説ページを載せていますので、ぜひ参考にしてください。

 


第3章 主な医薬品とその作用 問11~20

問 11 鎮咳去痰薬に配合される生薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a セキサンは、ヒガンバナ科のヒガンバナ鱗茎を基原とする生薬で、去痰作用を期待して用いられる。

b オンジは、ヒメハギ科のイトヒメハギの根を基原とする生薬で、抗炎症作用を期待して用いられる。

c キキョウは、キキョウ科のキキョウの根を基原とする生薬で、痰又は痰を伴う咳に用いられる。

d ゴミシは、オオバコ科のオオバコの花期の全草を基原とする生薬で、咳嗽中枢を鎮静させる作用を示す。

1( a,b )
2( a,c )
3( b,c )
4( b,d )
5( c,d )

 

 

解説

  1. 誤 :オンジは抗炎症ではなく、去痰作用
  2. 誤 :マツブサ科のチョウセンゴミシの果実を基原とする生薬で、鎮咳作用を期待して用いられる。

正解 2

出題範囲の解説ページ

第3章-5日目:Ⅱ-① 鎮咳去痰薬

 


問 12 ヨウ素系殺菌消毒成分に関する正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 摂取されたヨウ素の一部は、血液-胎盤関門を通過して胎児に移行するとともに、乳汁中にも移行するため、妊娠中や母乳を与える女性では注意が必要である。

b 口腔粘膜の荒れ、しみる、灼熱感、悪心(吐きけ)、不快感の副作用が現れることがある。

c 口腔内に使用される場合、結果的にヨウ素の摂取につながり、甲状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性があることから、バセドウ病や橋本病などの甲状腺疾患の診断を受けた人では、使用する前にその適否について、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきである。

a b c
1 正 正 正
2 正 正 誤
3 正 誤 正
4 誤 正 正
5 誤 誤 誤

 

 

解説

すべて手引きの通りです。

ヨウ素系の殺菌消毒成分はショックのような全身性の副作用が現れる可能性があることも一緒に覚えましょう。

正解 1

出題範囲の解説ページ

第3章-6日目:Ⅱ-②口腔咽喉薬、 含嗽薬

 


問 13 以下の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適するものはどれか。

体力中等度以上で、熱感と口渇が強いものの喉の渇き、ほてり、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみに適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸虚弱で冷え症の人では、食欲不振、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。

1 桔梗湯

2 駆風解毒散

3 白虎加人参湯

4 響声破笛丸

 

 

解説

喉の痛みに効く漢方は下記の5つ

桔梗湯、駆風解毒散、駆風解毒湯、白虎加人参湯、響声破笛丸

白虎加人参湯以外すべて「体力に関わらず」です。

  1. 誤 :桔梗湯=体力に関わらず、喉が腫れて痛み、ときに咳がでる人の扁桃炎
  2. 誤 :駆風解毒散=体力に関わらず、喉が腫れて痛む扁桃炎
  3. 誤 :響声破笛丸=体力に関わらず、しわがれ声、咽喉不快

正解 3

出題範囲の解説ページ

第3章-6日目:Ⅱ-②口腔咽喉薬、 含嗽薬

 


問 14 胃腸に作用する薬の配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

1 メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは、胃酸の中和作用のほか、胃粘膜にゼラチン状の皮膜を形成して保護する作用もあるとされる。

2 過剰な胃液の分泌を抑える作用を期待して、副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンの働きを抑えるロートエキスやピレンゼピン塩酸塩が配合されている場合がある。

3 タンニン酸アルブミンに含まれるアルブミンは、小麦に含まれるタンパク質から精製された成分であるため、小麦にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。

4 タンニン酸ベルべリンに含まれるベルべリンは、生薬のオウバクやオウレンの中に存在する物質のひとつであり、抗菌作用のほか、抗炎症作用も併せ持つとされる。

 

 

解説

  1. 誤 :アルブミンは牛乳由来のタンパク質、牛乳アレルギーの場合は使用を避ける。
  2. 正 :タンニン酸ベルベリン=止瀉成分

正解 3

出題範囲の解説ページ

第3章-7日目:Ⅲ-① 胃の薬

(4 第3章-8日目:Ⅲ-② 腸の薬

 


問 15 瀉下成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a ピコスルファートナトリウムは、胃や小腸で分解され、分解生成物が大腸を刺激して瀉下作用をもたらす。

b センノシドは、腸内容物に水分が浸透しやすくする作用があり、糞便中の水分量を増して柔らかくすることによる瀉下作用を期待して用いられる。

c ビサコジルは、大腸のうち特に結腸や直腸の粘膜を刺激して、排便を促すほか、結腸での水分の吸収を抑えて、糞便のかさを増大させる働きもあるとされる。

d 構成生薬にダイオウを含む漢方処方製剤は、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避けることとされている。

1( a,b )
2( a,c )
3( b,c )
4( b,d )
5( c,d )

 

 

解説

  1. 誤 :胃や小腸では分解されず、大腸の腸内細菌によって分解されて、大腸への刺激作用を示す。
  2. 誤 :センノシドは、胃や小腸で消化されず、大腸に生息する腸内細菌により分解され、分解生成物が大腸を刺激して瀉下作用を示す。

正解 5

出題範囲の解説ページ

第3章-8日目:Ⅲ-② 腸の薬


 


問 16 以下の胃腸に作用する薬に配合される生薬のうち、クマ科のヒグマその他近縁動物の胆汁を乾燥したものを基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられるものはどれか。

1 ケイヒ
2 ユウタン
3 コウボク
4 ゲンチアナ

 

 

解説

  1. 誤 :ケイヒ=クスノキ科のシンナモムム・カッシアの樹皮又は周皮
  2. 正 
  3. 誤 :コウボク=モクレン科のホウノキ、カラホオなどの樹皮
  4. 誤 :ゲンチアナ=リンドウ科のゲンチアナの根及び根茎

正解 2

出題範囲の解説ページ

第3章-7日目:Ⅲ-① 胃の薬

 


問 17 胃腸鎮痛鎮痙薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a パパべリン塩酸塩は、眼圧を上昇させる作用を示すことが知られている。

b ロートエキスは、母乳中に移行して乳児の脈が遅くなる(徐脈)おそれがあるため、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避ける必要がある。

c 原因不明の腹痛に安易に胃腸鎮痛鎮痙薬を使用することは好ましくない。

a b c
1 正 誤 誤
2 正 正 誤
3 正 誤 正
4 誤 誤 正
5 誤 正 正

 

 

解説

  1. 正 :抗コリン作用ではないが、抗コリンと同様に、眼圧の上昇作用がある。
  2. 誤 :ロートエキスは抗コリンのため、脈が速くなる(頻脈)
  3. 正 

正解 3

出題範囲の解説ページ

第3章-9日目:Ⅲ-③胃腸鎮痛鎮痙、浣腸、 駆虫薬

 


問 18 抗コリン成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 縮瞳による目のかすみや異常な眩しさ、頭痛を生じることがある。

b 排尿困難の症状がある人や心臓病の診断を受けた人では、症状の悪化を招くおそれがある。

c 重大な事故につながるおそれがあるため、抗コリン成分が配合された医薬品を使用した後 は、乗物又は機械類の運転操作を避ける必要がある。

a b c
1 正 誤 誤
2 誤 正 誤
3 正 誤 正
4 誤 誤 正
5 誤 正 正

 

 

解説

  1. 誤 :散瞳により、眩しさ等が生じる
  2. 正 :眠気や眩しさが起こるため、乗り物等は避ける。

正解 5

出題範囲の解説ページ

第3章-9日目:Ⅲ-③胃腸鎮痛鎮痙、浣腸、 駆虫薬

 


問 19 駆虫薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a サントニンは、そのほとんどが肝臓で代謝されずに腎臓で排泄されるため、腎臓病の診断を受けた人では、腎障害を悪化させるおそれがある。

b パモ酸ピルビニウムは、蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされる。

c ピペラジンリン酸塩は、アドレナリン伝達を妨げて、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。

d カイニン酸は、回虫に痙攣を起こさせる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。

1( a,b )
2( a,c )
3( b,c )
4( b,d )
5( c,d )

 

 

解説

  1. 誤 :サントニン=肝臓で代謝され、肝臓病の診断を受けた人では、症状の悪化の恐れがある。
  2. 誤 :ピペラジンリン酸塩=アセチルコリンの伝達を妨げる。
  3. 正 

正解 4

出題範囲の解説ページ

第3章-9日目:Ⅲ-③胃腸鎮痛鎮痙、浣腸、 駆虫薬

 


問 20 強心成分として配合される生薬とその基原の関係が正しいものの組み合わせはどれか。

(生薬名) (基原)
a ゴオウ - ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石

b センソ - ヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物

c ジャコウ - ウマ科のジャコウウマの雄の麝香腺分泌物

d ロクジョウ - ウシ科のサイカレイヨウ(高鼻レイヨウ)等の角

1( a,b )
2( a,c )
3( b,c )
4( b,d )
5( c,d )

 

 

解説

  1. 誤 :ジャコウ=シカ科のジャコウジカ
  2. 誤 :ロクジョウ=シカ科のマンシュウアカジカ又はマンシュウジカの雄の幼角

正解 1

出題範囲の解説ページ

第3章-10日目:Ⅳ-① 強心薬 、高コレステロール


 


出題範囲の解説ページまとめ

問11        :第3章-5日目:Ⅱ-① 鎮咳去痰薬

問12~13 :第3章-6日目:Ⅱ-②口腔咽喉薬、 含嗽薬

問14       :第3章-7日目:Ⅲ-① 胃の薬

問15       :第3章-8日目:Ⅲ-② 腸の薬

問16       :第3章-7日目:Ⅲ-① 胃の薬

問17~19:第3章-9日目:Ⅲ-③胃腸鎮痛鎮痙、浣腸、 駆虫薬

問20   :第3章-10日目:Ⅳ-① 強心薬 、高コレステロール

鳥取 島根 岡山 広島 山口の過去問題に戻る

広告A

広告b

登録販売者試験対策:メディカルライフデザイン
薬剤師による独学サポートサイト

固定記事下部関連広告



Copyright© 登録販売者試験対策 , 2024 All Rights Reserved.