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2019年 香川 愛媛 高知の登録販売者試験過去問題 第2章 人体の働きと医薬品 問71~80


2019年【香川 愛媛 高知】

登録販売者の過去問題を解説しています。

疑問が残った際は出題範囲の解説ページを載せていますので、ぜひ参考にしてください。

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第2章 人体の働きと医薬品 問71~80

問 71 脳や神経系の働きに関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
  1. 脳の血管は、末梢に比べて物質の透過に関する選択性が低く、タンパク質などの大分子や小分子でもイオン化した物質は血液中から脳の組織へ移行しやすい。
  2. 脊髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢がある。
  3. 脳において、血液の循環量は心拍出量の約 15%、酸素の消費量は全身の約 20%、ブドウ糖の消費量は全身の約25%である。
  4. エクリン腺を支配する交感神経線維の末端ではアセチルコリンが神経伝達物質として放出されるが、アポクリン腺を支配する交感神経線維の末端ではノルアドレナリンが神経伝達物質として放出される。

下欄
  a b c d
1 正 誤 誤 誤
2 正 正 誤 誤
3 誤 誤 正 正
4 誤 正 正 誤
5 正 正 誤 正

 

 

解説

  1. 誤:脳には血液脳関門が存在し脳の血管は末梢に比べて物質の透過に関する選択性が高く、タンパク質などの大分子、また小分子であってもイオン化した物質は血液中から脳の組織へ移行しにくい
  2. 誤:延髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢がある。

正解 3

出題範囲の解説ページ

第2章-7日目:Ⅰ-⑦: 脳や神経系の働き

 


問 72 薬の体内での働きに関する次の記述について、( )に入れるべき字句の正しい組合せを下欄から選びなさい。

循環血液中に移行した有効成分は、血流によって全身の組織・器官へ運ばれて作用するが、多くの場合、標的となる細胞に存在する( a )、酵素、( b )などの( c )と結合し、その機能を変化させることで薬効や副作用を現す。

下欄
  a    b         c
1 受容体 トランスポーター ホルモン
2 受容体 複合体 ホルモン
3 受容体 トランスポーター タンパク質
4 細胞核 複合体 タンパク質
5 細胞核 トランスポーター タンパク質

 

 

解説

  1. 受容体
  2. トランスポーター
  3. タンパク質

正解 3

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第2章-8日目:Ⅱ- 薬の働く仕組み

 


問 73 医薬品の有効成分の吸収に関する次の記述について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
  1. 鼻腔の粘膜に適用する一般用医薬品には全身作用を目的とした点鼻薬はなく、いずれの医薬品も、鼻腔粘膜への局所作用を目的として用いられる。
  2. 錠剤、カプセル剤等の固形剤の場合、消化管で吸収される前に、錠剤等が消化管内で崩壊して、有効成分が溶け出さなければならず、小腸で有効成分が溶出するものが大部分である。
  3. 口腔粘膜を通っている静脈血は肝臓を経由せずに心臓に到るため、口腔粘膜から吸収されて循環血液中に入った成分は、初めに肝臓で代謝を受けることなく全身に分布する。
  4. 一般に、消化管からの吸収は、消化管が積極的に医薬品成分を取り込む現象である。

下欄
  a b c d
1 誤 誤 正 正
2 誤 正 正 誤
3 正 正 誤 正
4 正 誤 正 誤
5 正 正 誤 誤

 

 

解説

  1. 誤:錠剤、カプセル剤等の固形剤の場合、錠剤等が消化管内で崩壊しで有効成分が溶出するものが多い。
  2. 誤:消化管からの吸収は、消化管が積極的に医薬品成分を取り込むのではなく、濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していく現象である。

正解 4

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第2章-8日目:Ⅱ- 薬の働く仕組み

 


問 74 薬の代謝及び排泄に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
  1. 肝機能が低下した人では、医薬品を代謝する能力が低いため、主に肝臓で代謝される医薬品については、正常な人に比べて全身循環に到達する有効成分の量が少なくなり、効き目が現れにくい。
  2. 多くの有効成分は血液中で血漿タンパク質と複合体を形成しており、血漿タンパク質との結合は、速やかかつ不可逆的である。
  3. 経口投与後、消化管で吸収された有効成分は、消化管の毛細血管から血液中へ移行し、その血液は全身循環に入った後に門脈を経由して肝臓を通過する。
  4. 最近の研究により、小腸などの消化管粘膜や腎臓にもかなり強い代謝活性があることが明らかにされている。

下欄
  a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 正 誤 誤
3 正 誤 誤 正
4 誤 正 正 誤
5 誤 誤 誤 正

 

 

解説

  1. 誤:肝機能が低下した人では医薬品を代謝する能力が低いため、効き目が過剰に現れたり、副作用を生じやすくなる。
  2. 誤:多くの有効成分は血液中で血漿タンパク質と複合体を形成しており、血漿タンパク質との結合は、速やかかつ可逆的である。
  3. 誤:消化管で吸収された有効成分は、消化管の毛細血管から血液中へ移行し、全身循環に入る前に門脈を経由して肝臓を通過する。

正解 5

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第2章-8日目:Ⅱ- 薬の働く仕組み

 


問 75 医薬品の剤形に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
  1. シロップ剤は、粘りがあって容器に残りやすいので、残った部分を水ですすいで、すすぎ液も飲むなどの工夫が必要である。
  2. カプセル剤は、カプセルの原材料としてゼラチンが広く用いられており、ゼラチンに対してアレルギーを持つ人は使用を避けるなどの注意が必要である。
  3. クリーム剤は、一般的に適用部位を水から遮断したい場合に用いる。
  4. チュアブル錠は、口の中で舐めたり噛み砕いたりして服用する剤形であり、水なしでも服用できる。

下欄
  a b c d
1 正 誤 正 正
2 正 正 誤 正
3 正 正 正 誤
4 誤 正 正 誤
5 誤 誤 誤 正

 

 

解説

  1. 誤:クリーム剤は一般的に適用部位を水で洗い流したい場合に用いる。

正解 2

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第2章-8日目:Ⅱ- 薬の働く仕組み

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問76 泌尿器系に現れる医薬品の副作用に関する次の記述について、( )に入れるべき字句の正しい組合せを下欄から選びなさい。

( a )の機能を抑制する作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、膀胱の( b )の収縮が( c )され、尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感がある等の症状を生じることがある。

下欄
 a b c
1 交感神経系  括約筋 亢進
2 交感神経系  括約筋 抑制
3 交感神経系  排尿筋 亢進
4 副交感神経系 排尿筋 抑制
5 副交感神経系 括約筋 亢進

 

 

解説

  1. 副交感神経系
  2. 排尿筋
  3. 抑制

正解 4

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第2章-9日目:Ⅲ 症状からみた主な 副作用

 


問 77 全身的に現れる医薬品の副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
  1. ショック(アナフィラキシー)は、生体異物に対する遅延型のアレルギー反応の一種である。
  2. 偽アルドステロン症は、副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加することにより生じる。
  3. 皮膚粘膜眼症候群と中毒性表皮壊死融解症は、いずれも発症機序の詳細が明確にされており、発症を予測することが可能である。
  4. 偽アルドステロン症は、小柄な人や高齢者で生じやすく、原因医薬品の長期服用後に初めて発症する場合もある。

下欄
  a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 正 誤 正
3 誤 正 誤 誤
4 誤 正 正 誤
5 誤 誤 誤 正

 

 

解説

  1. 誤:ショックは生体異物に対する即時型のアレルギー反応の一種である。
  2. 誤:偽アルドステロン症は、副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加していない。
  3. 誤:発症機序の詳細は不明であり、発症の予測は困難である。 

正解 5

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第2章-9日目:Ⅲ 症状からみた主な 副作用

 


問 78 消化器系に現れる医薬品の副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
  1. 医薬品の副作用により生じる消化性潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜組織が傷害されて、その一部が粘膜筋板を超えて欠損する状態である。
  2. イレウス様症状は、小児や高齢者のほか、普段から下痢の傾向のある人は、発症のリスクが高い。
  3. イレウス様症状では、嘔吐がない場合でも脱水症状を呈することがある。
  4. イレウス様症状が悪化すると、腸内細菌の減少によって全身状態の衰弱が急激に進行する可能性がある。

下欄
  a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 正 誤 誤
3 正 誤 誤 正
4 誤 正 正 誤
5 誤 誤 誤 正

 

 

解説

  1. 誤:イレウス様症状は、小児や高齢者のほか、普段から便秘傾向のある人は、発症のリスクが高い。
  2. 誤:イレウス様症状が悪化すると、腸内細菌の異常増殖によって全身状態の衰弱が急激に進行する可能性がある。

正解 1

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第2章-9日目:Ⅲ 症状からみた主な 副作用

 


問 79 呼吸器系に現れる医薬品の副作用に関する次の記述について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
  1. 間質性肺炎は、気管支又は肺胞が炎症を起こしたものである。
  2. 間質性肺炎は、医薬品の使用開始から1~2日程度で起きることが多い。
  3. 喘息は、坐薬や外用薬で誘発されることがある。
  4. 喘息は、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)、鼻茸(鼻ポリープ)等の鼻の疾患を合併している人で発症しやすい。

下欄
1(a、b) 2(a、d)
3(b、c) 4(c、d)

 

 

解説

  1. 誤:間質性肺炎は、肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織(間質)が炎症を起こしたものである。
  2. 誤:間質性肺炎は、医薬品の使用開始から1~2週間程度で起きることが多い。

正解 4

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第2章-9日目:Ⅲ 症状からみた主な 副作用

 


問 80 精神神経系に現れる医薬品の副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
  1. 精神神経症状は、医薬品の大量服用や長期連用、乳幼児への適用外の使用等の不適正な使用がなされた場合に限り発生する。
  2. 無菌性髄膜炎は、多くの場合、発症は急性で、首筋のつっぱりを伴った激しい頭痛、発熱、吐きけ・嘔吐、意識混濁等の症状が現れる。
  3. 無菌性髄膜炎は、医薬品の副作用が原因の場合、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、関節リウマチ等の基礎疾患がある人で発症リスクが高い。
  4. 無菌性髄膜炎は、大部分は細菌が原因と考えられているが、医薬品の副作用等によって生じることもある。

下欄
  a b c d
1 正 誤 正 正
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 正 誤
5 誤 正 誤 正

 

 

解説

  1. 誤:精神神経症状は、通常の用法・用量でも発生することがある。
  2. 誤:無菌性髄膜炎は、大部分はウイルス性であるが、医薬品の副作用等によって生じることもある。

正解 4

出題範囲の解説ページ

第2章-9日目:Ⅲ 症状からみた主な 副作用

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2019年 香川 愛媛 高知の登録販売者試験 過去問題  

内容 問題(解説付き) 模擬試験用(解説なし)
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 1~10 11~20

午前問題

答え

午後問題

答え

第2章 人体の働きと医薬品 61~70 71~80
第3章 主な医薬品とその作用 21~30 31~40 41~50 51~60
第4章 薬事関係法規・制度 81~90 91~100
第5章 医薬品の適正使用・安全対策 101~110 111~120

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