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3章:主な医薬品とその作用

第3章-18日目:Ⅹ-② 皮膚の痛み ,痒み,保湿 

皮膚の痛み

登録販売者試験の解説とポイントを過去問題にフォーカスして記載していきます。

厚生労働省の試験問題作成の手引きを基に分かり易い内容に変えて解説しています。

過去問題から作成したポイントテストもありますので、
是非解いて見てくださいね。

独学で学ばれている方も含め問題なく解けることが実感できるかと思います。

今回は第3章の Ⅹ-② 皮膚の痛み、痒み、保湿から続きをしていきます。毎年1問は出題されていますので、確実に取りにいきましょう。

また第3章全体のポイントについては、第3章-1日目:Ⅰ-①:かぜ薬をご覧ください。

 

 

Ⅹ-② 皮膚の痛み、痒み、保湿 

1)痒み、腫れ、痛みを抑える配合成分

(a) ステロイド性抗炎症成分

  • デキサメタゾン
  • プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル
  • プレドニゾロン酢酸エステル
  • ヒドロコルチゾン
  • ヒドロコルチゾン酪酸エステル
  • ヒドロコルチゾン酢酸エステル

ステロイド性抗炎症成分とは、副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)と共通する化学構造(ステロイド骨格)を持った人工的に合成された化合物であり、抗炎症成分として用いられます。

外用の場合、末梢組織における免疫機能を低下させることで炎症を抑え、特に、痒み発赤などの皮膚症状を抑えます。

使用時の注意点
  • 末梢組織の免疫機能低下させ、細菌、真菌、ウイルスなどによる皮膚感染や持続的な刺激感が現れることがある。
    感染性の皮膚症状の場合、使用を避ける必要がある。
  • 一時的な皮膚症状(ほてり・腫れ・痒みなど)の緩和が目的であり、広範囲に生じた皮膚症状や慢性的な皮膚症状は対象ではない。
  • ステロイド性抗炎症成分をコルチゾンに換算して1g又は1mL 中 0.025mg を超えて含有する製品では、長期連用を避ける必要がある。

 

(b) 非ステロイド性抗炎症成分 

ステロイド骨格を持たず、プロスタグランジンの産生を抑える作用(抗炎症作用)を示す成分を非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)といいます。

① 皮膚の炎症によるほてり痒みなどを緩和する成分 
  • ウフェナマート

ウフェナマートは末梢組織におけるプロスタグランジンの産生を抑える作用については必ずしも明らかにされておらず、炎症を生じた組織に働いて、細胞膜の安定化、活性酸素の生成抑制などの作用により、抗炎症作用を示します。

抗炎症作用により湿疹、皮膚炎、かぶれ、あせもなどによる皮膚症状を緩和します。

副作用として、刺激感(ヒリヒリ感)、熱感、乾燥感が現れることがあります。

 

② 筋肉痛などの鎮痛に用いられる成分 
  • インドメタシン
  • ケトプロフェン
  • フェルビナク
  • ピロキシカム
  • ジクロフェナクナトリウム

骨格筋や関節部まで浸透してプロスタグランジンの産生を抑える非ステロイド性抗炎症成分です。

筋肉痛、関節痛、肩こりに伴う肩の痛み、腰痛、腱鞘炎、肘の痛み、打撲、捻挫に用いられます。

使用時の注意点
  • 過度に使用しても鎮痛効果が増すことはなく、安全性が確認されていないため、長期連用は避ける必要がある。
  • 塗り薬・エアゾール剤については1週間あたり 50g(または 50mL)を超えての使用、貼付剤については連続して2週間以上の使用は避けることとされている製品が多い。
  • 感染性部位への使用は避ける必要がある。
  • 内服の解熱鎮痛成分と同様、喘息の副作用を引き起こす可能性がある。
  • 妊娠中の女性では、胎児への影響を考慮して、使用を避ける。
  • インドメタシンの外皮用薬では、11歳未満の小児(インドメタシン含量1%の貼付剤では15歳未満の小児)、その他の成分を主薬とする外用鎮痛薬では、15歳未満の小児向けの製品はない。
インドメタシン

適用部位の皮膚に、腫れ、ヒリヒリ感、熱感、乾燥感が現れることがあります。

 

ケトプロフェン

まれに重篤な副作用として、アナフィラキシー、接触皮膚炎、光線過敏症を生じることがあります。

使用中、使用後しばらく経過して光線過敏症が現れることがあるため、紫外線に当たるのを避ける必要があります。
ただし、ラップフィルム等の通気性の悪いもので塗布部を覆うことは適当でありません。

また以下の成分でアレルギーを起こしたことがある人は使用を避けることとされています。

  • チアプロフェン酸、スプロフェン、フェノフィブラート(医療用医薬品の有効成分)
  • オキシベンゾン、オクトクリレン(化粧品や医薬部外品に配合される紫外線吸収成分)

 

ピロキシカム

光線過敏症の副作用を生じることがあり、ケトプロフェン同様に注意が必要です。

光線過敏症に関する問題はよく出題されます。

 

③ その他
  • サリチル酸メチル
  • サリチル酸グリコール
  • イブプロフェンピコノール
サリチル酸メチル、サリチル酸グリコール

吸収後、サリチル酸に分解されて、末梢組織におけるプロスタグランジンの産生を抑える作用も期待されますが、主として患部の血行促進と末梢知覚神経の軽い麻痺により鎮痛作用を考えられています。

イブプロフェンピコノール

イブプロフェンの誘導体ですが、外用での鎮痛作用はほとんど期待されていません。皮膚の発赤腫れを抑えるほか、吹き出物の拡張を抑える作用があるとされ、もっぱらにきび治療薬として用いられます。 

 

 

(c) その他の抗炎症成分 

  • グリチルレチン酸
  • グリチルリチン酸二カリウム
  • グリチルリチン酸モノアンモニウム

比較的穏やかな抗炎症作用を示します。

 

(d) 局所麻酔成分

  • ジブカイン塩酸塩
  • リドカイン
  • アミノ安息香酸エチル
  • テシットデシチン

創傷面の痛みや、皮膚の痒み(かぶれ、虫刺され等)を和らげます。

そのほか、皮下の知覚神経に麻痺を起こす成分として、アンモニアが主に虫さされによる痒みに用いられますが、皮膚刺激性が強いため粘膜や目の周りへの使用は避ける必要があります。

 

(e) 抗ヒスタミン成分

  • ジフェンヒドラミン
  • ジフェンヒドラミン塩酸塩
  • クロルフェニラミンマレイン酸塩
  • ジフェニルイミダゾール
  • イソチペンジル塩酸塩

皮膚の痒みの発生にも、ヒスタミンが関与しています。
外用薬で用いられる抗ヒスタミン成分は、適用部位の組織に浸透して、肥満細胞から遊離したヒスタミンとその受容体との結合を妨げ、患部局所におけるヒスタミンの働きを抑えます。 

いずれも副作用として、患部の腫れが現れることがあります。

 

(f) 局所刺激成分 

刺激性が強く、目や目の周り、粘膜面には使用を避ける必要があります。

① 冷感刺激成分 
  • メントール
  • カンフル
  • ハッカ油
  • ユーカリ油

皮膚表面に冷感刺激を与え、軽い炎症による血行促進や、知覚神経の麻痺による鎮痛鎮痒効果を期待して配合されています。
打撲や捻挫などの急性の腫れや熱感を伴う症状に適します。

② 温感刺激成分 
  • カプサイシン
  • ノニル酸ワニリルアミド
  • ニコチン酸ベンジルエステル
  • クロタミトン

温感刺激を与え、末梢血管を拡張させ血行を促します。

カプサイシンを含む生薬成分として、トウガラシ(ナス科のトウガラシの果実を基原とする生薬)も同様に用いられます。 

温感刺激成分は強い刺激により痛みが現れることがあり、特に、温感刺激成分を主薬とする貼付剤では貼付部位を温めると強い痛みが生じやすくなるほか、低温やけどの可能性があります。

入浴1時間前には剥がし、入浴後は皮膚のほてりが鎮まってから貼付するべきです。

 

(g) 収斂・皮膚保護成分 

  • 酸化亜鉛
  • ピロキシリン
    (ニトロセルロース)

いずれも浸潤、化膿や傷が深い場合には、表面だけを乾燥させることで症状が悪化するおそれがあり、使用を避けることとされています。

酸化亜鉛

患部のタンパク質と結合して皮膜を形成し、皮膚を保護する作用を示します。

 

ピロキシリン
(ニトロセルロース)

創傷面に薄い皮膜を形成して保護します。

 

(h) 組織修復成分 

  • アラントイン
  • ビタミンA油

損傷皮膚組織の修復を促します。

 

(i) 血管収縮成分(アドレナリン作動成分)

  • ナファゾリン塩酸塩

血管を収縮させ、創傷面からの出血を抑えます。

 

(j) 血行促進成分 

  • ヘパリン類似物質
  • ポリエチレンスルホン酸ナトリウム
  • ニコチン酸ベンジルエステル
  • ビタミンE(トコフェロールなど)

患部局所の血行を促します。

ヘパリン類似物質については、抗炎症作用や保湿作用も期待されます。 

ヘパリン類似物質、ポリエチレンスルホン酸ナトリウムには、血液凝固を抑える働きがあり、出血しやすい人では使用を避ける必要があります。

 

 

漢方処方製剤、生薬成分

  • 紫雲膏しうんこう
  • 中黄膏ちゅうおうこう
  • 生薬成分
    アルニカ
    サンシシ
    オウバク
    セイヨウトチノミ
(a) 紫雲膏しうんこう

ひび、あかぎれ、しもやけ、うおのめ、あせも、ただれ、外傷、火傷、痔核による疼痛、肛門裂傷、湿疹・皮膚炎に適す。

傷口が、浸潤・化膿・重度の火傷の場合、患部が広範囲の場合には不向きとされる。 

 

(b) 中黄膏ちゅうおうこう

急性化膿性皮膚疾患(腫れ物)の初期、打ち身捻挫に適す

傷口が、浸潤・化膿・重度の火傷の場合、患部が広範囲の場合には不向きとされる。

 

(c) 生薬成分
アルニカ

キク科のアルニカを基原とする生薬

サンシシ

アカネ科のクチナシの果実で、ときには湯通し又は蒸したものを基原とする生薬

オウバク

ミカン科のキハダまたは Phellodendron chinense Schneiderの周皮を除いた樹皮を基原とする生薬

セイヨウトチノミ

トチノキ科のセイヨウトチノキ(マロニエ)の種子を基原とする生薬

いずれも抗炎症、血行促進作用があります。

オウバク末は、内服では健胃、止瀉作用があり、
外用では水で練って患部に貼り、打ち身、捻挫に用いられることがあります。

 

ポイントテスト1

下記問題を正誤で答えよ(回答は下)

(1) インドメタシンは、喘息の副作用を引き起こすことはない。 

(2)ピロキシカムは、光線過敏症の副作用を生じることがあり、野外活動が多い人では、 他の抗炎症成分が配合された製品を選択することが望ましい。 

(3)酸化亜鉛は、患部のタンパク質と結合して皮膜を形成し皮膚を保護する作用を示し、患部が浸潤又は化膿している場合に用いる。 

(4) ヘパリン類似物質は、創傷面に浸透して、その部位を通っている血管を収縮させることによる止血効果を期待して用いられる。 

(5)インドメタシンを主薬とする外皮用薬では、11歳未満の小児(インドメタシン含量1%の貼付剤では15歳未満の小児)向けの製品はない。

 

 

回答と解説
ポイントテスト1
(1)×:喘息の副作用がある。
(2)〇
(3)×:浸潤・化膿している場合症状が悪化する可能性がある。
(4)×:ヘパリン類似物質ではなく、ナファゾリン塩酸塩。
(5)〇

 

 

2)皮膚症状への対応と受診勧奨

【一般的な打撲、捻挫などへの対応】

患部を安静に保つことが重要です。

次に患部を冷却することで内出血を最小限にし、痛みの緩和が図られます。

また、患部が腫れてくるのを抑えるため、サポーター等で軽く圧迫し、心臓よりも高くしておくと効果的です。

 

【一般的な湿疹 、皮膚炎等への対応】

皮膚を清浄に保つことが重要ですが、こすり過ぎや刺激性の強い石けん等は避けることが望ましいとされています。 

また、紫外線やストレス、発汗などの皮膚への刺激も避けることが重要とされています。

 

【受診勧奨】

一般用医薬品の使用は痒みや痛み等の症状一時的に抑える対症療法であり、漫然と使用してはいけません。

また、ステロイド性抗炎症成分や、NSAIDsは長期間にわたって使用することは適切でありません。

脱臼や骨折、慢性の湿疹や皮膚炎、感染症の疑われる場合は医療機関への受診が必要です。特にアトピー性皮膚炎は、専門的な治療を要するため医療機関への受診を促すことが重要となります。

ポイントテスト2

下記問題を正誤で答えよ(回答は下)

(1)外用薬で用いられるステロイド性抗炎症成分は、広範囲に生じた皮膚症状や慢性の湿疹・皮膚炎を対象とする。

 

 

回答と解説
ポイントテスト2
(1)×:広範囲、慢性は対象外。

 

3)肌の角質化、かさつきなどを改善する配合成分 

(a) 角質軟化成分

うおのめ:

角質のが真皮にくい込んでいるため、圧迫されると痛みを感じます。

たこ:

角質層の一部が単純に肥厚したもので芯がなく、通常痛みは伴いません。

うおのめ、たこは、刺激や圧迫により、角質層が部分的に厚くなったもの

いぼ:

小型の良性の腫瘍で、ウイルス性老人性に大別されます。

ウイルス性のいぼは1~2年で自然寛解することが多い。 

角質軟化薬のうち、一定の範囲のものは医薬部外品(うおのめ、たこ用剤)として製造販売されていますが、いぼに関しては医薬品としてのみ認められています。

① サリチル酸 

角質成分を溶解することによる角質軟化作用のほか、抗菌、抗真菌、抗炎症作用もあります。

にきび用薬や頭皮の落屑らくせつ(ふけ)を抑える効果を期待して、毛髪用薬に配合されている場合もあります。

 

② イオウ 

皮膚の角質層のケラチンを変質させ、角質軟化作用を示すほか、抗菌、抗真菌作用もあります。

にきび用薬に配合されている場合もあります。 

 

(b) 保湿成分 

  • グリセリン
  • 尿素
  • 白色ワセリン
  • オリブ油
  • ヘパリン類似物質

皮膚の乾燥は、アミノ酸、尿素、乳酸等の保湿因子が減少したり、皮脂分泌の低下により角質層の水分保持量が低下して生じます。

保湿成分は角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することを目的として使用されます。

 

ポイントテスト3

下記問題を正誤で答えよ(回答は下)

(1)尿素は、角質成分を溶解することにより角質軟化作用を示す。 

(2)抗菌、抗真菌作用も期待され、にきび用薬等に配合されるイオウは、皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることにより、角質軟化作用も示す。

(3)サリチル酸は、角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することを目的として用いられる。

 

 

回答と解説
ポイントテスト3
(1)×:尿素ではなく、サリチル酸。
(2)〇
(3)×:サリチル酸は保湿成分ではなく、角質軟化成分。

 

 

ページ内の薬剤一覧

痒み、腫れ、痛み等を抑える成分
分類 成分名 作用
ステロイド性抗炎症成分 デキサメタゾン 免疫機能を低下させ炎症を抑え、痒みや発赤の皮膚症状を抑える

感染性の皮膚症状の場合、使用を避ける
一時的な皮膚症状の緩和であり、広範囲や慢性的な皮膚症状は対象ではない
長期連用を避ける必要がある

プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル
プレドニゾロン酢酸エステル
ヒドロコルチゾン
ヒドロコルチゾン酪酸エステル
ヒドロコルチゾン酢酸エステル
非ステロイド性抗炎症成分
      (NSAIDs)
ウフェナマート 皮膚の炎症によるほてりや痒み等を緩和
インドメタシン 筋肉痛等の鎮痛
インドメタシンの外皮用薬では、11歳未満の小児(インドメタシン含量1%の貼付剤では15歳未満の小児)、その他の成分では、15歳未満の小児向けの製品はない。
ケトプロフェン、ピロキシカムは光線過敏症に注意
ケトプロフェン
フェルビナク
ピロキシカム
ジクロフェナクナトリウム
サリチル酸メチル 血行促進と、末梢の知覚神経に麻痺による、鎮痛作用
サリチル酸グリコール
イブプロフェンピコノール 鎮痛作用はほとんどなく、発赤や腫れを抑える
その他の抗炎症成分 グリチルレチン酸 比較的穏やかな抗炎症作用を示す
グリチルリチン酸二カリウム
グリチルリチン酸モノアンモニウム
局所麻酔成分 ジブカイン塩酸塩 創傷面の痛みや、皮膚の痒みを和らげる
皮膚刺激性が強いため、粘膜や目の周りへの使用は避ける
リドカイン
アミノ安息香酸エチル
テシットデシチン
抗ヒスタミン成分 ジフェンヒドラミン 適用部位の組織に浸透して、肥満細胞から遊離したヒスタミンとその受容体タンパク質との結合を妨げることにより、患部局所におけるヒスタミンの働きを抑える
ジフェンヒドラミン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ジフェニルイミダゾール
イソチペンジル塩酸塩
局所刺激成分  冷感刺激成分  メントール 打撲や捻挫などの急性の腫れや熱感を伴う症状に適す
カンフル
ハッカ油
ユーカリ油
温感刺激成分  カプサイシン 温感刺激を与え、末梢血管を拡張させて血行促進する
低温やけどを避けるため入浴1時間前には剥がした方がいい
ノニル酸ワニリルアミド
ニコチン酸ベンジルエステル
クロタミトン
収斂・皮膚保護成分  酸化亜鉛 患部が浸潤、化膿や傷が深いなどには、表面だけを乾燥させてかえって症状を悪化させるおそれがあり、使用を避ける
ピロキシリン
(ニトロセルロース)
組織修復成分  アラントイン 損傷皮膚の組織の修復を促す
ビタミンA油
血管収縮成分 アドレナリン作動成分 ナファゾリン塩酸塩 血管を収縮させ、創傷面からの出血を抑える
血行促進成分  ヘパリン類似物質 患部局所の血行を促す
ヘパリン類似物質、ポリエチレンスルホン酸ナトリウムには、血液凝固を抑える働きがあるため、出血しやすい人は使用を避ける
ポリエチレンスルホン酸ナトリウム、
ニコチン酸ベンジルエステル、
ビタミンE
(トコフェロール等)
漢方処方製剤等   紫雲膏しうんこう ひび、あかぎれ、しもやけ、火傷
中黄膏ちゅうおうこう 急性化膿性皮膚疾患(腫れ物)の初期
生薬 アルニカ いずれも抗炎症、血行促進作用

オウバク末は、内服では健胃又は止瀉の作用があり、
外用では水で練って患部に貼り、打ち身、捻挫に用いられる

サンシシ
オウバク
セイヨウトチノミ
角質軟化、保湿成分
角質軟化成分 サリチル酸  角質成分の溶解により角質軟化作用を示す。
抗菌、抗真菌、抗炎症作用もある
イオウ ケラチンを変質させ、角質軟化作用を示す。
抗菌、抗真菌作用もある
保湿成分  グリセリン 角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善する
尿素
白色ワセリン
オリブ油
ヘパリン類似物質

今回は皮膚の痛み、痒み、保湿についてでした。医薬品が多く登場しますが、まずは読み流す形で結構です。大枠を掴んでいきましょう。お疲れさまでした。

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-3章:主な医薬品とその作用

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