書籍第2版発売!!

2017年 埼玉 千葉 東京 神奈川の登録販売者試験過去問題 第3章 主な医薬品とその作用 問30~40


2017年【埼玉 千葉 東京 神奈川】

登録販売者の過去問題を解説しています。

疑問が残った際は出題範囲の解説ページを載せていますので、ぜひ参考にしてください。


第3章 主な医薬品とその作用 問31~40

問31 口内炎及び口内炎用薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 口内炎は、口腔粘膜に生じる炎症で、口腔の粘膜上皮に水疱や潰瘍ができて痛み、ときに口臭を伴う。

b シコンは、ムラサキ科のムラサキの根を基原とする生薬で、組織修復促進などの作用を期待して用いられる。

c アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は、患部からの細菌感染を防止することを目的として配合されている。

a b c
1 正 正 正
2 正 正 誤
3 正 誤 正
4 誤 誤 誤
5 誤 正 正

 

 

解説

  1. 正 :シコン=組織修復促進、抗菌作用
  2. 誤 :アズレンも組織修復促進

口内炎の漢方と言ったら、カンゾウを含まない茵蔯蒿湯も一緒に覚えましょう。

正解 2

出題範囲の解説ページ

第3章-20日目:Ⅺ 歯痛、歯槽膿漏、 口内炎

 


問32 禁煙補助剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 禁煙補助剤を使用するニコチン置換療法は、ニコチンの摂取方法を喫煙以外に換えて離脱症状の軽減を図りながら徐々に摂取量を減らし、最終的にニコチン摂取をゼロにする方法である。

b 咀嚼剤は、菓子のガムのように噛むと唾液が多く分泌されることにより、吐きけや腹痛等の副作用が現れにくくなる。

c 妊婦又は妊娠していると思われる女性は、禁煙することが推奨されるので、積極的に使用することが望ましい。

d 咀嚼剤は、コーヒーや炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品を摂取した後しばらくは使用を避けることとされている。

a b c d
1 誤 正 誤 誤
2 正 誤 正 誤
3 誤 正 正 正
4 正 正 誤 正
5 正 誤 誤 正

 

 

解説

  1. 誤 :ガムのように噛むと副作用が発現しやすくなる。ゆっくりと断続的に噛むこと
  2. 誤 :妊娠中、授乳中の使用は避ける
  3. 正 :酸性になるとニコチン吸収が低下

正解 5

出題範囲の解説ページ

第3章-21日目:Ⅻ 禁煙補助剤

 


問33 次の記述にあてはまる滋養強壮保健薬に使用される配合成分はどれか。

腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素であるが、過剰症として、高カルシウム血症、異常石灰化が知られている。

1 ビタミンA
2 ビタミンD
3 ビタミンE
4 ビタミンB1
5 ビタミンB12

 

 

解説

  1. ビタミンA=夜間視力を維持
  2. ビタミンD=カルシウム吸収
  3. ビタミンE=抗酸化作用
  4. ビタミンB1=炭水化物からのエネルギー産生、脚気
  5. ビタミンB12=赤血球の形成

正解 2

出題範囲の解説ページ

第3章-22日目:ⅩⅢ 滋養強壮

 


問34 滋養強壮保健薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a グルクロノラクトンは、米油及び米胚芽油から見出された抗酸化作用を示す成分で、 ビタミンE等と組み合わせて配合されている場合がある。

b アミノエチルスルホン酸は、肝臓機能を改善する働きがあるとされる。

c システインは、骨格筋の疲労の原因となる乳酸の分解を促す等の働きを期待して用いられる。

d コンドロイチン硫酸ナトリウムは、関節痛、筋肉痛等の改善を促す作用を期待してビタミンB1等と組み合わせて配合されている場合がある。

1(a、c) 2(a、d) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)

 

 

解説

  1. 誤 :ガンマ-オリザノールの説明文、グルクロノラクトン=肝臓の働きを助ける。
  2. 誤 : アスパラギン酸ナトリウムの説明文、システイン=メラニン生成抑制

正解 4

出題範囲の解説ページ

第3章-22日目:ⅩⅢ 滋養強壮

 


問35 漢方処方製剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 漢方処方を構成する生薬には、複数の処方で共通しているものもあり、同じ生薬を含む漢方処方製剤が併用された場合、作用が強く現れたり、副作用を生じやすくなるおそれがある。

b 用法用量において適用年齢の下限が設けられていないので、生後1ヶ月未満の乳児にも使用してもよい。

c 症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある。

d 小柴胡湯とインターフェロン製剤との併用は、相互作用を起こすため、避ける必要がある。

a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 誤

 

 

解説

  1. 誤 :生後3ヶ月未満の乳児には使用しない
  2. 正 :間質性肺炎が報告されている。

正解 3

出題範囲の解説ページ

第3章-23日目:ⅩⅣ 漢方 と生薬


 


問36 生薬成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a ブシは、キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工して製したものを基原とする生薬で、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を持つ。

b サイコは、マメ科のクズの周皮を除いた根を基原とする生薬で、解熱、鎮痙等の作用を期待して用いられる。

c ブクリョウは、サルノコシカケ科のマツホドの菌核で、通例、外層をほとんど除いたものを基原とする生薬で、利尿、健胃、鎮静等の作用を期待して用いられる。

d サンザシは、モクセイ科のレンギョウ又はシナレンギョウの果実を基原とする生薬で、鎮痛、抗菌等の作用を期待して用いられる。

a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 正 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 正 誤
5 誤 正 誤 正

 

 

解説

  1. 正 :その他、利尿作用、鎮痛作用もある
  2. 誤 :カッコンの説明文
  3. 誤 :レンギョウの説明文

正解 3

出題範囲の解説ページ

第3章-23日目:ⅩⅣ 漢方 と生薬

 


問37 消毒薬の殺菌消毒成分に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1 エタノールのウイルスに対する不活性効果は、イソプロパノールよりも低い。

2 次亜塩素酸ナトリウムは、強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示す。

3 クレゾール石鹸液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示す。

4 サラシ粉は、漂白作用があり、毛、絹、ナイロン、アセテート、ポリウレタン、色・ 柄物等には使用を避ける必要がある。

5 ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムは、塩素臭や刺激性、金属腐食性が比較的抑えられており、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。

 

 

解説

  1. 誤 :イソプロパノールの方が低いです
  2. 正 
  3. 正 :大部分のウイルスには効きません
  4. 正 :有機塩素系殺菌消毒成分

正解 1

出題範囲の解説ページ

第3章-24日目:ⅩⅤ-① 消毒薬

 


問38 衛生害虫とその防除に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a ゴキブリの卵は、医薬品の成分が浸透しやすい殻で覆われているため、燻蒸処理を行えば、殺虫効果を示す。

b シラミは、散髪や洗髪、入浴による物理的方法では防除できないため、医薬品による 防除が必要である。

c ノミによる保健衛生上の害としては、主に吸血されたときの痒みであるが、元来、ペ スト等の病原細菌を媒介する衛生害虫である。

d ハエの防除の基本は、ウジの防除であり、その防除法としては、通常、有機リン系殺虫成分が配合された殺虫剤が用いられる。

1(a、c) 2(a、d) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)

 

 

解説

  1. 誤 :殺虫効果を示さない。
  2. 誤 :物理的方法も有効です。

燻蒸処理の医薬品の例
(アマゾンサイト)

正解 5

出題範囲の解説ページ

第3章-25日目:ⅩⅤ-② 殺虫剤 ・忌避剤

 

 


問39 尿糖・尿タンパク検査薬を用いた検査に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 通常、尿は弱酸性であるが、食事その他の影響で中性~弱アルカリ性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。

b 採尿の仕方として、出始めの尿を採取することが望ましい。

c 医薬品の中には、検査結果に影響を与える成分を含むものがある。

d 尿糖・尿タンパク検査薬は、検出する部分を長い間、尿に浸すほど、正確な検査結果が得られる。

a b c d
1 正 正 正 正
2 誤 正 正 誤
3 正 正 誤 正
4 正 誤 正 誤
5 誤 誤 誤 正

 

 

解説

  1. 正 
  2. 誤 :細菌、分泌物混入を防ぐため、中間尿を採取
  3. 誤 :出成分が溶け出し、正確な検査結果が得られない

正解 4

出題範囲の解説ページ

第3章-26日目:ⅩⅥ 一般用 検査薬

 


問40 妊娠検査薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a 尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の検出反応は、温度の影響を受けない。

b 高濃度のタンパク尿や糖尿の場合、擬陽性を示すことがある。

c 経口避妊薬や更年期障害治療薬などのホルモン剤を使用している人では、妊娠していなくても尿中hCGが検出されることがある。

d 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日の概ね1週間前の検査が推奨されている。

1(a、b) 2(a、c) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)

 

 

解説

  1. 誤 :温度に影響を受ける。
  2. 誤 :月経予定日1週間の検査が推奨される

正解 3

出題範囲の解説ページ

第3章-26日目:ⅩⅥ 一般用 検査薬


 


出題範囲の解説ページまとめ

問31   :第3章-20日目:Ⅺ 歯痛、歯槽膿漏、 口内炎

問32   :第3章-21日目:Ⅻ 禁煙補助剤

問33~34:第3章-22日目:ⅩⅢ 滋養強壮

問35~36:第3章-23日目:ⅩⅣ 漢方 と生薬

問37   :第3章-24日目:ⅩⅤ-① 消毒薬

問38   :第3章-25日目:ⅩⅤ-② 殺虫剤 ・忌避剤

問39~40:第3章-26日目:ⅩⅥ 一般用 検査薬

埼玉 千葉 東京 神奈川の過去問題に戻る

広告A

広告b

登録販売者試験対策:メディカルライフデザイン
薬剤師による独学サポートサイト

固定記事下部関連広告



Copyright© 登録販売者試験対策 , 2024 All Rights Reserved.