3章:主な医薬品とその作用

第3章-21日目:Ⅻ 禁煙補助剤

更新日:

禁煙補助剤 禁煙ガム

登録販売者試験の解説とポイントを過去問題にフォーカスして記載していきます。

厚生労働省の試験問題作成の手引きを基に分かり易い内容に変えて解説しています。

過去問題から作成したポイントテストもありますので、
是非解いて見てくださいね。

独学で学ばれている方も含め問題なく解けることが実感できるかと思います。

今回は第3章のⅫ 禁煙補助剤 から続きをしていきます。毎年1問は出題されていますので、確実に取りにいきましょう。

また第3章全体のポイントについては、第3章-1日目:Ⅰ-①:かぜ薬をご覧ください。
(所要時間 10分)

 

 

ⅩⅡ 禁煙補助剤  

1)喫煙習慣とニコチンに関する基礎知識

タバコの煙に含まれるニコチンは、肺胞の毛細血管から血液中に取り込まれると、すみやかに脳内に到達し、脳の情動を司る部位に働いて覚醒リラックス効果をもたらします。

習慣的に喫煙すると血中ニコチン濃度の低下した際、イライラ感、集中困難、落ち着かない等のニコチン離脱症状が現れ、禁煙が困難になります。

禁煙を達成するには、本人の禁煙の意思に加えてニコチン離脱症状を軽減するニコチン置換療法が有効とされます。

ニコチン置換療法
ニコチンの摂取方法を喫煙以外に換えて離脱症状の軽減を図りながら徐々に摂取量を減らし、最終的にニコチン摂取をゼロにする方法です。

 

禁煙補助剤

ニコチンを有効成分とする医薬品

注意点
  • 妊娠中、授乳中は避ける。
  • 脳梗塞・脳出血等の急性期脳血管障害、重い心臓病等の基礎疾患、うつ病の人は症状悪化を防ぐため使用は避ける。
  • 非喫煙者では、ニコチン耐性がないため吐きけ、めまい、腹痛などの症状が現れやすく使用は避ける。

 

剤型による種類

咀嚼剤[そしゃくざい]

噛むことにより口腔内でニコチンが放出され、口腔粘膜から吸収されて血中に移行します。

注意点
  • ニコチンを唾液とともに飲み込むと、口腔粘膜からの吸収が十分なされず、吐きけや腹痛等の副作用が現れやすなるため、ゆっくりと断続的に噛むこと
  • 副作用を抑えるため1度に2個以上の使用は避ける必要がある。
  • 顎の関節に障害がある人では、使用を避ける必要がある。
  • 口内炎や喉の痛み・腫れの症状がある場合には、刺激感等の症状が現れやすくなる。
パッチ製剤

1日1回皮膚に貼付することでニコチンが皮膚を透過して血中に移行します。

 

ポイントテスト1

禁煙補助剤に関して、下記問題を正誤で答えよ(回答は下)

(1)禁煙補助剤を使用するニコチン置換療法は、ニコチンの摂取方法を喫煙以外に換えて離脱症状の軽減を図りながら徐々に摂取量を減らし、最終的にニコチン摂取をゼロにする方法である。

(2)咀嚼剤は、菓子のガムのように噛むと唾液が多く分泌されることにより、吐きけや腹痛等の副作用が現れにくくなる。

(3)妊婦又は妊娠していると思われる女性は、禁煙することが推奨されるので、積極的に使用することが望ましい。

(4)ニコチンは、脳の情動を司る部位に働いて覚醒、リラックス効果などをもたらす。

(5)非喫煙者では、一般にニコチンに対する耐性がないため、吐きけ、めまい、腹痛などの症状が現れやすく、誤って使用されることがないよう注意する必要がある。

 

 

回答と解説
ポイントテスト1
(1)〇
(2)×:副作用が現れやすくなる
(3)×:妊娠中、授乳中は使用を避ける
(4)〇
(5)〇

 

 

2)主な副作用、相互作用、禁煙達成へのアドバイス・受診勧奨

【主な副作用】

口内炎、喉の痛み、消化器症状、気分不良などが現れることがあります。

 

【相互作用】

口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、コーヒーや炭酸飲料など食品を摂取した後しばらくは使用を避けることとされています。

ニコチンは交感神経系興奮作用を示し、アドレナリン作動成分との併用により作用を増強させるおそれがあります。

禁煙補助剤は、喫煙を完全に止めたうえ使用します。

特に、使用中又は使用直後の喫煙は、避ける必要があります。

 

【禁煙達成へのアドバイス・受診勧奨】

ニコチン離脱症状は、禁煙開始から1~2週間の間に起きることが多いです。

禁煙補助剤によりニコチン離脱症状を軽減しながら徐々にその使用量を減らしていくこととし、初めから無理に減らそうとしないほうが、結果的に禁煙達成につながるとされます。

ただし、禁煙補助剤は長期間にわたって使用されるべきものでありません。

 

ポイントテスト2

下記問題を正誤で答えよ(回答は下)

(1)副作用として、口内炎、喉の痛み、消化器症状(悪心・嘔吐、食欲不振、下痢)などがある。

(2)有効成分であるニコチンは、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を減弱させるおそれがある。

(3)咀嚼剤は、口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が増加するため、コーヒーや炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品を摂取した後、しばらくは使用を避けることとされている。 

(4)タバコを吸い終える前に禁煙補助剤を使用することとされている。

 

 

回答と解説
ポイントテスト2
(1)〇
(2)×:減弱ではなく、増強
(3)×:増加ではなく、低下
(4)×:タバコとの重複は避ける


今回は禁煙補助剤についてでした。禁煙ガムはガムでも沢山噛んじゃダメなんです!お疲れさまでした。

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