2018年【富山 石川 岐阜 静岡 愛知 三重】
登録販売者の過去問題を解説しています。
疑問が残った際は出題範囲の解説ページを載せていますので、ぜひ参考にしてください。
第5章 医薬品の適正使用・安全対策 問1~10
問1 一般用医薬品の添付文書に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 添付文書は、必要なときにいつでも取り出して読むことができるように、保管される必要がある。
b 販売名に薬効名が含まれているような場合(例えば、「○○○胃腸薬」など)であっても、添付文書において薬効名の記載は省略できない。
c 通常の医薬品では、承認を受けた販売名が記載されている。
d 小児に使用させる場合の注意等、用法・用量に関連する使用上の注意事項がある場合は、「用法及び用量」の項目に続けて、これと区別して記載されている。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 正 誤 正 正
問2 次の成分のうち、その成分を主な成分とする一般用医薬品の添付文書の「相談すること」の 項目に、「次の診断を受けた人」として「糖尿病」と記載されていないものはどれか。
1 メチルエフェドリン塩酸塩
2 トリメトキノール塩酸塩
3 メトキシフェナミン塩酸塩
4 フェニレフリン塩酸塩
5 ジフェニドール塩酸塩
解説
1~4は全てアドレナリン作動薬であり、血糖値を上げる作用があるため、「相談すること」の項に「糖尿病」と記載されている。
またプソイドエフェドリンについては、「してはいけないこと」の項に記載されている。
ジフェニドール塩酸塩は抗めまい薬で、「相談すること」の項には、「緑内障」や「排尿困難」が記載されています。
正解 5
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問3 一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 家庭における誤飲事故等を避けるため、医薬品は食品と区別して保管されることが重要である。
b 医薬品を旅行や勤め先等へ携行するために別の容器へ移し替えると、中身がどんな医薬品であったか分からなくなってしまい、誤用の原因となるおそれがある。
c シロップ剤は、室温との急な温度差で変質するおそれがあるため、冷蔵庫内で保管をしてはならない。
d 点眼薬は、開封後長期間保存すると変質するおそれがあるため、家族間で共用し、できる限り早目に使い切ることが重要である。
a b c d
1 正 正 誤 誤
2 誤 正 正 誤
3 誤 誤 正 正
4 誤 誤 誤 正
5 正 誤 誤 誤
解説
- 正
- 正
- 誤:シロップ剤は変質しやすいため、開封後は冷蔵庫内で保管されるのが望ましい。
- 誤:点眼薬は細菌汚染により感染するおそれがあるため、複数人での使用は避ける。
正解 1
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問4 一般用医薬品の製品表示に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a すべての一般用医薬品は、医薬品医療機器等法の規定により、使用期限の表示が義務づけられている。
b 配置販売される医薬品は、医薬品医療機器等法の規定により、配置期限の表示が義務づけられている。
c 消防法に基づく危険物である消毒用アルコールには、同法に基づく注意事項が記載されている。
d エアゾール製品には、高圧ガス保安法(昭和26年法律第204号)に基づく注意事項が記載されている。
1(a、b)
2(b、c)
3(c、d)
4(a、d)
解説
- 誤:適切な保存条件下で製造後3年を超えて安定であることが確認されている医薬品は法的な使用期限の表示義務はない。
- 誤:配置期限の表示は義務ではありません。
- 正
- 正
正解 3
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問5 一般用医薬品の添付文書における「使用上の注意」の記載に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 小児が使用した場合に特異的な有害作用のおそれがある成分を含有する医薬品では、通常、「次の人は使用(服用)しないこと」として「15歳未満の小児」、「6歳未満の小児」等と記載されている。
b 「してはいけないこと」の項目には、守らないと症状が悪化する事項、副作用又は事故等が起こりやすくなる事項について記載されている。
c 重篤な副作用として、ショック(アナフィラキシー)、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、喘息等が掲げられている医薬品では、アレルギーの既往歴がある人等は使用しないこととして記載されている。
d 小児に使用される医薬品においては、「服用前後は飲酒しないこと」など、小児では通常当てはまらない内容は記載しなくてもよい。
a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 正 正
5 正 正 正 正
問6 人体に直接使用しない検査薬等を除く一般用医薬品の添付文書に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
1 医薬品の添付文書の内容は必要に応じて随時改訂されており、重要な内容が変更された場合は、改訂年月を記載するとともに改訂された箇所を明示することとされている。
2 医薬品の添加物は、それ自体積極的な薬効を期待して配合されているものではないため、添付文書に成分名が記載されることはない。
3 誤りやすい使用方法の指摘がある場合は、用法及び用量の項目に続けて、これと区別して記載される。
4 効能又は効果に関連する注意事項がある場合は、効能又は効果の項目に続けて、これと区別して記載される。
問7 一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項目における「連用に関する注意」及 びその理由に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 解熱鎮痛薬は、一定期間又は一定回数使用しても症状の改善がみられない場合は、ほかに原因がある可能性があるため、「長期連用しないこと」と記載されている。
b 浣腸薬は、感受性の低下(いわゆる”慣れ”)が生じて、習慣的に使用される傾向があるため、「連用しないこと」と記載されている。
c 外用痔疾用薬は、アルミニウム脳症を生じるおそれがあるため、「長期連用しないこと」と記載されている。
d 駆虫薬は、海外において、長期連用した場合に精神神経症状が現れたとの報告があるため、「1週間以上継続して服用しないこと」と記載されている。
a b c d
1 誤 誤 正 正
2 正 誤 誤 正
3 正 正 誤 誤
4 正 正 正 誤
5 誤 正 正 正
問8 一般用医薬品の添付文書の記載事項として、正しいものはいくつあるか。
a 保管及び取扱い上の注意
b 製品の特徴
c 消費者相談窓口
d 製造販売業者の名称及び所在地
1 1つ
2 2つ
3 3つ
4 4つ
5 正しいものはない
問9 医薬品副作用被害救済制度に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
1 医薬品副作用被害救済制度は、医薬品を適正に使用したにもかかわらず、副作用によって 一定程度以上の健康被害が生じた場合に、医療費等の諸給付を行うものである。
2 要指導医薬品又は一般用医薬品の使用による副作用被害への救済給付の請求に当たっては、 医師の診断書、要した医療費を証明する書類(領収書等)などのほか、その医薬品を販売等した薬局開設者、医薬品の販売業者が作成した販売証明書等が必要である。
3 無承認無許可医薬品(いわゆる健康食品として販売されたもののほか、個人輸入により入手された医薬品を含む。)の使用による健康被害は救済制度の対象となる。
4 要指導医薬品や一般用医薬品の中には、救済制度の対象とはならないものがある。
解説
- 正:設問の一定程度とは、入院を必要とする程度です。(必ず入院が必要ではない)
- 正
- 誤:無承認無許可医薬品は対象外です。
- 正
要指導医薬品、一般用医薬品で対象とならない医薬品
- 殺虫剤・殺鼠剤
- 殺菌消毒剤(人体に直接使用するものを除く)
- 一般用検査薬
- 一部の日局収載医薬品(精製水、ワセリン等)
正解 3
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問10 次の成分のうち、その成分を主な成分とする一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項目に「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」と記載されているものの正しい組み合わせはどれか。
a ジフェンヒドラミン塩酸塩
b センノシド
c ロートエキス
d アミノ安息香酸エチル
1(a、b)
2(a、c)
3(b、d)
4(c、d)
解説
- 正:ジフェンヒドラミン塩酸塩=抗ヒスタミンで眠気が出ます。
- 誤:センノシド=大腸刺激性の瀉下成分
- 正:ロートエキス=抗コリンで眠気がでます。
- 誤:アミノ安息香酸エチル=局所麻酔薬
正解 2
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出題範囲の解説ページまとめ
問2 :第5章-3日目:Ⅰ-③「 相談すること 」(別表解説)