2019年(R01)【鳥取 島根 岡山 広島 山口】
登録販売者の過去問題を解説しています。
疑問が残った際は出題範囲の解説ページを載せていますので、ぜひ参考にしてください。
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第2章 人体の働きと医薬品 問31~40
問31 外皮系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 生体は、病原菌を排除する反応として免疫機能を活性化させ、その結果、皮膚に炎症を生じ、発疹や発赤、痒み等の症状が現れることがある。
- メラニン色素は、真皮の最下層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生され、 太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。
- 皮下組織は、脂肪細胞が多く集まって皮下脂肪層となっている。
- 角質層は、表皮に存在し、皮膚のバリア機能を担っている。
a b c d
1 正 誤 正 正
2 誤 誤 誤 正
3 正 正 正 誤
4 正 誤 誤 正
5 誤 正 正 正
解説
- 正
- 誤:メラニン色素は、表皮の最下層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生され、 太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。
- 正
- 正
正解 1
出題範囲のページ
問32 骨の機能とその説明の組み合わせとして、誤っているものはどれか。
【機能】 | 【説明】 | |
1 | 臓器保護機能 | 骨格内に臓器を収め、保護する。 |
2 | 運動機能 | 平滑筋の収縮を効果的に体躯の運動に転換する。 |
3 | 造血機能 | 骨髄で産生される造血幹細胞から赤血球、白血球、血小板に分化することにより体内に供給する。 |
4 | 貯蔵機能 | カルシウムやリン等の無機質を蓄える。 |
問33 脳や神経系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 脳の下部には、自律神経系、ホルモン分泌等の様々な調節機能を担っている部位(視床下部など)がある。
- 医薬品の成分が体内で薬効又は副作用をもたらす際には、自律神経系への作用や影響が重要である。
- 脳の毛細血管が中枢神経の間質液環境を血液内の組成変動から保護するように働く機能を血液脳関門という。
- 脊髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢等がある。
a b c d
1 正 誤 誤 正
2 誤 正 誤 誤
3 正 誤 正 誤
4 正 正 正 誤
5 誤 正 正 正
問34 交感神経系が活発になっているときに効果器に及ぼす作用のうち、正しいものの組み 合わせはどれか。
【効果器】 【作用】
- 目 瞳孔収縮
- 肝臓 グリコーゲンの合成
- 心臓 心拍数増加
- 胃 血管の収縮
1( a,b ) 2( a,d ) 3( b,c )
4( b,d ) 5( c,d )
問35 医薬品の吸収に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 全身作用を目的とする医薬品では、その有効成分が消化管等から吸収されて、循環血液中に移行することが重要である。
- 内服薬の有効成分の吸収量や吸収速度は、消化管内容物や他の医薬品の作用により影響を受けることはない。
- 一般に、消化管からの吸収は、濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していく現象ではなく、消化管が積極的に医薬品成分を取り込む現象である。
- 坐剤は、直腸内で溶解し、薄い直腸内壁の粘膜から有効成分が吸収される。
a b c d
1 正 誤 正 正
2 正 誤 誤 正
3 誤 誤 正 誤
4 正 正 正 誤
5 誤 誤 誤 正
解説
- 正
- 誤:内服薬の有効成分の吸収量や吸収速度は、消化管内容物や他の医薬品の作用により影響を受ける。
- 誤:一般に、消化管からの吸収は、濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していく現象である。
- 正
正解 2
出題範囲のページ
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問36 医薬品の代謝及び排泄に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 薬の代謝とは、物質が体内で化学的に変化することであるが、医薬品の有効成分も循環血液中へ移行して体内を循環するうちに徐々に代謝を受ける。
- 医薬品の有効成分は未変化体のままで、あるいは代謝物として、体外へ排出されるが、肺から呼気中へ排出されることはない。
- 循環血液中に移行した医薬品の有効成分は、血漿タンパク質と結合して複合体を形成することはないため、薬物代謝酵素の作用によって速やかに代謝される。
- 腎機能が低下した人では、正常の人よりも医薬品の効き目が現れにくくなる。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 誤 正 誤 誤
3 正 誤 誤 誤
4 誤 正 誤 正
5 正 正 正 正
解説
- 正
- 誤:肺から呼気中へ排出されることもある。
- 誤:循環血液中に移行した多くの有効成分は血液中で血漿タンパク質と速やかかつ可逆的に結合して複合体を形成する。
- 誤:腎機能が低下すると尿中への排泄が遅れ、血中濃度が下がりにくく、医薬品の効き目が過剰に現れたり、副作用を生じやすくなる場合がある。
正解 3
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問37 医薬品の剤形に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 口腔内崩壊錠は、口の中の唾液で速やかに溶ける工夫がなされているため、水なしで服用することができる。
- 顆粒剤は粒の表面がコーティングされているため、噛み砕いて服用する必要がある。
- カプセル剤は、ゼラチンに対してアレルギーを持つ人がいるため、原材料としてゼラチンが使用されることはない。
- 貼付剤は、適用部位に有効成分が一定時間留まるため、薬効の持続が期待できる。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 正 誤 誤
3 誤 誤 誤 正
4 誤 正 正 正
5 正 誤 誤 正
解説
- 正
- 誤:顆粒剤は粒の表面がコーティングされているものもあるので、噛み砕かずに水などで食道に流し込む。
- 誤:カプセル剤は原材料として用いられているゼラチンはブタなどのタンパク質を主成分としている。
- 正
正解 5
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問38 ショック(アナフィラキシー)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 医薬品によるショックは、以前にその医薬品によって蕁麻疹等のアレルギーを起こしたことがある人では起きる可能性が低い。
- 発症後の進行が非常に速やかな(通常、2時間以内に急変する。)ことが特徴である。
- 一般に、顔や上半身の紅潮・熱感、皮膚の痒み、むくみ(浮腫)、吐きけ、顔面蒼白等の複数の症状が現れる。
a b c
1 正 正 誤
2 誤 正 誤
3 誤 正 正
4 誤 誤 誤
5 正 誤 正
解説
- 誤:医薬品によるショックは、以前にその医薬品によって蕁麻疹等のアレルギーを起こしたことがある人では起きる可能性が高い。
- 正
- 正
正解 3
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問39 偽アルドステロン症に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
体内に( a )と水が貯留し、体から( b )が失われることによって生じる病態である。 ( c )からのアルドステロン分泌が増加していないにもかかわらずこのような状態となることから、偽アルドステロン症と呼ばれている。 主な症状に、手足の脱力、( d )、筋肉痛、こむら返り、倦怠感、手足のしびれ、 頭痛、むくみ(浮腫)、喉の渇き、吐きけ・嘔吐等があり、病態が進行すると、筋力低下、起立不能、歩行困難、痙攣等が生じる。
a b c d
1 ナトリウム カリウム 副腎皮質 血圧低下
2 カリウム ナトリウム 副腎髄質 血圧低下
3 ナトリウム カリウム 副腎髄質 血圧上昇
4 カリウム ナトリウム 副腎皮質 血圧上昇
5 ナトリウム カリウム 副腎皮質 血圧上昇
問40 目に現れる医薬品の副作用に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、2箇所の( b )内はいずれも同じ字句が入る。
眼球内の角膜と水晶体の間を満たしている( a )が排出されにくくなると、眼圧が( b )して視覚障害を生じることがある。 例えば、抗コリン作用がある成分が配合された医薬品によって眼圧が( b )し、眼痛や眼の充血に加え、急激な視力低下を来すことがあるため、特に( c )がある人では厳重な注意が必要である。
a b c
1 眼房水 上昇 緑内障
2 涙液 低下 白内障
3 眼房水 上昇 白内障
4 涙液 低下 緑内障
5 眼房水 低下 白内障
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2019年 鳥取 島根 岡山 広島 山口の過去問題
内容 | 問題(解説付き) | 模擬試験用(解説なし) | |||
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 | 1~10 | 11~20 | |||
第2章 人体の働きと医薬品 | 21~30 | 31~40 | |||
第3章 主な医薬品とその作用 | 1~10 | 11~20 | 21~30 | 31~40 | |
第4章 薬事関係法規・制度 | 41~50 | 51~60 | |||
第5章 医薬品の適正使用・安全対策 | 41~50 | 51~60 |