2017年【福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄】
登録販売者の過去問題を解説しています。
疑問が残った際は出題範囲の解説ページを載せていますので、ぜひ参考にしてください。
第2章 人体の働きと医薬品 問1~10
問1 消化器系に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 膵臓は、胃の後下部に位置する細長い臓器で、膵液を十二指腸へ分泌する。
イ 胆嚢は、肝臓で産生された胆汁を濃縮して蓄える器官で、十二指腸に内容物が入ってくると収縮して腸管内に胆汁を送り込む。
ウ 小腸で吸収されたグリコーゲンは、血液によって肝臓に運ばれてブドウ糖として蓄えられる。
エ 大腸は、盲腸、虫垂、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸からなる管状の臓器で、内壁粘膜には、小腸と同様に絨毛がある。
1(ア、イ)
2(ア、ウ)
3(イ、エ)
4(ウ、エ)
解説
ア.正
イ.正
ウ.誤 :小腸で吸収されたブドウ糖は肝臓でグリコーゲンとして蓄えられる。
エ.誤 :大腸には絨毛はありません。
正解 1
出題範囲の解説ページ
問2 呼吸器系に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
1 呼吸器系は、呼吸を行うための器官系で、鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺からなる。
2 咽頭は、鼻腔と口腔につながっており、消化管と気道の両方に属する。
3 喉頭は、咽頭と気管の間にある軟骨に囲まれた円筒状の器官で、発声器としての役割がある。
4 肺胞は、間質と毛細血管を取り囲んで支持している組織である。
問3 循環器系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 拍動とは、心房で血液を集めて心室に送り、心室から血液を拍出する心臓の動きをいう。
イ 血液は、ホルモンの運搬によって体内各所の器官・組織相互の連絡を図る役割がある。
ウ 血液の粘稠性は、主として血漿の水分量や赤血球の量で決まり、血中脂質量はほとんど影響を与えない。
エ 血漿タンパク質の一種であるフィブリンが傷口で重合して線維状のフィブリノゲンとなる。
ア イ ウ エ
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 正 誤
5 誤 誤 誤 誤
問4 腎臓に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 腎臓に入る動脈は細かく枝分かれして、毛細血管が小さな球状になった糸球体を形成する。
イ 糸球体の外側を袋状のボウマン嚢が包み込んでおり、これを腎小体という。
ウ 尿細管では、肝臓でアミノ酸が分解されて生成する尿素などの血液中の老廃物が濾過され、原尿として腎小体へ入る。
エ 食品から摂取されたビタミンCは、腎臓で活性型ビタミンCに転換されて、骨の形成や維持の作用を発揮する。
1(ア、イ)
2(ア、ウ)
3(イ、エ)
4(ウ、エ)
解説
ア.正
イ.正
ウ.誤 :腎小体で血液が濾過され原尿となりとなり、尿細管へ入る。
エ.誤 :骨の形成や維持の作用するビタミンDは腎臓で活性型ビタミンDへ転換されます。
正解 1
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問5 泌尿器系に関する以下の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
1 腎小体では、原尿中のブドウ糖やアミノ酸等の栄養分及び血液の維持に必要な水分や電解質が再吸収される。
2 尿のほとんどは水分で、尿素、尿酸等の老廃物、その他微量の電解質、ホルモン等を含む。
3 腎臓は、横隔膜の下、背骨の左片側に位置する空豆状の臓器である。
4 男性では、加齢とともに前立腺が収縮し、尿道を圧迫して排尿困難等を生じることがある。
問6 目に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 透明な角膜や水晶体には血管が通っておらず、房水によって栄養分や酸素が供給される。
イ 水晶体から網膜までの眼球内を硝子体といい、空洞になっている。
ウ 水晶体は、その周りを囲んでいる毛様体の収縮・弛緩によって、遠くの物を見るときには丸く厚みが増し、近くの物を見るときには扁平になる。
エ 涙器は、涙液を分泌する涙腺と、涙液を鼻腔に導出する涙道からなる。
1(ア、イ)
2(ア、エ)
3(イ、ウ)
4(ウ、エ)
問7 鼻及び耳に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 副鼻腔は、鼻腔と同様、線毛を有し粘液を分泌する細胞でできた粘膜で覆われている。
イ 耳介は軟骨組織が皮膚で覆われたもので、外耳道の軟骨部に連なっている。
ウ 小さな子供では、耳管が太く短くて、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入し感染が起こりやすい。
エ 内耳の前庭は、水平・垂直方向の加度を感知する部分(耳石器官)と、体の回転や傾きを感知する部分(半規管)に分けられる。
ア イ ウ エ
1 正 正 正 正
2 正 誤 誤 正
3 誤 正 正 正
4 誤 正 誤 誤
5 誤 誤 正 誤
問8 外皮系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 皮膚は、表皮、真皮、内皮の3層構造からなる。
イ 表皮は、最も外側にある角質層と生きた表皮細胞の層に分けられる。
ウ 真皮には、毛細血管や知覚神経は通っていない。
エ メラニン色素は、表皮の最下層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生され、皮膚を潤いのある柔軟な状態に保つ働きがある。
ア イ ウ エ
1 正 正 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 誤 正 正 正
4 誤 正 誤 誤
5 誤 誤 正 正
解説
ア.誤 :表皮、真皮、皮下組織の3層です。
イ.正
ウ.誤 :真皮に毛細血管と知覚神経の末端が通ってます。
エ.誤 :メラノサイトは紫外線から皮膚組織を防護する役割
正解 4
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問9 骨格系及び筋組織に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 骨の基本構造は、骨質、骨膜、骨髄、関節軟骨の四組織からなる。
イ 骨格筋の疲労は、乳酸の代謝に伴って生成するグリコーゲンが蓄積して生じる。
ウ 関節とは、広義には骨と骨の連接全般を指すが、狭義には複数の骨が互いに運動できるように連結したものをいう。
エ 筋組織は筋細胞と結合組織からできているのに対して、腱は結合組織のみでできているため、伸縮性が高い。
1(ア、ウ)
2(ア、エ)
3(イ、ウ)
4(イ、エ)
解説
ア.正
イ.誤 :グリコーゲンが代謝し、乳酸が蓄積することで、疲労が生じる。
ウ.正
エ.誤 :腱は筋肉ほど伸び縮みしませんので、伸縮性が低いです。
正解 1
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問10 脳に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
脳では、細胞同士が複雑かつ活発に働くため、酸素の消費量は全身の約( ア )、血液の循環量は心拍出量の約( イ )、ブドウ糖の消費量は全身の約( ウ )である。
ア イ ウ
1 20% 15% 25%
2 20% 15% 75%
3 20% 55% 25%
4 70% 15% 25%
5 70% 55% 75%
出題範囲の解説ページまとめ
問1 :第2章-1日目:Ⅰ-① 消化器系
問3 :第2章-3日目:Ⅰ-③ 循環器
問4~5:第2章-4日目:Ⅰ-④ 泌尿器系
問6~7:第2章-5日目:Ⅰ-⑤ 感覚器官
問8~9:第2章-6日目:Ⅰ-⑥皮膚、骨・関節、筋肉などの運動器官
問10 :第2章-7日目:Ⅰ-⑦ 脳や神経系の働き