書籍第2版発売!!

2018年 富山 石川 岐阜 静岡 愛知 三重の登録販売者試験過去問題 第3章 主な医薬品とその作用 問31~40


2018年【富山 石川 岐阜 静岡 愛知 三重】

登録販売者の過去問題を解説しています。

疑問が残った際は出題範囲の解説ページを載せていますので、ぜひ参考にしてください。

第3章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 問31~40

問31 歯痛・歯槽膿漏薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a フェノールは、歯痛薬(外用)に配合されている場合があるが、粘膜刺激を生じることがあるため、歯以外の口腔粘膜や唇に付着しないように注意が必要である。

b ジブカイン塩酸塩は、歯の齲蝕(むし歯)により露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮めることを目的として、歯痛薬(外用)に用いられる。

c セチルピリジニウム塩化物は、歯肉溝での細菌の繁殖を抑えることを目的として、歯槽膿漏薬に配合されている場合がある。

d 歯槽膿漏薬は、患部局所に適用する外用薬のほか、内服で用いる歯槽膿漏薬もあるが、内服薬と外用薬を併せて用いることは避けなければならない。

  a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 正 正
5 正 正 正 正

 

 

解説

  1. 正:ジブカイン=局所麻酔成分
  2. 誤:歯槽膿漏薬は、内服薬と外用薬を併せて用いると効果的である。

正解 1

出題範囲のページ

第3章-20日目:Ⅺ 歯痛、歯槽膿漏、 口内炎

 


問32 口内炎及び口内炎用薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a 医薬品の副作用として口内炎を生じることはない。

b 口内炎の再発を繰り返す場合には、ベーチェット病などの可能性も考えられるので、医療機関を受診するなどの対応が必要である。

c 口内炎用薬は、口腔内に適用されるため、ステロイド性抗炎症成分が配合されている場合であっても、長期連用を避ける必要はない。

d 口内炎用薬には、患部からの細菌感染を防止することを目的として、クロルヘキシジン塩酸塩等の殺菌消毒成分が配合されている場合がある。

1(a、b)
2(a、c)
3(b、d)
4(c、d)

 

 

解説

  1. 誤:副作用として、口内炎が生じる場合があります。
  2. 誤:口内炎用薬として、ステロイド性抗炎症成分が配合されている場合、含有量によらず長期連用は避ける必要がある。

正解 3

出題範囲のページ

第3章-20日目:Ⅺ 歯痛、歯槽膿漏、 口内炎

 


問33 ニコチン及びニコチンを有効成分とする禁煙補助剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a 咀嚼剤は、大量に使用しても禁煙達成が早まるものでなく、かえってニコチン過剰摂取による副作用のおそれがある。

b 妊婦又は妊娠していると思われる女性、母乳を与える女性では、禁煙することが推奨されるので、禁煙補助剤を積極的に使用することが望ましい。

c インスリン製剤を使用している人は、ニコチンがインスリンの血糖降下作用に拮抗して、 効果を妨げるおそれがあるため、禁煙補助剤を使用する前に、治療を行っている医師又は処方薬を調剤した薬剤師に相談するなどの対応が必要である。

d 禁煙補助剤に配合されるニコチンは、アドレナリン作動成分が配合された医薬品(鎮咳去痰薬、鼻炎用薬、痔疾用薬等)との併用により、その作用を減弱させるおそれがある。
1(a、c)
2(b、c)
3(b、d)
4(a、d)

 

 

解説

  1. 誤:妊娠中、授乳する場合は、禁煙補助剤の使用を避ける必要がある。
  2. 誤:ニコチンは交感神経興奮作用を有するため、アドレナリン作動成分の作用を増強するおそれがある。

正解 1

出題範囲のページ

第3章-21日目:Ⅻ 禁煙補助剤

 


問34 滋養強壮保健薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a アミノエチルスルホン酸(タウリン)は、肝臓機能を改善する働きがあるとされる。

b グルクロノラクトンは、軟骨組織の主成分で、軟骨成分を形成及び修復する働きがあるとされる。

c へスぺリジンは、ビタミン様物質のひとつで、ビタミンCの吸収を助ける等の作用があるとされる。

d ガンマ-オリザノールは、米油及び米胚芽油から見出された抗酸化作用を示す成分であるため、同様の作用を有するビタミンEと組み合わせて配合することは避けることとされる。

  a b c d
1 正 誤 誤 正
2 誤 誤 正 誤
3 誤 正 誤 正
4 正 誤 正 誤
5 誤 正 誤 誤

 

 

解説

  1. 誤:設問はコンドロイチン硫酸の説明文です。グルクロノラクトンは肝臓の働きを助けます。
  2. 誤:前半は正解です。ガンマ-オリザノールはビタミンEと組み合わせて配合される場合がある。

正解 4

出題範囲のページ

第3章-22日目:ⅩⅢ 滋養強壮

 


問35 滋養強壮保健薬のうち、ビタミン主薬製剤の配合成分とその配合目的との関係の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

 (配合成分) (配合目的)
a エルゴカルシフェロール - くる病の予防

b リボフラビン酪酸エステル - 目の充血、目の痒みの症状の緩和

c ビスチアミン硝酸塩 - 月経不順の症状の緩和

d アスコルビン酸ナトリウム - 脚気の症状の緩和

  a b c d
1 誤 誤 正 正
2 正 誤 誤 正
3 正 正 誤 誤
4 正 正 正 誤
5 誤 正 正 正

 

 

解説

  1. 正:エルゴカルシフェロール=ビタミンD
  2. 正:リボフラビン酪酸エステル=ビタミンB2
  3. 誤:ビスチアミン硝酸塩=ビタミンB1で脚気の症状緩和などです。  月経不順の症状の緩和にはビタミンEが使用されます。
  4. 誤:アスコルビン酸ナトリウム=ビタミンCでしみ,そばかすなどに使用します。

正解 3

出題範囲のページ

第3章-22日目:ⅩⅢ 滋養強壮

 


問36 一般用医薬品として使用される漢方処方製剤に関する記述のうち、正しいものはどれか。

1 漢方処方製剤を使用する場合、患者の「証」に合った漢方処方が選択されれば効果が期待でき、合わない漢方処方が選択されたとしても、副作用を招きにくいとされる。

2 漢方処方製剤の使用においても、間質性肺炎や肝機能障害のような重篤な副作用が起きることがある。

3 漢方処方を構成する生薬には、複数の処方で共通しているものがあり、同じ生薬を含む漢方処方製剤を併用した方が効果が高く、副作用の恐れもない。

4 漢方処方製剤には、医療用医薬品と相互作用を示すものはない。

 

 

解説

  1. 誤:「証」が合わないと、副作用を招きやすくなります。
  2. 誤:生薬が重複することで、作用が増強し副作用が生じやすくなります。
  3. 誤:小柴胡湯とインターフェロンなど、相互作用を示します。

正解 2

出題範囲のページ

第3章-23日目:ⅩⅣ 漢方 と生薬

 


問37 感染症の防止及び消毒薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 滅菌は生存する微生物の数を減らすために行われる処置であり、また殺菌・消毒は物質中のすべての微生物を殺滅又は除去することである。

b クレゾール石鹸液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示す。

c トリクロルイソシアヌル酸等の有機塩素系殺菌消毒成分は、塩素臭や刺激性、金属腐食性が比較的抑えられており、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。

d 消毒薬が微生物を死滅させる仕組み及び効果は、殺菌消毒成分の種類、濃度、温度、時間、 消毒対象物の汚染度、微生物の種類や状態などによって異なる。

  a b c d
1 正 正 誤 誤
2 誤 正 正 誤
3 誤 誤 正 正
4 誤 誤 誤 正
5 正 誤 誤 誤

 

 

解説

  1. 誤:滅菌はすべての微生物を殺滅又は除去すること、殺菌・消毒は生存する微生物の数を減らすために行われる処置です。
  2. 誤:クレゾール石鹸液は大部分のウイルスには効果がありません。

正解 3

出題範囲のページ

第3章-24日目:ⅩⅤ-① 消毒薬

 


問38 衛生害虫と殺虫剤・忌避剤及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものはどれか。

1 シラミの防除には、医薬品による方法以外に、散髪や洗髪、入浴による除去、衣服の熱湯処理などの物理的方法もある。

2 忌避剤は人体に直接使用され、蚊、ツツガムシ、ノミ等が人体に取り付いて吸血したり、病原細菌等を媒介するのを防止することに加え、虫さされによる痒みや腫れなどの症状を和らげる効果もある。

3 ディートを含有する忌避剤(医薬品及び医薬部外品)は、生後6ヶ月未満の乳児については、顔面への使用を避け、1日の使用限度(1日2回)を守って使用する必要がある。

4 プロポクスルに代表されるカーバメイト系殺虫成分は、神経細胞に直接作用して神経伝達物質を阻害することにより殺虫作用を示す。

 

 

解説

  1. 誤:忌避剤は虫刺されによる痒み、腫れの症状を和らげる効果はありません。
  2. 誤:ディートは生後6ヶ月未満の乳児への使用は避ける必要がある。
  3. 誤:プロポクスルに代表されるカーバメイト系殺虫成分は、アセチルコリンエステラーゼを可逆的に阻害することで殺虫作用を示す。

正解 1

出題範囲のページ

第3章-25日目:ⅩⅤ-② 殺虫剤 ・忌避剤

 


問39 一般用検査薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a 専ら疾病の診断に使用されることが目的とされる医薬品のうち、人体に直接使用されるものを体外診断用医薬品という。

b 尿タンパクを検査する場合、激しい運動の直後の採尿は避ける必要がある。

c 通常、尿は弱アルカリ性であるが、食事その他の影響で中性~弱酸性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。

d 生体から採取された検体には予期しない妨害物質や化学構造がよく似た物質が混在することがあり、いかなる検査薬においても擬陰性・擬陽性を完全に排除することは困難である。

1(a、c)
2(b、c)
3(b、d)
4(a、d)

 

 

解説

  1. 誤:直接使用されることがないものを体外診断用医薬品という。
  2. 誤:尿は弱酸性です。食事等により中性~弱アルカリ性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがあります。

正解 3

出題範囲のページ

第3章-26日目:ⅩⅥ 一般用 検査薬

 


問40 妊娠検査薬に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

一般的な妊娠検査薬は、( a )が過ぎて概ね1週目以降の検査が推奨されている。検体としては、尿中( b )が検出されやすい( c )に採取した尿が向いている。

  a b c
1 月経予定日  ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG) 早朝(起床直後)

2 排卵予定日 エストラジオール 就寝前

3 月経予定日 エストラジオール 就寝前

4 月経予定日 ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG) 就寝前

5 排卵予定日 ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG) 早朝(起床直後)

 

 

解説

  1. 月経予定日
  2. ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)
  3. 早朝(起床直後)

正解 1

出題範囲のページ

第3章-26日目:ⅩⅥ 一般用 検査薬


 


出題範囲の解説ページまとめ

問31~32:第3章-20日目:Ⅺ 歯痛、歯槽膿漏、 口内炎

問33   :第3章-21日目:Ⅻ 禁煙補助剤

問34~35:第3章-22日目:ⅩⅢ 滋養強壮

問36      :第3章-23日目:ⅩⅣ 漢方 と生薬

問37  :第3章-24日目:ⅩⅤ-① 消毒薬

問38  :第3章-25日目:ⅩⅤ-② 殺虫剤 ・忌避剤

問39~40:第3章-26日目:ⅩⅥ 一般用 検査薬

富山 石川 岐阜 静岡 愛知 三重の過去問題に戻る

広告A

広告b

登録販売者試験対策:メディカルライフデザイン
薬剤師による独学サポートサイト

固定記事下部関連広告



Copyright© 登録販売者試験対策 , 2024 All Rights Reserved.