2019年【茨城 栃木 群馬 新潟 山梨 長野】
登録販売者の過去問題を解説しています。
疑問が残った際は出題範囲の解説ページを載せていますので、ぜひ参考にしてください。
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第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 問31~40
問31 医療機関で治療を受けている人等の医薬品の使用に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- 生活習慣病等の慢性疾患の治療を受けている者が一般用医薬品を使用しても、治療が妨げられることはない。
- 生活習慣病等の慢性疾患の種類や程度によっては、一般用医薬品の有効性や安全性に影響を与える要因となることがある。
- 医療機関・薬局で交付された薬剤を使用している人について、登録販売者が一般用医薬品との併用の可否を判断することが義務づけられている。
- 医療機関での治療を特に受けていない場合であっても、医薬品の種類や配合成分等によっては、特定の症状がある人が使用するとその症状を悪化させるおそれがある等、注意が必要なものがある。
1(a、c) 2(a、d)
3(b、c) 4(b、d)
解説
- 誤:一般用医薬品を使用することによって基礎疾患の症状が悪化したり、治療が妨げられることもある。
- 正
- 誤:医療機関・薬局で交付された薬剤を使用している人については、登録販売者において一般用医薬品との併用の可否を判断することは困難なことが多く、処方した医師若しくは歯科医師又は調剤を行った薬剤師に相談するよう説明する必要がある。
- 正
正解 4
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問32 プラセボ効果に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- プラセボ効果は、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待や、条件付けによる生体反応、時間経過による自然発生的な変化等が関与して生じると考えられている。
- プラセボ効果は、主観的な変化だけでなく、客観的に測定可能な変化として現れることがある。
- プラセボ効果によってもたらされる反応や変化には、不都合なものは含まれない。
- 一般用医薬品の使用によってもたらされる望ましい反応や変化がプラセボ効果と思われるときは、それを目的として使用すべきである。
1(a、b) 2(a、d)
3(b、c) 4(c、d)
解説
- 正
- 正
- 誤:望ましい作用の他、有害事象もプラセボ効果により起こりえる。
- 誤:プラセボ効果は不確実で、それを目的として医薬品が使用されるべきではない。
正解 1
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問33 医薬品の品質に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 品質が承認等された基準に適合しない医薬品、その全部又は一部が変質・変敗した物質から成っている医薬品は販売が禁止されている。
- 医薬品は、適切な保管・陳列がなされなければ、医薬品の効き目が低下したり、人体に好ましくない作用をもたらす物質を生じることがある。
- 医薬品の外箱等に表示されている「使用期限」は、開封・未開封を問わず、製品の品質が保持される期限である。
- 一般用医薬品は、購入された後、すぐに使用されるとは限らず、家庭における常備薬として購入されることも多いことから、外箱等に記載されている使用期限から十分な余裕をもっ て販売等がなされることが重要である。
a b c d
1 正 正 正 正
2 誤 正 正 誤
3 正 正 誤 正
4 正 誤 正 誤
5 誤 誤 誤 正
問34 一般用医薬品の役割に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 生活の質(QOL)の改善・向上
- 生活習慣病等の疾病に伴う症状発現の予防(科学的・合理的に効果が期待できるものに限る。 )
- 重度な疾病の治療
- 健康状態の自己検査
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 誤 誤 正 正
4 正 正 正 正
5 正 誤 誤 誤
問35 適切な医薬品選択及び受診勧奨に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 一般用医薬品の販売等に従事する専門家は、購入者等に対して常に科学的な根拠に基づいた正確な情報提供を行い、セルフメディケーションを適切に支援していくことが期待されている。
- 一般用医薬品の販売等に従事する専門家による情報提供は、必ずしも医薬品の販売に結びつけるのでなく、医療機関の受診を勧めたり、医薬品の使用によらない対処を勧めることが適切な場合があることに留意する必要がある。
- 一般用医薬品を一定期間若しくは一定回数使用しても症状の改善がみられない又は悪化したときには、医療機関を受診して医師の診療を受ける必要がある。
- 高熱や激しい腹痛がある場合など、症状が重いときに、一般用医薬品を使用することは、適切な対処といえる。
a b c d
1 正 誤 誤 正
2 誤 誤 正 誤
3 正 正 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 正 正 正 正
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問36 一般用医薬品の販売に従事する専門家が購入者から確認しておきたい基本的なポイン トに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 何のためにその医薬品を購入しようとしているか(購入者側のニーズ、購入の動機)。
- その医薬品を使用する人として、小児や高齢者、妊婦等が想定されるか。
- その医薬品を使用する人が過去にアレルギーや医薬品による副作用等の経験があるか。
- その医薬品を使用する人が相互作用や飲み合わせで問題を生じるおそれのある他の医薬品や食品を摂取していないか。
a b c d
1 誤 誤 正 正
2 正 正 正 誤
3 誤 正 誤 誤
4 正 誤 誤 誤
5 正 正 正 正
問37 サリドマイド及びサリドマイド訴訟に関する次の記述について、 ( )の中に入れ るべき字句の正しい組合せはどれか。
サリドマイド訴訟とは、( a )等として販売されたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常が発生したことに対する損害賠償訴訟である。
妊娠している女性が摂取した場合、サリドマイドは( b )を通過して胎児に移行する。
サリドマイドによる薬害事件は、我が国のみならず世界的にも問題となったため、WHO加盟国を中心に( c )の副作用情報の収集の重要性が改めて認識され、各国における副作用情報の収集体制の整備が図られることとなった。
a b c
1 解熱鎮痛剤 血液脳関門 市販前
2 解熱鎮痛剤 血液-胎盤関門 市販後
3 催眠鎮静剤 血液脳関門 市販前
4 催眠鎮静剤 血液-胎盤関門 市販後
5 催眠鎮静剤 血液-胎盤関門 市販前
問38 スモン及びスモン訴訟に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- スモン訴訟とは、整腸剤として販売されたスルピリンを使用したことにより、亜急性脊髄視神経症に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。
- スモンはその症状として、激しい腹痛を伴う下痢、下半身の痺れ、歩行困難等が現れるが、麻痺は上半身に拡がることはない。
- スモン患者に対しては、施術費及び医療費の自己負担分の公費負担や重症患者に対する介護事業等が講じられている。
- スモン訴訟等を契機として、医薬品の副作用による健康被害の迅速な救済を図るため、医薬品副作用被害救済制度が創設された。
1(a、b) 2(a、d)
3(b、c) 4(c、d)
解説
- 誤:スモン訴訟とは、整腸剤として販売されたキノホルム製剤を使用したことによるものである。
- 誤:スモンによる麻痺は上半身にも拡がる場合があり、ときに視覚障害から失明に至ることもある。
- 正
- 正
正解 4
出題範囲のページ
問39 HIV(ヒト免疫不全ウイルス)訴訟に関する次の記述の正誤について、正しい組合 せはどれか。
- HIV訴訟は、血友病患者が、HIVが混入した原料血漿から製造されたヒト免疫グロブリン製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。
- HIV訴訟の和解を踏まえ、製薬企業に対し、医薬品の副作用報告が初めて義務付けられた。
- HIV訴訟の和解を踏まえ、国は、エイズ治療研究開発センター及び拠点病院の整備を行った。
- HIV訴訟を契機に、血液製剤の安全確保対策として検査や献血時の問診の充実が図られた。
a b c d
1 誤 正 誤 正
2 正 誤 誤 誤
3 誤 誤 正 正
4 正 正 正 誤
5 正 誤 正 正
解説
- 誤:HIV訴訟は、血友病患者が、HIVが混入した原料血漿から製造された血液凝固因子製剤の投与を受けたことによるものである。
- 誤:製薬企業に対し従来の副作用報告に加えて感染症報告が義務付けられた。
- 正
- 正
正解 3
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問40 CJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)及びCJD訴訟に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- CJD訴訟は、脳外科手術等に用いられていたヒト乾燥硬膜を介してCJDに罹患したこ とに対する損害賠償訴訟である。
- CJDの原因は、ウイルスの一種であるプリオンとされている。
- CJDは、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。
- CJD訴訟は、生物由来製品による感染等被害救済制度の創設にあたっての契機のひとつとなった。
a b c d
1 誤 誤 正 誤
2 正 誤 正 正
3 誤 正 誤 正
4 正 正 誤 誤
5 正 正 正 正
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2019年 茨城 栃木 群馬 新潟 山梨 長野の登録販売者試験 過去問題
内容 | 問題(解説付き) | 模擬試験用(解説なし) | |||
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 | 21~30 | 31~40 | |||
第2章 人体の働きと医薬品 | 41~50 | 51~60 | |||
第3章 主な医薬品とその作用 | 61~70 | 71~80 | 81~90 | 91~100 | |
第4章 薬事関係法規・制度 | 1~10 | 11~20 | |||
第5章 医薬品の適正使用・安全対策 | 101~110 | 111~120 |