2019年【茨城 栃木 群馬 新潟 山梨 長野】
登録販売者の過去問題を解説しています。
疑問が残った際は出題範囲の解説ページを載せていますので、ぜひ参考にしてください。
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第3章 主な医薬品とその作用 問81~90
問81 胃の薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 制酸薬は、胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感、吐きけ等の症状を緩和することを目的とする医薬品である。
- 消化薬は、炭水化物、脂質、タンパク質等の分解に働く酵素を補う等により、胃や腸の内容物の消化を助けることを目的とする医薬品である。
- 健胃薬は、弱った胃の働きを高めることを目的とする医薬品である。
a b c
1 正 正 正
2 正 正 誤
3 誤 正 正
4 誤 誤 正
5 誤 誤 誤
問82 胃の薬に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- セトラキサート塩酸塩は、血栓を起こすおそれのある人では、生じた血栓が分解されにくくなることが考えられる。
- ピレンゼピン塩酸塩を、排尿困難の症状がある人が使用すると、症状の悪化を招くおそれがある。
- ソファルコンは、まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることがある。
- アルジオキサは、透析を受けている人への使用を避ける必要がある。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 誤 誤
3 正 誤 正 正
4 誤 誤 誤 正
5 正 正 正 正
解説
- 正:セトラキサート塩酸塩は、代謝されトラネキサム酸を生じるため、血栓を起こしやすい人では、血栓が分解されにくくなることがある。
- 正
- 正
- 正:アルジオキサはアルミニウムを含むため、透析を受けている人では使用を避ける。
正解 5
出題範囲のページ
問83 胃の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関する次の記述の正誤について、 正しい組合せはどれか。
- 平胃散は、体力中等度以下で腹部筋肉が弛緩する傾向にあり、胃痛又は腹痛があって、ときに胸やけなどを伴うものの慢性胃炎や胃腸虚弱に適すとされる。
- 六君子湯は、体力中等度以上で、胃がもたれて消化が悪く、食後に腹が鳴って下痢の傾向 のある人における食べすぎによる胃のもたれ、急・慢性胃炎、消化不良等に適すとされる。
- 安中散は、体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえて疲れやす く、貧血性で手足が冷えやすいものの胃炎や消化不良等に適すとされる。
- 人参湯は、体力虚弱で、疲れやすくて手足などが冷えやすいものの胃腸虚弱、下痢、嘔吐、胃痛、腹痛、急・慢性胃炎に適すとされる。
a b c d
1 正 誤 誤 誤
2 誤 正 誤 誤
3 誤 誤 正 誤
4 誤 誤 誤 正
5 誤 誤 誤 誤
解説
- 誤:平胃散ではなく、安中散の説明文である。
- 誤:六君子湯ではなく、平胃散の説明文である。
- 誤:安中散ではなく、六君子湯の説明文である。
- 正
正解 4
出題範囲のページ
問84 腸に作用する薬に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- ロペラミド塩酸塩は、海外において長期連用した場合に不安や記憶力減退等の精神神経症状が現れたとの報告があり、1週間以上継続して使用しないこととされている。
- トリメブチンマレイン酸塩は、重篤な副作用として肝機能障害を生じることがある。
- 沈降炭酸カルシウムは、腸管の運動を低下させる作用を示し、胃腸鎮痛鎮痙薬との併用を避ける必要がある。
a b c
1 正 誤 誤
2 誤 正 誤
3 誤 誤 正
4 誤 誤 誤
解説
- 誤:ロペラミド塩酸塩ではなく、ビスマスを含む成分の説明文である。
- 正
- 誤:沈降炭酸カルシウムではなく、ロペラミド塩酸塩の説明文である。
正解 2
出題範囲のページ
問85 瀉下薬に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- センナは、流産・早産を誘発するおそれがある。
- ダイオウは、吸収された成分の一部が乳汁中に移行し、乳児に下痢を生じさせるおそれがあり、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避ける必要がある。
- ヒマシ油は、主に誤食・誤飲等による中毒の場合など、腸管内の物質をすみやかに体外に排除させなければならない場合に用いられるが、防虫剤等を誤って飲み込んだ場合に使用すると、防虫剤等に含まれる脂溶性物質がヒマシ油に溶け出して、中毒症状を増悪させるおそれがある。
- 硫酸マグネシウムは、血液中の電解質のバランスが損なわれ、心臓の負担が増加し、心臓病を悪化させるおそれがある。
a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 誤 正 誤 誤
4 誤 誤 正 正
5 正 正 正 正
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問86 胃腸鎮痛鎮痙薬に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せ はどれか。
- アミノ安息香酸エチルは、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児への使用は避ける必要がある。
- オキセサゼインは、局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされ、胃腸鎮痛鎮痙薬と制酸薬の両方の目的で使用される。
- 抗コリン成分であるパパベリン塩酸塩は、副作用として、自律神経系を介して眼圧を上昇させる作用を示す。
- ロートエキスは、吸収された成分の一部が母乳中に移行して乳児の脈が速くなるおそれがあるため、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避ける必要があ る。
a b c d
1 誤 正 正 正
2 正 正 正 誤
3 正 誤 正 正
4 正 正 誤 正
5 正 正 正 正
解説
- 正
- 正
- 誤:パパベリン塩酸塩は抗コリン成分と異なり自律神経系を介してはいませんが、眼圧を上昇させる作用を示す。(抗コリン成分ではない)
- 正
正解 4
出題範囲のページ
問87 浣腸薬とその成分に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- グリセリンが配合された浣腸薬は、直腸の粘膜に損傷があり出血しているときに使用すると、腎不全を起こすおそれがある。
- 浣腸薬は、繰り返し使用することで直腸の感受性が高まり、効果が強くなる。
- ビサコジルは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を期待して用いられる。
- 坐剤を挿入した後は、すぐに排便を試みる必要がある。
解説
- 正
- 誤:浣腸薬は繰り返し使用すると直腸の感受性の低下(いわゆる慣れ)が生じて効果が弱くなる。
- 誤:ビサコジルは結腸や直腸の粘膜を刺激して、排便を促す。
- 誤:坐剤を挿入した後は、十分効果を得るため、便意が強まるまでしばらく我慢する。
正解 1
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問88 駆虫薬に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- カイニン酸は、回虫に痙攣を起こさせる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
- パモ酸ピルビニウムは、アセチルコリン伝達を妨げて、回虫及び 蟯虫の運動筋を麻痺させる作用を示す。
- サントニンは、 蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示す。
- ピペラジンリン酸塩は、副作用として痙攣 、倦怠感、眠気、食欲不振、下痢、便秘等が現れることがある。
a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 誤 正
3 誤 正 誤 誤
4 誤 正 正 正
5 正 誤 正 正
解説
- 正
- 誤:パモ酸ピルビニウムは蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示す。
- 誤:サントニンは回虫の自発運動を抑える作用を示し、虫体を排便とともに排出させる。
- 正
正解 2
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問89 外用痔疾用薬に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 粘膜の保護・止血を目的として、硫酸アルミニウムカリウムが配合されている場合がある。
- 肛門周囲の末梢血管の血行を改善する作用を期待してビタミンA油、傷の治りを促す作用を期待してビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)が配合されている場合がある。
- 痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して、アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネートが配合されている場合がある。
- 局所への穏やかな刺激によって痒みを抑える効果を期待して、熱感刺激を生じさせるカンフル、冷感刺激を生じさせるクロタミトンが配合されている場合がある。
a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 正 正 正
3 誤 正 誤 誤
4 誤 誤 正 正
5 正 誤 正 誤
解説
- 正
- 誤:肛門周囲の末梢血管の血行を改善する作用を期待してビタミンE、傷の治りを促す作用を期待してビタミンA油が配合されている場合がある。
- 正
- 誤:熱感刺激を生じさせるクロタミトン、冷感刺激を生じさせるカンフルが配合されている場合がある。
正解 5
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問90 点眼薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 結膜嚢に適用するものであるため、通常、無菌的に製造されている。
- 一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではなく、むしろ薬液が鼻腔内へ流れ込み、鼻粘膜や喉から吸収されて、副作用を起こしやすくなる。
- コンタクトレンズをしたままでの点眼は、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズに関わらず、どんな点眼薬でも可能である。
a b c
1 誤 正 正
2 正 誤 誤
3 正 正 誤
4 誤 誤 誤
解説
- 正
- 正
- 誤:コンタクトレンズをしたままでの点眼は、添付文書に使用可能と記載されてない限り行うべきではない。また通常、ソフトコンタクトレンズは水分を含みやすく、防腐剤などの配合成分がレンズに吸着されて、角膜に障害を引き起こすおそれがあるため、装着したままの点眼は避ける必要がある。
正解 3
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2019年 茨城 栃木 群馬 新潟 山梨 長野の登録販売者試験 過去問題
内容 | 問題(解説付き) | 模擬試験用(解説なし) | |||
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 | 21~30 | 31~40 | |||
第2章 人体の働きと医薬品 | 41~50 | 51~60 | |||
第3章 主な医薬品とその作用 | 61~70 | 71~80 | 81~90 | 91~100 | |
第4章 薬事関係法規・制度 | 1~10 | 11~20 | |||
第5章 医薬品の適正使用・安全対策 | 101~110 | 111~120 |