2019年【茨城 栃木 群馬 新潟 山梨 長野】
登録販売者の過去問題を解説しています。
疑問が残った際は出題範囲の解説ページを載せていますので、ぜひ参考にしてください。
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第2章 人体の働きと医薬品 問41~50
問41 口腔及び食道に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 舌の表面には、舌乳頭という無数の小さな突起があり、味覚を感知する部位である味蕾が分布している。
- 歯冠の表面は、セメント質で覆われ、体で最も硬い部分となっている。
- 唾液は、リゾチーム等の殺菌・抗菌物質を含んでおり、口腔粘膜の保護・洗浄、殺菌等の作用がある。
- 食道の上端と下端には括約筋があり、胃の内容物が食道や咽頭に逆流しないように防いでいる。
a b c d
1 正 誤 誤 誤
2 正 誤 正 正
3 誤 正 正 誤
4 正 正 誤 正
問42 胃に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- ペプシンは、胃酸によってタンパク質を消化する酵素であるペプシノーゲンとなり、胃酸とともに胃液として働く。
- 胃粘液に含まれる成分は、小腸におけるビタミンB12の吸収に重要な役割を果たしている。
- 胃は、食道から内容物が送られてくると、その刺激に反応して胃壁の平滑筋が弛緩し、容積が拡がる。
- 胃内に滞留する内容物の滞留時間は、炭水化物主体の食品の場合には比較的長く、脂質分の多い食品の場合には比較的短い。
1(a、c) 2(a、d)
3(b、c) 4(b、d)
解説
- 誤:ペプシノーゲンは、胃酸によってタンパク質を消化する酵素であるペプシンとなり、胃酸とともに胃液として働く。
- 正
- 正
- 誤:胃内に滞留する内容物の滞留時間は、炭水化物主体の食品の場合には比較的短く、脂質分の多い食品の場合には比較的長い。
正解 3
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問43 小腸及び膵臓に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 小腸は、全長6~7mの管状の臓器で、十二指腸、空腸、回腸、盲腸の4部分に分かれる。
- 脂質(トリグリセリド)は、消化酵素(リパーゼ)の作用によって分解を受けるが、小腸粘膜の上皮細胞で吸収されると脂質に再形成され、乳状脂粒(リポタンパク質の一種でカイ ロミクロンとも呼ばれる)となる。
- 膵臓は、胃の後下部に位置する細長い臓器で、膵液を回腸へ分泌する。
- 膵臓は、炭水化物、タンパク質、脂質のそれぞれを消化するすべての酵素の供給を担っている。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 正 誤 正
3 誤 正 誤 正
4 正 誤 正 正
5 誤 正 正 誤
解説
- 誤:小腸は十二指腸、空腸、回腸の3部分に分かれる。
- 正
- 誤:膵臓は胃の後下部に位置する細長い臓器で、膵液を十二指腸へ分泌する。
- 正
正解 3
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問44 呼吸器系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 呼吸器系は、呼吸を行うための器官系で、鼻腔 、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺からなる。
- 喉頭は、リンパ組織(白血球の一種であるリンパ球が密集する組織)が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われる。
- 肺自体には肺を動かす筋組織がないため、自力で膨らんだり縮んだりするのではなく、横隔膜や肋間筋によって拡張・収縮して呼吸運動が行われている。
- 咽頭は、発声器としての役割があり、呼気で咽頭上部にある声帯を振動させて声が発せられる。
a b c d
1 誤 正 誤 正
2 正 誤 正 誤
3 誤 誤 誤 正
4 誤 正 正 誤
5 正 誤 誤 誤
解説
- 正
- 誤:咽頭の後壁には扁桃があり、リンパ組織が集まってできていて気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われる。
- 正
- 誤:喉頭は、発声器としての役割もあり、呼気で喉頭上部にある声帯を振動させて声が発せられる。
正解 2
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問45 心臓及び血管系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 心臓は、心筋でできた握りこぶし大の袋状の臓器で、胸骨の後方に位置する。
- 肺でのガス交換が行われた血液は、心臓の右側部分(右心房、右心室)に入り、そこから全身に送り出される。
- 消化管壁を通っている毛細血管の大部分は、門脈と呼ばれる血管に集まって肝臓に入る。
- 血管壁にかかる圧力(血圧)は、通常、上腕部の静脈で測定される。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 誤 正
5 誤 正 正 誤
解説
- 正
- 誤:肺でのガス交換が行われた血液は、心臓の左側部分(左心房、左心室)に入り、そこから全身に送り出される。
- 正
- 誤:血管壁にかかる圧力(血圧)は、通常、上腕部の動脈で測定される。
正解 1
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問46 白血球に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- リンパ球は、最も数が多く、白血球の約60%を占めている。
- 好中球は、細菌やウイルス等を食作用によって取り込んで分解する。
- 単球は、血管壁を通り抜けて組織の中に入り込むことができ、組織の中ではマクロファー ジ(貪食細胞)と呼ばれる。
- 感染や炎症などが起きると、白血球の全体の数が減少するとともに、種類ごとの割合も変化する。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 誤 正 正 誤
4 正 正 誤 誤
5 誤 正 正 正
解説
- 誤:リンパ球は白血球の約33%を占める。最も数が多く、白血球の約60%を占めているのは好中球である。
- 正
- 正
- 誤:感染や炎症などが起きると白血球の全体の数が増加するとともに、種類ごとの割合も変化する。
正解 3
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問47 泌尿器系に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- 副腎皮質では、自律神経系に作用するアドレナリンとノルアドレナリンが産生・分泌される。
- 膀胱の出口にある排尿筋が緩むと、同時に膀胱壁の膀胱括約筋が収縮し、尿が尿道へと押し出される。
- 食品から摂取あるいは体内で生合成されたビタミンDは、腎臓で活性型ビタミンDに転換されて、骨の形成や維持の作用を発揮する。
- 糸球体の外側を袋状のボウマン嚢が包み込んでおり、これを腎小体という。
1(a、c) 2(a、d) 3(b、c)
4(b、d) 5(c、d)
解説
- 誤:副腎髄質では、自律神経系に作用するアドレナリンとノルアドレナリンが産生・分泌される。
- 誤:膀胱の出口にある膀胱括約筋が緩むと、同時に膀胱壁の排尿筋が収縮し、尿が尿道へと押し出される。
- 正
- 正
正解 5
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問48 目に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 遠近の焦点調節は、主に硝子体の厚みを変化させることによって行われている。
- 目の充血は血管が拡張して赤く見える状態であるが、結膜の充血では白目の部分だけでなく眼瞼の裏側も赤くなる。
- 角膜には血管が通っており、房水を介さずに栄養分や酸素が供給される。
- 眼球を上下左右斜めの各方向に向けるため、6本の眼筋が眼球側面の強膜につながってい る。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 正 誤
5 誤 正 誤 正
解説
- 誤:遠近の焦点調節は、主に水晶体の厚みを変化させることによって行われている。
- 正
- 誤:透明な角膜や水晶体には血管が通っておらず、房水により栄養分や酸素が供給がされる。
- 正
正解 5
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問49 鼻及び耳に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- においに対する感覚は順応を起こしにくく、長時間同じにおいを嗅いでいても、そのにおいをいつまでも鋭敏に感じる。
- 副鼻腔に入った埃等の粒子は、粘液に捉えられて線毛の働きによって鼻腔内へ排出される。
- 外耳は、側頭部から突出した耳介と、耳介で集められた音を鼓膜まで伝導する外耳道からなる。
- 内耳にある鼓室は、耳管という管で鼻腔や咽頭と通じている。
a b c d
1 正 誤 誤 誤
2 誤 正 誤 正
3 誤 誤 正 正
4 誤 正 正 誤
解説
- 誤:嗅覚は順応を起こしやすく、同じにおいを嗅いでいるとそのにおいを感じなくなる。
- 正
- 正
- 誤:中耳にある鼓室は、耳管という管で鼻腔や咽頭と通じている。
正解 4
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問50 皮膚に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- 皮膚には熱交換の機能があり、体温が上がり始めると、皮膚を通っている毛細血管が収縮し、体外へ多くの熱を排出する。
- ヒトの皮膚の表面には常に一定の微生物が付着しており、それら微生物の存在によって、皮膚の表面での病原菌の繁殖が抑えられている。
- 真皮は、線維芽細胞とその細胞で産生された線維性のタンパク質(コラーゲン、フィブリリン、エラスチン等)からなる結合組織の層で、皮膚の弾力と強さを与えている。
- メラニン色素は、真皮の最下層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生される。
1(a、c) 2(a、d) 3(b、c)
4(b、d) 5(c、d)
解説
- 誤:皮膚には熱交換の機能があり、体温が上がり始めると、皮膚を通っている毛細血管が拡張し、体外へ多くの熱を排出する。
- 正
- 正
- 誤:メラニン色素は、表皮の最下層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生される。
正解 3
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2019年 茨城 栃木 群馬 新潟 山梨 長野の登録販売者試験 過去問題
内容 | 問題(解説付き) | 模擬試験用(解説なし) | |||
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 | 21~30 | 31~40 | |||
第2章 人体の働きと医薬品 | 41~50 | 51~60 | |||
第3章 主な医薬品とその作用 | 61~70 | 71~80 | 81~90 | 91~100 | |
第4章 薬事関係法規・制度 | 1~10 | 11~20 | |||
第5章 医薬品の適正使用・安全対策 | 101~110 | 111~120 |