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2018年 埼玉 千葉 東京 神奈川の登録販売者試験過去問題 第3章 主な医薬品とその作用 問31~40


2018年【埼玉 千葉 東京 神奈川】

登録販売者の過去問題を解説しています。

疑問が残った際は出題範囲の解説ページを載せていますので、ぜひ参考にしてください。


第3章 主な医薬品とその作用 問31~40

問31 みずむし・たむし用薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a ブテナフィン塩酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げることにより、その増殖を抑える目的で用いられる。

b オキシコナゾール硝酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させることにより、その増殖を抑える目的で用いられる。

c ウンデシレン酸は、皮膚糸状菌の細胞膜に作用して、その増殖・生存に必要な物質の輸送機能を妨げることにより、その増殖を抑える目的で用いられる。

d ピロールニトリンは、患部を酸性にすることにより、皮膚糸状菌の発育を抑える目的で用いられる。

1(a、b)
2(a、c)
3(a、d)
4(b、c)
5(c、d)

 

 

解説

  1. 誤:ウンデシレン酸は患部を酸性にすることで、皮膚糸状菌の産生を妨げる。
  2. 誤:ピロールニトリンは菌の呼吸や代謝を妨げる。

正解 1

出題範囲の解説ページ

第3章-19日目:Ⅹ-③ 皮膚の 抗菌、抗真菌と 発毛

 


問32 次の記述にあてはまる毛髪用薬の配合成分はどれか。

末梢組織(適用局所)においてアセチルコリンに類似した作用(コリン作用)を示し、 頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。副作用として、コリン作用による局所又は全身性の発汗、それに伴う寒気、震え、吐きけが現れることがある。

1 カルプロニウム塩化物
2 カシュウ
3 チクセツニンジン
4 エストラジオール安息香酸エステル
5 ヒノキチオール

 

 

解説

  1. 正:カルプロニウムはコリン作用を示し、コリンエステラーゼによる分解を受けにくく、作用が持続します。
  2. 誤:カシュウは頭皮の脂質代謝を高め、余分は皮質を取り除きます。
  3. 誤:チクセツニンジンは血行促進、抗炎症作用
  4. 誤:エストラジオール安息香酸エステルは女性ホルモンによる脱毛抑制効果を期待して配合されている。
  5. 誤:ヒノキチオールは抗菌、血行促進、抗炎症作用を示す。

正解 1

出題範囲の解説ページ

第3章-19日目:Ⅹ-③ 皮膚の 抗菌、抗真菌と 発毛

 


問33 歯痛・歯槽膿漏薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a カンフルは、冷感刺激を与えて知覚神経を麻痺させることによる鎮痛・鎮痒の効果を期待して配合されている。

b サンシシは、アカネ科のクチナシの果実を基原とする生薬で、局所麻酔作用を期待して用いられる。

c チモールは、炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用を期待して配合されている。

  a b c
1 正 正 誤
2 誤 正 誤
3 正 正 正
4 正 誤 誤
5 誤 誤 正

 

 

解説

  1. 誤:サンシシは抗炎症作用を示します。
  2. 誤:チモールは殺菌消毒成分

正解 4

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第3章-20日目:Ⅺ 歯痛、歯槽膿漏、 口内炎

 


問34 禁煙補助剤(咀嚼剤)及びその配合成分に関する次の記述について、( )の中に入 れるべき字句の正しい組合せはどれか。なお、2箇所の( a )内にはどちらも同じ字句が入る。

口腔内が( a )になるとニコチンの吸収が低下するため、コーヒーなど口腔内を ( a )にする食品を摂取した後しばらくは使用を避けることとされている。また、ニ コチンは( b )を興奮させる作用を示し、アドレナリン作動成分が配合された医薬品 (鎮咳去痰薬、鼻炎用薬、痔疾用薬等)との併用により、その作用を( c )させるおそれがある。

  a b c
1 酸性 副交感神経系 増強
2 酸性 交感神経系 増強
3 酸性 副交感神経系 減弱
4 アルカリ性 交感神経系 増強
5 アルカリ性 副交感神経系 減弱

 

 

解説

  1. 酸性
  2. 交感神経系
  3. 増強

正解 2

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第3章-21日目:Ⅻ 禁煙補助剤

 


問35 ビタミン主薬製剤(いわゆるビタミン剤)の配合成分とその配合目的の組合せのうち、 正しいものの組合せはどれか。

  配合成分 配合目的
a シアノコバラミン ――――― 日焼けによる色素沈着の症状の緩和

b リボフラビン酪酸エステル ― 肉体疲労時におけるビタミンB2の補給

c エルゴカルシフェロール ―― くる病の予防

d アスコルビン酸 ―――――― 脚気の症状の緩和

1(a、c)
2(a、d)
3(b、c)
4(b、d)
5(c、d)

 

 

解説

  1. 誤:シアノコバラミン=ビタミンB12、赤血球の形成を助ける。
  2. 正:リボフラビン酪酸エステル=ビタミンB2
  3. 正:エルゴカルシフェロール=ビタミンD
  4. 誤:アスコルビン酸=ビタミンC、脂質の酸化防止、メラニン産生を抑える。

正解 3

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第3章-22日目:ⅩⅢ 滋養強壮


 


問36 滋養強壮保健薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a アミノエチルスルホン酸(タウリン)は、生体におけるエネルギーの産生効率を高めるとされ、骨格筋の疲労の原因となる乳酸の分解を促す働きを期待して用いられる。

b 補中益気湯は、体力虚弱で元気がなく、胃腸の働きが衰えて、疲れやすいものの虚弱体質、疲労倦怠、病後・術後の衰弱、食欲不振、寝汗、感冒に適すとされる。

c システインは、肝臓においてアルコールを分解する酵素の働きを助け、アセトアルデ ヒドの代謝を促す働きがあるとされる。

  a b c
1 正 誤 正
2 正 誤 誤
3 誤 正 正
4 正 正 誤
5 誤 誤 正

 

 

解説

  1. 誤:タウリンは肝機能を改善する働きがある。
  2. 正:補中益気湯=元気がなく、疲れやすいものの虚弱体質
  3. 正:システインはメラニンの産生を抑える他、アセトアルデヒドの代謝を促します。

正解 3

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第3章-22日目:ⅩⅢ 滋養強壮

 


問37 漢方処方製剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 防風通聖散は、体力中等度以上で、赤ら顔でときにのぼせがあるもののにきび、顔面・頭部の湿疹・皮膚炎、赤鼻(酒さ)に適すとされる。

b 防已黄耆湯は、体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症、湿疹・皮膚炎、ふきでもの、肥満症に適すとされる。

c 黄連解毒湯は、体力中等度以下で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向があるものの肥満に伴う関節痛、むくみ、多汗症、肥満(筋肉にしまりのない、いわゆる水ぶとり)に適すとされる。

d 大柴胡湯は、体力が充実して、脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、便秘の傾向があるものの胃炎、常習便秘、高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘、神経症、肥満 症に適すとされる。

  a b c d
1 正 正 誤 正
2 正 正 誤 誤
3 誤 正 正 誤
4 誤 誤 正 正
5 誤 誤 誤 正

 

 

解説

  1. 誤:防風通聖散ではなく、清上防風湯の説明文です。
  2. 誤:防已黄耆湯ではなく、防風通聖散の説明文です。
  3. 誤:黄連解毒湯ではなく、防已黄耆湯の説明文です。

正解 5

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第3章-23日目:ⅩⅣ 漢方 と生薬

 


問38 生薬成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a シンイは、アケビ科のアケビ又はミツバアケビの蔓性の茎を、通例、横切りしたものを基原とする生薬で、泌尿器用薬では尿量増加(利尿)を期待して用いられる。

b オウゴンは、シソ科のコガネバナの周皮を除いた根を基原とする生薬で、内用痔疾用薬では主に抗炎症作用を期待して用いられる。

c ジュウヤクは、サルノコシカケ科のマツホドの菌核で、通例、外層をほとんど除いたものを基原とする生薬で、利尿、健胃、鎮静等の作用を期待して用いられる。

d オンジは、ヒメハギ科のイトヒメハギの根を基原とする生薬で、鎮咳去痰薬では去痰作用を期待して用いられる。

1(a、b)
2(a、c)
3(b、c)
4(b、d)
5(c、d)

 

 

解説

  1. 誤:シンイではなくモクツウの説明文です。シンイはモクレン科のタムジバ、コブシの蕾を基原として鎮痛、鎮静作用を示す。
  2. 誤:ジュウヤクではなくブクリョウの説明文です。ジュウヤクはドクダミ科のドクダミの花期の地上部で大腸刺激による瀉下作用を示す。

正解 4

出題範囲の解説ページ

第3章-23日目:ⅩⅣ 漢方 と生薬

(a,b:第3章-12日目:Ⅴ- 痔 の薬、泌尿器用薬)
(c:第3章-8日目:Ⅲ-② 腸の薬)
(d:第3章-5日目:Ⅱ-① 鎮咳去痰薬)

 


問39 殺虫剤の配合成分とその分類の組合せのうち、正しいものの組合せはどれか。

  配合成分 分類
a オルトジクロロベンゼン ― オキサジアゾール系

b ジクロルボス ―――――― 有機リン系

c ペルメトリン ―――――― ピレスロイド系

d フェノトリン ―――――― カーバメイト系

1(a、b)
2(a、d)
3(b、c)
4(b、d)
5(c、d)

 

 

解説

  1. 誤:オルトジクロロベンゼン ―有機塩素系殺虫成分
  2. 誤:フェノトリン― ピレスロイド系

正解 3

出題範囲の解説ページ

第3章-25日目:ⅩⅤ-② 殺虫剤 ・忌避剤

 


問40 妊娠検査薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日が過ぎて概ね1週目以降の検査が推奨されている。

b 絨毛細胞が腫瘍化している場合には、妊娠していなくてもヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)が分泌され、検査結果が陽性となることがある。

c 尿中hCGの検出反応は、hCGと特異的に反応する抗体や酵素を用いた反応であるため、温度の影響は受けない。

d 検体としては、尿中hCGが検出されやすい早朝尿(起床直後の尿)が向いているが、 尿が濃すぎると、かえって正確な結果が得られないことがある。

  a b c d
1 正 正 誤 正
2 誤 正 誤 正
3 誤 誤 正 正
4 正 誤 正 誤
5 正 正 正 誤

 

 

解説

  1. 誤:尿中hCGの検出反応は温度に影響を受ける。

正解 1

出題範囲の解説ページ

第3章-26日目:ⅩⅥ 一般用 検査薬


 


出題範囲の解説ページまとめ

問31~32:第3章-19日目:Ⅹ-③ 皮膚の 抗菌、抗真菌と 発毛

問33   :第3章-20日目:Ⅺ 歯痛、歯槽膿漏、 口内炎

問34   :第3章-21日目:Ⅻ 禁煙補助剤

問35~36:第3章-22日目:ⅩⅢ 滋養強壮

問37~38:第3章-23日目:ⅩⅣ 漢方 と生薬

問39   :第3章-25日目:ⅩⅤ-② 殺虫剤 ・忌避剤

問40       :第3章-26日目:ⅩⅥ 一般用 検査薬

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