2019年【北海道 青森 岩手 宮城 山形 秋田 福島】
登録販売者の過去問題を解説しています。
疑問が残った際は出題範囲の解説ページを載せていますので、ぜひ参考にしてください。
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第3章 主な医薬品とその作用 問31~40
問 31 第1欄の記述は、口腔咽喉薬や含嗽薬に含まれるヨウ素系殺菌消毒成分に関するものである。( )の中に入れるべき字句について、第2欄に掲げる臓器のうち最も適するものはどれか。なお、( )内はすべて同じ字句が入る。
第1欄
ヨウ素系殺菌消毒成分が口腔内に使用される場合、結果的にヨウ素の摂取につながり、( )におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性がある。( )疾患の診断を受けた人では、その治療に悪影響(治療薬の効果減弱など)を生じるおそれがあるため、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきである。
第2欄
1 肝臓 2 腎臓 3 膵臓
4 副腎 5 甲状腺
解説
- 誤
- 誤
- 誤
- 誤
- 正:設問の通り、ヨウ素系殺菌消毒成分は使用時にヨウ素の摂取につながり、甲状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性がある。そのためバセドウ病や橋本病など甲状腺疾患の場合、相談が必要である。
正解 5
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問 32 次の1~5で示される胃粘膜保護・修復成分のうち、透析療法を受けている人では使用を避ける必要があるものはどれか。
- アズレンスルホン酸ナトリウム
- アルジオキサ
- ソファルコン
- テプレノン
- メチルメチオニンスルホニウムクロライド
解説
- 誤
- 正:アルジオキサはアルミニウムを含有しており、透析療法を受けている人では使用を避ける必要がある。(スクラルファートもアルミニウム含有)
- 誤
- 誤
- 誤
正解 2
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問 33 次の記述は、健胃成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
- 日本薬局方収載のセンブリ末は、健胃薬のほか止瀉薬としても用いられる。
- 生薬成分が配合された健胃薬は、散剤をオブラートで包む等、味や香りを遮蔽する方法で服用すると効果が期待できる。
- カルニチン塩化物は、胃の働きの低下や食欲不振の改善を期待して、胃腸薬や滋養強壮保健薬に用いられる。
- 胆汁末や動物胆(ユウタンを含む。)は、心臓の働きを高める作用もある。
1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)
解説
- 正
- 誤:健胃薬は、オブラートで包む等、味や香りを遮蔽すると効果が期待できない。
- 正
- 誤:胆汁末や動物胆(ユウタンを含む。)は胆汁の分泌を促す作用があり、消化を助ける他、肝臓の働きを高める作用もある。
正解 2
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問 34 腸の薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 整腸薬は、腸の調子や便通を整える(整腸)、腹部膨満感、軟便、便秘に用いられることを目的とする医薬品である。
- 瀉下薬は、便秘症状及び便秘に伴う肌荒れ、頭重、のぼせ、吹き出物、食欲不振、腹部膨満、腸内異常発酵、痔の症状の緩和、又は腸内容物の排除に用いられることを目的とする医薬品である。
- 止瀉薬は、下痢、食あたり、吐き下し、水あたり、下り腹、軟便に用いられることを目的とする医薬品である。
- 整腸薬は、医薬部外品として製造販売されている製品もあるが、それらは人体に対する作用が緩和なものとして、配合できる成分やその上限量が定められていない。
a b c d
1 正 正 正 誤
2 誤 誤 正 正
3 正 正 誤 正
4 正 誤 誤 正
5 誤 正 正 誤
問 35 生活習慣の改善と高コレステロール改善薬に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 糖質や脂質を多く含む食品の過度の摂取を控える、日常生活に適度な運動を取り入れる等、生活習慣の改善を図ることが重要である。
- 高コレステロール改善薬の使用による対処は、食事療法、運動療法の補助的な位置づけである。
- 高コレステロール改善薬は、ウエスト周囲径(腹囲)を減少させるなどの痩身効果を目的とする医薬品である。
- 生活習慣の改善を図りつつ、高コレステロール改善薬をしばらくの間(1~3ヶ月) 使用を続けても検査値に改善が見られない時には、遺伝的又は内分泌的要因も疑われる。
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問 36 貧血用薬(鉄製剤)に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 鉄欠乏性貧血に対して不足している鉄分を補充し、造血機能の回復を図る医薬品である。
- 服用すると便が黒くなることがある。
- 補充した鉄分を利用してヘモグロビンの産生を助ける目的で、硫酸銅が配合されている場合がある。
- 消化器系への副作用を軽減するには、食前に服用することが望ましい。
問 37 次の記述は胃腸鎮痛鎮痙薬に配合される成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
- 抗コリン成分は、胃痛、腹痛、さしこみ(疝痛、 癪 )を鎮める(鎮痛鎮痙)効果を期待して使用される。
- パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃液分泌を抑える作用を示す。
- ブチルスコポラミン臭化物は、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることが知られている。
- オキセサゼインは、胃液分泌を抑える作用はない。
1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)
解説
- 正
- 誤:パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示すため、胃液分泌を抑える作用はない。
- 正
- 誤:オキセサゼインは麻酔作用による鎮痛・鎮痙効果の他、胃液分泌を抑える作用もある。
正解 2
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問 38 駆虫薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫と吸虫である。
- 再度駆虫を必要とする場合には、1ヵ月以上間隔を置いてから使用することとされている。
- 複数の駆虫薬を併用すると駆虫効果が高まる。
- 消化管からの駆虫成分の吸収は好ましくない全身作用(頭痛、めまい等の副作用)を生じる原因となる。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 正 誤 正
3 誤 正 正 誤
4 誤 誤 正 正
5 誤 正 誤 正
解説
- 誤:一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫と蟯虫である。
- 正
- 誤:複数の駆虫薬を併用しても駆虫効果が高まることはなく、副作用が現れやすくなる。また、組合せによっては駆虫作用が減弱することもある。
- 正
正解 5
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問 39 第1欄の記述は、循環器用薬の代表的な配合成分に関するものである。第1欄の記述に該当する配合成分として正しいものは第2欄のどれか。
第1欄
ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。
第2欄
- コウカ
- ユビデカレノン
- ヘプロニカート
- イノシトールヘキサニコチネート
- ルチン
解説
- 誤:コウカは末梢の血行を促して鬱血を除く作用があり、冷え症及び血色不良に用いられる。
- 誤:ユビデカレノンは心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高め血液循環の改善効果を示し、動悸、息切れ、むくみの症状に用いられる。
- 誤:ヘプロニカートはニコチン酸が遊離し、そのニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示す。
- 誤:イノシトールヘキサニコチネートもヘプロニカートと同様の作用を示す。
- 正
正解 5
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問 40 第1欄の記述は、脂質異常症に関するものである。( )の中に入れるべき字句は第2欄のどれか。
第1欄
医療機関で測定する検査値として、LDLが140mg/dL 以上、HDLが40mg/dL 未満、中性脂肪が( )mg/dL 以上のいずれかである状態を、脂質異常症という。
第2欄
- 40
- 50
- 130
- 140
- 150
解説
脂質異常症とは、LDLが140mg/dL以上、HDLが40mg/dL 未満、中性脂肪が150mg/dL 以上のいずれかである状態を指す。
- 誤
- 誤
- 誤
- 誤
- 正
正解 5
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2019年 北海道 青森 岩手 宮城 山形 秋田 福島の過去問題
内容 | 問題(解説付き) | 模擬試験用(解説なし) | |||
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 | 1~10 | 11~20 | |||
第2章 人体の働きと医薬品 | 61~70 | 71~80 | |||
第3章 主な医薬品とその作用 | 21~30 | 31~40 | 41~50 | 51~60 | |
第4章 薬事関係法規・制度 | 81~90 | 91~100 | |||
第5章 医薬品の適正使用・安全対策 | 101~110 | 111~120 |