2019年【北海道 青森 岩手 宮城 山形 秋田 福島】
登録販売者の過去問題を解説しています。
疑問が残った際は出題範囲の解説ページを載せていますので、ぜひ参考にしてください。
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第3章 主な医薬品とその作用 問51~60
問 51 次の記述は、みずむし等に対する剤形の選択及び抗真菌作用を有する配合成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
- 皮膚が厚く角質化している部分には、クリーム剤が適している。
- 液剤は有効成分の浸透性が高いが、患部に対する刺激が強い。
- 患部が化膿している場合には、抗菌成分を含んだ外用剤を使用する等、化膿が治まってから使用することが望ましい。
- 湿疹か皮膚糸状菌による皮膚感染かはっきりしない場合には、抗真菌成分が配合された医薬品を使用すべきである。
1(a、b) 2(a、d)
3(b、c) 4(c、d)
解説
- 誤:皮膚が厚く角質化している部分には、液剤が適している。
- 正
- 正
- 誤:湿疹に抗真菌作用を有する成分を使用すると、湿疹の悪化を招くことがある。
正解 3
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問 52 歯槽膿漏薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して、トコフェロールコハク酸エステルカルシウムが用いられる。
- 歯肉溝での細菌の繁殖を抑えることを目的として、セチルピリジニウム塩化物が配合されている場合がある。
- 歯周組織の炎症を和らげることを目的として、フィトナジオンが用いられる。
- 炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用を期待して、アラントインが配合されている場合がある。
a b c d
1 正 誤 正 正
2 正 誤 誤 誤
3 誤 誤 正 正
4 誤 正 誤 正
5 誤 正 正 誤
解説
- 誤:トコフェロールコハク酸エステルカルシウムは歯周組織の血行を促す。
- 正
- 誤:フィトナジオンは炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える。
- 正
正解 4
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問 53 口内炎用薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 口腔粘膜の炎症を和らげることを目的として、グリチルリチン酸ニカリウムが用いられる。
- 患部からの細菌感染を防止することを目的として、クロルヘキシジン塩酸塩が配合されている場合がある。
- 口腔粘膜の炎症には、ステロイド性抗炎症薬の長期連用が推奨される。
- 口腔粘膜の組織修復を促す作用を期待して、アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)が配合されている場合がある。
a b c d
1 誤 正 正 正
2 正 正 誤 正
3 正 誤 誤 正
4 正 誤 正 誤
5 誤 正 正 誤
解説
- 正
- 正
- 誤:ステロイド性抗炎症成分が配合される場合は口腔内に適用されるため、含有量によらず長期連用を避ける必要がある。
- 正
正解 2
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問 54 ニコチン及び禁煙補助剤に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 禁煙補助剤は、ニコチンを有効成分とする医薬品で、カプセル剤とパッチ製剤がある。
- パッチ製剤は、1日1回皮膚に貼付することによりニコチンが皮膚を透過して血中に移行する。
- タバコの煙に含まれるニコチンは、脳の情動を司る部位に働いてリラックス効果などをもたらす。
- 禁煙補助剤のニコチン量は極めて少量のため、妊婦にも使用可能である。
1(a、b) 2(a、d)
3(b、c) 4(c、d)
解説
- 誤:禁煙補助剤は、ニコチンを有効成分とする医薬品で、咀嚼剤とパッチ製剤がある。
- 正
- 正
- 誤:妊娠中、授乳中は禁煙補助剤の使用を避ける。
正解 3
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問 55 次の記述は、ビタミン主薬製剤に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
- ビタミンA主薬製剤は、骨歯の発育不良、くる病の予防に用いられる。
- ビタミンB1主薬製剤は、口角炎、口唇炎、口内炎、皮膚炎、にきびなどの症状の緩和に用いられる。
- ビタミンC主薬製剤は、しみ、そばかす、日焼けによる色素沈着の症状の緩和、歯ぐきからの出血の予防に用いられる。
- ビタミンE主薬製剤は、肩・首すじのこり、手足のしびれ・冷え、しもやけの症状の緩和に用いられる。
1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)
解説
- 誤:ビタミンA主薬製剤は、目の乾燥感、夜盲症(とり目)、妊娠・授乳期、病中病後の体力低下時などに用いられる。
- 誤:ビタミンB1主薬製剤は、神経痛、筋肉痛・関節痛、手足のしびれ、便秘、眼精疲労、脚気の症状の緩和などに用いられる。
- 正
- 正
正解 4
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問 56 次の記述は代表的な漢方処方製剤に関するものである。これらの適用となる症状・ 体質を示す製剤の名称について、正しいものの組み合わせはどれか。
- 体力が充実して脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、便秘の傾向があるもの の胃炎、常習便秘、高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘、神経症、肥満症に適すとされる。
- 体力中等度以上で、赤ら顔でときにのぼせがあるもののにきび、顔面・頭部の湿 疹・皮膚炎、赤鼻(酒さ)に適すとされる。
- 体力中等度以下で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向があるものの肥満に伴う関節痛、むくみ、多汗症、肥満(筋肉にしまりのない、いわゆる水ぶとり)に適すとされる。
- 体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のあ るものの鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔い、血の道症、めまい、動悸、更年期障害、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎に適すとされる。
a b c d
- 清上防風湯 黄連解毒湯 大柴胡湯 防已黄耆湯
- 防已黄耆湯 大柴胡湯 黄連解毒湯 清上防風湯
- 黄連解毒湯 防已黄耆湯 清上防風湯 大柴胡湯
- 大柴胡湯 清上防風湯 防已黄耆湯 黄連解毒湯
解説
- 大柴胡湯 :(小柴胡湯においても「脇腹(腹)からみぞおちあたりにかけて苦しく」の文言が入ります。)
- 清上防風湯
- 防已黄耆湯
- 黄連解毒湯
正解 4
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問 57 次の記述は代表的な生薬成分に関するものである。これらの適用となる薬用部位と期待する効果を示す生薬の名称について、正しいものの組み合わせはどれか。
- キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工して製したものを基原とする生薬であり、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を持 つ。
- マメ科のクズの周皮を除いた根を基原とする生薬で、解熱、鎮痙等の作用を期待して用いられる。
- サルノコシカケ科のマツホドの菌核で、通例、外層をほとんど除いたものを基原とする生薬で、利尿、健胃、鎮静等の作用を期待して用いられる。
- アケビ科のアケビ又はミツバアケビの蔓性の茎を、通例、横切りしたものを基原とする生薬で、利尿作用を期待して用いられる。
a b c d
- ブクリョウ モクツウ ブシ カッコン
- モクツウ ブクリョウ カッコン ブシ
- ブシ カッコン ブクリョウ モクツウ
- カッコン ブシ モクツウ ブクリョウ
問 58 消毒薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 消毒薬が微生物を死滅させる仕組み及び効果は、殺菌消毒成分の種類、濃度、温度、 時間、消毒対象物の汚染度、微生物の種類や状態などによって異なる。
- クレゾール石鹸液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、大部分のウイルスに対する殺菌消毒作用はない。
- イソプロパノールは、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して殺菌消毒作用を示すが、ウイルスに対する殺菌消毒作用はない。
- 次亜塩素酸ナトリウムは強い酸化力により、一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対して殺菌消毒作用を示す。
a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 誤 正 正
3 誤 正 正 誤
4 正 正 誤 正
5 誤 誤 誤 正
問 59 殺虫剤に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- ジクロルボスは、アセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合してその働きを阻害する。
- ペルメトリンは、神経細胞に間接的に作用して神経伝達を阻害する。
- プロポクスルは、アセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合して、その働きを阻害する。
- メトプレンは、幼虫が蛹になるのを妨げる。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 誤 誤 正 正
4 正 正 正 正
5 誤 正 誤 誤
解説
- 正
- 誤:ペルメトリンは、神経細胞に直接作用して神経伝達を阻害による。
- 誤:プロポクスルは、アセチルコリンエステラーゼを可逆的に結合し阻害する。
- 正
正解 2
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問 60 次の記述は、一般的な妊娠検査薬に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
- 高濃度タンパク尿や糖尿の場合、非特異的な反応が生じて擬陽性を示すことがある。
- 検査の時期は、月経予定日が過ぎて概ね1週目以降に行うことが推奨されている。
- 経口避妊薬を使用している人は、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモンが検出されることはない。
- 検査結果が陽性の場合、妊娠が確定される。
1(a、b) 2(a、d)
3(b、c) 4(c、d)
解説
- 正
- 正
- 誤:経口避妊薬などのホルモン剤を使用している人は尿中hCGが検出されることがある。
- 誤:妊娠検査薬の結果をもって直ちに妊娠しているか否かを断定することはできない。
正解 1
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2019年 北海道 青森 岩手 宮城 山形 秋田 福島の過去問題
内容 | 問題(解説付き) | 模擬試験用(解説なし) | |||
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 | 1~10 | 11~20 | |||
第2章 人体の働きと医薬品 | 61~70 | 71~80 | |||
第3章 主な医薬品とその作用 | 21~30 | 31~40 | 41~50 | 51~60 | |
第4章 薬事関係法規・制度 | 81~90 | 91~100 | |||
第5章 医薬品の適正使用・安全対策 | 101~110 | 111~120 |