2019年(R01)【奈良】
登録販売者の過去問題を解説しています。
疑問が残った際は出題範囲の解説ページを載せていますので、ぜひ参考にしてください。
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第3章 主な医薬品とその作用 問91~100
問91 外皮用薬に用いられるステロイド性抗炎症成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
- 副腎髄質ホルモンと共通する化学構造を持つ。
- 末梢組織の免疫機能を低下させる。
- 水痘(水疱瘡)、みずむし、たむし又は化膿している患部について、症状を悪化させるおそれがある。
- 広範囲に生じた皮膚症状や、慢性の湿疹・皮膚炎を対象とするものではない。
a b c d
1 誤 誤 正 誤
2 正 正 誤 誤
3 誤 正 正 正
4 誤 正 誤 正
5 正 誤 誤 正
問92 外皮用薬に用いられる非ステロイド性抗炎症成分であるケトプロフェンに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
- 鎮痛等を目的として、筋肉痛、関節痛、打撲等に用いられる。
- 皮膚の下層にある骨格筋や関節部まで浸透してプロスタグランジンの産生を促す作用を示す。
- 光線過敏症の副作用を引き起こす可能性がある。
- 殺菌作用はない。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 正 誤 誤
3 正 誤 正 誤
4 誤 誤 誤 正
5 正 誤 正 正
問93 肌の角質化、かさつき等を改善する成分を含む外皮用薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
- いぼに用いる角質軟化薬には、医薬部外品として製造販売されているものがある。
- 角質軟化薬には、いぼの原因となるウイルスに対する抑制作用はない。
- サリチル酸は、皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることにより角質軟化作用を示す。
- ヘパリン類似物質は、角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することを目的として用いられる。
1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)
解説
- 誤:角質軟化薬の内、一定の範囲のものは医薬部外品(うおのめ、たこ用剤)があるが、いぼに関しては医薬品としてのみ認められている。
- 正
- 誤:サリチル酸ではなく、イオウの説明文である。
- 正
正解 3
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問94 毛髪用薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
- エストラジオール安息香酸エステルは、男性ホルモンの一種であり、脱毛抑制効果を期待して用いられる。
- カシュウは、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用を期待して用いられる。
- ヒノキチオールは、末梢組織においてアセチルコリンに類似した作用を期待して用いられる。
- チクセツニンジンは、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。
1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)
解説
- 誤:エストラジオール安息香酸エステルは、女性ホルモンの一種であり、脱毛抑制効果を期待して用いられる。
- 正
- 誤:ヒノキチオールではなく、カルプロニウム塩化物の説明文である。
- 正
正解 3
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問95 歯痛薬又は歯槽膿漏薬の配合成分とその配合目的の組み合わせについて、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
<配合成分> <配合目的>
- 銅クロロフィリンナトリウム ― 歯周組織の修復を促す作用
- ジブカイン塩酸塩 ― 殺菌消毒作用
- フィトナジオン ― 出血を抑える作用
- アスコルビン酸 ― 歯周組織の血行を促す作用
1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)
解説
- 正
- 誤:ジブカイン塩酸塩 ― 局所麻酔作用
- 正
- 誤:アスコルビン酸 ― コラーゲン代謝を改善して歯周組織の修復を助けるほか、毛細血管を強化して腫れや出血を抑える。
正解 2
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問96 口内炎、口内炎用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
- セチルピリジニウム塩化物は、患部からの細菌感染を防止することを目的として、配合されている。
- シコンは、アカネ科のクチナシの果実を基原とする生薬で、抗炎症作用を期待して用いられる。
- 茵蔯蒿湯は、胃腸が弱く下痢をしやすい人には不向きとされる。
- 口内炎が再発を繰り返す場合には、ベーチェット病などの可能性も考えられる。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 正 誤 正 正
解説
- 正
- 誤:シコンはムラサキ科のムラサキの根を基原とする生薬で、組織修復促進、抗菌などの作用を期待して用いられる。
- 正
- 正
正解 5
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問97 禁煙補助剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
- 禁煙達成のためには、1年以上の長期間継続して使用すべきである。
- 咀嚼剤を大量に使用することにより、禁煙達成が早まる。
- インスリン製剤を使用している人では、ニコチンがインスリンの血糖降下作用を増強することにより、低血糖を引き起こすおそれがある。
- 咀嚼剤の場合、炭酸飲料を摂取した後しばらくは使用を避けることとされている。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 正 誤 誤
3 正 誤 正 誤
4 誤 誤 誤 正
5 正 誤 正 正
解説
- 誤:禁煙補助剤は長期間にわたって使用されるべきものではない。
- 誤:大量に使用しても禁煙達成が早まるものでなく、かえってニコチン過剰摂取による副作用のおそれがあるため、1度に2個以上の使用は避ける必要がある。
- 誤:ニコチンはインスリンの血糖降下作用に拮抗して、効果を妨げるおそれがある。
- 正
正解 4
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問98 次の消毒薬のうち、手指・皮膚の消毒に用いられる成分として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
- ジクロルイソシアヌル酸ナトリウム
- クロルヘキシジングルコン酸塩
- 次亜塩素酸ナトリウム
- ポリアルキルポリアミノエチルグリシン塩酸塩
1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)
解説
- 誤:ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムは有機塩素系殺菌消毒成分であり、専ら器具、設備等の殺菌・消毒に用いられる成分である。
- 正
- 誤:次亜塩素酸ナトリウは塩素系殺菌消毒成分であり、専ら器具、設備等の殺菌・消毒に用いられる成分である。
- 正:クレゾール石鹸液と同様な殺菌消毒作用を有する成分である。
正解 3
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問99 次の殺虫成分のうち、アセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合してその働きを阻害することにより殺虫作用を示すものを1つ選びなさい。
- ジクロルボス
- メトキサジアゾン
- プロポクスル
- フェノトリン
- メトプレン
解説
アセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合して殺虫作用を示すのは、有機リン系殺虫成分である。
- 正
- 誤:メトキサジアゾン=オキサジアゾール系殺虫成分
- 誤:プロポクスル=カーバメイト系殺虫成分
- 誤:フェノトリン=ピレスロイド系殺虫成分
- 誤:メトプレン=昆虫成長阻害成分
正解 1
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問100 体外診断用医薬品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
- 一般用検査薬は、薬局又は医薬品の販売業において取り扱うことが認められている。
- 検査薬は、対象とする生体物質を特異的に検出するため、結果が陰性の場合は、検体中に対象物質が存在していないことを意味する。
- 体外診断用医薬品とは、専ら疾患の診断に使用されることが目的とされる医薬品のうち、人体に直接使用されるものをいう。
- 悪性腫瘍の診断に関係するものは、一般用検査薬の対象外であるが、染色体異常など一部の遺伝性疾患については、一般用検査薬の対象となっている。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 誤 誤
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 正 誤 誤 正
解説
- 正
- 誤:検体中に対象物質が存在しているにもかかわらず、濃度が検出感度以下であったり検出反応を妨害する他の物質の影響によって、検査結果が陰性となる場合がある。
- 誤:専ら疾病の診断に使用される医薬品のうち、人体に直接使用されることのないものを体外診断用医薬品という。
- 誤:悪性腫瘍、遺伝性疾患など重大な疾患の診断に関係するものは一般用検査薬の対象外である。
正解 2
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2019年 奈良の過去問題
内容 | 問題(解説付き) | 模擬試験用(解説なし) | |||
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 | 1~10 | 11~20 | |||
第2章 人体の働きと医薬品 | 21~30 | 31~40 | |||
第3章 主な医薬品とその作用 | 61~70 | 71~80 | 81~90 | 91~100 | |
第4章 薬事関係法規・制度 | 41~50 | 51~60 | |||
第5章 医薬品の適正使用・安全対策 | 101~110 | 111~120 |
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