2017年【徳島 香川 愛媛 高知】
登録販売者の過去問題を解説しています。
疑問が残った際は出題範囲の解説ページを載せていますので、ぜひ参考にしてください。
第3章 主な医薬品とその作用 問31~40
問31 生薬成分と薬用部位の関係について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
(生薬成分) (薬用部位)
a ブクリョウ ― 菌核
b サイシン ― 根及び根茎
c モクツウ ― 根
d ショウマ ― 果実
下欄
1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、d)
解説
- 正 :ブクリョウ =菌核で利尿、健胃、鎮静
- 正 :サイシン=根及び根茎で、鎮痛、鎮咳、利尿、鼻閉
- 誤 :モクツウ=蔓性の茎で、利尿
- 誤 :ショウマ=根茎で、発汗、解熱、解毒、消炎
正解 1
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問32 妊娠検査薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
a 妊娠検査薬は、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の有無を調べるものである。
b 通常、実際に妊娠が成立してから6週目前後の尿中のhCG濃度を検出感度としている。
c 絨毛細胞が腫瘍化している場合には、妊娠していなくても検査結果が陽性となることがある。
d 尿中hCGの検出反応は、温度の影響を受けない。
下欄
a b c d
1 正 正 正 誤
2 誤 正 正 誤
3 正 正 誤 正
4 正 誤 正 誤
5 誤 誤 正 正
問33 滋養強壮保健薬の配合成分と配合目的の関係について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
(配合成分) (配合目的)
a グルクロノラクトン ― メラニンの排出を促す
b アミノエチルスルホン酸 ― ビタミンCの吸収を助ける
c アスパラギン酸ナトリウム ― 乳酸の分解を促す
d コンドロイチン硫酸ナトリウム ― 軟骨成分を形成及び修復する
下欄
1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、d)
問34 殺虫剤に関する次の記述について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
a オキサジアゾール系殺虫成分は、アセチルコリンエステラーゼの阻害によって殺虫作用を示し、アセチルコリンエステラーゼとの結合は不可逆的である。
b ピレスロイド系殺虫成分は、除虫菊の成分から開発された成分である。
c トリクロルホンは、ほ乳類や鳥類ではやかに分解されて排泄されるため、毒性は比較的低いとされる。
d プロポクスルは、幼虫が十分に成長して蛹になるのを抑えているホルモンに類似した作用を有し、幼虫が蛹になるのを妨げる。
下欄
1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、d)
解説
- 誤 :アセチルコリンエステラーゼを可逆的に結合する。
- 正 :頻度が低いため、解説ページには載せていませんが、その通りです。
- 正 :トリクロルホンに限らず、有機リン系殺虫剤は哺乳類、鳥類では速やかに分解されます。
- 誤 :プロポクスルはカーバメイト系であり、アセチルコリンエステラーゼを可逆的に阻害する。
正解 3
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問35 鎮咳去痰薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
a マオウは、依存性がある生薬成分である。
b 口腔咽喉薬の効果を兼ねたトローチ剤では、殺菌消毒成分であるブロムヘキシン塩酸塩が配合されている場合がある。
c アドレナリン作動成分は、心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能障害の診断を受けた人では、症状を悪化させるおそれがある。
d トリメトキノール塩酸塩は、交感神経系を刺激して気管支を拡張させる作用を示す。
下欄
a b c d
1 正 誤 正 正
2 正 誤 誤 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 正 正
5 誤 正 誤 正
問36 衛生害虫に関する次の記述について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
a ウジの防除法としては、通常、有機塩素系殺虫成分が配合された殺虫剤が用いられる。
b 医薬品によるシラミの防除は、殺虫成分としてフェノトリンが配合されたシャンプーやてんか粉が用いられる。
c フェノトリンには、シラミの刺咬による痒みや腫れの症状を和らげる作用はない。
d トコジラミは、電気掃除機で隅々まで丁寧に吸引しても駆除することができない。
下欄
1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、d)
解説
- 誤 :通常、有機リン系殺虫成分を使用する
- 正
- 正 :フェノトリン=殺虫成分であり、痒み、腫れには無効
- 誤 :電気掃除機での吸引が可能
正解 3
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問37 滋養強壮保健薬に関する次の記述について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
a 一般用医薬品におけるビタミンAの1日分量は、6000国際単位が上限とされている。
b ビタミンDは、下垂体や副腎系に作用して、ホルモン分泌の調節に関与するとされている。
c ビタミンB1は、炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、神経の正常な働きを維持する作用がある。
d ビタミンB6は、タンパク質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の健康維持、神経機能の維持に重要な栄養素である。
下欄
1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、d)
解説
- 誤 :1日最大4000単位が上限
- 誤 :カルシウムの吸収等の作用で、骨の形成を助ける。
- 正
- 正 :補足、ビタミンB2は脂質の代謝に関与
正解 4
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問38 禁煙補助剤に関する次の記述について、誤っているものを1つ選びなさい。
1 咀嚼剤は、1度に2個以上の使用は避ける必要がある。
2 うつ病と診断されたことのある人では、禁煙時の離脱症状により、うつ症状を悪化させることがあるため、使用を避ける必要がある。
3 口腔内がアルカリ性になるとニコチンの吸収が低下する。
4 アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を増強させるおそれがある。
問39 浣腸薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
a 繰り返し使用すると直腸の感受性の低下が生じて効果が弱くなり、医薬品の使用に頼りがちになるため、連用しないこととされている。
b ロートエキスは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して用いられる。
c 半量を使用する用法がある場合、残量を再利用すると感染のおそれがあるので使用後は破棄する。
d 高齢者がグリセリンの配合された浣腸薬を使用する場合は、使用前にその適否について、治療を行っている医師等に相談がなされるべきである。
下欄
a b c d
1 正 正 正 正
2 誤 正 正 正
3 正 誤 正 正
4 正 誤 誤 正
5 正 正 正 誤
問40 消毒薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
a クレゾール石鹸液は、一般細菌類、真菌類、ウイルスに対する殺菌消毒作用を示す。
b 日本薬局方に収載されているクレゾール石鹸液は、原液を水で希釈して用いられるが、刺激性が強いため、原液が直接皮膚に付着しないようにする必要がある。
c エタノールは、一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、ウイルスに対する殺菌消毒作用はない。
d トリクロルイソシアヌル酸等の有機塩素系殺菌消毒成分は、プール等の大型設備の殺菌消毒に用いられることが多い。
下欄
a b c d
1 誤 正 正 正
2 誤 正 誤 正
3 誤 誤 正 正
4 正 誤 誤 正
5 正 正 誤 誤
解説
- 誤 :クレゾール石鹼液は大部分のウイルスに効きません。
- 正
- 誤 :エタノールは結核菌を含む細菌、真菌、ウイルスに効きます。
- 正
正解 2
出題範囲の解説ページ
出題範囲の解説ページまとめ
問33:第3章-22日目:ⅩⅢ 滋養強壮
問37:第3章-22日目:ⅩⅢ 滋養強壮
問38:第3章-21日目:Ⅻ 禁煙補助剤