2019年【富山 石川 岐阜 静岡 愛知 三重】
登録販売者の過去問題を解説しています。
疑問が残った際は出題範囲の解説ページを載せていますので、ぜひ参考にしてください。
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第3章 主な医薬品とその作用 問41~50
問41 痔及び痔疾用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 直腸粘膜と皮膚の境目となる歯状線より下部の、 肛門の出口側にできた痔核を脱肛と呼ぶ。
- 痔に対しては、痔疾用薬の使用と併せて、痔を生じた要因となっている生活習慣の改善等が図られることが重要である。
- 外用痔疾用薬においては、痔に伴う痛み・痒みを和らげることを目的として、硫酸アルミニウムカリウム等の局所麻酔成分が用いられることがある。
- 外用痔疾用薬においては、痔疾患に伴う局所の感染を防止することを目的として、クロルヘキシジン塩酸塩等の殺菌消毒成分が配合されている場合がある。
a b c d
1 正 誤 誤 正
2 誤 正 誤 誤
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 誤
解説
- 誤:直腸粘膜と皮膚の境目となる歯状線より下部の、 肛門の出口側にできた痔核を外痔核と呼ぶ。
- 正
- 誤:硫酸アルミニウムカリウムは粘膜表面に不溶性の膜を形成することで、粘膜の保護・止血をする。
- 正
正解 4
出題範囲のページ
問42 婦人薬及びその適用対象となる体質・症状に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- 月経痛について、大量の出血を伴う場合には、子宮内膜症などの病気の可能性がある。
- 内服で用いられる婦人薬は、比較的速やかに作用が出現し、短期間の使用で効果が得られるとされる。
- 月経不順については、過度のストレスや、不適切なダイエット等による栄養摂取の偏りによって起こることがある。
- 更年期障害の不定愁訴とされるのぼせやほてり等の症状については、心臓や甲状腺の病気でも起こることがあり、そのような原因が見いだされた場合には、その治療が優先される必要がある。
問43 第1欄の記述は、婦人薬として用いられる漢方処方製剤に関するものである。該当する漢方処方製剤は第2欄のどれか。
第1欄
比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴える ものの、月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち 身(打撲症)、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきびに適すとされるが、体の虚弱な人(体 力の衰えている人、体の弱い人)では不向きとされる。
第2欄
1 温経湯
2 加味逍遙散
3 桂枝茯苓丸
4 四物湯
5 柴胡桂枝乾姜湯
解説
それぞれの漢方のキーワードを記載
- 誤:温経湯 唇が乾くものの月経不順
- 誤:加味逍遙散 いらだちなどの精神神経症状、月経不順
- 正:桂枝茯苓丸 比較的体力があり、下腹部痛、足冷え、月経不順
- 誤:四物湯 産後あるいは流産後の疲労回復
- 誤:柴胡桂枝乾姜湯 口の渇きがあるものの更年期障害、かぜの後期の症状
正解 3
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問44 アレルギー(過敏反応)及び内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- アレルギー症状を軽減するには、日常生活におけるアレルゲンの除去・回避といった根源的な対応が図られることが重要である。
- 内服アレルギー用薬は、鼻炎用点鼻薬のような外用薬と同じ成分又は同種の作用を有する成分が重複することがあるが、投与経路が異なるため、併用しても特に問題はない。
- 一般用医薬品の内服アレルギー用薬は、長期の連用は避け、5~6日間使用しても症状の改善がみられない場合には、医師の診療を受けるなどの対応が必要である。
- 皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として、トラネキサム酸等の抗炎症成分が配合されている場合がある。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 正 誤 正 正
解説
- 正
- 誤:内服アレルギー用薬は、鼻炎用点鼻薬のような外用薬と同じ成分又は同種の作用を有する成分が重複することがあるため、注意が必要である。
- 正
- 正
正解 5
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問45 鼻炎用点鼻薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 鼻炎用点鼻薬の剤形は、スプレー式で鼻腔内に噴霧するものが多い。
- 鼻炎用点鼻薬は、鼻炎の原因そのものを取り除くことができる。
- くしゃみや鼻汁等の症状を緩和することを目的として、ケトチフェン等の抗ヒスタミン成分が配合されている場合がある。
- アドレナリン作動成分が配合された点鼻薬は、過度に使用されると鼻粘膜の血管が反応しなくなり、逆に血管が収縮して鼻づまり(鼻閉)がひどくなりやすい。
1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)
解説
- 正
- 誤:鼻炎用点鼻薬は鼻づまり、鼻みず、くしゃみ、頭重の緩和を目的としている。
- 正
- 誤:アドレナリン作動成分が配合された点鼻薬は、過度に使用される血管が拡張して鼻づまり(鼻閉)がひどくなりやすい。
正解 2
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問46 眼科用薬及びその配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- 点眼薬の容器に記載されている使用期限は、未開封の状態におけるものであり、容器が開封されてから長期間を経過した製品は、使用を避けるべきである。
- 一般用医薬品の点眼薬には、緑内障の症状を改善できるものはない。
- 別の人が使用している点眼薬は、容器の先端が睫毛(まつげ)に触れる等して中身が汚染されている可能性があり、共用することは避けることとされている。
- サルファ剤は、ウイルスや真菌の感染に対する効果が期待できる。
解説
- 正
- 正
- 正
- 誤:サルファ剤は細菌感染による結膜炎やものもらい、眼瞼炎などの化膿性の症状の改善する。ウイルスや真菌の感染に対する効果はない。
正解 4
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問47 眼科用薬の配合成分とその配合目的との関係の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
(配合成分) (配合目的)
- ナファゾリン塩酸塩 - 目の充血を除去する
- イプシロン-アミノカプロン酸 - 目の炎症を改善する
- クロモグリク酸ナトリウム - 目の調節機能を改善する
- ネオスチグミンメチル硫酸塩 - 結膜や角膜の乾燥を防ぐ
a b c d
1 正 正 誤 誤
2 誤 正 正 誤
3 誤 誤 正 正
4 誤 誤 誤 正
5 正 誤 誤 誤
解説
- 正
- 正
- 誤:クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑える作用を示し、目のアレルギー症状を緩和する。
- 誤:ネオスチグミンメチル硫酸塩は目の調節機能を改善する。
正解 1
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問48 外皮用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- ステロイド性抗炎症成分をコルチゾンに換算して1g又は1mL 中 0.025mg を超えて含有する製品では、特に長期連用を避ける必要がある。
- ヨウ素系殺菌消毒成分は、外皮用薬として用いた場合でも、まれにショック(アナフィラキシー)のような全身性の重篤な副作用を生じることがある。
- 非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)であるジクロフェナクナトリウムは、皮膚の下層にある骨格筋や関節部まで浸透してプロスタグランジンの産生を抑える作用を示す。
- 角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することを目的として、酸化亜鉛が用いられる。
a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 正 正
5 正 正 正 正
解説
- 正
- 正
- 正
- 誤:酸化亜鉛は患部のタンパク質と結合して皮膜を形成し、皮膚を保護する作用を示す。
正解 1
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問49 外皮用薬に配合される成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- ハッカ油は、皮膚に温感刺激を与え、末梢血管を拡張させて患部の血行を促す効果を期待して配合されている場合がある。
- ヘパリン類似物質は、患部局所の血行を促すほかに、抗炎症作用や保湿作用も期待される。
- インドメタシンには殺菌作用があり、皮膚感染症に対して効果が期待できる。
- イオウは、皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることにより、角質軟化作用を示す。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 正 正
3 誤 正 誤 正
4 正 誤 正 誤
5 正 正 誤 正
解説
- 誤:ハッカ油は皮膚表面に冷感刺激を与え、軽い炎症による血行促進や、知覚神経の麻痺による鎮痛・鎮痒効果を期待して配合されている。
- 正
- 誤:インドメタシンはNSAIDsであり、鎮痛に用いられる。殺菌作用はなく感染性部位への使用は避ける必要がある。
- 正
正解 3
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問50 みずむしの要因及び剤形の選択に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
みずむしは、( a )菌という( b )類の一種が皮膚に寄生することによって起こる疾患である。 一般的に、じゅくじゅくと湿潤している患部には、( c )が適すとされる。
a b c
1 アクネ 真菌 軟膏又はクリーム
2 白癬 細菌 液剤
3 アクネ 細菌 軟膏又はクリーム
4 白癬 真菌 液剤
5 白癬 真菌 軟膏又はクリーム
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2019年 富山 石川 岐阜 静岡 愛知 三重の登録販売者試験 過去問題
内容 | 問題(解説付き) | 模擬試験用(解説なし) | |||
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 | 1~10 | 11~20 | |||
第2章 人体の働きと医薬品 | 61~70 | 71~80 | |||
第3章 主な医薬品とその作用 | 21~30 | 31~40 | 41~50 | 51~60 | |
第4章 薬事関係法規・制度 | 81~90 | 91~100 | |||
第5章 医薬品の適正使用・安全対策 | 101~110 | 111~120 |