2018年【徳島 香川 愛媛 高知】
登録販売者の過去問題を解説しています。
疑問が残った際は出題範囲の解説ページを載せていますので、ぜひ参考にしてください。
第5章 医薬品の適正使用・安全対策 問11~20
以下の問題では、独立行政法人医薬品医療機器総合機構を「総合機構」と称する。
問11 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度に関する次の記述について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
- 医療用医薬品の副作用による健康被害の発生は報告の対象となるが、一般用医薬品の副作用による健康被害の発生については、報告の対象外である。
- 獣医師は、本制度に基づく副作用等の報告義務はない。
- 本制度は、1967年3月より、約3,000の医療機関をモニター施設に指定して、厚生省(当時)が直接副作用報告を受ける「医薬品副作用モニター制度」としてスタートした。
- 2006年6月の薬事法改正による登録販売者制度の導入に伴い、登録販売者も本制度に基づく報告を行う医薬関係者として位置づけられた。
下欄
1(a、b) 2(a、d)
3(b、c) 4(c、d)
解説
- 誤:一般用医薬品の副作用にいる健康被害の発生も報告対象
- 誤:獣医師についても医薬関係者として報告義務があります
- 正
- 正
bについては、頻度の少ない問題です
正解 4
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問12 企業からの副作用等の報告制度に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
- 登録販売者は、製造販売業者が行う情報収集に協力するよう努めなければならない。
- 製造販売業者には、その製造販売した医薬品の使用によるものと疑われる感染症の発生を知ったときは、厚生労働大臣への報告が義務づけられている。なお、実務上は、報告書を総合機構に提出する。
- 医療用医薬品で使用されていた有効成分を一般用医薬品で初めて配合したものについては、承認後の一定期間(概ね3年)、安全性に関する調査及び調査結果の報告が求められている。
- 収集された副作用等の情報については、総合機構が行う調査検討の結果に基づき、厚生科学審議会の意見を聴いて、厚生労働大臣が安全対策上必要な行政措置を講じている。
下欄
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 誤 誤 正 正
3 誤 正 誤 誤
4 正 誤 正 正
5 正 正 正 誤
問13 医薬品医療機器等法第68条の10第2項の規定に基づく医薬品の副作用等報告について、誤っているものを1つ選びなさい。
- 医薬品と副作用等の因果関係が、必ずしも明確でない場合であっても、報告の対象となり得る。
- 安全対策上必要があると認めるときは、医薬品の過量使用や誤用等によるものと思われる健康被害についても、報告がなされる必要がある。
- 医薬品による副作用等の報告の際は、報告様式の記入欄すべてに記入がなされる必要はなく、購入者等から把握可能な範囲で報告がなされればよい。
- 医薬品安全性情報報告書は、報告する医薬関係者の勤務する店舗等の所在地の都道府県知事に提出することとされている。
問14 医薬品副作用被害救済制度に関する次の記述について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
- 本制度は、医薬品を適正に使用したにもかかわらず、副作用によって一定程度以上の健康被害が生じた場合に、医療費等の諸給付を行うものである。
- 健康被害を受けた本人のみが、給付の請求を行うことができる。
- 救済給付業務に必要な費用のうち、給付費については、医薬品販売業者から年度ごとに納付される拠出金が充てられる。
- 一般用医薬品の使用による副作用被害への救済給付の請求に当たっては、その医薬品を販売等した薬局開設者、医薬品の販売業者が作成した販売証明書等が必要となる。
下欄
1(a、c) 2(a、d)
3(b、c) 4(b、d)
問15 医薬品副作用被害救済制度における救済給付の対象となる場合について、正しいものを1つ選びなさい。
- 給付の種類が医療費で、医療費の支給の対象となる費用の支払いが行われたときから5年以内の場合
- 個人輸入により入手した医薬品を使用した場合
- 一般用医薬品の殺虫剤を使用した場合
- 一般用医薬品の日本薬局方精製水を使用した場合
- 医療機関での治療を要さずに寛解した軽度の健康被害の場合
解説
- 正
- 誤:個人輸入による医薬品は対象外
- 誤:一般用医薬品の日本薬局方精製水は対象外
- 誤:入院を必要とする程度の医療(必ずしも入院治療に限るわけではありません)を受ける場合
救済制度の対象とならない医薬品
- 要指導医薬品、一般用医薬品では、殺虫剤・殺鼠剤、殺菌消毒剤(人体に直接使用するものを除く)、一般用検査薬、一部の日局収載医薬品(精製水、ワセリン等)
- 製品不良など、製薬企業に損害賠償責任がある場合
- 無承認無許可医薬品(個人輸入医薬品も含む)
正解 1
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問16 一般用医薬品の安全対策に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
- 解熱鎮痛成分としてアミノピリン、スルピリンが配合されたアンプル入りかぜ薬の使用により、死亡例はないものの重篤な副作用(ショック)が発生した。
- 一般用かぜ薬の使用により間質性肺炎が発生した場合、その初期症状は、かぜの諸症状と区別が難しいため、症状が悪化した場合には服用を中止して医師の診療を受ける旨の注意喚起がなされた。
- 小柴胡湯とインターフェロン製剤との併用による慢性肝炎が報告されたため、1994年に使用上の注意が改訂され、併用禁忌とされた。
- プソイドエフェドリン塩酸塩は、用法・用量を超えて使用した場合、出血性脳卒中の発生リスクが高まるとして、代替成分として塩酸フェニルプロパノールアミンへの切替えの指示がなされた。
下欄
a b c d
1 誤 正 誤 正
2 正 正 誤 正
3 誤 誤 正 正
4 正 正 正 誤
5 誤 正 誤 誤
解説
- 誤:死亡例が発生しています
- 正
- 誤:小柴胡湯とインターフェロン製剤との併用により間質性肺炎が報告されました
- 誤:塩酸フェニルプロパノールアミンから、プソイドエフェドリン塩酸塩への切替えの指示がなされました
正解 5
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問17 医薬品の適正使用のための啓発活動に関する次の記述について、( )に 入れるべき字句の正しい組合せを下欄から選びなさい。
医薬品の持つ特質及びその使用・取扱い等について正しい知識を広く( a )に浸透させることにより、保健衛生の維持向上に貢献することを目的とし、毎年( b )の1週間を「( c )」として、広報活動やイベント等が実施されている。
下欄
a b c
1 生活者 6月20日~6月26日 薬と健康の週間
2 生活者 6月20日~6月26日 ダメ。ゼッタイ。普及運動週間
3 生活者 10月17日~10月23日 薬と健康の週間
4 医薬関係者 6月20日~6月26日 ダメ。ゼッタイ。普及運動週間
5 医薬関係者 10月17日~10月23日 薬と健康の週間
解説
- 生活者
- 10月17日~10月23日
- 薬と健康の週間
「薬と健康の週間」:毎年10月17日~23日の1週間
「ダメ。ゼッタイ。」普及運動:毎年6月20日~7月19日までの1ヶ月間
正解 3
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問18 次の一般用医薬品成分と、添付文書に「次の人は使用(服用)しないこと」として記載されている対象者との関係について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
(医薬品成分) (対象者)
- 合成ヒドロタルサイト ― 透析療法を受けている人
- インドメタシン ― 患部が化膿している人
- 芍薬甘草湯 ― 糖尿病の診断を受けた人
- アミノ安息香酸エチル ― 15歳未満の小児
下欄
1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)
問19 一般用医薬品の添付文書のうち、使用上の注意に「してはいけないこと」として記載されている医薬品成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
- アスピリンは、胎児の動脈管の収縮等のおそれがあるため、妊娠12週以内の妊婦には使用(服用)しないこととされている。
- ロペラミド塩酸塩は、眠気を生じるおそれがあるため、服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこととされている。
- 次没食子酸ビスマスは、吸収増大による精神神経系障害が生じるおそれがあるため、服用前後は飲酒しないこととされている。
- ケトプロフェンは、光線過敏症が現れるおそれがあるため、外出時には本剤の塗布部を衣服等で覆い、紫外線に当てないこととされている。
下欄
a b c d
1 誤 正 正 正
2 正 誤 正 正
3 誤 正 誤 正
4 正 正 正 誤
5 正 正 正 正
問20 次の医薬品成分のうち、添付文書に糖尿病の診断を受けた人は、「相談すること」とされている医薬品成分として、 正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
- パパベリン塩酸塩
- トリメトキノール塩酸塩
- セトラキサート塩酸塩
- マオウ
下欄
1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)
解説
糖尿病の診断を受けた人は、「相談すること」とされている医薬品成分は、鼻炎用点鼻薬、アドレナリン作動成分、マオウがあります。
- 誤
- 正:トリメトキノール塩酸塩=アドレナリン作動成分
- 誤
- 正
正解 3
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2018年 徳島 香川 愛媛 高知の登録販売者試験 過去問題
内容 | 問題(解説付き) | 模擬試験用(解説なし) | |||
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 | 1~10 | 11~20 | |||
第2章 人体の働きと医薬品 | 1~10 | 11~20 | |||
第3章 主な医薬品とその作用 | 1~10 | 11~20 | 21~30 | 31~40 | |
第4章 薬事関係法規・制度 | 1~10 | 11~20 | |||
第5章 医薬品の適正使用・安全対策 | 1~10 | 11~20 |