2019年(R01)【鳥取 島根 岡山 広島 山口】
登録販売者の過去問題を解説しています。
疑問が残った際は出題範囲の解説ページを載せていますので、ぜひ参考にしてください。
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第3章 主な医薬品とその作用 問21~30
問21 胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- アミノ安息香酸エチルは、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児への使用は避ける必要がある。
- オキセサゼインは、消化管の粘膜及び平滑筋に対する麻酔作用による鎮痛鎮痙の効果を期待して配合されている場合がある。
- パパベリン塩酸塩は、抗コリン成分と異なり自律神経系を介した作用ではないため、眼圧を上昇させる作用を示さない。
- ブチルスコポラミン臭化物の副交感神経系の働きを抑える作用は、消化管に限定される。
1( a,b ) 2( a,c ) 3( b,c )
4( b,d ) 5( c,d )
解説
- 正
- 正
- 誤:パパベリン塩酸塩は、抗コリン成分と異なり自律神経系を介した作用ではないが、眼圧を上昇させる作用を示す
- 誤:ブチルスコポラミン臭化物の抗コリン作用は消化管に限定されず、散瞳による目のかすみ、顔のほてり、頭痛、眠気、口渇、便秘、排尿困難等の副作用が表れる場合がある。
正解 1
出題範囲のページ
問22 浣腸薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 繰り返し使用すると直腸の感受性の低下(いわゆる慣れ)が生じて効果が弱くなり、医薬品の使用に頼りがちになるため、連用しないこととされている。
- 注入剤の薬液を注入した後すぐに排便を試みると、薬液のみが排出されて効果が十分得られないことから、便意が強まるまでしばらく我慢する。
- グリセリンが配合された浣腸薬では、排便時に血圧低下を生じても、立ちくらみの症状が現れることはない。
a b c
1 正 正 誤
2 誤 正 正
3 誤 正 誤
4 正 誤 正
5 正 正 正
問23 強心薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- センソは、ヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬で、微量で強い強心作用を示し、一般用医薬品では、1日用量がセンソ5mg以 下となるよう用法・用量が定められている。
- ロクジョウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬で、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を静める等の作用があるとされる。
- リュウノウは、シカ科のマンシュウアカジカ又はマンシュウジカの雄のまだ角化していない、若しくは、わずかに角化した幼角を基原とする生薬で、強心作用のほか、強壮、 血行促進等の作用があるとされる。
- ジャコウは、シカ科のジャコウジカの雄の麝香腺分泌物を基原とする生薬で、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる等の作用が あるとされる。
1( a,b ) 2( a,c ) 3( a,d )
4( b,c ) 5( b,d )
解説
- 正
- 誤:ロクジョウはシカ科のマンシュウアカジカ又はマンシュウジカの雄のまだ角化していない、若しくは、わずかに角化した幼角を基原とする生薬で、強心作用の他、強壮、血行促進作用がある。
- 誤:リュウノウは中枢神経系の刺激作用による気つけ効果を期待して用いられる。
- 正
正解 3
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問24 血中コレステロールと高コレステロール改善薬の配合成分に関する記述の正誤につい て、正しい組み合わせはどれか。
- 医療機関で測定する検査値として、低密度リポタンパク質(LDL)が140mg/ dL以上、高密度リポタンパク質(HDL)が40mg/dL未満、中性脂肪が150 mg/dL以上のいずれかである状態を、脂質異常症という。
- 大豆油不鹸化物(ソイステロール)には、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。
- リボフラビンの摂取によって尿が黄色くなることがあるが、これは使用の中止を要する副作用等の異常ではない。
a b c
1 誤 誤 誤
2 誤 正 正
3 正 誤 誤
4 正 正 正
5 誤 正 誤
問25 貧血用薬(鉄製剤)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 貧血のうち鉄製剤で改善できるのは、鉄欠乏性貧血のみである。
- 服用の前後30分にビタミンCを含む飲食物を摂取すると、鉄の吸収が悪くなることがあるので、服用前後はそれらの摂取を控えることとされている。
- 鉄分の吸収は満腹時のほうが高いので、食後に服用することが望ましい。
a b c
1 正 誤 正
2 誤 正 正
3 誤 誤 正
4 誤 正 誤
5 正 誤 誤
解説
- 正
- 誤:服用前後30分にタンニン酸を含む飲食物を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が悪くなるため服用前後はそれらの摂取を控える必要がある。
- 誤:鉄分の吸収は空腹時のほうが高いですが、消化器系への副作用を軽減するには、食後に服用することが望ましい。
正解 5
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問26 痔に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 肛門部に過度の負担をかけることやストレス等により生じる生活習慣病である。
- 直腸粘膜には知覚神経が通っていないため、内痔核では自覚症状が少ない。
- 香辛料などの刺激性のある食べ物を避けることは痔の予防に効果的である。
a b c
1 正 正 誤
2 誤 誤 誤
3 誤 正 誤
4 正 誤 正
5 正 正 正
問27 外用痔疾用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- アラントインは、血管収縮作用による止血効果を期待して用いられる。
- リドカインは、痔に伴う痛み・痒みを和らげることを目的として用いられる。
- テトラヒドロゾリン塩酸塩は、痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して用いられる。
- セチルピリジニウム塩化物は、痔疾患に伴う局所の感染を防止することを目的として用いられる。
a b c d
1 正 正 誤 誤
2 誤 正 誤 正
3 誤 誤 誤 正
4 正 誤 正 正
5 誤 正 正 誤
解説
- 誤:アラントインは組織修復成分で痔による肛門部の創傷の治癒を促す。
- 正
- 誤:テトラヒドロゾリン塩酸塩は、交感神経刺激による血管収縮作用により止血効果を示す。
- 正
正解 2
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問28 婦人薬として用いられる漢方処方製剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 加味逍遙散は、まれに重篤な副作用として、肝機能障害、腸間膜静脈硬化症を生じることがあり、構成生薬としてカンゾウを含む。
- 五積散は、発汗傾向の著しい人には不向きとされ、構成生薬としてマオウを含む。
- 桃核承気湯は、妊婦又は妊娠していると思われる女性、授乳婦における使用に関して留意する必要があり、構成生薬としてマオウを含む。
- 当帰芍薬散は、胃腸の弱い人には不向きとされ、構成生薬としてカンゾウを含む。
1( a,b ) 2( a,c ) 3( a,d )
4( b,c ) 5( b,d )
解説
- 正
- 正
- 誤:桃核承気湯は、構成生薬としてダイオウを含む。
- 誤:当帰芍薬散は、胃腸の弱い人には不向きとされ、構成生薬としてカンゾウを含まない。
正解 1
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問29 アレルギー及びアレルギー用薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- アレルゲン(抗原)が皮膚や粘膜から体内に入り込むと、その物質を非特異的に認識した免疫グロブリン(抗体)によって肥満細胞が刺激され、ヒスタミン等の生理活性物 質が遊離する。
- パーキンソン病の治療のため医療機関でセレギリン塩酸塩等のモノアミン酸化酵素阻害剤が処方されて治療を受けている人が、プソイドエフェドリン塩酸塩が配合された鼻 炎用内服薬を使用した場合、副作用が現れやすくなるおそれが高く、使用を避ける必要がある。
- 一般用医薬品(漢方処方製剤を含む。)には、アトピー性皮膚炎による慢性湿疹等の治療に用いることを目的とするものはない。
- ナファゾリン塩酸塩が配合された点鼻薬は、過度に使用されると鼻粘膜の血管が反応しやすくなり、血管が拡張する。
1( a,b ) 2( a,c ) 3( a,d )
4( b,c ) 5( b,d )
解説
- 誤:アレルゲンに特異的に反応する免疫グロブリン(抗体)によって肥満細胞が刺激され、ヒスタミン等の生理活性物質が遊離する。
- 正
- 正
- 誤:ナファゾリン塩酸塩が配合された点鼻薬は、過度に使用されると鼻粘膜の血管が反応しなくなり、血管が拡張する。
正解 4
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(d:第3章-15日目:Ⅷ 点鼻薬)
問30 眼科用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 点眼の際には、容器の先端を眼瞼(まぶた)につけて、正確に点眼する。
- 添付文書に使用可能と記載されていなくても、コンタクトレンズを装着したまま点眼してもよい。
- 一般用医薬品の点眼薬には、緑内障の症状を改善できるものはない。
- 一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではない。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 誤 誤 誤 誤
4 誤 誤 正 正
5 正 誤 誤 正
解説
- 誤:点眼の際に容器の先端が眼瞼や睫毛に触れると、雑菌が混入してしまうため、触れないように1滴点眼する。
- 誤:コンタクトレンズをしたままでの点眼は、添付文書に使用可能と記載されてない限り行うべきではない。
- 正
- 正
正解 4
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2019年 鳥取 島根 岡山 広島 山口の過去問題
内容 | 問題(解説付き) | 模擬試験用(解説なし) | |||
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 | 1~10 | 11~20 | |||
第2章 人体の働きと医薬品 | 21~30 | 31~40 | |||
第3章 主な医薬品とその作用 | 1~10 | 11~20 | 21~30 | 31~40 | |
第4章 薬事関係法規・制度 | 41~50 | 51~60 | |||
第5章 医薬品の適正使用・安全対策 | 41~50 | 51~60 |