2018年(H30)【鳥取 島根 岡山 広島 山口】
登録販売者の過去問題を解説しています。
疑問が残った際は出題範囲の解説ページを載せていますので、ぜひ参考にしてください。
第3章 主な医薬品とその作用 問21~30
問21 血中コレステロール及び高コレステロール改善薬の配合成分に関する記述の正誤につ いて、正しい組み合わせはどれか。
- コレステロールの産生及び代謝は、主として肝臓で行われる。
- ビタミンB1は、コレステロールからの過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされる。
- 医療機関で測定する検査値として、低密度リポタンパク質(LDL)が140mg/dL以上、高密度リポタンパク質(HDL)が40mg/dL未満、中性脂肪が150 mg/dL以上のいずれかである状態を、脂質異常症という。
a b c
1 正 誤 誤
2 正 誤 正
3 正 正 誤
4 誤 誤 正
5 誤 正 正
問 22 貧血及び貧血用薬(鉄製剤)に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 体の成長が著しい年長乳児や幼児、月経血損失のある女性、鉄要求量の増加する妊婦・母乳を与える女性では、鉄欠乏状態を生じやすい。
- 鉄製剤を服用すると便が黒くなることがある。
- 服用の前後30分にタンニン酸を含む飲食物(緑茶、紅茶、コーヒー、ワイン、柿等)を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が促進される。
- 鉄分の吸収は空腹時のほうが高いとされているため、貧血用薬は食前に服用することが望ましい。
1( a,b ) 2( a,c ) 3( a,d )
4( b,c ) 5( b,d )
解説
- 正
- 正
- 誤:タンニン酸と反応して鉄の吸収が低下
- 誤:吸収は空腹時のほうが高いですが、消化器系への副作用を軽減するには、食後に服用することが望ましい
正解 1
出題範囲のページ
問23 循環器用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- ヘプロニカートは、ビタミンEと組み合わせて用いられる場合が多い。
- ユビデカレノンは別名コエンザイムQ10とも呼ばれ、心筋の収縮力を低下させることによって心臓への負担軽減効果を示すため、通常、強心薬と併用する。
- 高血圧や心疾患に伴う諸症状を改善する医薬品は、体質の改善又は症状の緩和ではなく、高血圧や心疾患そのものの治療を目的とするものである。
a b c
1 正 誤 誤
2 正 正 誤
3 正 正 正
4 誤 誤 正
5 誤 正 正
解説
- 正
- 誤:心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高め血液循環の改善効果を示し、動悸、息切れ、むくみの症状に用いられる
- 誤:体質の改善又は症状の緩和を主眼としており、いずれも高血圧や心疾患そのものの治療を目的とするではない
正解 1
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問 24 痔及び痔疾用薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 裂肛は、肛門に存在する細かい血管群が部分的に拡張し、肛門内にいぼ状の腫れが生じたもので、一般に「いぼ痔」と呼ばれる。
- 痔瘻は、肛門内部に存在する肛門腺窩と呼ばれる小さなくぼみに糞便の滓が溜まって炎症・化膿を生じた状態である。
- 痔は、肛門部に過度の負担をかけることやストレス等により生じる生活習慣病である。
- 外用痔疾用薬は局所に適用されるものであり、全身的な影響を生じることはない。
1( a,b ) 2( a,c ) 3( a,d )
4( b,c ) 5( b,d )
問 25 痔疾用薬の配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- カイカやカイカクは、止血効果を期待して、内用痔疾用薬に配合されている。
- セイヨウトチノミは、抗炎症作用を期待して、内用痔疾用薬に配合されている。
- カンフルやメントールは、冷感刺激を生じさせる局所刺激成分として、外用痔疾用薬に配合されている。
- イソプロピルメチルフェノールは、肛門周囲の末梢血管の血行を促して、鬱血を改善する効果を期待して、内用痔疾用薬に配合されている。
解説
- 正
- 正:セイヨウトチノミは内用でも外用でも配合される
- 正
- 誤:イソプロピルメチルフェノールは殺菌消毒成分で外用痔疾用薬に配合される
正解 4
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問 26 泌尿器用薬として使用される以下の漢方処方製剤のうち、体力に関わらず、排尿異常がある場合に適すとされているものはどれか。
1 八味地黄丸
2 六味丸
3 猪苓湯
4 竜胆瀉肝湯
問27 婦人薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 効能・効果として、血の道症、更年期障害、月経異常及びそれらに随伴する冷え症、 月経痛、腰痛、頭痛、のぼせ、肩こり、めまい、動悸、息切れ、手足のしびれ、こしけ (おりもの)、血色不良、便秘、むくみ等に用いられる。
- センキュウは、血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和するほか、強壮、鎮静、 鎮痛等の作用を期待して用いられる。
- エチニルエストラジオールは、長期連用により血栓症を生じるおそれがあり、また、 乳癌や脳卒中などの発生確率が高まる可能性もある。
a b c
1 正 誤 誤
2 誤 正 誤
3 正 正 正
4 誤 誤 正
5 誤 正 正
問28 アレルギー(過敏反応)及び内服アレルギー用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- アレルゲン(抗原)が皮膚や粘膜から体内に入り込むと、その物質を特異的に認識したヒスタミンによって、肥満細胞が刺激され、細胞間の刺激の伝達を担う生理活性物質 である免疫グロブリン(抗体)が遊離する。
- 蕁麻疹は、食品を摂取することによって生じることもある。
- メキタジンは、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、血小板減少を生じることがある。
- ジフェンヒドラミンを含む成分については、吸収されたジフェンヒドラミンの一部が乳汁に移行して乳児に昏睡を生じるおそれがあるため、母乳を与える女性は使用を避け るか、使用する場合には授乳を避ける必要がある。
a b c d
1 正 誤 誤 誤
2 正 正 誤 正
3 誤 正 誤 誤
4 誤 正 正 正
5 誤 誤 正 誤
解説
- 誤:その物質を特異的に認識した免疫グロブリン(抗体)によって、肥満細胞が刺激され、細胞間の刺激の伝達を担う生理活性物質であるヒスタミンが遊離する。
- 正
- 正
- 正
正解 4
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問29 鼻に用いる薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として、リドカイン、リドカイン塩酸塩等の局所麻酔成分が配合されている場合がある。
- 鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として、クロルフェニラミンマレイン酸塩、ケトチフェン等のアドレナリン作動成分が用いられる。
- 一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の対応範囲は、急性又はアレルギー性の鼻炎、それに伴う副鼻腔炎のほか、蓄膿症などの慢性のものも含まれる。
a b c
1 正 誤 誤
2 正 正 誤
3 正 正 正
4 誤 誤 誤
5 誤 正 正
解説
- 正
- 誤:クロルフェニラミンマレイン酸塩、ケトチフェンではなく、ナファゾリン塩酸塩等のアドレナリン作動成分が用いられる
- 誤:蓄膿症など慢性のものは対象ではない
正解 1
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問 30 眼科用薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 人口涙液は、目の疲れや痒み、結膜充血等の症状を抑える成分が配合されている。
- イプシロン-アミノカプロン酸は、炎症の原因となる物質の生成を抑える作用を示し、 目の炎症を改善する効果を期待して用いられる。
- ビタミンEは、目の調節機能を助ける作用を期待して用いられる。
- 全身性の副作用として、皮膚に発疹 、発赤、痒み等が現れることがある。
1( a,b ) 2( a,c ) 3( a,d )
4( b,c ) 5( b,d )
解説
- 誤:人口涙液は涙液成分を補い、目の疲れや乾き、コンタクトレンズ装着時の不快感に用いられる
- 正
- 誤:ビタミンEは、末梢の微小循環を促進させ、結膜充血、疲れ目等の症状を改善
- 正
正解 5
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2018年 鳥取 島根 岡山 広島 山口の過去問題
内容 | 問題(解説付き) | 模擬試験用(解説なし) | |||
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 | 1~10 | 11~20 | |||
第2章 人体の働きと医薬品 | 1~10 | 11~20 | |||
第3章 主な医薬品とその作用 | 1~10 | 11~20 | 21~30 | 31~40 | |
第4章 薬事関係法規・制度 | 1~10 | 11~20 | |||
第5章 医薬品の適正使用・安全対策 | 1~10 | 11~20 |