2019年 【福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄】
登録販売者の過去問題を解説しています。
疑問が残った際は出題範囲の解説ページを載せていますので、ぜひ参考にしてください。
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第3章 主な医薬品とその作用 問91~100
問91 歯槽膿漏薬に含まれている成分及びその作用の関係について、正しい組み合わせを下から一つ選び、 その番号を解答欄に記入しなさい。
成分 作用
ア イソプロピルメチルフェノール - 歯肉溝での細菌の繁殖を抑える
イ 銅クロロフィリンナトリウム - 歯肉炎に伴う口臭を抑える
ウ グリチルリチン酸二カリウム - 歯周組織の出血を抑える
エ クロルヘキシジングルコン酸塩 - 歯周組織の炎症を和らげる
1(ア、イ) 2(ア、エ)
3(イ、ウ) 4(ウ、エ)
解説
ア.正
イ.正:炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用もある。
ウ.誤:グリチルリチン酸二カリウムは歯周組織の炎症を和らげる。
エ.誤:クロルヘキシジングルコン酸塩は歯肉溝での細菌の繁殖を抑える。
正解 1
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問92 禁煙補助剤に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。
ア ニコチン置換療法は、喫煙を継続しながら徐々に禁煙補助剤に換えていく方法で、離脱症状の軽減を図りながら徐々に摂取量を減らし、最終的にニコチン摂取をゼロにする方法である。
イ 禁煙に伴うニコチン離脱症状が現れた場合は、1度に2個の咀嚼剤を摂取し、ニコチン離脱症状を抑えるとよい。
ウ 禁煙補助剤は長期間にわたって使用されるべきものではなく、添付文書で定められた期限を超える使用は避けるべきである。
エ 非喫煙者が禁煙補助剤を使用した場合、吐き気、めまい、腹痛などの症状が現れやすい。
ア イ ウ エ
1 正 正 正 誤
2 正 誤 誤 誤
3 誤 正 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 正
解説
ア.誤:ニコチンの摂取方法を喫煙以外に換えて離脱症状の軽減を図りながら徐々に摂取量を減らし、最終的にニコチン摂取をゼロにする方法である。
イ.誤:咀嚼剤は副作用を抑えるため1度に2個以上の使用は避ける必要がある。
ウ.正
エ.正
正解 5
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問93 ビタミン主薬製剤に関する以下の関係の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。
ビタミン成分 | 主薬 | 用途 | |
ア | ビタミンB2 | シアノコバラミン | 貧血用薬 |
イ | ビタミンB6 | ピリドキサールリン酸エステル | 口内炎 |
ウ | ビタミンE | トコフェロール | 肩こり |
エ | ビタミンA | レチノール酢酸エステル | くる病の予防 |
ア イ ウ エ
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 正 正
3 誤 正 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 誤 正
解説
ア.誤:ビタミンB12(シアノコバラミン)は赤血球の形成を助け、貧血用薬として使用される。
イ.正
ウ.正
エ.誤:ビタミンA(レチノール酢酸エステル)は夜盲症などに使用される。(くる病の予防には ビタミンD製剤が用いられる。)
正解 3
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問94 滋養強壮保健薬に含まれている成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。
ア システインは、肝臓においてアルコールを分解する酵素の働きを助け、アセトアルデヒドと直接反応して代謝を促す働きがあるとされる。
イ アスパラギン酸ナトリウムは、乳酸の分解を促す働きを期待して用いられる。
ウ アミノエチルスルホン酸(タウリン)は、体のあらゆる部分に存在し、細胞の機能が正常に働くために重要な物質であり、肝臓機能を改善する働きがあるとされている。
エ グルクロノラクトンは、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがあり、全身倦怠感や疲労時の栄養補給を目的として配合されている場合がある。
ア イ ウ エ
1 正 正 正 正
2 正 誤 誤 正
3 誤 正 正 正
4 誤 正 誤 誤
5 誤 誤 正 誤
問95 以下の防風通聖散の構成生薬による副作用について、正しい組み合わせを下から一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。
ア 妊婦に対しては、腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがある。
イ 大量摂取により、偽アルドステロン症を起こすおそれがある。
ウ 心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能障害の診断を受けた人では、症状を悪化させるおそれがある。
ア イ ウ
1 マオウ カンゾウ ダイオウ
2 ダイオウ カンゾウ マオウ
3 マオウ ダイオウ カンゾウ
4 ダイオウ マオウ カンゾウ
5 カンゾウ ダイオウ マオウ
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問96 消毒薬に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の適切な組み合わせを下から一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。
( ア )・消毒は生存する微生物の数を減らすために行われる処置であり、また( イ )は物質中のすべての微生物を殺滅又は除去することである。消毒薬の効果は、温度による影響を ( ウ )。
ア イ ウ
1 殺菌 滅菌 受けない
2 殺菌 滅菌 受ける
3 殺菌 除菌 受ける
4 滅菌 殺菌 受けない
5 滅菌 殺菌 受ける
解説
ア.殺菌
イ.滅菌
ウ.受ける
消毒薬の効果は種類や温度、微生物の種類等で異なり、生息条件が整えば消毒薬中で生存・増殖する微生物もいる。
正解 2
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問97 塩素系殺菌消毒成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。
ア 次亜塩素酸ナトリウムやサラシ粉は、一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示すが、皮膚刺激性が強いため、通常人体の消毒には用いられない。
イ 塩素系殺菌消毒成分は、アルカリ性の洗剤・洗浄剤と反応して有毒な塩素ガスを発生するため、混ざらないように注意する。
ウ 有機塩素系殺菌消毒成分であるジクロルイソシアヌル酸ナトリウム、トリクロルイソシアヌル酸は、塩素臭や刺激性、金属腐食性が比較的抑えられているので、プールの殺菌・消毒に用いられる ことが多い。
エ 塩素系殺菌消毒成分は、有機物の影響を受けにくいので、殺菌消毒の対象物を洗浄しなくても十分な効果を示す。
1(ア、ウ) 2(ア、エ)
3(イ、ウ) 4(イ、エ)
解説
ア.正
イ.誤:塩素系殺菌消毒成分は、酸性の洗剤・洗浄剤と反応して有毒な塩素ガスが発生する。
ウ.正
エ.誤:塩素系殺菌消毒成分は、有機物の影響を受けやすいので、殺菌消毒の対象物を洗浄した後に使用した方が効果的である。
正解 1
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問98 以下の記述にあてはまる殺虫剤の成分として、最も適切なものを下から一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。
除虫菊の成分から開発された成分で、比較的速やかに自然分解して残効性が低いため、家庭用殺虫剤に広く用いられている。
1 ジクロルボス
2 オルトジクロロベンゼン
3 フェニトロチオン
4 プロポクスル
5 ペルメトリン
解説
設問の成分はピレスロイド系殺虫成分を指す。
ピレスロイド系殺虫成分
- ペルメトリン
- フェノトリン
- フタルスリン
- 誤:ジクロルボスは有機リン系殺虫成分
- 誤:オルトジクロロベンゼンは有機塩素系殺虫成分
- 誤:フェニトロチオンは有機リン系殺虫成分
- 誤:プロポクスルはカーバメイト系殺虫成分
- 正:ペルメトリンはピレスロイド系殺虫成分
正解 5
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問99 一般用検査薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。
ア 専ら疾病の診断に使用されることが目的とされる医薬品のうち、人体に直接使用されるものを体外診断用医薬品という。
イ 悪性腫瘍、心筋梗塞や遺伝性疾患など重大な疾病の診断にも使用される。
ウ 検体中に対象物質が存在しているにもかかわらず、検出反応が起こらなかった場合を擬陽性という。
エ 正しい方法で検体を採取し、一般用検査薬を正しく使用しても、擬陰性・擬陽性を完全に排除することは困難である。
ア イ ウ エ
1 正 正 誤 正
2 正 誤 正 誤
3 誤 正 正 正
4 誤 正 正 誤
5 誤 誤 誤 正
解説
ア.誤:専ら疾病の診断に使用される医薬品のうち、人体に直接使用されることのないものを体外診断用医薬品という。
イ.誤:悪性腫瘍、遺伝性疾患など重大な疾患の診断に関係するものは一般用検査薬の対象外である。
ウ.誤:検体中に対象物質が存在しているにもかかわらず、検出反応が起こらなかった場合を擬陰性という。
エ.正
正解 5
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問100 妊娠検査薬及びヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(以下「hCG」という。)に関する以下の記述のう ち、誤っているものを一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。
1 妊娠検査薬は高温になる場所に放置されたり、冷蔵庫内に保管されていたりすると、設計どおりの検出感度を発揮できなくなるおそれがある。
2 実際に妊娠が成立してから4週目前後における尿中のhCG濃度を検出感度としている。
3 検体としては、尿中のhCGが検出されやすい早朝尿(起床直後の尿)が向いているが、尿が濃すぎると、かえって正確な結果が得られないこともある。
4 妊娠検査薬は、その結果をもって直ちに妊娠しているか否かを断定するための医薬品である。
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2019年 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄の登録販売者試験 過去問題
内容 | 問題(解説付き) | 模擬試験用(解説なし) | |||
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 | 1~10 | 11~20 | |||
第2章 人体の働きと医薬品 | 21~30 | 31~40 | |||
第3章 主な医薬品とその作用 | 61~70 | 71~80 | 81~90 | 91~100 | |
第4章 薬事関係法規・制度 | 101~110 | 111~120 | |||
第5章 医薬品の適正使用・安全対策 | 41~50 | 51~60 |